唯の部屋


唯「ふむふむ……」

憂「お姉ちゃーん、ご飯だよー」

唯「はーい」

憂「あれ?本?何読んでるの?」

唯「んーとね、ほらっ」



『サルでもわかるセックス』



憂「!?」

憂「な、なにこれ……」

唯「私ももうすぐ大学生だからね~。ちゃんと勉強しておこうと思って」

憂「そうなんだ……」

唯「サルシリーズって本当に色々あるよね~」

憂「……」

唯「あ、ところでさぁ、この部分がよくわからないんだけど教えてよ」

憂「ごっ、ご飯!先にご飯食べよう?ね?」

唯「え~」

憂「は、早く食べないと冷めちゃうから!」

唯「はぁい」


食卓

唯「……」モグモグ

憂「……」

唯「ふむふむ。ここをいじるとここがそうなって……」モグモグ

憂「……」

唯「ほ~なるほどなるほど~」モグモグ

憂「お姉ちゃん……ご飯食べながら本読むのはお行儀悪いよ……」

唯「あ、ごめんごめん。お構いなく~」ペラ

憂「だ、だめだよ……。ご飯食べてから読みなよ……」

唯「むぅ。じゃあ後でちゃんとわかんないところ教えてね?」

憂「う……うん。教えてあげるから早くその本しまって……」

唯「は~い」

憂(うう……なんでお姉ちゃんがこんな……)

唯「ごちそうさま~。さて、サルでもわかるセックス読もうっと」

憂「お、お姉ちゃん!アイス食べよっ」

唯「え?今日はいいや」

憂「ハーゲンダッツだよ!お姉ちゃんの好きなイチゴの!」

唯「むむ……ダッツのイチゴさんなら話は別だね!食べる食べる~」

憂(なんとかしてあの本からお姉ちゃんを遠ざけないと……)

唯「ごちそうさま~。さて、今度こそサルでもわかるセックスを……」

憂「あっ!お姉ちゃん!今日面白いテレビやってるみたいだよ!お、お笑いの!」

唯「え~、そういう気分じゃないからいいよ」

憂「一緒に見よう?ね?あ、見て見て!今ちょうど始まったところみたい!」

唯「テレビより今は勉強だよ~」

憂「お姉ちゃん、ほら!面白いよー!あは、あはははは」

唯「憂」

憂「な、なに?」

唯「めっ」

憂「ううう……」

唯「約束したじゃん。教えてくれるって」

憂「そ、そうだけど」

唯「うーそつーいたらはーりせんぼーんのーます」

唯「だよ」

憂「……はい」

唯「じゃあ早速質問があるんですけども」

憂「な、なぁに?」

唯「この、シックスナインっていうのがよくわからないんだ~。どういうことなの?」

憂「え、え~っと……ちょっとその本貸して?」

唯「ほい」

憂「えと……あっ、か、書いてあるよ、ここに……」

唯「その説明わかりにくいんだよ~。解説お願いします!」

憂「へっ?あ、その、えっと、シ、シックスナインていうのは、えーっと……///」



唯(ふふふ。恥ずかしがってる憂面白いなぁ)


憂「だ、だから、えっと、互い違いになって……」

唯「ふむふむ」

憂「な、舐めたり、触ったり……するらしいよ。この本によると……」

唯「どこを舐めるの?」

憂「うう……///」カァァ

唯「ねー、どこを舐めるの~?」

憂「こ、ここに書いてあるじゃん……」

唯「わかりにくいんだってば~」

憂「や…やっぱりやめよう?良くないよ、こういうお勉強は……。学校の保健体育の授業で十分だよ……」

唯「だって授業じゃシックスナインもフェラチオも教えてくれなかったんだもん。こういう本で勉強しないとわかんないじゃん」

憂「そうかもしれないけど……。ていうかそういう言葉、あんまり大きな声で言っちゃだめだよ……」

唯「え?フェラチオとかシックスナインのこと?」

憂「うう……///」

唯(ニシシ)

唯「じゃあシックスナインはもういいよ。次はこれっ!これ何て読むの?」


『対面座位』


憂「えっと……たいめんざい、かな?」

唯「どういうこと?」

憂「うーんと……あっ、抱き合ってすることらしいよ」

唯「何をするの?」

憂「え?それはだから、その、セ、セ、セッ……///」

唯「せっけん?」

憂「そうじゃなくて、セ、セッ……///」

唯「摂関政治?」

憂「セ、セッ……」

憂「セックス……///」

唯「ほー!抱き合ってするセックスかぁ」

憂「うう……」グスン

唯「わっ!?どうしたの憂!なんで泣いてるの?」

憂「う、ううう……」ポロポロ

唯「うい~?」

憂「ご、ごめんねお姉ちゃん…私も勉強不足だから、うまく教えてあげられないんだ……」ヒック

唯(あちゃー、こりゃやりすぎちゃったかな?)

唯「そっかぁ。じゃあこれからは私一人で勉強するよ!ありがとううい~」

憂「うん……」グスッ



唯の部屋

唯(面白かったなぁ。罰ゲームであの本買わされたときはどうしようかと思ったけど、使い道あるもんだね~)

唯(憂の口からあんな言葉が出てくるなんて)ニヒヒ

唯(でも泣いちゃってたなぁ)

唯(もうこのイタズラはやめようかな。さすがに可哀相だよね)

唯「ふあ……」

唯(もう寝よ)


唯「グゥ……」スヤスヤ



憂の部屋

憂(うう……恥ずかしかった……)グスン

憂(まさかお姉ちゃんがあんな本に興味もつなんて……)ドキドキ

憂(でも「これからは私一人で勉強するよ」って……)

憂(心配だなぁ……。変な知識ばっかり身につかないといいけど……)

憂(……)

憂(私が……)

憂(私が先にちゃんと勉強して教えてあげるしか……)



憂(グゥ)スヤスヤ



翌日  本屋

憂「えーっと、サルでもわかるシリーズは……」キョロキョロ

憂「あ、ここだ」


『サルでもわかるセックス』


憂(……か、買うしかないよね)

憂「……」キョロキョロ

憂「だ、誰もいないよね?」

憂「……」

憂「えいっ!」スッ

憂「……」ドキドキドキドキ

憂「は、早くレジに持っていかないと!」

憂「……」

憂「や、やっぱりムリ!店員さんに見られるの恥ずかしいよ……」

憂「そ、そうだ!何か他の本も一緒に買ってカモフラージュすれば…!」

憂「えと……こ、これでいいや」スッ

純「あれー?憂じゃん。何やってるの?」

憂「きゃあ!?」

純「ちょっと。何で悲鳴あげるのさー?」

憂「じゅ、純ちゃん…。ごめんね、ちょっとビックリしちゃって……」ドキドキドキ

純「なに?本買ってるの?」

憂「うん……」

純「って当たり前か。本屋だし本買う以外にないよね。あははは!」

憂「え…えへへ…」

純「で、なんの本買うの?」

憂「あ、いや、その……えへへ……」ドキドキドキ

憂(そうだ、さっきカモフラージュ用に適当にとったマンガ本で誤魔化せば…)

憂「マ、マンガだよ~。ほらっ」



『快感フレーズ』



純「あ、これ知ってる。なんかエロっちぃやつだよね」

憂「えっ?そ、そうなの?」

純「憂ってもしかして意外とこういうの好きなの?」

憂「えっと、う、ううう……///」

純「へえ~。大人しそうにしてて憂も……そっかそっか~」ニヤニヤ

憂「ちっ、違うの!これはそうじゃなくて、えっと」アタフタ

純「大丈夫大丈夫。梓にはナイショにしといてあげるからさ」

憂「う…うん…ありがとう…」

純「ん?そっちの手に持ってる本は……」

憂「そ、それより純ちゃんは!?純ちゃんは何を買いに来たのっ!?」サッ

純「私はなんか適当に立ち読みしようかなーと」

憂「そっそうなんだ!じゃあ早く立ち読みしないと!ね?ね?」

純「…?うん、じゃあ憂が会計してる間に読んでくるよ」

憂「いってらっしゃ~い」ホッ…


憂(ってあれ?その言い方だと、もしかして純ちゃん、本屋出たあと一緒に行動する気なのかな……)


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