憂「ひゃふっ……」

唯「んーんー、れろれろ……」

憂「ふぅっ……ふ、くくっ」

 そりゃあ腋の下ですから、舐められたりしたらもちろんくすぐったいです。

 汚い場所をお姉ちゃんに舐められているということで、興奮はするのですが。

唯「ちゅぱっ……んりゅ、れろっ」

憂「ぷ、ふふぅっ」

 どうにもえっちな気分よりはくすぐったさが先行する感じです。

 お姉ちゃんがくすくす笑う私を不満げに見上げています。

 そして、急に何かを思いついたような顔であやしく笑いました。

唯「んむっ!」

 お姉ちゃんの舌の動きがべろべろと大きく、速くなります。

憂「ひゃあっ! あ、ふふっ、んっ」

 くすぐったさの波が増幅します。

 いや、ただくすぐったいというだけではないような……。

憂「は、はっ、ふふふっ! んん、やぁっ!」

 掴まれている腕を動かして、なんとか腋を閉じようと努力しますが、

 そのための力もなんだか抜けていってしまうようです。

憂「はぁっ、ひあッあ! もう、ぁ!!」

憂「ぜぇ、ぜぇ……だぁめ、おねえちゃっ、んはあぁっ!!」

 これは……言い訳できません。

 お姉ちゃんに腋を舐められて、ちょっと、いやかなり感じています。


唯「ふふぅん」

 嬉しそうにお姉ちゃんが笑いをもらしました。

 そして再び、腋をべろべろとおおざっぱに舐めはじめます。

憂「は、ァ……ちょっ、と!! ああっ、めっ!!」

 まさかの腋という場所からほとばしる快感が、全身を駆け回ります。

 それに反応して、あそこがじんじんと熱くなります。

唯「ういー、イキたいんじゃない? イっていいよ……」

憂「い、イッ……!?」

 想像もしていませんでした。

 腋を舐められて達するなんて、

 でも今の私はそれすらありえない話ではないくらいに。

憂「イキ……たいっ! おねえちゃん、おねがい」

唯「了解いたしましたー♪」

 OKサインが見えたかと思うと、私の腰がお姉ちゃんをガクンと突き上げました。

憂「くぁ、はあっ!」

唯「んんっ……」

 がくがく激しく震える私の体を完璧に乗りこなして、

 お姉ちゃんは的確に腋をべろべろ舐め続けます。

憂「はあっああ、んあああっ!!」

 熱い身体を冷気に似た快感の信号が駆け巡ります。

 熱気と寒気がぐるぐる混ざり合い、私の体をかき乱すようです。

憂「ああああっあっ、ひゃっ、ぁぁぁああ!!」

 そして、体の混乱に頭が耐えきれなくなりました。

 頭の中が、強烈な光に包まれたように真っ白になります。

憂「ふあああああああああぁぁぁぁっ!!!」

 下半身からすさまじい震えが駆け上がって、全身を塗りたくります。

 敏感すぎて曖昧になった素肌の感覚が、ただお姉ちゃんに包まれていることだけを教えてくれました。


――――

 ふと、腕が持ち上げられる感覚がしました。

唯「ほら、こっちのワキのほうがびっちょり」

 腕を持っているのはお姉ちゃんの手です。

 挙げさせられた腕のつけねに、頭がぽすんと乗っかってきました。

唯「すんすんっ……」

 お姉ちゃんが鼻を鳴らす音。

唯「やっぱり拭いてたんだねー、うい」

 お姉ちゃんが私を見ています。

憂「えへへ……」

 なんだか夢でも見ているような感覚で、私はにこりと笑顔を返します。

唯「……おしおきだよ」

憂「へっ?」

 ぴちゃっ、という音がしたのが始まりでした。

憂「んやっ、ああッ!? なに、ふああぁっ!!」

 突如現実に引き上げられたように、私の身体をふたたび快感が跋扈し始めました。

唯「こんなにおいしいのを隠しておいてっ!」

 よく分かりませんが、お姉ちゃんはなにか怒っているみたいです。

憂「ご、ごめんあっ、ごめんあひゃいっ!!」

唯「めっ! 覚悟しなさい!」

 必死でとにかく謝りますが、お姉ちゃんの許しは得られません。

 その代わりにお姉ちゃんの舌が汗だくの腋をべろりと舐めつけてきます。

憂「はあっ、あっ、ああアァァーッ!!」

 高い悲鳴が否応なしにしぼりだされます。

 お姉ちゃんの不敵な笑い声が耳をくすぐります。

 肌にまとわりついた汗に、お姉ちゃんがじゅるじゅると吸いついている音。

憂「ぁッ、やぁっ、だめぇ、だめだよぉっ!!」

 痙攣を起こす体はお姉ちゃんに押さえつけられます。

 さっきよりもお姉ちゃんが必死というか、夢中というか。

 舌の動きも速いのに、塗りつけるみたいにねちっこくて……。

 そう、右の腋でイカされたときよりもずっと。

唯「うい、またイクのぉ?」

 私のたかぶりが限界にきているのを感じ取ったか、お姉ちゃんがにやりと笑います。

憂「いくっ、いくから、はやくぅ!!」

唯「ふふ……おっけー、腋ぺろぺろして、イカせてあげるね」

 ねっとりとしゃぶりつくように、お姉ちゃんが腋に吸いつきます。

 バチン、バチンと小さな風船が頭ではじけて、

 中から白いインクが飛び出て頭を埋め尽くすようでした。

憂「あっ、あッ……!!」

 ぞくん、ぞくんと巨大な快感が脊髄を通って私の身体をくだっていきます。

 呼吸にあわせて、せぼねのひとつひとつを震わせながら、大事なところに向かって。

 間違いなく、とんでもない高さの絶頂が来ます。

憂「は……は、イク、イクよぉお姉ちゃあんっ」

唯「んー、いっていいよ。受け止めてあげる」

 そう言って、お姉ちゃんが太ももを私のあそこにあてがいました。

 大きな大きな快感が、ついに腰まで到達して、

憂「あ、はぁっ、……ぅぁ」

 子宮にごすんとぶつかるような衝撃をくわえたあと、

憂「ッはああああああああぁぁー!!」

 体の奥で大爆発をおこしました。

憂「ぁぅ、んっ、ぅ……」

唯「うい……」

 全身が吹き飛んでしまいそうな感覚でした。

 でも、おねえちゃんがぎゅっと抱きしめているので、すぐに安心できました。

 やさしく、くすぐったい程度にお姉ちゃんが腋をなめてくれます。

憂「んふっ、ふふ……」

 右手を伸ばして、がんばってたくさん気持ちよさをくれたお姉ちゃんの頭を撫でてあげます。

唯「えへへへ……」

 お姉ちゃんが幸せそうに笑ったそのとき、

 部屋のドアノブがかちゃりといってひねられたのが聞こえました。

 わたしたちは、動くことすらできませんでした。

 圧倒的な恐怖の前に、凡人はただ立ちつくすのみだ。

 なんてね。



母「……」

 ドアを開けて立っていたお母さんは、私たちの様子を一瞥すると、

 子供のいたずらを見つけたような、あきれた風な顔をしました。

母「唯、そういう遊びは小学生で卒業しなさい」

唯「え……うん」

 この人はなにを言っているんでしょうか。

母「憂も憂よ。腋なめるなんてばっちいんだから、あなたが注意しなきゃだめでしょ」

憂「は、はいー……」

 あ、わかった。

 バカなんだこの人。

母「お母さんたち明日も早いから。仲良いのはいいけど、すこし騒ぐのはやめてちょうだい」

母「あと、暑いのは分かるけどちゃんと服着ないと風邪引きますからね」

唯憂「は、はーい」


 私たちの返事に満足したか、お母さんは「おやすみ」と言ってドアを閉めました。

唯「……」

憂「……」

 ひとまず、どちらからともなく体を離して、起き上がりました。

唯「……セーフだった?」

憂「たぶん……」

 きっとお母さんは疲れているのでしょう。

 あの様子では、朝になったらもうこの出来事も忘れているに違いありません。

憂「お姉ちゃん、リボン……」

唯「あ、うん」

 私が言うと、お姉ちゃんはベッドを叩いてリボンを探り始めます。

唯「あった」

 お姉ちゃんがずり落ちかけていたリボンをつまみあげました。

唯「……」

憂「……」

 お姉ちゃんが私の髪を持ち上げて、リボンでくくりました。

憂「……もうっ、だめだよお姉ちゃん」

唯「反省してます……」

憂「お母さんたちがいる時はぜったい、ぜっったい駄目だからね」

唯「うん」

 真剣な目でお姉ちゃんが頷きます。

 お姉ちゃんも分かっているようですし、これ以上言わなくても大丈夫でしょう。

憂「じゃあ私、お風呂入ってくるよ」

唯「ご一緒」

憂「できません!」

唯「ですよねー……いってらっしゃい」


 部屋を出て、廊下に落ちている着替えを拾い、お風呂場に向かいます。

 夏が近づいているとはいえ、夜の廊下はかなり冷えます。

 いつもはお姉ちゃんと暖め合いながらお風呂場まで行くのですが、

 今日は一人、はだかんぼです。

 あ、お母さんたちがいるのに素っ裸で出てきちゃった。

 少し急いで脱衣場に入り、着替えを棚に置きます。

 リボンをほどいて洗濯かごに投げ込みました。

憂「私も流されるばっかりじゃだめだよねぇ……」

 鏡にうつるお姉ちゃんの偽者を見てつぶやきます。

 軽くため息をついてから、私はきちんと体を洗うため、浴室へ足を踏み入れました。


――――

 その年の夏。

唯「ういー!」

憂「ちょっ、もう!」

 「腋ならお母さんたちの前でも舐めてもいい」と学習したお姉ちゃんは、

 私にキャミソールを強制して隙あらば常に腋をペロペロするようになってしまいました。

母「こらっ憂! やめさせなさい!」

憂「なんで私がぁ! ぁっ、ん……」

唯「ういういー♪」

 でも、私にはそんなお姉ちゃんを怒れません。

 だって私を縛っているのは、お姉ちゃんのくれた黄色いリボンなのですから。 


  おしまい。