『憂「お姉ちゃ~ん、差し入れ持ってきたよ~」』


がちゃんっ

憂「こんにちは~♪」

し~ん……

憂「……あれ?」

どうも、こんにちは。平沢憂です!

今年で高校二年生になりました!

ちょっと上の学年になって、お姉ちゃんに近づけたなあって感じがします。でも、お姉ちゃんはまた上にいっちゃうんだよね…

ところで!ポカポカ陽気の春も過ぎ、もう夏休みに入りました

それで、けいおん部に差し入れを持って来たんだけど………

ぽかーん

憂「…今日は練習なかったのかなあ」

憂「お姉ちゃんやけいおん部のみなさんも、もう受験生だし…練習は流石にないのかなあ」

憂「……」

憂「帰ろうかなあ…」

憂「…でも、けいおん部の部室に私だけっていうのも、初めてだよね」

憂「なんかとても新鮮な感じだな~」

憂「……」

憂「いつもはここでけいおん部のみなさんがくつろいでるんだよね」

憂「……」きょろきょろ

憂「わ~♪」

憂「ホワイトボード、みなさんの机!律さんのドラムに、紬さんのキーボード!」

憂「さわ子先生の作った衣装!!……ってこんなにあるんだ!」

憂「すご~い……私、お裁縫好きだけど、こんなに上手くは作れないや…」

憂「今度さわ子先生に頼んで、作り方教えてもらおうかな~」

憂「可愛くできたらお姉ちゃんも喜んでくれるよねっ!ふふ♪」

憂「……」じっ

憂「ち、ちょっとだけ着てみようかな……なんて………」

憂「……」

ぬぎぬぎ

憂「まずは…これかな。お姉ちゃんが一年の文化祭の時に着てた衣装……」

憂「~♪」きがえきがえ

憂「ん……」ぎゅうっ

憂「ちょっと胸が苦しいかも…」

憂「…鏡で見てみよう」

きらっ

憂「似合ってる……のかな?わかんないや…でも、なんか照れちゃうねっ…ふふ♪」

憂「じゃあ次は…律さんのメイド衣装……」

ぬぎぬぎ きがえきがえ

憂「…!!」

憂「あっ…胸に引っ掛かって着れないや……」

憂「……ごめんなさい、律さん」だんねん

憂「じ、じゃあ…澪さんのナース服!」

ぬぎぬぎ きがえきがえ

憂「……うーん…着れたけど、ちょっとブカブカかな…?胸とか腰とか……」

憂「よ、ようこそ…けいおん部へっ!」ぱちっ

憂「なんか恥ずかしい…」

憂「えと…次は紬さんのバニーかな?」

ぬぎぬぎ きがえきがえ

憂「あれ…案外ぴったりと合う……?」

憂「この格好でけいおん部のビラを配れば、けいおん部の知名度はもっと上がるかも!」

憂「ってそれは違うアニメだよっ」びしっ

憂「……」

憂「最後に梓ちゃんの猫耳だね」

すちゃっ

憂「……これだけだとダメだよね。うーんと、このミニスカフリルメイド?で」

ぬぎぬぎ きがえきがえ

憂「……着れない」

憂「猫耳だけでいっか…」

憂「に、にゃあ…//」

憂「あだ名はういにゃんで決まりだね!」

憂「やだ、お姉ちゃん!ういにゃんなんて恥ずかしいよお~//」

憂「……」

憂「ここらへんでやめておこう。あんまりいじるといけないし…すでにいじってるけど」

憂「あとは特に…」きょろきょろ

憂「!」

ぷか~

トンちゃん「……」

憂「あ…あなたがトンちゃん?」

トンちゃん「……」こくっ

憂「うなづいた……」

憂「……トンちゃん?」

トンちゃん「ブヒッ」ばしゃっ

憂「か、かわいい…」

憂「お姉ちゃんが言うのも分かるなあ……かわいい………」

憂「はっ!」

憂「だ、ダメだよ!お姉ちゃんも可愛いよ!わ、私をたぶらかしちゃ……」

憂「めっ!だよ、トンちゃん!」

トンちゃん「?」ぷか~

すいすい~

憂「……そういえば、トンちゃんは梓ちゃんが預かってるってお姉ちゃん言ってなかったっけ…」

憂「……」じっ

トンちゃん「……」

憂「と、とりあえず連絡っ!」

ぴぴっ

憂「もしもし、梓ちゃん?」

憂「うん。トンちゃんが…」

憂「うん、うん…わかった。待ってるね」

ぴっ

憂「ふう…」

憂「梓ちゃんが来るまでなにしていよう……」

憂「……」

憂「オルガン…触っても大丈夫かな?」

がたっ

憂「……」すたっ

ぼんぼんぼんぼん♪

憂「~♪」

すい~

ちゃぽんっ

トンちゃん「~♪」

憂「! …ふふ♪」

ぼんぼん♪

ぴたっ

憂「……」

憂「…なにか曲が弾きたいなあ」

憂「楽譜ないかなあ…」

憂「……」きょろきょろ

こんこんっ

トンちゃん「」くいっ

憂「え?そこにあるの?」

がさごそ…

憂「あった…!」

憂「お利口さんだね♪」

トンちゃん「」ぎゅるんっ

憂「ふふ♪得意がってるっ」

憂「ありがとうね♪」

たたっ

憂「それじゃあ…これかな」

ぼんぼん♪


憂「わたしのこころはなつもよう~…♪」

ぼ~ん…

憂「終わったあ~」

憂「うーん…!」のびー

トンちゃん「」すい~

憂「えへへ…どうだった?お姉ちゃん達には負けるけど…」

トンちゃん「」すい~

憂「ふふ♪気持ち良さそう」

憂「…じゃあ次は、この曲だね」

ぼんぼん♪

憂「もしもし、かめよ♪かめさ…」

がちゃっ

梓「あ…」

憂「! 梓ちゃん!」

梓「ごめん…邪魔しちゃった?」

憂「ううん!大丈夫だよ~」

梓「そっか…」たたっ

梓「……」

梓「オルガン弾いてたんだね」

憂「あ…触っちゃいけなかったかな……」

梓「ううん、全然大丈夫だよ。あんまり使ってないし、弾いてあげた方が楽器も喜ぶだろうし」

憂「よかったあ…」


梓「あ!トンちゃん!」

トンちゃん「」すい~

梓「ごめんね、ついうっかりしてて…」

トンちゃん「~♪」すい~

憂「いいよ~許してあげるよ~(裏声)、だって♪」

梓「…なに、今の声?」

憂「えへへ…腹話術を練習したことがあってね」

梓「腹話術…?」

憂「うん♪そのおかげで、裏声も簡単に出せるようになったんだよ!」

憂「ばっちり♪」

梓「へえ~…」

梓「ていうか、なんで憂はけいおん部にいるの?」

憂「あ、それはその…差し入れ持ってきたんだけど、けいおん部は練習なかったから……」

梓「ああ…」

梓「憂も案外うっかりさんだね」

憂「そうかな…?」

梓「その差し入れは純に持っていこう?」

憂「ジャズ研は練習あるの?」

梓「うん、さっき練習の音聴こえたから」

憂「じゃあ行こっか♪」

梓「うん」

憂「純ちゃん喜ぶかなー♪」わくわく

梓「……」じぃっ

憂「……?」

梓「……」じぃー

憂「梓ちゃん、どうしたの?私の顔になにかついてる…?」

梓「いや、頭…」

憂「?」

さわっ…

憂「……!!」

憂「ああっ…//」

憂(猫耳つけたままだった~っ!!///)

おわり



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