ガチャ

紬「…こんにちわ~」

紬「あら…梓ちゃんもまだ来てないみたい」

紬「…」

紬「…」

紬 ハッ!

紬「って事は一番乗り!」

紬「うふふ~♪」 ポワポワ

スタスタ

スタスタ

ポスン

紬「今日は戴き物のドーナッツだけど…皆喜んでくれるかしら」

紬「…」

ガサゴソ

パカッ

紬「! 美味しそう…!」

紬「うん!これならきっと喜んでくれるはず!」 フンスッ

パタン

紬「…」

紬「唯ちゃん達まだ時間かかるのかな…」

紬「お茶の用意はまだ早いかも」

紬「…うーん」



紬「…」




紬「…静かねぇ」




紬「…」




紬「……」




紬「しゃっ……シャレコウベ」 ボソッ


紬「…な、なんちゃって」

紬「…」

紬「部室に1人きりだとなんだか寂しいわね…」

チャポチャポ フンッ!!

紬「!」

トンちゃん「…」 チャポンッ

トンちゃん「…」 コポコポ

紬「ごめんなさい、あなたもいたのよね」 クスッ

トンちゃん「…」 コポコポ

紬「…」

トンちゃん「…」 スイスイー

紬「…」

紬「…トンちゃーん」

トンちゃん「…?」 キョロッ

紬「! まぁ…」

トンちゃん「?」

紬「ふふ、ごめんね 呼んでみただけなの」

トンちゃん「…」 コポコポ

トンちゃん「…」 スイスイー

紬「…」

トンちゃん「…」 スイスイー スイスイー

紬「元気に泳いでるわね…」

トンちゃん「…」 スイスイー スイスイー

紬「ふふ、元気なのは梓ちゃんのおかげよね」 ニッコリ

トンちゃん「…?」

紬「梓ちゃんにとっては大切な後輩なんだもの…」

紬「あ、もちろん私にとっても!」

トンちゃん「…」 スーッ

トンちゃん「…」 コクリッ

紬「!」

紬「ふふっ…」

紬「よぉしっ!私も梓ちゃんの先輩として頑張らないとっ!」 フンスッ

紬「でも何から頑張ろう…?」

紬「うーん…」

紬「まずは…」

紬「…」

紬「…」 キョロキョロ

紬「…」

紬「部室の掃除でもしようかな」


紬「えっと…バケツは物置にあったと思う」 スッ

紬「ほうきとチリトリは借りてきて…」

トテトテ



キュッキュッキュッ

紬「よいしょっ よいしょっ」

キュッキュッキュッキュッ

紬「よいしょ…っと」


蛇口 キラキラキラキラ!


紬「わぁ…完璧っ!!」

紬「…」

紬「ってココばっかり綺麗にしても仕方ないか…」

紬「えへへ……」

ポン ポン ポン

紬「…」

スーッ

紬「…おぉ」

紬「こんなに埃が…」

紬「可愛いのに凄いのね」

紬「このハンドモップ!」

ポン ポン ポン

紬「それになんだか楽しい♪」

紬「ホームセンターで買った甲斐がありました」 ウンウン

ポン ポン ポン

スーッ

紬「シャランラシャランラ~♪」

ピカピカッ

紬「これでこっちは大丈夫!」


紬「後は…」

紬「…」 キョロキョロ

紬「あ…」

紬「…」

紬「りっちゃんのドラム…」

スタスタ…

紬「やっぱり…」

紬「……ずっとここに置いてあるのに」

紬「とても綺麗…」

紬「考えてみればりっちゃん、よくお手入れしてるもの」

ナデナデ

紬「つやつやね」

ナデナデ

紬「そうだ」

スタスタ

クルッ

紬「ちょっと失礼しま~す…」

紬「よいしょっと」 ストンッ

紬「おお…」

紬「りっちゃんにはこんな感じに見えてるんだ…」

紬「あの辺りに唯ちゃん」

紬「あそこが梓ちゃん」

紬「そこに澪ちゃん」

紬「そっちが私」


紬「……うん …皆の事がよく見える」

紬「りっちゃんは、いつもここから皆の事見守ってくれてるのよね」

紬「ふふ」 ニッコリ


紬「…」

ぐ~…

紬「…あ」

紬「お腹が鳴っちゃった…」 テレテレ


ガサゴソ

紬「…」

紬「えっとチョコレートにイチゴに… この黄色いツブツブは何かしら…

  小さいドーナッツもあるのね… あ、コレだけ穴が空いてない…」

紬「うーん」

紬「唯ちゃんはきっとチョコよね… 澪ちゃんはイチゴ…かな…?

  梓ちゃんは……あ、バナナ味のドーナッツってあるのかしら…」

紬「…」

紬「はっ! もしかしてこの黄色いツブツブがバナナ…?」

紬「…」

紬「よし!」

紬「じゃ、じゃあこの穴が空いてないのを…」

スッ

紬「…」

紬「誰も見てないよね…」 キョロ キョロ

トンちゃん「…」 ジーッ

紬 ハッ

紬「…み、皆には内緒だからね」

トンちゃん「…」 スイスイーッ

紬「…」

紬「いただきます…」 ボソッ

紬「はむっ」

紬「…」 モグモグ

紬「!」

紬「美味しい!」

紬「中にカスタードが入ってる…」

紬「はむはむ…」


紬「…ごちそうさま」

紬「美味しかった、これならきっと大丈夫ね」

紬「でも…」

紬「みんな遅いな…」

紬「…」

紬「…」

紬「…」 スー スー

……

唯律澪梓「あーん」

パクッ

唯律澪梓「うまい!」

紬「よかったー!」

唯「ムギちゃんムギちゃん」

紬「どうしたの、唯ちゃん」

唯「ドーナッツの穴は何処に消えたんだろうね」

紬「えっと…それは最初から…」

律「ちっ ちっ ちっ」

紬「?」

律「ドーナッツの穴は、ドーナッツのお化けが食べちゃったんだぜ!」

紬「本当に!すごい!りっちゃん何でも知ってるのね!」

澪「お化け!怖い!」

紬「よしよし、大丈夫よ澪ちゃん」

梓「あ!あそこにドーナッツのお化けがいます!」

ドーナッツのお化け「!!」

澪「怖い!」

ドーナッツのお化け「…」 アセアセ

唯「あの手に持っているのは!」

律「私達のドーナッツの穴じゃないか!かえせー!」

紬「待って!」

ドーナッツのお化け「…!」

紬「きっと、その子も私達と一緒にドーナッツを食べたかったのよ」

ドーナッツのお化け「…」 コクリ

律「そうだったのかー」

紬「みんなで仲良く食べましょう!」

唯律澪梓「はーい!」

ドーナッツのお化け「…」 ハーイ

紬「うふふ」


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