紬「黒磯さん、車を出してくださる?」

黒磯「かしこまりました、紬お嬢様」

ブロロロ…

私は琴吹紬

前で車を運転しているのが黒磯さん

黒磯さんはかの有名な大財閥・酢乙女財閥のSPをやっている

酢乙女財閥は琴吹財閥と肩を並べるかそれ以上の規模

そのSPが何故私といるかというと…

遡ること、3日前

私、というか琴吹家と酢乙女家主催のパーティー(参加は鶴屋家や富豪(笑)底辺骨川家など)が開かれた

そこで、私はある人物に出会う

???「あら、あなたが琴吹紬さんですか?
初めまして、私は酢乙女愛ですわ」

紬「初めまして、愛ちゃん」

愛「あなたのことはお父様から聞いていましたわ
前から会いたいと思っていましたの
会えて嬉しいですわ」

紬「私もあなたのことは聞いてたわ
私も会えて光栄よ」

愛「そうですわ、紬さん
あなたにちょっと用がありましたわ」

紬「ムギでいいわよ♪」

愛「そうですか、それでは親しみを込めてムギさんと呼ばせていただきますわ」

紬「うふ♪
それで用って?」

愛「別室で話をしましょう」


――――――――――――――――――――――

愛「用というのはですね
ずばり、私達の側近についてですわ」

紬「側近?」

愛「はい、私の場合SPの黒磯ですわ」

紬「私の場合は…執事の斉藤ね」

愛「彼等を入れ替えたいんですの」

紬「………」

紬「………へ?」

愛「いえ、ですから
黒磯とムギさんの執事を入れ替えてみたいんです
つまり、私の側近が斉藤さん
ムギさんの側近が黒磯となる風にですわ」

紬「………」

愛「ダメですか?」

紬「も、もちろんオフコース!ベリーベリーショートケーキよ!!」ふん!

愛「ムギさん、興奮しすぎですわ」

愛「でもありがとうございます
感謝しますわ」

紬「じゃあ、明日にでも!」

愛「いえ、そうしたいのは山々ですが、平日じゃないと意味ありませんわ
月曜にということで」

紬「そっか…わかったわ♪」

――――――――――――――――――――――


…まあこんな感じ

期間は4日間

愛ちゃんがこれを提案した理由は黒磯さんに飽きたかららしい

……私はただの好奇心

SPが1番近くにいることは初めてだから

ちなみに、1日1日、側近は替えないまま、お互い住むところも交換するらしい

つまり、1日目は私は私の家で愛ちゃんは愛ちゃんの家

2日目は私は愛ちゃんの家で愛ちゃんは私の家……を繰り返す

ってそうなると、私が幼稚園に行って愛ちゃんが高校に………まぁ気にしないことにしよう

なせばなる 洗えば食える 何物も

…って何それ?

………ってこんな長々と語ってる場合じゃなかったわ!

今日は入れ替え一日目、早々に遅刻しそうなの!!

だから車で送ってもらってる…

紬「黒磯さん、もう少し急いでくれるかしら?」

黒磯「はっ」

ブロロロ

紬「……そうだ、黒磯さん
今は遅刻しそうだから車ですけど、普段は電車で行きますので」

黒磯「え…しかし…」

紬「いえ、私が決めていることだから…
お願いします…」

黒磯「はっ、かしこまりました
ですが、登下校中や勉強をしている時などは随時傍にいますので」

紬「わかってます
というかそれが楽しみですから♪」

黒磯「……?」

紬(SPはいつも、離れさせていたからね~)

黒磯「………」

黒磯(愛お嬢様とは違い、人使いは荒くなさそうだな………っていかんいかん!俺は何を言っているんだ!これでは奥様に怒られてしまう…)ふるふる

紬「………?」

ブロロロ


――――――――――――――――――――――

律「あ、澪
あれムギじゃね?」

澪「ん?」

黒磯「紬お嬢様、着きました」

紬「ありがとうございます(ふう、間に合った…)」

律「おーい、ムg」

ばっさぁ!

律澪「!?」

紬「!?」

ぱぱらぱっぱぱ~♪

律「な、なんだあ?」

紬「ち、ちょっと黒磯さん!?」

黒磯「はい?」

紬「な、なんですか?これ…」

黒磯「ファンファーレ隊ですが」

紬「そうじゃないです!
なんでこんなこと…」

黒磯「愛お嬢様の時はいつもこのような感じで…」

紬(愛ちゃん、どんだけっ!?)

紬「と、とにかくファンファーレ隊に演奏やめさせて!!赤い絨毯もしまって~!!」

澪「なにがあったんだ…?」

律「わからん」


――――――――――――――――――――――

ブロロロ

愛「早く行ってくださる?斉藤さん」

斉藤「はっ」

ブロロロ

斉藤「着きました」

愛「………」

斉藤「愛お嬢様?」

愛「絨毯がいると聞きませんでした?」

斉藤「あ、いえ…そのようなことは」

愛「私、車から降りたときは絨毯の上しか歩けませんの」

斉藤「申し訳ありません…」

愛「…まあいいですわ
以後、気をつけてください」

斉藤「はっ」

愛「あとファンファーレ隊などをつけてくれたらいいですわ」

斉藤「かしこまりました」

愛「では行きましょう」

斉藤「いってらっしゃいませ」

愛「………」

斉藤「………?」

愛「ついてきてください
SP…というか誰か傍にいないとダメですわ」

斉藤「…はっ」

愛「あ、でもやはりここで待機していてください
しん様が来たら知らせて」

斉藤「…しん様とは?」

愛「野原しんのすけ様よ
私のダーリンですわ
自転車で来ますからすぐに分かりますわ」

斉藤「はっ、かしこまりました」

愛「それでは、後ほど」

斉藤「はい、お気をつけて」

斉藤「………」

斉藤(人使いの荒いお方だ…)


――――――――――――――――――――――

みさえ「うおらああああ!!とりゃとりゃとりゃとりゃー!!」

ひまわり「たいたいたいたいー!!」

ききぃ!!

しんのすけ「とうっ!」

みさえ・しんのすけ「じゃ!」ひまわり「た!」

みさえ「おりゃおりゃおりゃおりゃー!」

斉藤(あのお方…ですかな?)

斉藤「…(これを吹くのか)」ぷおおお~

――――――――――――――――――――――

ぷおおお~
愛「!
来たみたいですわね」

愛「しん様~!」たたた

しんのすけ「よ!愛ちゃん」

愛「今日もキマッてらっしゃいますわ~」

しんのすけ「褒めても問屋が卸さないゾ!
じゃ、そゆことで~」

愛「な、なんと…私のアプローチをスルー…!?
ま…」

愛「ますますラブですわ~ん!
待って、しん様~!!
行きますわよ、斉藤!」

斉藤「はっ」

斉藤(いつの間にか呼び捨てになっている…
いや、別に気にしないのだが)


――――――――――――――――――――――

律「ムギ、今日はどうしたんだァ?さっきの凄かったぞ?赤い絨毯とかファンファーレ隊?とか」

澪「そ…それになんか怪しい人が…」

黒磯「………」

澪「ひぃ!」

黒磯「………」

紬「ええ、ちょっと色々あってね
でも怪しい人じゃなくてSPだから大丈夫よ」

律「ムギがSPつけてるなんて珍しいな
休日にもつけてないって言ってたのに」

紬「…ん~、実はね…」

――――――――――――――――――――――

唯「へえ!そんなことが!!」

紬「うん、だから気にしないでいつも通りね」

律「つか唯、どっから湧いてでた!」

唯「ひどいよりっちゃん!
ちょっと、見かけたからね」

澪「それよりもムギ、SPなんか学校に入れて大丈夫なのか?(明日、幼稚園児を入れるってのも気になるけど)」

紬「ん~、そこに困ってたのよね」

律「まあ、大丈夫なんじゃね?」

紬「そうね♪」

黒磯「………」

――――――――――――――――――――――

さわ子「じゃあHR始めるわn……って、琴吹さん?そちらはどなた?」

紬「SPの方で…」

さわ子「で、でも学校に入れるのはちょっと…」

紬「ダメです!先生
私、殺し屋に狙われてるんです!!」

唯(嘘をついた!)

澪(ベタだな…)

さわ子「ほんとにっ!?それなら仕方ないわ!
大丈夫?ムギちゃん、帰った方が…」

律(信じるのかよっ!!!)

黒磯「………」

――――――――――――――――――――――

黒磯(…結局、廊下に待機することになったな
……幼稚園でも同じか)

黒磯「………」

黒磯「ジャンケンポイ!」

黒磯「…左手の勝ちか…」

黒磯「…頑張れ、右手」

黒磯「………」

黒磯「いや、頑張れ俺…」

紬(やっぱり教室にいさせた方がいいわよね…悪いし…
でも先生が…)

紬「う~ん…」

先生「ではこの問題を……琴吹!」

紬「ひえっ!?」

黒磯「!」ぴくっ

ばたん!

黒磯「」ささっ

先生「………」

生徒達「………」

紬「…いや、そんな神経質にならなくても…」

黒磯「………失礼しました」さっ

一同「………」

唯(面白い人だなあ)

――――――――――――――――――――――

律「や~っと学校おわったあ~!」のびー

澪「部活があるぞ」

律「え~」

澪「え~じゃない!」

紬「行きましょ、りっちゃん」

律「さ~きに行っててよ~
私は唯とい~く~か~ら~さ~」

澪「それじゃあいつまでたっても来ないだろ!」

唯「ひどいよ澪ちゃん!」

紬「ふふ♪」

黒磯「………」

――――――――――――――――――――――

律「いやー、やっぱ部活はいいよーうん」

澪「さっきまで面倒臭がってたやつがなにを…
というかお茶してるだけだろ!」

紬「ごめんね澪ちゃん…」しゅん

澪「あ、いやムギは悪くないんだ
悪いのはバカ律で…」

律「なんだとー!!??」ぎゅっ

澪「ひだっ!?
ほ、ほのっ!」ぎゅっ

律「くぁ~、ほーいっへんひっへみほー!!」

澪「ひはいひはひ!」

唯「仲良しだねえ」

律澪「はへはだ!?」

紬「うふふふふふふふふふふふふふふ」

黒磯「………」


紬「!
あっ、黒磯さんも一杯いかがですか?」

黒磯「え?い、いえ
しかし…」

唯「ムギちゃんのお茶おいしいですよ~」

紬「ほら、どうぞ♪」かちゃ

黒磯「で、では
いただきます…」ずず

紬「どうですか?」

黒磯「はい、美味でございます」

紬「よかったです♪」

唯「ふふ♪」

紬「どうしたの?唯ちゃん」

唯「いや~なんか変だよ~
お互いに敬語で…」

黒磯「!
そ、そうです紬お嬢様
私には敬語ではなくても…」

紬「そんな…悪いわ…
…あっ」

唯「ムギちゃん敬語じゃない~♪」

黒磯「今のような感じで結構です」

紬「そ、そう…なら
よろしく黒磯」

黒磯「はい、こちらこそ」


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