黒魔術研究会、部室前



澪「なぁ、帰ろう?帰ろう?」

律「まだ言ってるのか?」

唯「今の私達は誰にも止められないよ!」

澪「ゆいー」ユッサユッサ

紬「それじゃ、入ろう?」

梓「待てぇー!」タッタッタッ

律「んー?あれ、中野じゃん。どうした?」

梓「どうした?じゃないし、置いていかれると思ってなかったし」

律「よし、入ろうか」ガチャッ

梓「ムギせんぱーい、デコ中デコがいじめますー」

律「ゴキ野ちょっとうるさい」


紬「どうしょうもないデコねー」

律「って、ムギ!?」

唯「ほら、入ろうよー」キィィ・・・

律「うわ、暗室になってるのか?随分と暗いn」

「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」

律澪唯紬梓「」

「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」

「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」

「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」

「ピドホル・ガリア・ピドアル・ガラリア・ピドホル・ケプラル」

律「いやいやいやいやいや」

唯「帰ろう?ねぇ、帰ろう?」

澪「・・・」フラッ・・・

「ファーボーアーノー」
「ファーボーアーノー」
「ファーボーアーノー」

律「え、ええ、え、この人達何してるの」

梓「見りゃわかるじゃないですか、黒魔術ですよ黒魔術」ガタガタ

黒1「あなた達・・・見たわね?」

律澪唯紬「!!?!?」

梓「あ、私見てません。何も見てません。それじゃ」ダッ

律「おいこら待て中野ぉぉ!」ガシッ

黒1「・・・見られてしまったなら、しかたがない」

澪「ごめんなさいごめんなさい」

黒2「この黒魔術は失敗ね」フゥ

唯「えっ」

黒3「他者に見られてしまったら失敗なのよ」

唯「あ、そうなんですか・・・」

黒1「あなた達よね?見学希望っていうのは」

紬「えぇ、そうです」

律「おい、思ったより本格的だぞ」ボソッ

唯「ね。怖いよ・・・」ボソッ

梓「この赤い液体・・・まさか人間の血液・・・」

黒1「いやね。そんなの手に入るハズないじゃない」ウフフ

律「・・・」ホッ

黒2「えぇ、安心して。人間じゃなくて豚の血だから」

律「安心できるポイントがどこにもねぇよ!」

唯「むしろ不安でいっぱいだよ」


紬「え、えっと・・・今のは何の儀式なんですか・・・?」

黒2「私がしていたのは噂を口封じするおまじないよ」

澪「騙されない。『おまじない』なんて可愛い言葉に私は騙されない」

唯「噂って、どんな?」

澪「馬鹿っ!なんでそれ聞いちゃうんだよ!」ボソッ

黒2「例えば、オカルト研と敵対してる、とか」

唯「それはちょっと嫌だねー、本当は仲いいんだ?」

黒2「それもうすっごく。毎週呪いあってるからね」

律「どう考えてもそれが噂の原因だと思うぞ」

黒2「あと、私達が誰かを呪い殺そうとしてるんじゃないかって噂があるみたいなの」

梓「そら、そんな噂もたちますって」

律「中野静かにしろ、お願いだから」

黒2「ひどいわよね。全然怖くないのよ?イメージだけで噂が一人歩きしちゃうんだもの」

唯「あはは、そうだよねー。そういうのって失礼だよねー」ガタガタ

澪「えっと、あなたは何を・・・?」

黒3「私がしていたのは憎い人を病気にさせる黒魔術よ」

律「普通に怖ぇよ!」

梓「ん・・・?これ、なんですか?」

黒1「今日は綺麗な月夜なの。それで・・・今日に合わせて試してみたい黒魔術があって」

梓「その準備なんですか」

黒1「えぇ。よかったら今やってみる?」

梓「それ、どうやってやるんですか?」

黒1「これをこの容器の中に入れて、燃やすの」

律澪唯紬「」

梓「も、燃やすんですか?」

黒1「えぇ。そして燃えている間、ずっと呪文を唱え続けるの」

梓「呪文、ですか?」

黒1「えぇ。一緒にやろっか?」

梓「えっ」

黒1「じゃあ、火をつけるわね」

律「っちょちょちょちょい待ち!!」


シュボッ


律「無視!?」

黒1「じゃあ一緒に唱えてね」

梓「あ、はい」

黒1「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル」

梓「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル」

黒1「松葉の精よ、○○○○に災いあれ」

梓「○○○○ってなんですか?」

黒1「憎い人の名前を唱えるの」

梓「なるほど・・・松葉の精よ、田井中に災いあれ」

律「おいこら中野ぉぉぉぉ!!!」


黒1「田井中・・・?わかった、私も手伝うわ」

律「何言ってんの!?」

梓&黒1「ゼールム・アパリーシュ・スミタニル、松葉の精よ、田井中に災いあれ」

律「おい、やめろって」

澪「これ、どういう効果があるんですか?」

律「悪い効果に決まってるだろ!『災いあれ』とか言ってるんだぞ!?」

黒2「これは報復の呪いと言って、効果絶大の黒魔術よ。相手が失脚又は病気もしくは死亡すると言われているわ」

律「ごめんなさい今すぐやめてください本当にやめてください」





軽音部、部室




唯「あー、面白かったー」

紬「すごい本格的なのね。ちょっとびっくりしたけど楽しかったわー」

澪「・・・」

唯「澪ちゃん、怖くないよ?元気出そう?」

澪「あ、あぁ。ちょっと、怯え疲れた」

唯「そりゃあれだけ震えてたらね」

律「・・・」

梓「律先輩、どうしたんですか?」

律「・・・お前、私が死んだら責任取れよ」

梓「はーい♪わかりまんぷー」

律「中野ぉぉぉぉ!!」

紬「ティータイム部とか」

律「それじゃ普段の私達と変わらないだろ」アハハ

澪「軽音部、ここ軽音部だからな」

律「わーかってるって」

唯「私、いいのを思いついたんだよ」

律「んー?なんだー?」

唯「私たちは、どうしてさっきの黒魔術研究会に興味を持ったと思う?」

梓「え?」

唯「私はね、『黒』だったからだと思うんだ」

澪「確かに。なんかわかる」

律「あぁ、青魔術とかじゃなー」

梓「ゴブリンパンチ」ガスッ

律「いてっ」

梓「ごめんなさい、間違えました」

澪「何が!?」

律「いてー・・・ゴキリンパンチすげぇ効いたわー」

梓「可愛い後輩をゴキブリ扱いですか」

律「尊敬に値する先輩をガチで呪った後輩なんて可愛くもなんともないな」

梓「尊敬に値する?私、唯先輩やムギ先輩や澪先輩や和先輩を呪った記憶はないんですが・・・」

律「あぁ?」

紬「はい、そこまで。で、唯ちゃん」

唯「うん、話を戻すよー?」

律「あ、そうだったな、ごめん」

唯「黒○○部って、すごく魅力的だと思うんだ」

澪「・・・」

律「おー!わかる!黒軽音部とかかっこいいかも!」

唯「全然わかってないね」

律「」

梓「そんなにその黒軽音部とやらに入りたいなら一人で入れ」

律「お前ぜってー泣かす」

唯「私が考えたのは黒歴史部です!」

紬「黒・・・歴史?」

唯「そう!どうして黒魔術研究会があって黒歴史調査部がないんですか!」

律「唯、お前・・・絶望先生みたいなこと言うなよ・・・」

唯「とにかく!人の黒歴史を暴いたり晒したりするのです!」

紬「っていってもねぇ・・・」

澪「あ」

梓「どうしたんですか?」

澪「一人いるじゃないか。大きな黒歴史を抱えた人が」

律紬唯梓「あ」





次の日



律「色々やってみたけど・・・やっぱり掛け持ちなんて面倒だな」

唯「そうだよー、昨日のアレは結構楽しかったけどねー。月に一回くらいでいいよ」アハハ

律「あぁ、だなー」


ピンポンパンポーン♪


放送部『山中先生の学生時代の写真を校内に貼りまくった生徒は大至急職員室にくるように』

律「お、思ったより呼び出しかかるの早かったな」

澪「さわ子先生、カンカンだろうな」

放送部『繰り返しま、きゃっ!?』

さわ子『貸しなさい!・・・軽音部の部員は大至急職員室に来るように!わかったわね!!』

律「うお・・・おっかねー」

唯「この放送も日々のマイクチェックあってのものだよね、うんうん」


紬「で、この呼び出し行くの?」スクッ

律「行くしかないだろー?」ガタッ

澪「そうだな、ちょっとめんどうだけど」ガタッ

唯「でもなんで私達だってわかったんだろうね?」テクテク

律「そりゃ、軽音部でしか撮れないさわちゃんのオフショットも混ぜたからじゃないか?」

唯「えー?なんでそんなの混ぜたのー?」

律「澪がやったんだよ」テクテク

澪「ごめんごめん。楽しくなっちゃってつい」アハハ

紬「もう、澪ちゃんったら」ウフフ

律「っていうか、もうバンドの件は生徒にバレてるんだし・・・そんなに怒ることかー?」

唯「歯ギターでとんでもない顔の写真とかあったからね、怒るでしょ」

澪「・・・っと、着いたな」

ガチャ

律澪「失礼しまーす」


さわ子「おーまえらがくるのをー待っていたー・・・!」

律「」ビクッ

唯「え、えっと・・・あずにゃんは?」

さわ子「聞いたわよ。梓ちゃんは止めたのに・・・りっちゃんが・・・!」

律「えええぇぇぇぇ!?」

澪「あいつ・・・」

律「いやいやいや!?っていうか、歯ギターの写真貼りまくったのも梓d」

さわ子「言い訳は聞きたくないわ!」

律「うひゃい!?」

さわ子「全く、あなた達には受験生としての自覚というものがないのかしらそもそも高校生という自覚からして」ガミガミ

律「・・・な、中野ぉぉぉぉぉぉ!!!!」




おわり