421. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 18:56:09.99 ID:wu/0ZrTjo
梓「どうも、巷でガチと噂の中野です」

律「なんだいきなり」

梓「カプ議論は某スレでも度々白熱しますが、そのたびに厨だの信者だのアンチだのという言葉が飛び交っていますが…」

唯「え?なに?なんの話?」

梓「はっきり言って甘いです。本当に百合が好きなら、どの組み合わせでもウヒヒヒってなれるもんです。そうでしょう?澪先輩」

澪「いや、私に振られても…っていうか何の話だ?」

梓「ここはひとつ、私が全カップリングの良い点について語る事にしましょう」

紬「ぜ、全…!?」
423. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 19:22:07.99 ID:wu/0ZrTjo
梓「まずは唯先輩を軸にしたカップリングについていきましょうか。じゃあ唯和から」

梓「あ、今回は唯和、和唯の区別は特にしない方向でいきますので」

唯「え?え?私と和ちゃんがどうしたの?」

梓「このカップリングは、そうですね。律澪と双璧をなす幼馴染カプですが、その魅力は淡白さにあります」

律「おーい、何の話だ梓ー」

梓「幼稚園から一緒という、時間の積み重ね。それを感じさせる描写がアニメでは非常に多いですね」

梓「唯先輩が、和先輩の動向…例えば生徒会長になっていた事等…を全然把握していないのがミソです」

梓「これは、いちいち気にかけなくても相手が自分から離れることはないという確固たる信頼…いや、信頼を意識する必要もないくらい、二人の関係は強固なものだということです」

梓「友情とか信頼って言葉は、この二人の前では野暮、無粋です」
428. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 19:35:49.73 ID:wu/0ZrTjo
梓「唯先輩は和先輩にべったりですが、その一方で和先輩との関係をほとんど意識していません。それだけ、そこに居て当たり前の存在ということです」

梓「ところが、和先輩は違います。唯先輩と自分の関係を意識している節が多々あります」

梓「1期2話の「嬉しいような悲しいような…」という台詞はそれが顕著ですね。唯先輩が和先輩に依存しているように見えて、実際は面倒を見てきた和先輩のほうが依存しているわけです」

梓「この二人はけいおんの中でも特に深いところで繋がってるわけですが…」

梓「運命とは残酷なものです。二人の進路は別々。幼稚園からずっと一緒だった二人も、とうとう離れる時が来てしまったのです」

梓「唯先輩は最初、その事を全く意識していません。が、和先輩は別れの時を意識しています。漠然とした寂しさを口に出すことなく、卒業式後の教室で唯先輩を見つめるシーンなんかは大人の百合ですね」

紬「…?それって百合っていうより友情なんじゃない?」

梓「うっさいです。濃厚な友情と百合は紙一重です」
429. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 19:43:52.91 ID:wu/0ZrTjo
梓「でも、最後の最後に唯先輩は無意識下で気づきます」

梓「和先輩と一緒に学校に通って一緒に帰って…そういうのは今日が最後なんだということに」

唯「え?そうなの?自分のことだけどよくわかんないや」

梓「そして唯先輩は「帰れたら一緒に帰ろう」と和先輩に言います。はい、この時の唯先輩の表情は重要です!!いいですか」

梓「どこか切羽詰ったような、真剣な表情をしてるんです」

唯「そうだっけ〜」

梓「そして謎のチョキチョキサイン」

梓「素晴らしい!素晴らしいです!二人だけのサインってもう鉄板ですよ!淡白な二人がやるからこそ破壊力バツグンです!」ブハッ

律「何を興奮してるんだお前は」

梓「進む道は違えど、今まで歩いてきた道はちゃんと残っているんです。通学バッグのお揃いのバッヂを見るたび、二人は思い出すんです」

梓「素晴らしき百合の日々を」

紬「でもやっぱりそれって友情なんj」

梓「うっさいです」
430. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 19:49:31.00 ID:wu/0ZrTjo
梓「甘えるのは唯先輩。でも依存しているのは和先輩」

梓「最後の最後で、唯先輩はようやく和先輩を気にかけてあげるわけです」

梓「良かった…良かったですね和先輩…」グスッ

澪「あ…梓が泣いてる…」

梓「まとめると、この二人の百合のいいところは見た目の主従?関係と実際の精神的な依存関係が逆というところですね」

梓「では次いきましょう。唯憂です」
435. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 20:00:13.05 ID:wu/0ZrTjo
梓「この二人の百合は、やはりなんといっても姉妹というところがミソです」

梓「おまけに見た目もソックリで、他の百合カプと比較してもかなり倒錯した関係と言えます」

律「いや、普通に仲のいい姉妹だろ」

梓「唯和同様、世話される唯先輩より世話している憂のほうがお熱を上げてるところがいいですね」

梓「ですが唯和のように淡白な描写ではなく、なかなか濃厚です。考察の余地はあまりありませんが、ヴィジュアル的に迫ってくるものがあるのでこれはこれでウヒヒヒですね」

唯「な、何を言ってるのあずにゃん…?」

梓「憂の依存度は和先輩のそれとは違い、かなり深刻です。2期5話なんてもうどうしようもないです」

梓「しかし、5話は憂の愛情を描写する一方で、自立をほのめかすシーンもあります。そこについては以前語ったのでここでは割愛します」

梓「憂が自立しつつあるというところがまたこう、たまらんです。でも唯先輩が自分の先を行ってしまうところを寂しく思ったりと、三歩進んで二歩下がってます」
436. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 20:09:39.54 ID:wu/0ZrTjo
梓「そのへんのモヤモヤが唯憂の醍醐味ですね」

梓「あとはそうですね、憂が一生懸命なのに対して、唯先輩が憂にそこまで関心を示さないというのもいいですね」

唯「えっ?そんなことないよ!私だって色々…えーと、えーと…」

梓「でも唯先輩はちゃんと憂に感謝してるんですよね。U&Iなんかはまさにそれ。あの歌詞を見たとき、あの歌を聴いた時の憂の気持ちを考えただけで、私は泣けてきますよ」グスッ

澪「また泣いてる…」

梓「ひたすら愛情を前面に押し出す憂と、たまーにドカンとそれに応える唯先輩」

梓「うん。いいですね唯憂。ウヒヒヒです」
439. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 20:17:41.58 ID:wu/0ZrTjo
梓「次は唯律です」

紬「この二人は完全に友情だよね」

梓「うっさいです」

梓「律先輩なんて観衆の前でコクってるじゃないですか。唯が大好きだよって」

律「いや、あれはみんながって事で、コクるとかそういうのでは…」

梓「ポイントは、普段律先輩の女性的な部分を小馬鹿にしている唯先輩が、律先輩のいないところで「モテそう」と評している点ですね」

梓「本人不在のところで出た言葉なだけに、それが本音と考えていいでしょう」

梓「クーラー回のようなじゃれあいの延長線上で、いつかこの二人がウヒヒヒな事をやらかしてしまいそうで、私は本当にウヒヒヒですよ」

律「しねえよ」

梓「フィジカルでもメンタルでも、この二人ほど距離感の無いカプは他にいません」

梓「会話劇でコミカルに演出できるというのは、唯律のいいところですね」
442. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 20:25:28.84 ID:wu/0ZrTjo
梓「次は唯澪です」

紬「この二人も友情d」

梓「黙れです」

梓「唯澪は他のカプと比べて奇妙なカプですね」

梓「唯先輩には珍しく、澪先輩に対して表立って気にかけてる描写が多いんですよね」

梓「怖い話で怖がらせる律先輩をたしなめたり、ライブ前に励ましたり」

澪「そうだな、いい子だよ唯は」

唯「えへへ」

梓「はいきました唯澪きました」ウヒヒィ

澪唯「??」

梓「部活中の絡みは少ないのに、メールや電話のやりとりはけっこうしてるんですよね、この二人。そのあたりが奇妙と評した所以なんですが…」

梓「そこをもう少し掘り下げてみましょうか」
447. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 20:36:44.34 ID:wu/0ZrTjo
梓「まず律澪の思い出話の時に唯先輩が言った言葉」

梓「いいなぁ、私もいじりたかったなぁ…です」

梓「ここから分かるのは、唯先輩は澪先輩のフォローだけじゃなくていじるのも好きということです」

梓「ということは、単に澪先輩がヘタレだからフォローしていたわけではなく、澪先輩そのものに興味があるんですよ、唯先輩は」

澪「ヘ、ヘタレ…」

梓「ファンクラブが出来るほどですし、澪先輩はきっと少なくとも1000人に一人くらいの美貌の持ち主だと思うんです」

梓「美人でかっこいいのに怖い話がダメで恥ずかしがりで、真面目なのについつい遊んじゃったりメルヘン好きなのに渋めの洋バンドが好き…澪先輩の性格は一言ではとても説明できません」

梓「稀有な美貌+分析困難な性格。澪先輩はかなり奇妙な人間なわけです」

澪「……」

梓「だからきっと、唯先輩は澪先輩という人間に興味が沸いてしまうんだと思います。今まで見たこと無いタイプの人間だから」

梓「唯先輩にとって、澪先輩はとにかく色んな方向から絡んでみたくなる人なんでしょうね。可愛いもの好きという点で二人には通ずるものもあるはずですし」

梓「その一方で頼れる面もあるから、結果としてメールや電話が増えていったんでしょう」
451. VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/10(月) 20:48:05.86 ID:wu/0ZrTjo
梓「逆に、澪先輩は唯先輩をどう捉えてるのか。これがけっこう難しいんですよね。本当に描写が少ないですし。だからほとんど想像になってしまいますが…」

澪「いや、普通に友達だよ」

梓「歌詞に共感してくれる唯一の相手で、なおかつ可愛いもの好き仲間」

梓「偏った趣味を持ってると、それに共感してくれる人は中々いないため、いざ同志が現れると嬉しくなっちゃうんですよね」

梓「それは幼馴染の律先輩にすら出来ない事です。おそらく、澪先輩にとって唯先輩は、生まれて初めて自分の感性的な部分を共有できる相手だったんでしょう」

梓「以上のことから、唯澪はお互いに初めて出会ったタイプの人間で、それ故になんとなく気になったり共感しあったりを繰り返して仲良くなっていったんだと思います」

梓「説明の難しいカプではありますが、そのぶんきちんと描写できれば型にハマらない濃厚なSSができそうです」

梓「初めてのウヒヒヒも共有してくれるといいですね」ウヒッ

唯「あずにゃん、うひひひってなに〜?」


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最終更新:2011年01月25日 05:41