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しんのすけ「サッカーしよ~!!」

カザマ「いいよ!」

ネネ「え~!?リアルおままごとしましょうよ!」

しんのすけカザママサオ「え~!?」

紬「お、おままごと!?」

カザマ「…どうしたんですか?」

紬「私、一度でいいから、おままごとをやりたかったの~」

マサオ「!
ぼ、僕もやりたい、やりたい!」

ネネ「決定ね」

しんのすけカザマ「え~…」しぶしぶ

ボー「ボ」

紬「♪
シャランラシャランラ~」

――――――――――――――――――――――

ネネ「じゃあ、役ぎめよ!
私はカリスマ女優の奥さんね
で、カザマくんは石口純一似の若手俳優で私の旦那
しんちゃんは子供でボーちゃんはカザマくんのお父さん、マサオくんは犬ね」

マサオ「えー、僕犬ー!?」

ネネ「いつものことでしょ」

紬(おままごとってこんな役が凝ってるものなのね~)

黒磯「………」

紬「あ、私はなにをやれば?」

ネネ「紬さんは嫌みな姑ね。私にケチばっかりつけてくるの」

紬「わかったわ!」

ネネ「じゃあ台本くばるわね~
あ、黒磯さんは木の役ね」

黒磯「!?」

紬(唯ちゃんみたい~
木Gかしら)

―――――――――――――――――――――――

紬「ね、ネネさん!?
これを見て!ほら、こんなに埃が残っていますわよ!?」

ネネ「…なんか、迫力が足りないわね」

オニギリ「むぎゅうううううううう!!」

ネネ「…………」

ネネ「オニギリしn」

ボー「それは言っちゃダメ」

――――――――――――――――――――――

ネネ「よし、これでおしまい!」

しんのすけ「やっと終わったゾ…」

カザマ「疲れた…」

ネネ「なによ!嫌だったっていうの!?」

カザマ「いやそうじゃなくてさ…」

ネネ「じゃあなによ!」

カザマ「それは…」

紬「ネネちゃん」

ネネ「なによ!あんたも…」

紬「楽しかったわ♪」にこ

ネネ「あ…」

紬「また今度もやりましょうね♪」

ネネ「うう…///」

しんのすけ「こうして、二人の愛の物語が」

ネネ「始まらないわよっ!!」

しんのすけ「おおっ!」

オニギリ「むぎゅううううう」

ボー「ボ」

紬「ふふっ♪」

――――――――――――――――――――――

紬「じゃあさよなら、みんな」

カザマ「さよなら!」

ネネ「じゃあねぇ」

オニギリ「むぎゅううううう」

ボー「ボ」

しんのすけ「おまた!」

紬「じゃあ行きましょう黒磯」

黒磯「かしこまりました」

ブロロロ


―――――――――――――――――――――――

愛「あつっ!」

斉藤「大丈夫ですか!愛お嬢様!」

愛「だ、大丈夫ですわ」

斉藤「さ、左様でございますか」

律「愛ちゃんには難しいんじゃないかな~?」

愛「………」

愛(いつもなら黒磯がやっていることですしね…)

―――――――――――――――――――――――

ブロロロ

愛「それで斉藤、このあとはどのような?」

斉藤「ご帰宅でございます」

愛「え…どこかに寄ったりだとかは…」

斉藤「致しません
紬お嬢様はいつもこのような」

愛「そ、そうですか…」

愛(しん様に会いたいですわ~…)


――――――――――――――――――――――
紬「黒磯、このあと愛ちゃんはいつもどうしているの?」

黒磯「しんのすけ様のお家に行かれます」

紬「あら、そうなの
じゃあそうしましょう
楽しみだわ~♪」

黒磯「…………」

黒磯(本当はフェンシング教室に行くんだけどな…)

ブロロロ

――――――――――――――――――――――

ぴんぽ~ん

みさえ「!
こ、この時間に訪ねてくるのは…!」

ひまわり「ねえたん!」

みさえ「あの子苦手なのよね~」

しんのすけ「でも愛ちゃん、今日は幼稚園にいなかったゾ」

みさえ「そうなの?
なら、違う人かもしれないわね
出るか」

ぴんぽ~ん

みさえ「はいは~い」がちゃ

紬「こんにちは~♪」

みさえ「…どなた?」

しんのすけ「ほっほ~い!紬お姉さんだあ~!!」

紬「あら、しんちゃん」

みさえ「知り合い?」

――――――――――――――――――――――

みさえ「へ~、愛ちゃんの代わりにね…」

紬「はい、突然お邪魔してすみません」

みさえ「いいのよ
しんのすけも喜んでるし」

しんのすけ「ほっほ~い!」

紬「ふふ、よかった♪」

がたん

みさえ「!」

ひろし「おい、みさえ
亭主が疲れてんだから静かにしろよ」

みさえ「あなた」

紬「あ、お邪魔してま~す」

ひろし「!」

ひろし「これはこれはお嬢さん。このような綺麗な方がお見えだとは気づきませんでした
この野原ひろし、全身全霊をかけてお嬢さんの相手を…」

みさえ「疲れてるんじゃ…なかったのかしら?」ごごご…

ひろし「はう…!
お、お助け~!」

みさえ「待ちなさあい!!」

ひろし「いてえ!
ひ、ひっかくなよお!!」

紬「」ぽかーん

しんのすけ「すみませんな、バタバタしておりまして」

ひまわり「たい~」

紬「うふ♪夫婦仲がいいわね~」

しんのすけ「そ~お?」

――――――――――――――――――――――

紬「♪」とぽとぽ

みさえ「悪いわね~
お茶なんか注がせちゃって」

紬「いいんですよ♪
こういうの好きですから」

みさえ「女の子らしいわね~」

紬「え、そ、そんなことは…////」どぽどぽどぽどぽ

みさえ「ちょっとちょっと、紬ちゃん!こぼれてるこぼれてる!!」

紬「へ!?
あ…!す、すみません!」

――――――――――――――――――――――

紬「どうぞ~」

しんのすけ「粗茶ですが」

みさえ「どうせそうですよ!」

ひろし「身内で争うなよ、虚しいだろ」

紬「ふふ♪」

ずずず

みさえ「…美味しい!」

ひろし「うまい!」

ひまわり「まい!」

しんのすけ「安物のお茶なのに、官民があるぞ!!」

みさえ「甘味ね
てゆうか、安物で悪かったわね!!」

ひろし「だから争うなよ…」

紬「うふふ♪」

――――――――――――――――――――――

紬「では、お邪魔しました」

みさえ「また来てね」

ひまわり「ね!」

ひろし「紬ちゃんなら大歓迎だ!」

みさえ「」つねっ

ひろし「いはい!」

紬「うふふ♪」

紬「では」

しんのすけ「オラ送ってくゾ!」

紬「え?でも、車よ?」

しんのすけ「いいからいいから~」

――――――――――――――――――――――

しんのすけ「♪」

紬「しんちゃん、楽しかったわ
ありがとう」

しんのすけ「お?
オラも楽しかったゾ!」

紬「ふふ♪
いい家族を持ったわね♪」

しんのすけ「うん!
母ちゃんはケツデカで、父ちゃんは足臭くてカイショなくて、ひまわりはおもちゃ壊したりするけど、オラみんなが好きだゾ!」

紬「ふふ♪」

しんのすけ「あと、犬のシロもいるゾ!」

紬「あら、犬もいるの?」

しんのすけ「そうだゾ!わたあめみたいで可愛いゾ!」

紬「見てみたいわ~♪」

しんのすけ「今度くるときに見せてあげるゾ!」

紬「うん!楽しみにしてるわ♪本当にしんちゃんはいい家族を持ってるわね」

しんのすけ「紬お姉さんも持ってるゾ!」

紬「へ?」

しんのすけ「愛ちゃんと来てたひつじの斉藤さんだゾ!」

紬「それを言うなら執事よ」

しんのすけ「そうともゆう~」

紬「ふふ♪
それで斉藤がなに…?」

しんのすけ「とってもいい人だったゾ!
愛ちゃん以外のみんなにも優しかったゾ!」

紬「そうなの…?」

しんのすけ「そうだゾ!
いいひつじを持ったね!」

紬「…しんちゃん、二回目よ~♪」

しんのすけ「それほどでも~」

紬「二回いったからって偉いってわけじゃないわよ…?」

しんのすけ「お?」

―――――――――――――――――――――――

しんのすけ「じゃ!」

紬「ばいばい♪」

ブロロロ

がちゃ

しんのすけ「あられやコンコンきつねもコンコン♪
食っても食っても腹減りやまぬ♪
い~ぬはヘロヘロ
にわとりコケコ♪
ね~こは玉食って丸くなる~♪」

みさえ「ちょっと、しんのすけ!その替え歌はやめなさいって言ったでしょ!」

しんのすけ「いや~、それほどでも~」

みさえ「会話として成り立ってない!」

しんのすけ「紬お姉さん、また来るみたいだゾ!」

みさえ「楽しみだわ~」

ひろし「楽しm」どがっ

ひろし「はぐっ
…まだ何も言ってないだろお!?」

みさえ「分かるのよ
下心丸出しだから」

ひまわり「たいたい!」

しんのすけ「…いい家族を持ったゾ!」ぼそ

みさえひろし「へ?」

ひまわり「たい?」

しんのすけ「なんでもないゾ!」

――――――――――――――――――――――

ブロロロ

紬(斉藤がね…とってもいい人かあ…
仕事だから優しくしてるだけだと思ってたわ…)

黒磯「…どうかなされました?」

紬「いえ、なんでもないわ」

黒磯「そうですか」

ブロロロ


―残りの二日間も私は満喫した

そして、最終日の夜―

愛「楽しかったですわ」

紬「そうね、なんか新鮮だったわ♪」

愛「………」

紬「愛ちゃん?」

愛「……私、最初黒磯に飽きたと言ってましたが
でも離れてみて、側近は黒磯じゃないと務まらないことが分かりましたわ」

紬「愛ちゃん…
私も、距離をおいてみて分かったわ
斉藤の良さが。仕事なだけで私を世話してくれたんじゃないって」

愛「…お互い、よいパートナーを持ちましたね」

紬「そうね♪」

愛「…まあ、黒磯はまだ未熟ですけど…」

紬「愛ちゃんったら素直じゃないわね~」

愛「ほ、本当のことですわっ!」

紬「ふふ♪」


――――――――――――――――――――――
こっそり

斉藤「お、お嬢様……!!斉藤は感激ですぞお!」ぼろぼろ

黒磯「………」ぐす

斉藤「お互い、よいお嬢様を持ちましたな!!」ぼろぼろ

黒磯「はい」ぐす

黒磯「…まぁ、大変なこともありますが」

斉藤「ほっほ!
なによりなにより!
お嬢様が元気であればそれでいいのです!」

黒磯「そうですね」


―おわり―






最終更新:2011年01月25日 04:09