唯「いくよ~、憂」

憂「うん!」

唯「んーっ」ガチャガチャ

唯「…あれ?」

憂「お姉ちゃん?」

唯「ドアが開かない…うーんっ」ガチャガチャ

唯「…だめだぁ」

憂「ちょっといい?」

唯「うん…なんでだろ」

憂「うーん…」ガチャガチャ

唯「ね?」

憂「開かないね…」

唯「ふおおおお…」グイイ

唯「だめだぁ…」

憂「ドア壊れちゃったのかな?」

唯「…離れてて、憂」

憂「?」

唯「うおおおおおおお!!!!! 」ドシーン

ピカッ

唯「うおっ」

憂「ひゃっ」

唯が玄関のドアに突進した瞬間、眩い光が二人を襲った

唯「…あれ?」

憂「なに今の…」

唯「なんか暗くなったね」

憂「うん…」

家の中が夜のように暗くなった

唯「憂、電気付けて」

憂「あれ?つかないな…」

唯「えぇ!?」

憂「ブレーカー落ちちゃったのかも」

唯「んーっと…」ポチ

唯「ブレーカーあげたよー」

憂「…」カチカチ

憂「電気付かないや…」

唯「なんで?」

憂「わからない」

唯「むぅ」

憂「もう8時だ」

唯「ひらけ~~」ガチャガチャ

憂「どうしよう…」

唯「一階の窓から出よう!」

憂「う、うん」

スタスタスタ

唯「これは…!」

憂「お外まっくらだね…」

唯「なんで!?」

憂「とりあえずお姉ちゃん窓開けてみて」

唯「うん…」ガチャ

唯「…あれ」

憂「代わって?」

唯「うん」

憂「うーんっ…」グイイ

憂「…開かない」

唯「…」

唯「そうだ、和ちゃんに来てもらおう」パカッ

唯「圏外だ…」

憂「わたしの携帯も…」

唯「む~」

憂「うーん…」

憂「もう8時だよ…お姉ちゃん」

唯「遅刻!」

憂「でもお玄関のドアも、ここの窓も開かないし、それに何だか外は真っ暗だし…」

唯「じゃあ、一旦二階に行こう」

憂「うん」

スタスタスタ

唯「二階も真っ暗だ」

憂「…お姉ちゃん」

唯「なに?」

憂「さっきから、物音一つ聞こえないよね…?」

唯「確かに」

シーン…

唯「これは呪いだよ」

憂「へぇっ!?」

唯「私たちにかけられた呪いなんだよ~」オバケー

憂「お姉ちゃん!!」

唯「えへへ…ごめんごめん」

憂「…」ギュ

唯「憂?」

憂「怖いね…」

唯「うん」ギュ

二人は手を繋いで部屋を見回す

唯「とりあえずお昼まで待ってみよう」

憂「うん」

二人で唯の部屋に入る

憂「お姉ちゃんの部屋も真っ暗だね」

唯「だね」

憂「明かりが欲しいなぁ」

唯「携帯の光があるよ」パカ

憂「そうだね」パカ

唯「…ふぅ~」ゴロン

憂「お姉ちゃん寝ちゃうの?」

唯「暗いと眠くなってきちゃったぁ…」ファ~

憂「時間はまだ朝なんだよね…」

唯「ね~。憂も寝ようよ」

憂「うん…」

唯「おやすみぃい~…」

憂「おやすみなさい…」

唯のベッドの上で横になる二人

憂「…」


~数分後~

唯「…」

憂「お姉ちゃん?」

唯「zz…」

憂「…」

憂(寝れない…)

コン…コン…

憂「!?」ビクッ

コン…コン…コン…

憂「だれ…?」

階段を登る足跡は次第に大きくなる

憂「お姉ちゃん、お姉ちゃん」ユサユサ

唯「んぁ~…zz」

コン…コン…コン…コン…コン…コン…

憂「来ないで…」

コン…コン…コン…コン…コン…コン…コン…

シーン…

憂「…?」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!!

憂「っぁ……」

唯「…!?」ヌクッ

扉が叩かれる音で唯が飛び起きる

憂「ぃあ…」

唯「な、なに!?」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!

唯の部屋の扉が強く叩かれる

憂「いや…いやあ……」ウルウル

唯「誰!?」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!

唯「むー!」

憂「お姉ちゃん!?」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドン

唯「誰ですか!!」ガチャッ

シーン…

唯「誰もいない…」

憂「…うぅ」

唯「いたずら?」

憂「分かんない…」

唯「一階見てくる」

憂「待って!お姉ちゃん」

唯「憂も行く?」

憂「うん…。なんだか変だよ…お姉ちゃんは怖くないの?」

唯「携帯の明かりもあるし大丈夫だよ」

憂「さすがお姉ちゃん…」

唯「じゃあ行こう」

携帯の明かりで真っ暗の階段を照らしながら下る

唯「誰もいないね」

憂「さっきのは一体…」ビクビク

唯「…よしっ、憂、出よう!!」

憂「出るって…?」

唯「窓を割って無理やり出る」

憂「う、うん…」

唯「この棒でいいかな」

憂「お姉ちゃん怪我しないでね」

唯「うん、いくよーー」ブンッ

バンッ

唯「!?」

憂「窓、硬い…?」

唯「うーん…弾かれたみたいな…変な感触」

憂「ひ、ひ…」ビクッ

唯「もう一回!ふおおおおお!!」ブンッ

バンッ

唯「だめだぁ」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

憂「ひぁぁぁ……」

唯「ど、どこ?」

唯が窓を叩いた直後、どこかから何かを強く叩く音が鳴り響く

唯「と、トイレの方だ」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

憂「ぁっ…はぁっ…」ガクガク

唯「憂…?」

憂「た…たて…なくて……」ガクガク

唯「お姉ちゃんが守ってあげるよ」ギュ

憂「ふ、ふ…」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

唯「くそぉ」

憂「ま…待って……お姉ちゃん」

唯「憂を怖がらせてるヤツを退治してくるよ!」フンス

スタスタスタ

憂「お姉ちゃん!!」

唯「すぐ戻るよ」

唯が暗闇の中に入っていく

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

唯「ここだな…」 ゴクン

唯「…」

憂「はぁっ…はぁっ」ビク

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

唯「うおおおっ!」ガチャ

唯「うっ!?」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「」

憂「お姉ちゃん…?」 ガクガク

ガチャガチャ!!! ガチャガチャガチャ!!!!

トイレの扉の叩く音が止まるや否や、玄関のドアノブが激しく動き出す

憂「ぅお゛え…」

憂は恐怖の余りもどしてしまう

憂「っ……」ビチャ

唯「あ……」

憂「おえ゛え゛……」ビチャビチャ

唯「大丈夫?」

憂「ごほっ…」

ドアノブは既に止まっていた


2