唯「さっきドラマの関係でちょろって言ったけど。琴吹家の琴吹紬、ムギちゃん!」

梓「あ、その人も同級生なんですよね」

唯「うん。ムギちゃんが主催のパーティにお呼ばれしちゃってさ」

梓「……いいなぁ。あ、MIOさんと律店長もいくみたいですよ」

唯「そうなんだ! でさっ」

梓「……良い話って自慢話ですか」

唯「ううん、あずにゃんもいこ?」

梓「え?」

唯「ほら、あずにゃんの分の招待券もあるよ! ほらほら~」

梓「いや……でもっ」

唯「遠慮しないでさー、いこうよー。きっとおいしいものいっぱい食べれるよ」

梓「私みたいな庶民……いいのかな」

唯「みんな結構友達とか同伴でくるみたいだよ」

梓「そうなんですか?」

唯「そろそろ私もあずにゃんのこと、ちゃんとみんなに紹介したいんだー」

梓「紹介って……家政婦なんか紹介してどうするんですか」

唯「うちのよく出来たお嫁さんです! ってね!」

梓「えっ……あっ、そ、それは……まずいことになるんじゃ」

唯「そっかなー」

梓「だめですよ。ただでさえ噂の絶えない人って言われてるんですから」

唯「だからー。噂じゃなくなればいいんでしょ?」

梓「……あ、そっか。ってダメダメ! お仕事また減っちゃいます!! 人気さがりますよ」

唯「それはテレビスターとして、でしょ? だけど私は音楽ができたらそれでいいんだよー?」

梓「でもでもっ、気が気でありませんよ! 私の存在がユイの足をひっぱるなんて」

唯「あのね、私はドラマとかテレビにひっぱりだこされる騒がしい日常よりもさ……」

唯「あずにゃんと音楽と、友達に囲まれた穏やかな毎日が欲しい……」

梓「18やそこらで隠居めいた生活を欲してどうするんですか」

唯「だってー……うぅ、やっぱ性にあってないんだって。テレビみててわかるでしょ?」

梓「……そうですか? 最近はよく頑張ってやってるような……笑顔だし」

唯「なにより家に帰れないのが辛い! こんな辛いのたえられないよ!」

梓「でも仕事なんですから! 我慢しなきゃ……」

唯「私はシンガーソングライターだよ」

梓「うっ……」

唯「事務所が売り出したいのはわかるけど、私は私の音楽を続けたい」

梓「それは……いい心構えかと」

唯「いまの私が音楽で描く世界には、必ずあずにゃんがいるの……だから……」

唯「なによりも、あずにゃんと暮らしたい……ドラマやテレビなんていらない」

梓「……わがままです」

唯「わがままなくらいが感性を磨くにはちょうど良い。ってさわちゃん先生が言ってたよ」

梓「あの人は……また違うでしょ」

唯「ね? 少しロックな生き方してみようよ」

梓「ですが……いつユイの人気が落ちるかなんてわかりませんし。あ、すいません」

唯「もしもお金に困ったらもっともっと働くよ。曲もいっぱい作る」

梓「わ、私ももっともっと働きます!!」

唯「二人なら大丈夫……大丈夫だよ」

梓「わかりました……なら、行きます。パーティ」

唯「おお! やったぁ!!」

梓「浮かないような服用意しないと」

唯「ドレスでも着る?」

梓「似合うかなぁ……」

唯「服はさわちゃんに任せたらいいんじゃない?」

梓「そ、そうですね……でもそれはそれで不安だなぁ」

唯「えへへっ、とっても楽しみだね!」

梓「はい。そうですね!」

唯「あずにゃんを紹介したら、みんなどんな顔するんだろう」

梓「きっとどん引きですよ! あはは!」

唯「それは随分ロックだね!」

梓「はい! もうどうにでもなれです! 唯がいたら私はそれでいいんです!」 

唯「ありがとうあずにゃん! 私もあずにゃんがいるだけで幸せ!」

梓「えへへっ」


深夜


梓「ん……だめ……ですよぉ」

唯「いいじゃんいいじゃん」

梓「週3って言ったでしょ……さ、さわらないで」

唯「週3かー、そんなんでいいの?」ナデナデ

梓「……むぅ」

唯「むくれてる顔も可愛い可愛い」

梓「……」

唯「明日あずにゃんお休みでしょ?」

梓「……はい」

唯「なら朝までコースがいいなぁ」

梓「えぇ……明日は買い物いきましょうよ……お給料入ったし……」

唯「夕方からでいいじゃーん。あ、それとも明日一日中しちゃう? それでもいいよ」

梓「だ、だめです……昼間っからなんて、そんなのハレンチです」

梓「それに唯も仕事があるし……」

唯「といってももう撮影もないし、和ちゃんと打ち合わせしつつ、後はマッタリだよ」

梓「うぅ……底なしぃ。性欲オバケ」

唯「解消してあげるのも妻の役目でしょ?」

梓「さいてーです」

唯「あーんなに焼きもち焼いてたくせに」

梓「むぐぐ……」

唯「泣いたくせにー」

梓「ち、ちがうもんっ……」

唯「あー可愛い可愛い、子猫ちゃん」

唯「あ、パーティでは新しく猫飼ったって紹介しようか?」

梓「嫌です……ちゃんと紹介してください」

唯「冗談……もぉ、すぐ本気にして」

梓「いじわるです……」

唯「そりゃ、誰でもいじわるしたくなっちゃうよ……チュ」


唯「こんな小さくて可愛くていい匂いがするあずにゃんなんだから……」

梓「へんたいです……こんなちんちくりんな体に興奮するなんて」

唯「ロックだね」

梓「へんたい……」

唯「大好き」

梓「へんたい……」

唯「大好き」

梓「……大好き……大好き」

唯「えへへ、いただきます。もちろん付け合せは猫耳で!」

梓「にゃああ……」

唯「あっずにゃ~ん♪―――――――


―――お父さん、お母さん、憂。この人が私の大切な新しい家族です。

 私はこの人と一緒に、ずっと一緒にこれからの人生を歩んでいきます。

 だから、ちゃんと見守っていてね? 私、もう泣かないから――――――



お し ま い






  <⌒/ヽ___
/<_/____/