唯「えぇ!この学校に幽霊がぁ!?」
律「あぁ。この学校…出るらしい…」
澪「や、やめろおおおおおおおお!!!」ガクガクブルブル
梓「ほ、本当ですか!?」
紬「もっと詳しく教えて、りっちゃん!」
律「うん…実はこの学校で数年前に自殺があったんだ…」
唯「えぇっ!!」
澪「うわわわ!!」
紬「その話…聞いたことあるかもしれないわ…」
梓「怖いですね…」
律「一人は飛び降り、一人はトイレで首を切って、一人は教室で首吊り、本当に嫌な事件だよな…」
唯「あわわわわ」ブルブル
梓「そ、そんなことが…」
紬「その三人いじめられてたのよね…新聞で見たわ…」
唯「こ、怖いね~」ガクガクブルブル
澪「いじめなんてひどすぎる…」
律「…ふふ、そこでだ…」キラーン
紬「どうしたの、りっちゃん?」
唯「ん?」
澪「な、何か嫌な予感が…」
律「今週の土曜の夜、肝試しをするぞー!!!」
唯「えええぇ!?やめとこうよぉ、りっちゃん!」
澪「わ、私は嫌だぞ絶対!!」
紬「だ、大丈夫なの?りっちゃん」
律「ははは、大丈夫だって!所詮噂だろ。この世に幽霊なんていないさ!」
梓「………」
唯「で、でもちょっと興味が…」
澪「嫌だ嫌だ嫌だ、私は絶対嫌!!!」
律「ったく、澪の奴…」
律(ふふ、まぁ強制的に連れてきてやる
律「よーし、土曜の9時に校門集合だ!皆ちゃんと来いよ!」
唯「は、はあぁい」
紬「何も起きないといいけど…」
梓「大丈夫ですかね…」
――――
土曜日
律「おー皆集まってるか!」
唯「こんばんは~りっちゃん」
紬「あら澪ちゃんも来たのね」
澪「くっ…こいつに無理矢理…」
律「はははまぁいいじゃないか、澪も楽しめ!」
澪「………」
梓「…それにしても夜の学校は不気味ですね…」
唯「そだね~大丈夫なのかな…」
紬「………」
律「よし、行くか!」ザッ
澪「と、ところでどうやって入るんだ?」
律「あぁ、窓が壊れてるとこがあってさ、そこから入る」
梓「窓からですか…」
ザッザッ
律「よし、ここだ」
ガラガラ
律「よっと……ふぅ~暗いな…懐中電灯懐中電灯と…」
唯「んしょ…ひぇ~暗いねぇ」
澪「うぅ私やっぱり帰りたい」
律「ふふ駄目だ澪!!」ニヤッ
紬「それにしても夜の学校て何か不思議な感じね…」
梓「……」キョロキョロ
律「懐中電灯つけるぞー」
パッ
唯「うわ明るいね~」
律「さて最初は屋上行ってみるか」
澪「えぇ!いきなり屋上まで上がるのか?」
律「ははまぁいいじゃないか、屋上は飛び降りした子の場所だ…行ってみよう」
紬「何もでなきゃいいけど…」
梓「……何か変な音がしませんか?」
律「え?………何も聞こえないな…気のせいだろ行くぞ!」スタスタ
梓「……?」
律「おい澪くっつきすぎだろw」タッタッ
澪「い、いや、これは…」
唯「あはは、澪ちゃん怖がりなんだね~」
澪「ち、違う!!」
紬「ふふふ」
梓「………」
梓(……何だろ、何か気分が……
律「よーし、そろそろ屋上…」
ガタンッ!!
律「何だ!!!」
澪「ひいいいいいい!!!」
唯「び、びっくりした~」
紬梓「…………」
律「……い、今の音、下の方から……」
唯「や、やっぱり帰ろうか、りっちゃん?」ビクビク
紬「み、澪ちゃん大丈夫?」
澪「…うぅ……」ブクブク
梓「気を失ってる…」
律唯紬梓「………」
律「…しょうがない澪は置いていこう」
唯「えぇ!大丈夫かな…」
紬「でもこの状態じゃ…」
律「そうそう澪にはやっぱり無理があったな。後で迎えにくるからここらへんに寝かせておこう」
律「よっと…悪いな澪、ちょっと休んでてくれw」
唯「澪ちゃんは早くもダウンだね~」
紬「まぁしょうがないわよ」ニコッ
律「よしっ屋上へ行こう!」ダッ
唯紬梓「おぉ!!」スタスタ
バタン!
律「お~星と夜景が綺麗だ!」
唯「わ~そうだねぇ」キョロキョロ
紬「ん?あれは何かしら…」
梓「…あれは……人?」
律「ん?」フッ
唯「え!人?」ジー
紬「だ、誰か立ってる…」サー
律「そ、そんなまさか…」
唯「あわわわわわ」ブルブル
梓「………」ボーゼン
?「………」フッ
律「!!!こ、こっちを見たぞ!!」
唯「あわわわ、に、逃げよう、りっちゃん!」
紬「そ、そうよ早く逃げましょう、りっちゃん!」
?「……お前…ら…ここに…何しに…きた」
律「しゃ、喋った!うわあああああ!!!」ダダダ
唯「あっ!!まって、りっちゃああああああん!!!」ダッ
紬梓「きゃあああああああ!!!」タタタ
?「……………」
――――
律「はぁはぁはぁ……こ、ここまでくれば…」
唯「はぁはぁこ、怖かったぁ~」ウルウル
紬「ま、まさか本当に出るなんて…はぁはぁ…」
梓「はぁはぁでもあの声……どこかで…」
律「!!!梓、何か知ってるのか?」
梓「い、いえ別に……」
唯「も、もう帰ろうか、りっちゃん?」
律「……ふふふまだだ!」ニヤッ
紬「り、りっちゃん?」
梓「先輩…」
律「た、確かに怖かったけど…中々スリルがあって楽しいだろ…ニヤッ
唯「わ、私はもう帰りたい~」ウルウル
紬「…私達呪われないかしら…」
律「大丈夫だって!危害加えなきゃ呪われたりしないだろ!」
梓「わ、私もちょっと…」
律「まぁまぁ、さっきみたいにすぐ逃げれば大丈夫さ!よし次行こう!」
――――
澪「…………う、うん……」
澪「……ん、ここは…ひいいいいい!!!暗い!り、律!皆、どこだあああああ!!!」
澪「うぅ皆どこ行ったんだよ……うぅ何も見えない…」グスッ
澪「…………」
?「………おい」
澪「………ん、律か?…暗くてよく見えない…」
?「…あいつらの仲間か」
澪「え?だ、誰だお前は………」
?「ふふふ」ヌッ
澪「!!!きゃああああああああああああああ」バタッ
?「…あらあら…」
――――
梓「ん、…今何か悲鳴が…」
律「どうした、梓?」
梓「い、いえ別に…」
唯「りっちゃん~次はどこ行くの~」トコトコ
律「ん~よし、次は教室行ってみるか…」
紬「何組か分かるの?」
律「え?ん~確か2年の……あぁ!私たちのクラスだ!」
唯「うえ!!!」
紬「な、何か不吉ね…」
――――
律「着いた。しかしまさか私達の教室だとはな…」
唯「普段はこの教室で過ごしてるもんね~」
紬「ここに何か出るなんてとても思えないわよね…」
ガラガラ
律「ん~何かいるか皆?」
梓「………」キョロキョロ
唯「ん~……ん!?」
紬「どうしたの唯ちゃん?」
唯「教室の隅に何か…」
律「へっ?」フッ
律「………確かに……何か……」ジー
唯「……ま、まさかまた幽霊?」
紬梓「……」ジー
ガタンッ
?「わあああああああああ!!!!」ダダダ
唯紬梓「きゃああああああああああ!!!」
?「がああああああ!!」
唯「す、すいませんすいません~、どうかお許しを~!!!」ガクガクブルブル
紬「あう…ううう…」
梓「あああ………」
律「…ふふ……はーはっはっは!!!」
唯「…り、りっちゃん?」
紬「………」ボー
唯「り、りっちゃん!!!」
律「…うん?あぁごめんごめん、ははは。……おい、もう止めていいよ」
?「え?そ、そうですか」サッ
唯「え?………あぁ!憂!!!」
最終更新:2010年01月28日 23:23