――――――――――――――――――――――

紬「もう帰る時間ね」

澪「結局練習できなかったな…」

律「澪が中々私のほっぺ離さないからだろ~!見ろ、真っ赤だぞ!?」

澪「お互い様だ!!」

唯「ずっと引っ張り合ってたからね」

紬「ふふ♪」

律「んまぁ、とりあえず帰るか」

澪「…そうだな」

唯「うん!」

紬「そうしましょう」

黒磯「………」


――――――――――――――――――――――

愛「斉藤、そろそろ帰りましょう」

斉藤「かしこまりました」

ブロロロ

愛「………斉藤、幼稚園バスを追って」

斉藤「?
し、しかし愛お嬢様はこの後ヴァイオリン教室が…」

愛「休みますわ」

斉藤「ですが、私の独断では…」

愛「………ティーカップ」

斉藤「はっ?」

愛「ムギさんから聞きましたわ
数日前、あなたが太極拳の自主練をしている時
ちょうど傍にあったムギさんのお父様の大事にしていたティーカップに手が当たり、カップが割れてしまったようで
それをすぐに片付け、せの後何食わぬ顔で過ごしてたそうですわね」

斉藤「…………知っていらしたんですか…というか紬お嬢様も…」

愛「ムギさんに頼んだら、ムギさんのお父様にリークすることだってできますのよ?」

斉藤「な…何卒、このことは内密に……」

愛「じゃあ、バスを追って」

斉藤「か、かしこまりました…」

――――――――――――――――――――――

愛「着きましたわ~
しん様のお家!」

愛「では行ってきますわね」

斉藤「で、ですがやっぱり…」

愛「…………ティーカップ」

斉藤「い、いってらっしゃいませ…」

愛「♪」たったった

斉藤「………私は愛お嬢様とは波長が合わないのかもしれん…」


――――――――――――――――――――――

紬「じゃあ、みんなさよなら~♪」

律「じゃあな!ムギ」

澪「また明日」

唯「ばいばい!あ、黒磯さんも!」

黒磯「はい」

紬(あ…明日は愛ちゃんが来るって言ってない…先生には言ったけど
……まあいいか)

紬「では行きましょう黒磯」

黒磯「………」

紬「どうしたの?」

黒磯「はっ!?あ、いえ!なんでもありません」

紬「?」

黒磯(寄り道しないのか…)


――――――――――――――――――――――

紬「ふう、やっと帰れた。今日は疲れたわ~」

黒磯「………」

紬「…家の中でも付いてるの?」

黒磯「あ、いえ
部屋の外で待機しております」

紬「そう、お疲れ様♪」

黒磯「いえ…
ではお休みなさい」

紬「ええ」

ばたん

黒磯「………」

黒磯「ジャンケンポイ!」

黒磯「………」

――――――――――――――――――――――

紬「ん~、朝ね……」むにゃ

黒磯「紬お嬢様、失礼いたします」

紬「ずいぶん早いわね、なにかしら?」

黒磯「今日は酢乙女家に行かなければならないので」

紬「そうだったわね」

黒磯「では、準備ができたらお呼びください」

紬「わかったわ」


――――――――――――――――――――――

ブロロロ

紬「ええと、今から幼稚園に行くのよね?」

黒磯「はい、アクション幼稚園でございます」

紬「…大丈夫かしら?私が行っても」

黒磯「職員には断っております
大丈夫でしょう」

紬「そう、よかったわ」

黒磯「それから、今日はお互いの普段の生活をその通りに再現しよう…と愛お嬢様が」

紬「!!」

黒磯「…気に入りませんでしたか?」

紬「い、いえいえ!だいじょぶ、グッジョブ!オフコースなりー!!」

黒磯「………」

紬「あう…///」

紬「と、とにかく愛ちゃんの普段の生活通りでいいわ!」

黒磯「は、はあ」


――――――――――――――――――――――

愛「………」

斉藤「………どうしました?気分でも悪いのですか?」

愛「い、いえなんでもないですわ」

斉藤「そうですか
気分が優れない時はいつでもおっしゃってください」

愛(平日にしん様に会えないなんて憂鬱ですわー…)

ブロロロ

――――――――――――――――――――――

斉藤「着きました」

愛「………斉藤、絨毯は?」

斉藤「いえ、今日は紬お嬢様の普段通りで…と聞きましたので…
車の送迎は特例ですが(つーか電車で通わせたらなんて言われるか…)」

愛「そうでしたわね
まぁいいですわ
でも、あなたは付いてきてもらわないと困りますわ」

斉藤「はっ、分かっております」


――――――――――――――――――――――

ざわざわ…

愛「………」

ざわざわ…

愛「………(なんですの?騒がしいですわね)」

唯(だれだろう…?)

律(ムギの席に座ってるな…)

澪(というか明らかに高校生じゃないな…
小学生以下?)

がちゃ

さわ子「はい、静かにね~」じい

愛「………」

律(よし、さわちゃん
みんなの言いたいことを、ずばっと…!)

さわ子「じゃあHR始めるわね~」

律「なぜこれはスルー!!??」がばっ

さわ子「え…!?び、びっくりした…」

――――――――――――――――――――――

愛「…ということですの
よろしくお願いしますわ」

律「い、いやあこちらこそ…(って何、5歳児に深々と?)」

澪「こんな特例認められるんだな」

愛「まあ琴吹財閥と酢乙女財閥がちょっと学校側に言えば楽勝ですわ」

律(サラリと凄いこと言ったな)

澪(深くは知りたくない…)

唯「でも、こんな可愛い子が部室に来てくれるなんていいよね~」だき

愛「ち、ちょっとやめてくださらない!?」

唯「え~?」

愛「私を抱いていいのは、お父様お母様御祖父様御祖母様を除き、しん様だけですの!」

唯律澪「しん様?」

愛「そうですわ
マイ・スウィート・ハニー・ダーリンですことよ」

律(ハニー・ダーリンってなんだよ)

唯「か、彼氏!?」

愛「そうと言えばそうですが、そうと言ったら嘘になりますね」

澪「や、ややこしいな…」

律(つまり少なくとも彼氏ではないんだろう)

唯「でも凄いよね!その歳で恋愛は!」

愛「あら、皆さん恋人はいませんですこと?」

唯律澪「」

斉藤(愛お嬢様、それは女子校ではタブーでございます…!)

愛「……………ぷっ」

唯律澪(ご、五歳児に笑われたっ!!)


――――――――――――――――――――――

黒磯「紬お嬢様、着きました」

紬「ここがアクション幼稚園…」

ばっさぁ!!

ファンファーレ隊「」ばっぱらぱっぱぱ~

紬「」

紬「…え、ええと?」

黒磯「愛お嬢様の普段通りと言われましたので」

紬「そ、そっかあ
あははは、ははは」

黒磯(なにか気に入らないのか…?)

しんのすけ「馬のうんこは馬糞~花のうんこは花糞~♪」

紬「ん?」

しんのすけ「お!黒磯さんだゾ!
よ!」

黒磯「おはようございます、しんのすけ様」

しんのすけ「あれ?愛ちゃんは?」

黒磯「愛お嬢様は…」

しんのすけ「!!
おお~~~!!」しゅしゅぽぽ

紬「?」

しんのすけ「お姉さん!
玉葱は生で食べるタイプ?皮剥いて食べるタイプ?」

紬「へ?」

――――――――――――――――――――――

紬「そっか、あなたが愛ちゃんの言ってた野原しんのすけ君ね」

しんのすけ「そうだゾ!
こんな綺麗なお姉さんに知っててもらえて干拓ですな~」

紬「それを言うなら感激よ♪って、照れるわ~」

しんのすけ「そうともゆう~草津の湯~♪」

紬「ふふ♪」

――――――――――――――――――――――

みどり「みなさん、おはようございま~す」

園児「おはようございま~す」

みどり「今日は、愛ちゃんのお友達の琴吹紬さんがいらっしゃってます!
みんな、仲良くしてくださいね!」

紬「琴吹紬です!一日お世話になりまぁす!」

園児「わあ~!」

ネネ(また変なのが来たわね…)

みどり「ではこちらの席にどうぞ~」

紬「はい!」

しんのすけ「おお!お姉さんと同じグレープだ~!」

カザマ「それを言うならグループだろ」

しんのすけ「そうともいう~♪」

カザマ「あ、紬さん
初めまして僕はカザマと言います
よろしくお願いします」

紬「あら、礼儀正しいのね~
こちらこそよろしく♪」

マサオ「あ、あの、ぼ、僕はマ、マサオって言いますです…」

ネネ「私はネネよ」

ボー「ボーぁ」

紬「みなさん、よろしく♪」

――――――――――――――――――――――

みどり「それでは今日は工作をしたいと思います!
材料はここにあるから、なんでも作っていいわよ!」

紬「工作かあ…楽しみだわあ♪」

しんのすけ「ほっほ~い!一番乗り!」

カザマ「待てよ!しんのすけ」

マサオ「待って、しんちゃn」ごてん

マサオ「うえ~ん!!」

ボー「だい…じょう、ぶ?」

マサオ「…うん…」ぐす

ネネ「だらしないわね~」

紬「あら、大変
このハンカチを使って」

マサオ「あ、でも…」

紬「幼稚園児が遠慮なんてするものじゃないわよ~?ほら」

マサオ「あ…ありがとう…」

紬「ふふ♪どういたしまして」

マサオ「///」

ネネ「単純オニギリ」

ボー「ボーぁ」

――――――――――――――――――――――

しんのすけ「できたゾ!
ほら白うんち~♪」

カザマ「やめろって、下品だろ」

紬「ほわあ~」

カザマ「?
どうしたんですか?紬さん」

紬「えっ!?あ、いや…
私、幼稚園で友達と工作するのが夢だったの~」

カザマ「友達か…」

紬「あ、ごめんなさい!いやだったかしら…?」

カザマ「い、いやそんなことないんですよ!」

紬「本当!?じゃあ…」

しんのすけ「オラ達、お友達だゾ~!!
ぶぃ~ん!!」

紬「ふふ、ありがとう♪」

カザマ「………」

カザマ(しんのすけと友達か……こんな友達やだな~……でも、一緒にいると楽しいんだよな…実は良いところもあるし…)

カザマ「………」

しんのすけ「か・ざ・ま・くん♪」ふうっ

カザマ「ひえええ!!
み、耳に息を吹きかけるなあー!!」

しんのすけ「まったく、カザマくんったら…///」
カザマ「頬を赤らめるなー!!」

紬「うふふ♪(にぎやかね~)」

オニギリ「紬さんと友達か…デュフフ」

ネネ「馬鹿オニギリ」

ボー「ボーぁ」


12