二年後!

唯「私たちももう成人なんだね~」

律「唯の精神年齢はどうみても子供だけどな。」

唯「りっちゃんひどい!」

澪「今日は久しぶりに三年二組のみんなと会うんだな…」

紬「みんな元気かしら?」

律「元気だろ!きっと。」

和「おかしいわね…確かにこっちのはずなのに。」

唯「お~い、和ちゃんっ!」ダキッ

和「わっ、唯!」

唯「会いたかったよ~!」

和「もう…ほんと、久しぶりね。」

和「みんなも元気そうでなによりだわ。」

澪「おっす和。」

紬「和ちゃん髪伸ばしたのね!」

和「ちょっとだけだけどね。」

律「ところで和はまた迷ってたのか?」

和「うん。」

律「だったら私たちと一緒に行こうぜ!私場所知ってるし。」

和「わかった。」

唯「の~どかちゃん、て~つなご?」

和「しょうがないわね…はい。」

唯「わ~い!」

澪「とても新成人には見えないな…」

紬「唯ちゃんも和ちゃんに久しぶりに会えてうれしいのよ。きっと。」

律「ところで唯。『アレ』の準備はできてるか?」

唯「大丈夫。ばっちりだよ。」

和「『アレ』って?」

律「秘密のイベントだ。後でのお楽しみだぞ。」

律「着いた!ここだよ。」

和「ありがと。でもなんでこの場所知ってたの?」

律「ちょっと前にここでバイトしてたんだ。」

和「なるほどね。」

唯「さあ!れっつらGO!」

紬「ゴーゴー!」

澪「(緊張するなぁ…)」


とあるバー

文恵「あ、唯じゃん!」

未知子「ほんとだ。久しぶり!」

唯「久しぶりだね~!」

曜子「秋山さん!」

俊美「待ってました!」

澪「ひ、久しぶり…」

慶子「律じゃん!」

信代「元気してたか~?」ナデナデ

律「へへへ、お陰様でな!」

潮「確か、律たちはみんなN女だったよね?」

紬「そうよ。大学でもみんなでバンドやってるの。」

キミ子(仮)「ムギちゃんおひさ。」

一子(仮)「久しぶり。」

紬「ひさしぶり。」

英子「夏香は大学どこ?」

夏香「私は〇〇大の××学部。」

風子「サークルとか入ってる?」

夏香「美術部だよ。」

ますみ「さわ子先生お久しぶりです!」

つかさ「元気そうで何よりです。」

さわ子「久しぶり。あなた達、どことなく大人っぽくなった気がするわ…」

律「さ~わちゃん!」

さわ子「あら、久しぶりね。この間会ったけど。唯ちゃんとりっちゃんはあんまり変わってないわね。」

唯「ひど~い…」プンスカ

紬「これ、参加料の3000円です。全員分ありますよ。」

さわ子「どうも。みんなの分、確かに受け取ったわ。」

圭子「あ、しずか。久しぶり。」

しずか「久しぶりだね。」

圭子「髪伸ばしたんだ。大人っぽくなった気がする…」

しずか「そう?」

つかさ「姫子さん、お久しぶりです。」

姫子「ああ、久しぶり。」

つかさ「(やっぱり姫子さんはカッコいいな…大人になってさらに磨きがかかった、そんな気がするよ。)」

美冬「軽音部のみんなも今日は楽しんでいって!」

春子「遠慮はいらないぞ?」

エリ「じゃあ、私は~ジントニックのコーラ割で~!」

アカネ「エリは少し自重した方が…」

エリ「だいじょぶだって~!」

圭子「相変わらず楽しそうだねみんな。」

まき(仮)「そうだね。」

いちご「いちご酎ハイがメニューにない…」

愛「私、私服で来ちゃったけど大丈夫かな?」

俊美「ほとんどがスーツだけど、私服の人は他にもいるんだし大丈夫じゃない?」

響子「平沢さんもなんか飲む?」

唯「じゃあ、ホットカルーアミルクで!」

多恵「大人…」

唯「えっへん!」フンス

とし美「私はソフドリでも飲もうかな…」

アキヨ「あの、軽音部のみなさん…ですよね?」

律「そうだよん。」

澪「えっと、確か…」

アキヨ「宮本アキヨです。」

澪「あの時の子か…」

アキヨ「みなさんは大学でもバンドを続けてるんですよね?」

唯「もちろん!」

アキヨ「よかった…私、みなさんをずっと応援してますから。これからも頑張ってください。」

紬「もしよかったら学祭ライブも観に来てね。」

アキヨ「はい!」

律「さてと、そろそろかな。」

唯「りっちゃん、どこ行くの?」

律「ビンゴ大会だよ。司会進行を頼まれたんだ。」

澪「司会か。確かに律にはぴったりだな。」

律「じゃあ、ちょっくら行ってきますかね…」

紬「りっちゃん、頑張って!」

俊美「このコロッケすごくおいしい!」

ますみ「ジューシーだね。」

愛「ケーキも食べよっと。」

三花「ふ~食った食った~!」

まき「私、絶対太りそう…」

とし美「もうすぐビンゴ大会が始まるみたいだよ。」

よしみ「行ってみよう…」



律「レディースアンド、ジェントルメン!」

三花「ここにはレディーしかいないよ?」

律「それもそうでした!てへぺろ!」

皆「あははは!!」ドッ

律「さあさあ~後ろの方のみなさんの前にいらっしゃい!豪華景品が貰えるビンゴ大会の始まりだよ~!」

紬「りっちゃん、張り切ってるわね!」

律「手持ちのカードでビンゴになれば景品が貰えますが…貰える景品は前にビンゴになった人によって決められます!」

唯「なんと!」

律「ちなみに一回目の景品はこちらで決めさせてもらいました!」

律「それではビンゴ大会、スタート!」



姫子「唯、久しぶり。」

唯「姫ちゃん!久しぶりだね!」


ビンゴ大会!

律「おつぎは…Nの38番!」

風子「よし、リーチだ。」

ちか「全然そろわないよ~!」

唯「あ、おっしい!」

澪「景品は欲しいけど、目立つのはヤダ…」

律「それでは次の番号、いってみよ~!」

澪「(Iの28番だけは出るなよ…!)」

律「Iの…28番!」

澪「」

紬「どうしたの、澪ちゃん?」

澪「あ、当たっちゃった…」

唯「はい、澪ちゃんがビンゴで~す!」

律「お~っと!栄光の一等賞に輝いたのは、我らが三年二組のアイドル、秋山澪だ~っ!」

曜子「きゃ~!秋山さ~ん!」

澪「結局目立ってしまった…」

俊美「MMQやって~!」

澪「えっ…」

律「おっと、ここでファンからMMQの要求が!秋山さんもこれはやらざるを得ないでしょうね~!」

澪「仕方ないな…一回だけだぞ!?」


澪「もえもえ~キュンっ!」


曜子「きゃ~最高!やっぱり可愛い!」

澪「ううう…恥ずかしくて死にそう…」

和「なんだかんだ言っても、結局はのせられてるのね…」


律「そして、秋山さんには景品が贈呈されます!」

澪「何だろう…四角い箱…」

律「じゃじゃん!開けてみ?」

澪「うん…」パカ

ガルルルーッ!!

澪「ひっ!!」ガクリ

律「ワンちゃんびっくり箱でした~!」

澪「な、なんだ、これは!わ、私が当たったと知って、い、意図的に変えただろ!」

律「知りましぇ~ん。」


その後

春菜「ビンゴ!」

律「おっ、またビンゴの人が!それでは自己紹介の方を!」

春菜「私は岡田…いや、永田春菜です!つい最近結婚しました!」

春子「ひゅ~ひゅ~!」

信代「旦那と末永く幸せにな!」

さわ子「リア充爆発しろ~!」

ちずる「!?」



しずか「ビンゴ!」

律「おっ、もう一人!」

しずか「木下しずかです!思い切ってロングにしてみました!」

紬「ほんとに木下さん?まるで別人みたい!」



唯「あれ、これって…」

姫子「ビンゴだね。」


唯「私も当たったよ~!」

律「おお、唯!何か一言頼むぞ!」

唯「放課後ティータイムのギター兼ボーカルの平沢唯です!実は一昨年から一人暮らしを始めて、家事や料理もうまくなりました!」

姫子「すごいじゃん!」

律「それではしずかさんから唯に景品の贈呈で~す!」

しずか「はい、こちら。」

唯「おお、箱の中に…何もなかった!?」

律「はい!平沢唯さんには箱、だけが贈られました!」

唯「こんなのってアリ!?」


そして、その後も様々な人がビンゴを出し続け…

律「景品がなくなりましたので、これでビンゴ大会を終了とさせていただきます!みなさん参加いただき、どうもありがとうございました!」

エリ「楽しかった~!」

アカネ「そろそろお開きかな…」

姫子「あれ、唯たちがいない。」

律「そして、ここからはスペシャルイベント!放課後ティータイムによるバンド演奏です!」

アキヨ「えっ?」

和「秘密のイベントってこれのことだったのね。」


律「それでは、準備をするので少々お待ちください!」

いちご「あっ、裏に引っ込んだ。」



律「それじゃあみんな、準備OKか?」

澪「緊張する…」

紬「大丈夫大丈夫。」

唯「あずにゃん、わざわざありがとね。憂や純ちゃん、さわちゃんと一緒に楽器の準備とかいろいろしてくれて。私たちももっと手伝えればよかったのにな…」

梓「先輩たちは講義が五限まであったから仕方ないですよ。気にしないでください。それに、私たちは同じバンドの仲間でしょう?」

唯「うん!」

※梓は憂や純と共にN女子大に進学しました


5人、ステージに上がる

唯「こんばんは、そして久しぶり!三年二組のみんな!」

姫子「唯~!」

唯「実に二年ぶりなんだけど、またこうしてみんなと会うことができて、今はとっても幸せです!」

アキヨ「私たちも幸せです!」

唯「この日のために、そして、みんなのために練習した曲があります!どうか聴いてください!」

エリ「聴かせて~!」

唯「それでは、行きます!『Utauyo!!MIRACLE』!!」

・・・・・・・・・

演奏終盤

唯「♪大好き 大好き 大好きをありがとう
   歌うよ 歌うよ 愛をこめてずっと歌うよ♪」
じゃん♪

皆「わあああああああああああああああっ!!」

唯「どうもありがとうございました!」

唯「三年二組のみんな、大好き~!」

和「唯…みんな…最高のプレゼントをどうもありがとう…」グスッ

さわ子「(演奏をする軽音部のみんなもそれを見ているクラスのみんなもこんなに輝いているなんてね…でも、私も元軽音部だもの。まだまだ負けられないわ!)」

律「おわった~!」

紬「みんなも楽しそうでよかったわ!」

梓「今回はあえて高校でも一緒だった『この5人で』演奏をしましたけど…憂や純も次やるときには加えたいです。」

澪「またいつか出来るさ。」

唯「それでは桜ヶ丘高校三年二組、同窓会はこれで解散とさせていただきます。」



おしまい…?




???「ちょ~っと待ったぁ!」

澪「こっ、この声は…!」ガクブル

律「そういえばなんかサプライズやるって言ってたし、途中から姿が見えなくなってたしな…」

さわ子「おいおい、まさかこれで終わりって言うんじゃねぇだろうなぁ…!」

三花「さわちゃん!」

いちご「すごいメイク…」

さわ子「あたしらもお前らのために用意した曲があるってのによぉ…」

律「私らはとっとと退場して観客席の方に移らせてもらうとしますか。」

澪「そうだな。」

さわ子「こっからはあたしらデスデビルの独壇場だぁ!時間があるって奴は全員ついてこい!」

美冬「すごい!カッコいい!」

さわ子「お前らにまた会えるこの時をずっと待っていたぁ!」

エリ「キャーさわちゃん!」

紀美「そんじゃあ始めようか?キャサリン!?」

さわ子「合点承知だぁ!」

裏方

川上「キャサリンの突然の頼みって何かと思ったらこういう事か…」

ミホコ「でもみんなすっごく楽しそうよ?」

・・・・・・・

解散後

風子「結局こんな時間か…もうすぐ明日だね。」

しずか「終電あるかな…?」

慶子「なんならあたしん家に泊まってく?」

唯「さわちゃん、かっこよかった!」

紬「なんか、もう…すんごくシビれたわ。」

澪「やっぱり行ってよかった!」

律「明日からまた大学かよ~!」

和「仕方ないでしょ。私なんて明日も朝早いんだから…」


ちずる「あ、電話だ。ちょっと待ってて。」

ちずる「もしもし…」

ちずる友「もしもし、私だけど。」

ちずる「友ちゃん。ごめん、こんな時間になっちゃった。」

ちずる友「いいのよ。久しぶりの再会でしょ?楽しんできたみたいでよかったわ。」

ちずる「うん。ところで明日の共同制作の課題レポートは…」

ちずる友「私が最後の仕上げをやっておいたわ。」

ちずる「そっか。ありがとう。」

ちずる友「それと…」

ちずる友「私のお酒よろしくね。」

ちずる「またなくなったの…?」

ちずる友「明日でいいから。」

ちずる「わかった。それじゃまた。」

ちずる「さてと、どこで酒を買おうかな?」

信代「酒を買うのか?なんならウチの店をどうぞよろしく!」

ちずる「ありがと、じゃあ明日行くよ。」

信代「お待ちしております!」

慶子「そういえば、信代は実家の酒屋さん継いだんだっけ。」

信代「そうさ!目指すは日本一の酒屋さ!」

潮「私たちもいつか顔出すからね。」

信代「待ってるぞ!」

さわ子「やれやれ、あの子たちもそれぞれの未来に向かって一歩ずつ歩みだしたのね…」

さわ子「もう『大人』なんだから当たり前ね。」



「どうか、あの子たちの未来が希望に満ちあふれたものでありますように…」



本当におしまい!



最終更新:2011年10月21日 00:38