昼飯時


律「スゴイ? なにが?」ムシャムシャ

唯「ほら、この間あずにゃんが教室に来た時にね」モグモグ


梓『すいませーん』

いちご『あ、軽音部』


唯「あずにゃんのこと"軽音部"って呼んでたんだって」

律「それがどーした」

唯「中野梓を軽音部って呼ぶんだよ?」

唯「変なあだ名なことこの上ないよ!」

律「うーん?」

唯「きっと他のみんなにもおかしなあだ名を付けてるに違いないよ!」テッテレー

律「……」

律「……アホかお前は」

唯「ねっ? いちごちゃんに聞いてみよーよ!」

律「えぇー……」

唯「ノリが悪いなぁ」

律「本当に変なあだ名付けられてても嫌だしなぁ……」

唯「い・ち・ご・ちゃーん!」

律「ちょっ早っ」

姫子「いちごならさっきトイレ行ったよー」

唯「なんですと!」

律「ほっ」

姫子「まあでもすぐ戻って来るとは思うk

いちご「呼んだ? ヘアピン」

姫子「あ、ほら。噂をすればなんとやらってね」

唯「」

姫子「唯?」

唯「」


唯「……ほ、ほーら。やっぱりあだ名付けてたじゃー……ん」ズーン

律「げ、元気出せよ」

姫子「?」

いちご「用があるんじゃないの?」

唯「あ、いや……いちごちゃんが面白いあだ名を付けて回ってるらしいって聞いたから……」

いちご「あだ名?」

律「ほ、ほら。この間うちの後輩を軽音部って呼んだり、今唯のことヘアピンって呼んだりさ」

いちご「うん?」

唯「?」

いちご「……私のあだ名ってそんなに変わってる?」

唯「えっ?」

姫子「いやあ、割と普通じゃない?」

唯律「ええっ!?」

唯「りりりりっちゃん、ヘアピンって普通のあだ名なの!?」

律「わ、わからなくなってきた……」

いちご「?」

唯「……そうだ! いちごちゃん、りっちゃんにもあだ名はある?」

いちご「ある」

いちご「友達をあだ名で呼ぶのは女の子として当然」

律(あ、なんか照れる)

唯「それで、どんなあだ名なの?」

いちご「デコポン」

律「照れて損した!」

いちご「カチューシャの黄色とも掛けてある」フフン

律「知るか!」


唯「ポンにゃん、私なんだか悲しいよ……」メソメソ

律「同感だよ、ヘアピン……」シクシク

姫子「慣れれば普通だと思うけどなぁ」

唯律「普通じゃない!」クワッ

姫子「うひゃぁ!?」

いちご「……えーっと」

姫子「ん? どうかした?」

いちご「私、そろそろ生徒会室に行かないといけないんだけど」

唯「生徒会室?」

いちご「うん。この間出したバトン部の書類に不備があったって」

姫子「ふーん……あれ? 軽音部には出さないといけない書類とかないの?」

律「うちはベース担当がしっかり者だからな。一任してるんだ」キリッ

姫子「……へぇー」

唯「生徒会かー……あ。いちごちゃん」

いちご「なに?」

唯「和ちゃんにもあだ名、付けてるよね?」

いちご「もちのろん」

律「おっ! どんなどんな?」

いちご「ウルトラセブン」

唯律「セブン……?」


 和『じゅわーっ』ビーム


唯律「……ぷっ…あはははははは!!」

姫子「ね。どーして真鍋さんがセブンになるの?」

いちご「赤縁メガネだから」

姫子「あーそういうことか」

唯「の、和ちゃんが……ウルトラセブン!」ガクガク

律「あはははははははは!」ゲラゲラ

いちご「というわけでウルトラセブンに会いに行ってくる」

姫子「いきなり壮大な旅になったね」

いちご「いってきます」

スタスタスタスタ

唯「無事にセブンに会えるといいね」

律「ああ……でも危険な旅になりそうだ」

律「なんせM78星雲までは300万光年もあるからな」

姫子「いや行き先は生徒会室だからね?」

唯律「はーるかな星がーふるさとだー♪」

姫子「聞いてる?」


……

スタスタ

いちご(めんどくさいなぁ……)

いちご「あ」


澪「〜♪」テクテク


いちご「お茶碗」

澪「〜♪」テクテク

いちご「お茶碗ー」

澪「〜♪」テクテク

いちご「おー茶碗」

澪「〜♪」テクテク

いちご「……お・茶・碗・刑事!」ガシッ

澪「うわっ!? えっなに? 私!?」

いちご「どこに行くの?」

澪「えっ、いや律の代わりに生徒会室に書類を……」

いちご「そう。じゃあ一緒に行かない?」

澪「いいけど……」

いちご「?」

いちご「どうかした?」

澪「……いちご。今、私のことお茶碗刑事って呼んだ?」

いちご「それが?」

澪「いやお茶碗刑事ってなんだよ!?」ガーン!

いちご「ただのあだ名だけど」

澪「どこがだよ……」

澪「えっ。あの、お茶碗ってやっぱり……」

いちご「うん。縞パn

澪「あー! あー! わ、わかった! わかったから言わないで!」

いちご「縞パンが由来」

澪「なんで言った!?」

いちご「気分」

澪「気分で人を辱めるな!」

澪「……ん? 刑事は?」

いちご「刑事は"デカ"パイと掛けてある」

澪「」

いちご「フフン」

澪「得意気だ……」

テクテク

澪「いつの間にそんなあだ名付けてたんだよ……」

いちご「4月にはもう」

澪「ほとんど出会ってすぐじゃないか!?」

いちご「善は急げって言うし」

澪「全然善くなーい!」

いちご「まあまあ」

澪「まったく……ところで」

いちご「?」

澪「いちごも生徒会室行くって言ったけど、何しに行くんだ?」

いちご「ああ。私はウルトラセブンに用事があるから」

澪「……」

澪「ウルトラセブン!?」

澪「えっセブンが生徒会室に!? ホント!?」

いちご「いつもいるけど」

澪「いつも!?」

いちご「うん。セブンは働き者だから」

澪「そんな……三分間しか活動できないのに……あ、そうかモロボシダンの姿なのか!」

いちご「……?」

澪「いやあ、まさか生きてる間にウルトラ兄弟に会えるとはなぁ」ホロリ

いちご「あ」

澪「え?」

いちご「いや、その、ウルトラセブンもあだ名だから」

澪「えっ」

いちご「真鍋さんのあだ名」

澪「……」

いちご「……」

澪「……ちょっと期待したのに」


コンコン

和「どうぞ」

ガチャッ

いちご「部活動登録用紙を訂正しに来たんだけど」

和「ああ、あれね。そこの用紙に訂正するとこチェックしてあるからよろしく」

いちご「わかった」カキカキ

和「それで澪は……」

澪「……はぁ、和しかいないんだよなぁ」ガッカリ

和「……」

和「なにこの扱い」

いちご「知ーらない」カキカキ

いちご「終わった」テッテレー

和「お疲れ様」

いちご「お茶碗刑事は?」

澪「私はここで和と喋っていくよ」

いちご「そう。じゃあ私は帰るね」

澪「うん、また教室で」

いちご「じゃあね」

ガララッ

スタスタ

和「ねえ、澪」

澪「んー?」

和「お茶碗刑事ってなに?」

澪「……しまった」



テクテク

いちご「〜♪」

「あ、いちごちゃん」

いちご「?」

紬「なにしてるの?」

いちご「生徒会の用事の帰り」

いちご「金髪おっぱいは?」

紬「金髪おっぱいって?」

いちご「あだ名」

紬「誰の?」

いちご「あなたの」

紬「へぇー」

紬「……」

紬「!?」

いちご「それで? 金髪おっぱいはどこに行くところだったの?」

紬「いやその……」

いちご「む」

紬「えっ」

いちご「金髪おっぱいでは語呂が悪い」

紬「はぁ」

いちご「なにかいいあだ名を考えなくちゃ……」ブツブツ

紬「あの……ムギって呼んでくれればそれでいいんだけど……」

いちご「え? やだ」

紬「!」ガーン!

いちご「変だもん」

紬「!!」ガガーン!

いちご「うーん……」ムムム

紬「あ、あの金髪おっぱいみたいなのはやめてね? そっちの方がずっと変だからね?」ゴニョゴニョ

いちご「えっ?」

紬「いやだから……あだ名にお、おっぱいとかは使わないでほしいな〜なんて……」マゴマゴ

いちご「ん?」

紬「うんその……私をおっぱい呼ばわりしないでほしいんだけど……」

ガシャーン!

紬いちご「!」

梓「ム、ムギ先輩が……おっぱいって言った……」

紬「梓ちゃん!?」

梓「……うわーん! ムギ先輩がおっぱいって言ったー! ムギ先輩がおっぱいだなんてー!」ダッ

紬「あ、梓ちゃん言いふらすのはやめてえええ!!」ダッ

ドタバタドタバタ

いちご「……」

いちご「行ってしまった」



ガララッ

いちご「ただいま」

唯「あ、おかえりー」

姫子「書類の訂正はちゃんとできた?」

いちご「うん」

唯「ウルトラセブンには会えた?」

いちご「そりゃもうばっちり」

律「ビーム出てた?」

いちご「それはない」

唯律「ちぇっ」

姫子「ちぇっ、っておい」

唯「あ、そうそう。今ちょうど話してたんだけどね」

いちご「なに?」

唯「いちごちゃん。自分にはあだ名、付けてないの?」

いちご「えっ」

唯「私がヘアピン」

律「私はデコポン」

ガララッ

澪「私はお茶碗刑事」

紬「私が金髪おっぱい」

梓「私は軽音部」

和「私はウルトラセブン」

姫子「私は……あ、特になかった」

唯「それで、いちごちゃんは?」

いちご「」

いちご「えーっと……」

律澪「……ジー」

いちご「そのぅ……」

和梓「……ジー」

いちご「……そうだ。いちごをもじっていっちゃn

紬「まさか自分だけ可愛いあだ名にしようとしてる?」ジトー

いちご「……そ、そんなことない」

いちご「……えー……あー」

いちご「あ」

みんな「!」

いちご「いちごだけに……乳首とか?」

みんな「」

唯「いちごちゃんのあだ名がなにやらスゴイいやらしい」




ちゃんちゃん