・・・
・・・
・・・
・・・

梓「どうしてこうなったの」

憂「ふうシャワー先に浴びたよ、気持ち良かったあ、あ,あず梓ちゃんもシャワー浴びてきたらどうかな?」

梓「うん、ね、ねえ憂何で私達ラブホテルにいるのかな・・・私の十万と三千パターンのエスコートプランにはこんな予定入ってないんだよ、おか、おかしいなあ」

憂「ん・・・十万三千円??な、何でって、純ちゃん達と別れた後に土砂降りになってきたから仕方ないよ?それよりシャワー」

梓「だだだダメ!!やっぱり早く出よう、夕立みたいで雨もう止んでるしさ、はやく!」

ガシッ

憂「あ、ちょ」

憂「梓ちゃん!待って!」

梓「待てない!ここにこれ以上いたら色々やばいんだよ、色んな意味でやばいの!」

憂「待って梓ちゃん!聞いて!」

梓「え?」

憂「えっとえっとね?」

憂「あの今日私の為に色々してくれて嬉しかったよ、ううん今日だけじゃない、最近ずっと私の為に一生懸命になってくれてたよね」

憂「私の事見てくれてる、考えてくれてるそう思うとなんか嬉しいって気持ちが止まらなくて・・・だから」

憂「だからお礼とか・・・わ、私の気持ち言わせてほしくて・・・」

梓「はぇ・・・ぁ・・・ぁ・・・う、うん//」

憂「えへへ・・・あの、梓ちゃんっ」

梓「は、はいっ//」

憂「あ、あり・・・ありがとう//」

梓「あ、いや・・・改まって言われると・・・あはは・・・//」

憂「それともう一つ、私が今思っている事、どうしても伝えたい・・・んだ」

やっぱりこの気持ち抑えきれないよ・・・うん・・・は、恥ずかしいけど伝えよぅ・・・伝えなきゃ

憂「あ、あの・・・」

憂「あ・・・ぁ・・・」

やだ、暑い、顔が火照って・・・梓ちゃんの顔が見れない。いやぁ・・・どうしよぅ・・・。

梓「ぇ・・・ぁ//」

憂「ぁぅ//」

ぁ、梓ちゃん待って・・・くれてるんだろうな。・・・ぇ、ぇい。もぅ言っちゃえ。



憂「だ、大好き・・・です。梓ちゃん//」



梓「!」ボンッ

憂「はぅぅ~・・・//」

梓「にゃ・・・//」

梓「あ、あのそれはどっちの//」

憂「ど、どっちだろぅ//」

梓「あ・・・う、うん//」

憂「・・・//」

梓「・・・ぁの私も憂の事その//」

憂「ぇっ!?・・・ぅ・・・ぅん//」

梓「・・・//」カァー

憂「・・・//」カァー

梓「・・・//」

憂「・・・//」

憂「やだぁ、どうしよう梓ちゃんったら」ペチペチ

梓「な、何で叩くの//」

憂「だ、だってぇ・・・//」

梓「・・・//」

それから私達はしばらく二人で顔を真っ赤にして無言のまま視線を合わしたりはずしたり・・・
心の中をくすぐられてるようなそんな甘い雰囲気の中どちらからともなく手を繋いで・・・

私と梓ちゃんはキスを・・・




しませんでした、ふぇぇん・・・。

だ、だって梓ちゃんのちっちゃくて可愛いお口と私のお口が触れ合うなんて、か、考えただけで、は恥ずかしいんだもん・・・。


・・・
・・・
・・・
・・・

憂「ただいまあー!」

唯「・・・」

憂「玄関で正座してどうしたの?お姉ちゃん」

唯「こんな遅くまで帰ってこないから心配したんだよ?ねえ憂 し ん ぱ い したんだよ?私ここで一夜を明かそうとするくらい心配したんだよ?」

憂「ご、ごめんなさいお姉ちゃん、だから横に寝袋用意してあるんだ・・・」

唯「もぉ服濡れてるじゃん、あんまり心配させないでよお、暖かいお茶用意してあげるからちょっと待ってて」

憂「ありがとぉ、でもお姉ちゃん一人でお茶入れれる?大丈夫?」

唯「お茶入れるくらいできるよ!全く憂ったら子供扱いしちゃってお砂糖とお醤油間違えるくらい失礼だよ」

憂「ごめんね、お姉ちゃんそんなつもりじゃないんだけど怪我したら危ないから・・・」

唯「だいじょーぶ!お気遣いはいりませんぜ!旦那あ!ところで今日はどこ行ってたの~?」コポコポ

憂「うん、あのねあのね梓ちゃん達と映画館いってお店回ってご飯食べて純ちゃん達と別れた後梓ちゃんとラブホテル行ってきたよ」

唯「おぉ!?楽しそうだねえ、特に最後のラブホテルなんてお姉ちゃん行った事ないよ、ラブホテルかあ・・・ラブホ・・・」

唯「ラブ・・・」

ガッシャーン!!パリーン!!

唯「はいいいいいいいいいい!?ラブホテルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!??」

憂「いまのガッシャーンって何?お姉ちゃん、もしかしてお湯のみ落としちゃったの?だだ、大丈夫!?」

ダダダダダ

唯「大丈夫か心配なのは憂だよ!!!!なんで?どこをどうしたらそんな辺境に辿り着くの!!!!」

憂「近い!顔近いよ!お姉ちゃん!なんでって私が梓ちゃんに行こうって言ったからで」

唯「憂から誘ったの!?淫乱だよ!お姉ちゃん憂をそんな子に育てた覚えはないよ!!!ななな何したの?変な事してないよね!?」

憂「いいいんら//!?わ、私変な事なんて・・・普通にシャワー浴びて梓ちゃんが一生懸命してくれたから私もお礼してその・・・//」

唯「ちょ、まっ!ええ!?一生懸命してお礼っ・・・はあああああ!?えええぇぇぇぇえぇえええええ!?!?」

憂「お姉ちゃんどうしたの、ちょっと落ち着いてってばあ」

唯「落ち着いてられないよ!!こんな事落ち着けたら私聖人へと進化を遂げるよ!!」

唯「・・・もうダメだ、ねえ憂私そんな穢れた憂の体なんて見ていられないよ、一緒に切腹しよう?」

憂「え、ちょっとまって!なんでそんな事になるのか分からないよ、お姉ちゃん!話を聞いて!!」

唯「ああお母さん、お父さん先立つ不幸をお許しください」

憂「おおおおおお、おねえちゃああああああああ」

・・・
・・・
・・・
・・・

唯「でへへ~・・・そういう事ははやく言ってよお、雨宿りで入っただけかぁ・・・」

憂「私お話聞いてって言ったよね!!?っ・・・へ、へっくち!」

唯「むむっ!」

ダキッ

憂「お姉ちゃん?」

唯「全くずっとそんな格好でいたら風邪ひいちゃうよ、寒い時は人肌で暖めるといいんだあ」

唯「そうすると心まで暖かくなってくるし、気持ちも伝わりやすいんだよ?」

お姉ちゃんがずっと引き止めてたから着替えられなかったんだけど・・・でも心配してくれてたんだよね
うん、その気持ちはとっても伝わったよ

憂「・・・うんうん!」

唯「早とちりしてごめんね、でも憂の事大切で心配だから取り乱しちゃったんだぁ」

憂「・・・・・・」

こうやって心配して抱きついてくれるお姉ちゃんを見ると”あの時の事”を思い出す

それはお姉ちゃんが高校に入ってから部活に一生懸命になって、その反動でいつも私と一緒にいた時間が次第に無くなり私が寂しい思いをしていた時の事


最初は私のそんな思いなんかでお姉ちゃんの時間を邪魔してはいけないと耐えていた
だけど私が感じていた寂しさは月日と共に積み重なり、いつしかそれは耐えられない物へと変化していった


そして・・・気付けば私は自分の意思とは逆にそれをお姉ちゃんに打ち明けてしまった


--するとお姉ちゃんは無言で泣きながら私を抱きしめてくれた
その日から・・・お姉ちゃんは部活をしながらも私との時間を沢山創ってくれるようになった


・・・私の寂しさを感じ取ってくれた事が私はとても嬉しかった。

だから私はそんな優しくて頼りがいのあるお姉ちゃんが大好き


でもその頃からだったかな、お姉ちゃんは私に対してのスキンシップが変化してきた、抱きつき方、キス・・・
おそらくこれからは私の事を以前より大切にするというニュアンス・・・概念の元私に対する接し方を変えたくれたんだなって思う


ちゅ、ちゅーはやりすぎだと思うけどお姉ちゃんが私を大切にしてくれるという想いの篭ったちゅーは嬉しくないと言えば嘘になる

でももうちゅーはだめだって言わなきゃ・・・いけないよね

だって私には・・・

唯「憂ぼっーっとしちゃってどうしたの?もしかして熱が出ちゃってその影響!?」

憂「ん・・・ううん、大丈夫、心配してくれてありがとね私もお姉ちゃんの事大切に思ってる、大事な・・・大事なお姉ちゃんだよ」

唯「え・・・えへへ//」

憂「あのそれでね、私お姉ちゃんに言いたいこt」


あなたの胸に飛んでいくの 隕石よりも(キラッ☆) 巨大なパワーで(キラッ☆)♪


唯「あ、ささわちゃん先生から電話だ、進路関係の事かなあ」

憂「そ、そっか、大事な電話っぽいね、じゃあ私邪魔にならないように自分の部屋行っとくよ」

唯「ほおい!お気遣いありがとね~憂~♪」

唯「もしもし~み、さわちゃん先生~?」

トントン

憂「お姉ちゃんいつ電話終わるかなあ、ん・・・でもこの12月のこの時期に進路関係・・・?まさかまた何かやらかしたんじゃ・・・」

憂「あ、後で聞こう・・・心配だよ・・・」

バタン

ゴシゴシスルスル

憂「それにしても今日はいっぱい遊んで疲れちゃったかも、お風呂わくまでちょっとだけ寝ようかな・・・ちょっとだけ」ウトウト


・・・
・・・

チュンチュン

「ういー・・・ういー・・・きて」

憂「ん・・・ふにゃ・・・」

「うい!う・・・おきて!!!!」

唯「憂起きてってば!!!やばいよ、遅刻しそうだよ!!」

憂「へ?お姉ちゃん・・・えと・・・にゃにぃ・・・ちこく・・・?」ボー

憂「・・・・・・え」

憂「え・・・ええぇぇぇぇえぇぇえええ!?じ、時間は・・・わぁあああもうこんな時間!!」

憂「お姉ちゃん急いで!!」

唯「急ぐのは憂だよ!!!まだパジャマじゃん!!はい制服!」

憂「あわわわわ」スルスル

憂「おね、お姉ちゃん!制服とる時リボン一緒にかかってなかった?」

唯「憂手にリボンもってるじゃん!それだよ!」

憂「わっほんとだ!!!気付かなかったよ!」

唯「・・・そんなのいらないよ!時と場合を選んでよ!」

憂「わ、わざとじゃないもんっ!」

・・・
・・・
・・・
・・・

ガラガラ

憂「ま、間に合ったあ!」

純「おっはよう憂!憂がギリギリにくるなんて珍しいね」

憂「えへへ・・・目覚まし時計に気付かなくて寝坊しちゃいました・・・」

純「へーだからパンツの中にスカート入ってるんだ?」

憂「ふぇっ!?嘘っ!」サッ

純「嘘だよ、おばか」

憂「も、もぉっ!純ちゃん!!」

純「へへん!」

純「ところで梓、何そのお花が咲きそうな満面の笑み?さっきから変なオーラ出し続けてるのやめてもらえないかな」

梓「ええ?よくある事だから気にしなくていいよ、ふふ・・・ふ」ニヘラ

純「よくあったらちょっと気持ち悪いんだけど朝一から一人だけ異彩放ってるよあんた」

梓「ふふ・・・ふふふ」

純「・・・・・・」

純「憂ー!この菩薩みたいな顔の人どうしちゃったのか知ってる?」

憂「いやあのその・・・えへへ」

純「へぇ・・・この様子だとあの後何かあったのかな、ふふ、やっと・・・だね」

バタン

唯「あっずにゃ~ん!!」

ダキ

梓「にゃあああああ!唯先輩いきなりすぎますうううう」

憂「あれ!お姉ちゃんどうしたの!?」

唯「昨日今日とあずにゃんに会ってなかったからあずにゃん分補給にきたんだよお」

憂「そうなんだ・・・あっお姉ちゃんそんなに梓ちゃんに引っ付くのは・・・あぅ」

純「でも、もうホームルーム始まりますよ?」

唯「うお!そうだった!はしれええええええ!」

ガラガラ

純「本当なにしにきたんだろう・・・憂のお姉ちゃん・・・ね?」

憂「ふんっ」

純「え?」

・・・
・・・
・・・
・・・

廊下

憂「あれ?お姉ちゃん?」

唯「おや、我が妹ではないですか、丁度よかったあ!ちょっとこっち来て」グイグイ

憂「え・・・えぇっ!?ちょ、どこに」ズルズル

唯「こっちこっち」

憂「わわっお姉ちゃん、あんまり引っ張らないで」

憂「ん・・・ここ移動教室で使う空き教室・・・?こんな所つれてきて一体どうしたの?」

唯「えっへっへ、ちょっと憂分が補給したくて我慢できなかったんだよっ!!むふふ」

スッ

憂「え、どういう意味・・・ってち、ちか」

唯「私とちゅーするだけの簡単なお仕事です」

憂「ふぇ?ぁ・・・ちょ、んんっ!!」

・・・

梓「教科書空き教室に忘れちゃった・・・、私憂の事ばっかり考えてだめだめだあ、でも昨日・・・嬉しかったなあ、あれって

夢じゃないんだよね・・・」

梓「・・・//」ボーッ

梓「はっ、いけないいけない」フルフル

トコトコ

梓「鍵かかってないよね・・・ん?誰かいる?あれって」



梓「・・・・・・ぇ?」

梓「うそ・・・う・・・い・・・?」

・・・

憂「だめ・・・ちゅ・・・おねえひゃん・・・ちゅうは・・・ぁっぁっ・・・もうダメ・・・しかも・・・こんら所で・・・ぴちゃ」

唯「え~?憂も気持ち・・・ぴちゃ・・・良さそうだし・・・ちゅ・・・いいじゃん・・・じゅる」

憂「ぁん・・・ちゅぱっ・・んっ・・・ふぁ・・・本当に・・・だめ・・・なん・・・だよぉ・・・お・・・おねえちゃっ!」

ドンッ

唯「あたっ」

唯「むぅ・・・自分の下半身私の下半身にこすり付けてきてたくせに~」

憂「~~ッ!」カー

憂「やっ!はぁはぁう・・・うそっ!わたひ・・・そんな事してない・・・よぉ・・・いじわるいわないでぇ・・・」

唯「えぇ、どうかなぁ?」

ガタン 

憂「!」

憂「おお姉ひゃん、はぁはぁ、今何か扉の方から物音・・・はぁはぁしらかった?ま、ましゃか誰かに見られたんじゃ・・・」

唯「気のせいじゃないかな?私は聞こえなかったよ?」

憂「んっはぁはぁ・・・そう・・・かなぁ・・・」

唯「ん、じゃぁ続きしよう?うーい」

憂「!!もうだめ!!ちゅーはもうだめだよお姉ちゃん」

そう、もうこういう事はしないって言わなくちゃいけない

唯「えーえー!やだやだぁー!」ブーブー

憂「だめなのっ!!!」

唯「・・・・・・」ピク

唯「・・・何で?何か理由があるの?」

憂「っ!理由・・・理由があるからだめなの、もう絶対にだめ・・・なんだよ」

私にはもうちゅーできない理由がある、お姉ちゃんが私を大切にしてくれるって気持ちの篭ったちゅーは嬉しいけど・・・

もうダメだよってそう言わなくちゃいけない、だって・・・

唯「・・・どんな理由なの?」

憂「そ、それは・・・それはっ!」

-だってそれは・・・

唯「・・・・・・」

憂「私には梓ちゃんっていう恋人さんが」

唯「ッ!!」


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最終更新:2011年02月11日 00:30