─平沢家

唯「皆酷いよ!」プンプン

憂「あれ?何書いてるの?」

唯「サンタさんに手紙だよ」カキカキ…

憂「え?もうクリスマス終わったよ?」

唯「うん…でも……」

憂「?」

唯「澪ちゃんのところにサンタさん来てないんだって…」

憂「え………」

憂(そりゃそうだろうけど…)

唯「うちは毎年来るでしょ?」

憂「う、うん……」

唯「でも澪ちゃんのとこは何故かサンタさん来ないの」

憂「そ、そうなんだ…」

憂(お姉ちゃんはともかくあの澪さんが……)


唯「皆に相談したらいるわけないって馬鹿にされちゃった」プンスコ

唯「あずにゃんなんて憂がサンタさんなんじゃないかって言うんだよ~、そんなわけないのにね!」プンプン

憂「あ、あはは…」

唯「今年貰った大きなぬいぐるみ、澪ちゃんにもあげたいな~」

憂「あれ可愛いよね~」

唯「うん!澪ちゃん可愛い物が大好きなんだよ~」

憂「へぇ~」

唯「だからもう一個あれと同じ物をお願いしようと思って!」

憂「え゛」

唯「どうしたの?」

憂「な、なんでもないよ!」アセアセ

唯「日にちがずれちゃったけど大丈夫かなぁ」

憂(お、お姉ちゃん…)

憂「そ、その手紙玄関のポストに入れとくとサンタ協会の人が回収していくんだって!」



─その夜

コッチコッチ…

憂「いくらなんでも高校生であれは酷いよね…」

憂「教育方針変えたほうが良いのかな…」

憂「………………」

憂「でもサンタさんを信じるお姉ちゃんも可愛い~////」

憂「……………」

憂「………あ、もう3時……」

憂「うう…あれ作るの2週間かかったんだよ…」

憂「………………」

憂「………終わらないよぅ…」

憂「…………」

ぼーんぼーんぼーん……



─数時間後

憂「………………」

憂「…………眠い」

憂「………………」ウトウト…

憂「………………」チクッ

憂「あいた!」

憂「……………うう」

憂「…………」

憂「できたぁ……おわったよぅ……」グス

憂「あとは…」

憂「唯ちゃんへ、このぬいぐるみを澪ちゃんに届けてあげてください…」カキカキ

憂「澪ちゃんのところに行けなくてごめんなさい…っと…」カキカキ…

憂「この手紙を添えてお姉ちゃんの枕元に置いとけば……」



─カチャ…

憂「そ~っと…」

唯「すぅ………すぅ……」

憂(可愛いなぁ…////)

唯「ん…すぅ……」

憂(これだけで何でも許せちゃうよ、ずるい!)

憂(じゃああとは頑張ってね…)

唯「ムギちゃんたくあんおかわり~…zzz」

憂「……………」

……

憂「ふう…」

憂「憂が一晩でやってくれました」

憂「おやすみなさい…」

憂「zzz…」


……

唯「────うい、うーいー」

憂「んへ…?」

唯「こたつで寝てたら風邪引いちゃうよ」

憂「あ…そだね…」

憂「……あれ?どうしたのそのぬいぐるみ!」

唯「あ、そうだ!これすごいでしょ!」

唯「サンタさんからプレゼント!!この手紙も!!枕元においてあったんだよ!!」キラキラ

憂「わ、わあ!すごい!」

唯「お願い聞いてもらえたんだ!」

憂「良かったねお姉ちゃん!」

唯「綺麗にラッピングして澪ちゃんに持ってくよ!」

憂「頑張ってね!」

唯「うん!」

唯「夜が楽しみだな~」

憂(よかったねお姉ちゃん!)


……

唯「────と、言うわけで…」

唯「やってきました澪ちゃんち」

唯「煙突……ないなぁ」

唯「夜中に窓から……ってそれは通報されちゃうよ…」

唯「う~ん…」

澪「あれ?唯?」

唯「うわ!澪ちゃん!」

澪「こんな時間に何やってるの?何か用事?」

唯「えっと、そんなところかな?!」アワアワ

唯(ああ、サプライズが!)


……

澪「何の用?変な袋もって…」

唯「違うの!たまたま通りかかっただけ!」

澪「どっちだよ…」

唯「!!」

唯(そうだ!)

唯「あ、あのね、澪ちゃんに合わせたい人がいるの!」

唯「だからちょっと中で待たせてもらって良い!?」アタフタ

澪「え…?誰?知ってる人?」

唯「まだ秘密!」

澪「??」


澪「────適当にくつろいでて」

唯「あ、ありがと…」

澪「ねぇ、私に合わせたい人って…」

唯「あ!すぐ呼んでくるよ!」

澪「え?でも唯しかいなかったけど…」

唯「大丈夫大丈夫!」

澪「……この近くに来てるの?」

唯「そそ!えっと、その前にちょっとおトイレ借りて良い?」

澪「あ、う、うん」

澪「階段の角のとこだよ」

唯「ありがと!」

そそくさ…

澪「変な奴…」


……

唯「────そうそう、始めからこうすればよかったんだよ」

唯「中に入れてもらってから着替えればよかったんだ!」

唯「我ながら良いアイデア!」



唯「じゃーん!おまたせ澪ちゃん!」
                        ,. .-――- . ..
                    __ ,. イ: : . . . . . .   :`ヽ.
                 ,xーく r‐’: : : : : : . . . . . . .   :\
                /   /´ ̄` ̄`⌒^ヽ; : : . .   . : :>.、
                {  ノ           `ーく: : : . . : :. .\
                     Y′               ⌒ヽ .::: : i:..  i
                     〉:7r=ぐ:77^下、__        V:. : {/: . {
                 ,./ . |:/`>く/\_{:i : : |>z、       \ |: : .|
                 // . : |′: :/z=ミ.从 : :| r≦ミト、     `ヽ: {
            `ー ´ .′/ハ: : 〃i::てi  {\{ ん:ぅi}}:ヽ.       }: . |
                | :/ :!. :トト{ ` ヒツ    辷:ツノ|}: ::トi、   入 }
               }′.:|. : :.(i ///  '   /// 从/:}ノ:ヽ.イ./´ソ`ヽ
               | . .∧ :ヽハ    ー '    /: : /:|: : .Y {    }
               V :仏\: 込.         ..イ: : /.:リ: : . } ヽ.  ソ
    「ヽ        ,..∠ : : : : `:く` <≧i  ___ イ/:.|: :/:.:/ :.イ:人   ̄
   ヽ. \  ,.x=≦ .. : . . . : ヽ: :: `:x `「Y_     /廴:rくィ// j/
      \ `く      `ヽ . . : :.:} .: `i{.:.トミ  rー ヘ、ヽ ̄`>‐、_
      r>、 丶≧ミ   ∨ . .:.:| / : :{_「ヽ `ヽ--x.___}ノ^^´    ヽ
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廴___ ..__ ノ r=チ´ __, }    '. .:}′    : : : > ,__,__,_ ..--‐宀": ̄`:´>.、
     }| ヽ_>ァ´  人  | .:′      : :/⌒ヽ : .:.: : :{ :/ : : . . .   . :\
      {ヽ. __ ノ〉  厂:.}   {: i:. .      . :{   }: : . :|:′ ...:-=: : ̄ :  : ヽ
     Y `ー‐弋.:´:.:. ノ   { : |:. . .    . . :` ー '. : :  :V´: : : .   . : : =-:  `ヽ.
       ヽ.  .....:V.:.:.:.{   i../|::. . .   . . : : : : : : .:: : . . . ト-  .__彡.´. : :     . :〉
       'i  .......ヽ.:.:j   {' l:.:.. . .  . . : : : x一く: : . . .  i   /: : . . : :-一:  . :ノ
         ヽ  ......:`..}    l′∨:.. . . . . . : : {   }:. : . . : :|  ,.斗.: :´ : : . .  . : :}
        ヽ  ......:ノ   /   〉:.:.. . . . . . . :` ー '. : : . . :j/: : . .       . : : ′
         \`¨´   /   /.: : :. . . . . . .  : . :  . . . ハ`ヽ: . . .      . : :/
           `ー-- '   ,.'. : : : . . . .       . . . :/: ∧  \: . .   . . : /




澪「唯……なにやってるの?」

唯「あれー!?さっそくバレ…………」

唯「じゃなくて私はサンタですよ!」

澪「いや…その衣装…」

唯「これはさわちゃ……じゃなくて本場アラスカのサンタ衣装だよ!」

澪「えーっと……」

唯「今日は唯ちゃんに頼まれて澪ちゃんに会いに来たんだ!」

澪「ゆ…唯……」

唯「クリスマスに来れなくてごめんね、ちょっと回る家が多くって…」

澪(ううう…ゆいぃ…)ぽろぽろ

唯「澪ちゃん!どこか痛いの!?」

澪「違う…うれしいの……ぐす」

唯「澪ちゃん…」

澪「ありがとう、サンタさん!」

唯「澪ちゃん!」ぱぁぁ


唯「じゃあ良い子にしてた澪ちゃんにプレゼントをあげよう!」

澪「え………ええー!?」

唯「ジャー…ん……ってあら?」

澪「…?」

唯「ごそごそ…」

唯「あうー……プレゼント忘れた…」

澪「…ふ……」

澪「ふふふ……あははは!」

唯「うう…」

澪「唯らしいよ…あはは!」

唯「みおぢゃん…ぐす……」

澪「ごめんごめん!」


唯「せっかくサンタさんに貰ったのに忘れちゃうなんて…」

澪「いいよ、気にしないで!」

唯「でもでも…」

澪「ありがとね」

唯「そうだ!明日持ってくるよ!」

澪「あはは、もう正体隠す気はないんだな」

唯「!!」

唯「うぉっほん!私は唯ちゃんサンタさんです!」

澪「なんだよそれは」

唯「ううー」

唯「でも本当にサンタさんに貰ったんだよ!」

澪「そうなんだ?」

唯「うん!澪ちゃんにもプレゼントあげて下さいってお願いしたの!」

澪「唯…」ジーン


唯「こ~んな大きなくまちゃんのぬいぐるみ!私とおそろいだよ!」

澪(唯とおそろい……いいな…)

唯「それにね、この手紙!」

澪「これって……じゃあやっぱりサンタは…!」

唯「いるよ!絶対!」

澪「そっかぁ……そうだよね…!」ぱぁぁ

唯「うん!」

唯「………でも残念だなぁ、今日あげたかったのに…」ショボン

澪「気にしないでいいのに」

唯「そうだ!今日は私がぬいぐるみの代わりになる!」

澪「え?」

唯「澪ちゃ~ん」だきっ

澪「ゆ、ゆい?!////」

唯「えへへ、なんちゃって////」

澪「まったく…////」