純「ねえ、田井中律さん、琴吹紬さん」

律「な、なにい?!」



梓「たしかに、律先輩とムギ先輩のカプってあまりないですね」

律「そんなことないぞ! それに、私がいなくなったら誰が部長するんだよ?」

純「三期は律先輩方は皆、大学行ってしまいますから。けいおん部は私と梓と憂のものです。律先輩たちはもう用なしなんです」

唯「私も!?」

憂「ごめんね、お姉ちゃん……」

純「三期からは憂純の時代です!」

梓「ちょっと、憂梓でしょ」

純「えっ」

梓「えっ」

純「憂純! 憂純!」

梓「憂梓! 憂梓!」

純「私は憂と幼馴染なんだから、憂に対する優先権が発生するものとして考えます!」

梓「私は憂の家に、純より多く行ったことがあるから、憂に対する独占権が私に認められるはずです!」

純「憂! 私と梓どっちを選ぶの?」

梓「もちろん私だよね?」

純「私だよね? 長年の付き合いだもんね?」

憂「えーと、お姉ちゃんかな……?」

純「えっ」

梓「えっ」


澪「……そもそも三期なんかあるのか?」

紬「漫画が再開するって言うだけね」

律「漫画って、大学生編?」

紬「どうなのかしら……」

唯「けいおん部にスポットライトを当て続けた場合は、あずにゃんたちのその後のお話になるよね?」

律「まぁな」

唯「大学生編だったら、N女メインで話が進むわけだね?」

律「だな」

和「……K大は?」

唯「K大は……ねぇ?」

律「…………あぁ」

和「ただでさえ少ない私の出番が、もっと少なくなるのね?」

唯「…………」

和「純ちゃんにも押されぎみな私の立ち位置が、もっと危うくなるのね?」

律「…………」

和「唯和も憂和も律和もどんどん減り続けるのね」

憂「…………」

和「恵先輩とのカプすらも、かなわなくなるのね」

澪「…………」

和「幼馴染キャラなのに、後輩に負けるのね」

梓「…………」

和「そうよね、私は生徒会長だもんね。唯にとっては赤の他人だものね」

紬「…………」

純(……和先輩から、私と同じ匂いがする)

和「いいわよいいわよ。私はどうせあて馬ですもの。唯梓を引き立てるための調味料だものね」

梓「……なんかごめんなさい」

唯「……ごめんなさい」

和「悲しくないわよ? 平気だし? 所詮脇役だって自覚してるし? チェケラッチョイとかいうネタ要員なんだし?」

梓「…………口調をかえるほど、和先輩を傷つけていたんですね」

和「唯が好きだけど、唯は梓っていう後輩キャラのものだしね、仕方ないわよね。だから――」

律「……だから?」

和「憂和を目指すわ」

憂「えっ」


純「はーいはーいはーい! 反対です! 憂は私のものです!」

梓「私だって別に唯先輩のものじゃありません! 憂のものです!」

和「純ちゃん、あなたさっき憂の幼馴染って言ったけどね、私の方が幼馴染歴は長いのよ?」

純「時間の長さなんて関係ないです! 大切なのは幼馴染として過ごせた期間の濃密さです! 私は地上波では言えないあんなことやそんなことを憂としました!」

梓「いつのまに……」

和「肉体関係の有無はどうでもいいわ。大切なのは憂と過ごした期間がどれだけ長いかよ」

唯「じゃあ私が一番憂と過ごしてるから、憂をもらっていくね」

和「えっ」

純「えっ」

梓「えっ」


唯「憂、大好きだよ!」

憂「お姉ちゃん……私も好きだよ」

唯「今日はずーっと一緒にいようね」

憂「うん!」

和「…………」

梓「…………」

純「……そうだよね、幼馴染が肉親に勝てるわけないよね」

和「……こうやって、私は出番をなくしていくのね」

梓「……じゃあ、私は律先輩とでいいです」

和「まって。律は私のものよ。憂が駄目だったら律にしようと思っていたの」

梓「なんですかそれ! 理不尽です!」

律「私は誰のものでもなーい!」

純「この隙に澪先輩をもらっていきますね」

律「あ、まて! 澪は私のものだ!」

紬「ほら私空気」


いちご「……紬、涙を拭いて」

紬「……いちご、ちゃん?」

いちご「…………紬が泣く姿、見たくない」

紬「……ありがとう、いちごちゃん」

律「ずるいぞムギ! いちごは澪が駄目だったときの滑り止めだったのに!」

いちご「……律には信代がお似合い」

律「!」

いちご「……行こう、紬」

律「……私が信代と……私が信代と……」

梓「律先輩には私がいます!」

和「でしゃばらないで、二年生の分際で」

梓「状況を整理しましょう。私と和先輩が律先輩を狙っていて、律先輩と純が澪先輩を狙っている」

和「……澪は、誰がいいの?」

澪「え、私? ……私は、さわ子先生」

律「えっ」

和「えっ」

梓「えっ」

純「ええー……」

さわ子「呼んだ?」


梓「……さて、さわ子先生と澪先輩が体育倉庫に行ってしまったわけですが」

純「……考えたんだけどさ。梓と私、和先輩と律先輩がくっつくのが一番なんじゃないかな?」

和「それがいいわね」

梓「ま、待ってよ! 私が純とフラグ立てろとでもいうの?」

純「いや、だって私律先輩とも和先輩とも面識ないし……。梓が一番自然かな、と」

梓「えぇー……」

和「さぁ、律、一緒に行きましょ」

律「……澪が年増好きだったなんて」

和「ほら、しゃんと立って」

純「唯憂、律和、澪さわ、紬いちご、純梓。これが一番だと思うんだ、うん」

信代「私は?」

純「えっ」

梓「えっ」
                               終わり




2 ←※信代の話