梓「合宿ってそもそも何をするべき機会でしたっけ?」
唯「え? 肝試しに遭難に異世界に迷い込んだりする機会だよね」
澪「いやそれは何か違う気がする」
律「合宿といえば、花火にスキーにバーベキューだろ」
紬「スキー以外はやったわね」
梓「では、スキーでも行きましょうか」
3日後
唯「北海道だよ! 北海道!」
澪「寒いな! 北海道だな!」
律「耳いてー! 手冷たいな、ほら」
紬「きゃ、りっちゃんの手冷たい」
唯「まずは荷物を置いて着替えよう」
紬「あ、今回は使える部屋が3つしかないの」
澪「え、じゃあどうするんだ」
紬「くじびきで決めましょう」
律「これまた計画性のない合宿だな」
唯「私1だよ!」
律「私も1だ」
澪「……2」
梓「私も2です」
紬「……3、しょぼーん」
唯「ムギちゃん、誰かと一緒が良かったの?」
紬「……うん」
唯「じゃあ私が3になるよ!」
紬「ありがとう、唯ちゃん」
律&紬
律「しっかし、部屋の中は広いんだよな」
紬「ツインベッドも用意したの~」
律「ってことは一緒に寝るってことか?」
紬「そうよ、りっちゃん」
律「えっちなこと、するなよ」
紬「……えっちって例えばどんなの?」
律「……胸をもみ合ったり」
紬「///」
律「いきなりキスしてきたと思ったら押し倒されてたり」
紬「り、りっちゃん! そんな恥ずかしいことなんて私できないわ!」
律「だよな! 女の子同士だし、そんなことするわけないよな!」
澪&梓
澪「――ちょ、梓落ち着け!」
梓「え、なんのことですか?」
澪「着替えになぜ私の胸を揉む必要がある!」
梓「そこに、夢があるからです」
澪「意味がわかんないよ!」
梓「意味なんて考えること自体無意味です」
澪「りつぅ~、助けてぇ!」
梓「無駄ですよ、ここの部屋は見た所、防音仕様になっていますから」
澪「ひ、一人の部屋になっておけばよかったよ~!」
梓「もみもみきゅきゅきゅきゅ」
澪「あ///」
唯
唯「こんな広いところに一人は寂しいかも……電話でもかけよう」
torururururu
憂『お姉ちゃん? 今合宿中だよね? どうしたの?』
唯「憂の声が、聞きたくなっちゃって」
憂『お姉ちゃん……///』
唯「ねえ憂は今何してる?」
憂『私は今、居間でお茶を飲んでるよ』
唯「そのお茶が、飲み終わる前に憂に言いたいこと、あるんだ」
憂『……なにかな?』
唯「好き」
憂『え? 聞こえないよお姉ちゃん』
唯「すーきーだーぁ!」
憂『もう一回!』
唯「好きだよ~憂~」
憂『私も大好きだよ~お姉ちゃ~ん!』
全員に戻る
唯「……みんな、準備はおっけー?」
律「ああ、おっけーだ」
澪「……」
紬「澪ちゃん、どうかしたの?」
梓「体調が良くないみたいです、私が看病しておきましょうか」
澪「……ひ」
唯「それはダメだよ! 澪ちゃんの体調が悪いなら室内で遊ぼうよ」
紬「そうね、合宿と言ってもみんなで遊べなきゃ意味ないわよね」
梓「……っち」
律「梓ー、なーんか黒いオーラがちらちら見えてるぞー」
梓「いやですよ律先輩、私はあずにゃんですよ」
唯「あずにゃーん!」
梓「ちょ、抱きつかないで下さい!」
唯「すりすりすり」
梓「oh Yes///」
律「それで、結局何をするんだ」
梓「大富豪をやりましょう!」
唯「でも大富豪ってルールがいっぱいあるよね」
梓「ダイヤの7を持ってる人から始めます。イレブンバックにジョーカーへの3返しあり、
記号が連続した場合は縛りありのルールでどうでしょうか」
紬「ダイヤの7を持ってる人は強制的にだす必要性がありそうね」
梓「そうですね、7を持ってる人は全員だしちゃいましょう、それでダイヤ持ちの人からはじめることにしましょう」
律「なぁ、罰ゲームありにしようぜ」
梓「勿論です! 大貧民になるたびに服を脱ぎましょう!」
澪「……ひぃ」
紬「澪ちゃん、そんなにおびえなくても……」
唯「よーし、私やるよーちょうやるよー」
律「じゃあトランプをサクっと切っていって配るぞー」
梓「お願いします」
唯「……はいあがりぃ!」
律「また唯が大富豪か……」
澪「……うぅ」
紬「澪ちゃん、頑張って!」
梓「澪先輩、すでにパンツ1枚ですよ、この勝負に負けたら……」
澪「り、りつぅ! 私を助けると思って、負けてくれぇ!」
律「澪、勝負は戦争の世界なんだ、諦めろ……」
澪「そ、そんなぁ」
唯「でもさ、全部脱いじゃったら終わりだよね、どうするの?」
梓「銭湯に入ります」
紬「ここの露天風呂は凄いのよ~、ツララを見ることができるの~」
律「へぇ~、じゃあその銭湯とやらに行くために2のスペード」
澪「……パス」
律「4のスリーカード!」
澪「ぱすぅ!」
律「5のスリーカード」
澪「うわぁあああん」
律「はい、あがり」
梓「――これで、また澪先輩の負けですね」
澪「あ、あ、あ」
梓「脱がして差し上げましょうか? それとも脱ぎたいですか?」
紬「……どきどき」
澪「じ、自分で脱ぐから!」
唯「澪ちゃんって本当におっぱい大きいよね、立ち上がっただけでぷるんぷるん揺れるし」
律「……」
梓「……」
紬「あんまり大きいと肩凝っちゃいそうよね」
梓「律先輩」
律「……ああ」
唯「ん?」
紬「きゃ、な、なに!?」
律「あるものへの嫉妬というのは、実に醜いとは思う次第」
梓「ですけど、私はその醜さを受け入れて揉みます、あますところなく揉みます」
紬「……あっ、だ、ダメよお、りっちゃ~ん」
唯「……楽しそうだよ~」
澪「は、はっははやく銭湯に行こう! 寒いよ!」
露天風呂
唯「あったけー」
律「なんか言葉遣いがおっさん臭くなってるぞ」
澪「うぅ、もう嫌だ帰りたい」
梓「この合宿は1泊2日ですからあと24時間くらい残ってますよ」
澪「ぷしゅー……」
紬「澪ちゃん、体調が悪いみたいだけど、大丈夫?」
澪「ありがとうムギ、そ、そうだ! 私を一人部屋にしてくれ!」
梓「ダメですよ、一人部屋は唯先輩なんですから」
唯「そうすると私があずにゃんと一緒ってことになるのかな?」
紬「唯ちゃん、どうするの? 澪ちゃんを一人にした方がいいかしら?」
律「病気なら看病できるやつが必要なんじゃないか?」
澪「なら、律がいい」
紬「あら、やっぱりりっちゃんはモテモテね」
梓「ダメです! 私は認めません!」
唯「あずにゃん、私じゃイヤ?」
梓「ばっちこいです!」
澪&律 夜
律「結局、こうなるわけか」
澪「いいじゃないか、私は律と居るときが一番落ち着く」
律「そうだな、澪と一緒にいるのって安心するんだよな」
澪「律はずるいよ……誰と一緒にいても不自然じゃないし」
律「澪だって、別に不自然じゃないだろ」
澪「私が、不自然になっちゃうんだ……梓だってあれは普段より近づきたいって甘えてきたのがいい例だ」
律「じゃあ自然になればいじゃないか」
澪「簡単に言うな、私が人見知りなのは知ってるだろ」
律「大丈夫だよ、失敗したら謝ればいい、怒らせちゃったなら笑わせられるように頑張れ」
澪「……」
律「私はいつだって、澪の横にいてやるから、もう一歩、踏み出してみようぜ」
澪「……うん」
律「じゃあ今日は寝るぞ、明日はみんなでスキーしよう」
澪「うん」
律「おやすみ、澪」
澪「おやすみ、大好きな律」
梓&唯 夜
梓「ところで唯先輩」
唯「なーにー、あずにゃん?」
梓「唯先輩って、どうして誰とも仲良くなれるんですか?」
唯「んー、素直になればいいんじゃないかな、そうすれば誰だって自分自身を見てくれるようになるよ」
梓「でも、私にはそんな勇気はありません」
唯「あずにゃん、笑ってみて」
梓「……え?」
唯「にぱーって笑うの」
梓「に、にぱー」
唯「ん~、もっと口元を目一杯開いて、目元をくるくるさせるの」
梓「こ、こうですかぁ!?」
唯「あっはっは、あずにゃん変な顔~」
梓「なっ! 唯先輩がやらせたんじゃないですかぁ!」
唯「だってさ、こーんな顔してたんだよ、ほら」
梓「や、やめて、っくっくっ私そんな変な顔してませんよぉ、っふふ」
唯「……そうやって、笑ってるだけであずにゃんには人が集まってくるよ」
梓「……唯先輩には敵いませんね」
唯「先輩ですから!」
…
紬 夜
紬「今回も面白い映像がいっぱい撮れそうでよかったわ~」REC
終わり
最終更新:2011年01月28日 21:54