――夜

唯「ういー。ただいまー」

憂「お帰りお姉ちゃん」ニッコリ

唯「聞いてよういー」

憂「なにかな~」

唯「あずにゃんったら今日部活おやすみしたの」

憂「そうなんだ」

唯「でもしっかり練習したからね!」

憂「えらいえらい」ナデナデ

唯「えへへ」

唯「いっぱい練習したからお腹すいちゃった」グーー

憂「うん、もうご飯できるからね~」

――――

唯「ごちそうさま!」

憂「ごちそうさま!」

唯「おなかポンポン」ポンポン

憂「お姉ちゃん。お茶があるよ~」

唯「あー飲む飲む!」

憂「はい。お茶だよ」

コト

唯「お、今日はいつもと違うお茶だね!」

憂「うん!いっぱいあるからね~」

唯「どんどん飲むよー」ゴクゴク

憂「ふふふ」ニコ


――次の日 放課後

純「ういー。今日も買いに行くの?」

憂「そうだよ~いっぱい買わなくっちゃ」

梓「まあほどほどにね」

憂「ううん。いっぱい取るからね」

梓「はは。がんばって」

憂「うん!」


――コンビニ

憂「え~っとこれは律さん、これも律さん、これは――律さん」

憂「ええい!ここは律さんしか置いてないの?!」

ダダッ!


アリガトウゴザイマシター

憂「次だよ次!」



――別のコンビニ

憂「ん~と……あった!お姉ちゃん!」

憂「これもお姉ちゃん。こっちも。あ、あれもだ!」ヒョイヒョイ

憂「よし!三十本ほど確保!」


憂「これください~い」ドン!

……

憂「えへへ~ストラップいっぱいたまってきたな~」フフ

憂「まだまだ欲しいよ。お姉ちゃんストラップ」

憂「こんなにお姉ちゃんんがいっぱいだと……体が、震えちゃう!」

『ただいまー』

憂「あ、お姉ちゃん帰ってきた」

憂「はいはーい。お帰りなさいー」


――――――――――

唯「でね、あずにゃんがね~」モグモグ

憂「うんうん」ニコニコ

唯「あれ、そういえば今日のご飯少し少なくない??」

憂「そうかな。あ、でもお茶があるよ~」

唯「お茶か~」

憂「うんお茶。健康にいいよ~」

唯「おお!それなら飲む!」

憂「うん!いっぱいあるからね」ニコ

――――

唯「ごちそうさま~。ご飯もお茶もおいしかった」

憂「よかった」

憂「お風呂沸いてるから入っちゃってね」

唯「ほーーい」

タタタ

憂「ふふふ」

憂(それから毎日お茶をいっぱい買いました)

憂(学校周辺のコンビニはもちろん。隣町まで買出しを続けた結果)

憂(なんとストラップ1000個に達しようとしています!)

憂(すごいです!お姉ちゃんだらけです!)

憂(お姉ちゃんがいっぱいで感無量です!)

憂(しかし残念ながらいいことだけではありませんでした――)

憂「お姉ちゃん。ご飯だよ~」

唯「ほーい……ってまたご飯よりお茶の方が多いよ!」

憂「ゴメンねお姉ちゃん。今月ピンチで」

唯「むぅ~ピンチならしかたない」

憂「ホラ、お茶は健康にいいから」

唯「健康にいいならだいじょうぶかな??」

憂「うん!だいじょうぶだいじょうぶ!」



――学校

純「憂だいじょうぶ??」

憂「だいじょうぶだよ~」

梓「唯先輩。ご飯がお茶になったって言ってたよ」

憂「うん……。まだ家にいっぱいあるの」

純「どんなけ買うの……」

憂「あとひとつ!ひとつで1000個いくから!」

憂「今日の帰りまたコンビニによってみるよ」

梓(だいじょうぶかなぁ)


トコトコトコ

憂(さすがにこの近所は全部売り切れだなあ)

憂(ちょっと遠くまで行こうかな)

憂(あと一つ一つ)


憂「ここにもない、あっちにもない」

憂「お姉ちゃんのストラップ……みつからないよ」

憂「どこなの……お姉ちゃん」

フラフラ


アリガトウゴザイマシター

憂「ここにもなかった……」

憂「お腹空いたな~」

憂「家にはお茶しかない」

憂「あと一つなのに……」


『おーーい』タタタ


憂「ん?」

唯「ういーー!!」

憂「お姉ちゃん?!」

梓「ういー!」

純「ういーー?」

憂「純ちゃんに梓ちゃん?」

梓「ゴメンね憂。唯先輩に言っちゃった」

唯「もー憂ったら」プンプン

憂「ぅぅう」

唯「言ってくれれば、一緒に集めれたのに」

憂「だって、お姉ちゃんをビックリさせたかったもん」

憂「いっぱい集めて、お姉ちゃんに見せたかったの!」

唯「もう……」ナデナデ

唯「嬉しいけど、あんまりムリしないでね」


ギューー


憂「うん……ゴメンねお姉ちゃん」

唯「いいよいいよ~」ギュー

憂「来月の生活費まで使っちゃってゴメンね」

唯「いいよいいよ~」ギュー

唯「それより憂。お腹すいてない?」

憂「うん。ちょっぴり」

唯「はい、ムギちゃんのお菓子!」

憂「わっ。美味しそう」

パクッ

憂「……うん。とっても美味しい!」

唯「ふふ。憂が笑ってくれてよかった~」

梓「なんとか、一安心ですね」

純「生活費はどうするのさ」

唯「ムギちゃんのお菓子があるよ!あとお茶!」

梓「ダメですよ!もー。しばらくわたしの家に来てください
  それくらいなんとか出来ますから」

唯「あずにゃんちにお泊り!」

憂「ゴメンね梓ちゃん」

梓「ううん。いいよ」

唯「それで、ストラップどれくらい溜まったの??」

憂「うんとね、これくらい」

ゴソゴソ

ジャーン!

唯「おお!ストラップの束だ!」

純「すごい、千羽鶴みたいだね」

梓「すっごい集めたね」

憂「うん。もう少しでホントに1000個だったんだけどなあ」

唯「だいじょうぶ憂」ギュ

唯「憂の気持ちがこもってれば1000個と同等だよ」ナデナデ

憂「ありがとうお姉ちゃん。でも今度ちゃんと見つけて1000個そろえるね」ニコ

憂「そして、お姉ちゃんの長寿を願うよ!」

唯「ホント??わーい!憂のが出たらわたしも1000個集めて同じ様に願うね!」

憂「わっ、お姉ちゃんもしてくれるんだ。嬉しいなあ」ギュ


純「めでたしめでたしなのか……?」

梓「まあ、多分」


憂(こんにちは、平沢憂です)

憂(生活費がなくなりかけたわたし達は、梓ちゃんのおうちに行くことになりました)

憂(お姉ちゃんは、あずにゃんと放課後も一緒に居られて嬉しいと言っています)

憂(嬉しそうなお姉ちゃんを見てるとわたしも嬉しいです)

憂(そして、お姉ちゃんのストラップはその後、残りの一つを見つけることができました)

憂(1000個そろい、まさに千羽鶴のようです)

憂(そんなお姉ちゃんのストラップ……大切に大切に保管しています)

憂(本物の千羽鶴ではないですが、お姉ちゃんの健康と長寿を約束してくれるように願います)

憂(世界一お姉ちゃんが好きな妹より愛を込めて)


                        おしまい