梓2「私は今まであなた達の家に行っていろんなことを学びました」

梓2「言葉、コミュニケーション、楽器、ゲーム……」

梓2「私は楽しかった、それはとても刺激的だった」

梓2「でも私は人形、自由にそれを楽しむことはできない」

梓2「だから乗っ取ってやろうと思ったんです!私に瓜二つの、この女の人生を!」

梓「……本性を現したわね、デクノボー!」

梓2「入れ替わりを考えたのは律先輩が見せてくれた映画がヒントでした」

律「え、私!?」

梓2「そのためにギターを練習したし、ボランティアをしてお礼をさせてこの女を引きとめました」

梓2「学校からこっそり抜け出してギターを盗んだ時にお前の友達に会った時はどうしようかと思ったけど、
   逆に利用させてもらいました」

梓「そんなこと、べらべら話してどうする気?もう許さないよ」

梓2「許す?ふふふ、面白いことを言いますね」

梓2「私はあなた達を全員殺してあずにゃんになるんです!」

ピシャーン!ゴロゴロ

澪「に、ににににに逃げなきゃ!」ガチャガチャ

澪「あ、開かない!」

律「落ちつけ!ドアは押すんじゃなくて引け!」ガチャ

梓2「待ってください!」

唯「うぅ……」

梓「何やってるんです!逃げますよ!」

唯「うん……」

律「ここで一旦散るぞ!澪、来い!」

澪「あわわわ……」

紬「じゃあ私がこっちに引きつけるから唯ちゃんと梓ちゃんは向こうに逃げて!」

梓「わかりました!」

唯「ムギちゃん……生きててね」

紬「大丈夫、ちゃんと逃げるから♪」ニコッ


梓2「……ムギ先輩、他の人はどこですか?」

紬「教えないに決まってるじゃない」

梓2「……そんなに殺されたいですか?」

紬「それも違うわ」ダダダッ

梓2「!……待ってください!」



澪「はぁ……はぁ……」

さわ子「……ホントにそんなことが?」

律「ああ、ホントだ」

さわ子「……私、助けに行くわ」

律「私も行く!」

澪「!」

律「大丈夫だって、流石に職員室にいれば安全だろ」

さわ子「生徒がちょっと待たされてても他の先生も気にしないわ」

澪「ごめん……」

律「まぁちゃっちゃとやっつけて帰ってくるからさ」



梓「はぁ……はぁ……」

唯「なんで廊下も教室もだれも居ないの……?」

梓「酷い雨ですから、みんな帰っちゃったんですよ」

梓「全く……今日はついてないなぁ……」

唯「ごめんねあずにゃん、私達のせいでこんなことになっちゃって……」

梓「別に気にしてませんよ、というか気にしてる場合じゃないです!」

唯「そっか、ごめんね」



紬「はぁ……はぁ……」

梓2「所詮は人間ですね、もう疲れたんですか」

紬「きっともう梓ちゃんたちは逃げ切ったところだと思うし、私の役目は終わりよ」

梓2「……そうやって負け惜しみを言えばどうにかなると思いましたか?」

紬「……」


律「消火器アタァーーーーック!」ゴスッ

梓2「!」

律「どうだコノヤロー!」

梓2「私の後ろ頭……へこんじゃいました……」

紬「りっちゃん!」

さわ子「ムギちゃん、これ!効くかどうかわからないけど!」ヒュン

紬「これは……ライター?」パシッ

梓2「くっ……3人に増えましたか……」

律「かかってこいよ!スクラップにしてやる!」

梓2「うおおおおおおおお!」ガキーン

律「ぐ……力つよ……」グギギギギ

紬「後ろががら空きよ!」シュボッ

梓2「ぐああああああああああ!」

さわ子「さあ、逃げましょう!」

律「頼む!焼け死んでくれ!」

紬「……もう見てられない」


……

梓2「……体が……燃える」

梓2「このままじゃあ……人間の姿じゃなくなっちゃう……」

梓2「雨……そうだ、雨が降ってるじゃないですか!」

がしゃーん!


唯「玄関はすぐそこだよ!」

梓「はい!」

ぐしゃあ!

唯梓「!?」

梓2「ふふふ……見つけた……今日はついてますね……」

唯「あ、あ、あ……」

梓「……っ!」スチャ

唯「あずにゃん!」

梓「来い!化け物!」ガタガタ

梓2「そんな傘一本でどうする気です?」

梓「お前に唯先輩は……こ、殺させない!」

澪「梓ーーー!傘を奴に刺せーーーー!」

梓「澪先輩!分かりました!」

梓「当たれえええええ!」ヒュン

グサッ!

梓2「でもこの程度じゃあ痛くもかゆくも……」

ピシャーーーーーン!

梓2「ぐああああああああああ!」

梓「避雷針!?」

澪「大丈夫かーーー!唯ーーーー!梓ーーーー!」

梓「おかげさまで大丈夫です!ありがとうございました!」

澪「あ、すみません、傘をさせって言うのは雨が降ってるからであって決して危ないことを推奨してるわけじゃ……」

唯「ふぅ……これにて一件落着かな」

梓2「……」


梓「あとはみんなを呼んでアレを処分しないと……」

梓「この傘、お気に入りだったのになぁ……」

梓2「……アーモウボロボロジャナイカ」

人形「……コロシマス」

唯「あずにゃん!後ろ!」

梓「え?」

ブォン!

梓「きゃあああああああ!」

人形「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……」バキバキ

唯「自分の左手をもいでる……!」

人形「コロスコロスコロスコロスコロス……コ、コンニチハコンニチハコンニチハコンニチハ……」ブォンブォン

梓「いやああああああ!た、助け……」

グサッ!

梓「……え?」

澪「梓!離れろ!」

梓「は、はい!」

ピシャアアアアアアアアン!

人形「!!!!!!!!!!!!!!」

人形「コ、コン……ナラ……サヨウナラ……サヨウナラ……あずにゃん2号だね!今日からあず」

人形「……」


唯「今日ダーツに行ったら私達高得点だね」

梓「ゆ……唯先ぱぁああああああい!うわあああああああああん!」

唯「よしよし、あずにゃん無事でよかったね」

紬「さっき澪ちゃんが叫んでたけど大丈夫だった!?」

律「奴は!?」

唯「アレだよ」

さわ子「グロっ!」

律「澪、大活躍だったみたいだな!」

澪「えへへ」

律「それに唯と梓もよく戦ったよあの化け物と」

梓「それは律先輩も同じじゃないですか」

律「それにムギ、初めに自分を囮にしようなんてすごい勇気だったな」

紬「そんなことないわよ♪」

律「それに引き換えさわちゃん!あれだけ意気込んで何もやってないじゃん!」

さわ子「私だって活躍したかったわよー」

梓「あれ?だんだん雨が弱くなってる?」

律「おかしいな、今日は朝から曇りの予報なのに晴れてきたぞ」

澪「見ろ!虹だ!」

紬「綺麗!」

唯「雨降って地固まる、だね!」

澪「ちょっと違うと思うぞ」

梓「私達は傘失くしたんで最悪ですよ、虹程度で満足すると思ってるんですか」

律「誰に言ってるんだ?」

梓「神様ですよ」


その後あの人形が動くことはありませんでした

専門家がああなった原因を探ろうとしましたが、コンピューターはメタメタになっていて調べることは敵いませんでした

製造元の社長さんはこの話を聞いてただ嫌な顔をしていたそうです

こっちは命がかかってたのに、大人は勝手です

さて、みなさんはこれに懲りて真面目に練習……

唯「あー!そのケーキは私が最初に目を付けてたんだよ!」

律「言われなかったらわかんねーよ!」

澪「くだらないケンカするな!」

紬「まぁまぁ、ここは公平にじゃんけんで決めたら?」

してほしいです……


おわり




日本人形ロボット製造工場

がっしゃん、がっしゃん

男A「回収された人形の話って知ってるか?」

男B「何だよそれ」

男A「なんでも人を襲う人形がいたんだってさ!」

男B「なんだ、怪談かよ」

男A「社長の知り合いのお子さんが被害者だとか」

男B「ふーん」

男A「もっと興味持てよ……」

男B「で、それがどうした?」

男A「その人形、実は溶かされてここの工場に材料としてやってきたって噂だぜ!」

男B「何を根拠に……」

男A「さぁな、でも面白そうじゃないか?」

男B「別に」

男A「つれないなぁ……」

男B「それより動作チェックだろ、口より手ぇ動かせ」

男A「はーい」


「コンニチハ」

「コンニチハ」

「コンニチハ」

「コンニチハ」

「こんにちは」


TO BE CONTINUED!?