紬「塗り薬使う?」

律「準備いいな~」

梓「さすがむぎ先輩です」

カチャ

唯「遅くなっちゃった~・・・って澪ちゃん何してるの?」スタスタ

澪「ああ、ふぉうないふぇにょくふりふぉ・・・」ヌリヌリ

律「何言ってるか全然わかんねーよ」

梓「口内炎の薬を塗ってるんですよ」

唯「へー・・・」

唯「あ、そうだ。澪ちゃん、私口内炎が早く治る方法知ってるよ」

澪「本当か?」

唯「うん」

唯「まずはちょっと口内炎見せてね~」ギュッ

澪「い、いふぁっ!」

唯「あぁこれはけっこう大きいね~」パッ

澪「いきなり唇を引っ張ってめくるな!」

紬「もう一度薬塗る?」

澪「ん?いや、大丈夫だ」

梓「唯先輩乱暴だなぁ」

律「私も一つ知ってるぜ」

梓「どんなのですか?」

律「針をライターで赤くなるまで熱してから口内炎にブスっと!!!」

澪「おんぎゃあああああああ!!!」

律「ぶはははは」

唯「もう律ちゃん、怖がらせたらダメだよ」

梓「そうですよ。本当に性根が腐ってますね律先輩は」

律「おい」


唯「改めて治療を」

澪「ん・・・」

唯「まずは・・・」ギュッ

唯「唇をつかみます!」

澪「いふぁいっ!」

唯「次に唇をめくって口内炎を出す」ムニッ

澪「あああ・・・」

唯「最後にやさしく舐める」チュパチュオア

澪「んんんんー!!!」

梓「・・・」

律「・・・」

紬「・・・」ブバッ

唯「チュパッ・・・ぷう!終了~」

澪「・・・・・・」

梓「なんですかこれ・・・」

律「わ、わからねぇ・・・」

紬「あると思います!」

律「何がだ」

紬「今の治療法は口内炎に効果あると思います!」

律「あぁ、そういうこと」

梓「ないと思いますよ・・・」

澪「いきなり何するんだよ!」

唯「こうすれば早く治るって憂がいつもやってくれるんだよ」

律「お前それ騙されてるから・・・」

梓「はい」

唯「そ・れ・よ・り!早くおやつにしようよ!むぎちゃん!ほらほら」

紬「うん」

澪「あ、私今日はいいや」

律「あー沁みるからな」

梓(やたっ、じゃあ今日はケーキ多く食べられるよ)


……

律「そろそろ帰るべー」

唯「疲れたー」

梓「そんなに練習してないじゃないですか、もう」

紬「確かにね~ふふっ」

澪「お腹すいた・・・」

律「どんまい。コンビニでゼリーでも買って帰るか?」

澪「うん・・・」

唯「私肉まん買おう~っと」

梓「唯先輩はケーキ食べたじゃないですか・・・」

律「よし、行くぞ~」

澪「あ、ちょっと待って。まだ荷物が」

律「んじゃ先行ってるからな」

澪「ああ」

パタン

シーン・・・

澪「唯に唇舐められた・・・ちゅぱちゅぱされた・・・」

カチャ

澪「ビクッ!だ、だれ?」

唯「わたし」

澪「唯・・・」

唯「忘れ物しちゃった~」

澪「そ、そうか」

唯「あったあった」

唯「あ、澪ちゃん」

澪「何?」

唯「あの治療法嘘だよ」

澪「えっ?」

唯「憂にしてもらうってのも嘘」

澪「えっ・・・」

唯「舐 め た か っ た か ら」

澪「・・・」

唯「舐  め  た  の」

澪「・・・・・・」

唯「ふふっ」

パタン

澪「・・・・・・」


―帰り道―
澪「・・・(さっきのは一体なんだったんだ)」

澪(もしかして唯は・・・人の体を舐めるのが好きなのか!?)

澪(唯は変態なのか!?)

澪(だとしたらいっつも梓に抱きついてるけど私達に見えないような角度で梓の首筋を舐めてたり・・・)

澪(とすると最初の頃、梓の奴があんなに嫌がってたのも納得がいく)

澪(唯のアイス好きというのも実は舐めるという行為による・・・)

梓「澪先輩大丈夫ですか?」

澪「んあっ!?」

梓「さっきから1人黙ったまま俯いて歩いてたから・・・」

澪「あぁ、なんでもないよ。ちょっと口内炎が気になってただけだよ。ははっ」




秋山家!


澪母「ごはんよ~」

澪「はーい」

トントントン(階段)


澪母「今日は帰るの早かったのね」

澪「口内炎が痛くて練習に集中できなくて…」

澪母「あらあら」

澪父「口内炎はビタミンCが効くっていうぞ」
    「から揚げのレモンでもかじってみたらどうだ」

澪「それはちょっと…」


澪「(まあいいや)」カジリ


澪「すっぱい!」

澪「レモンがしみて余計に痛くなっちゃった……」

澪「舐めてると少しだけ痛みがやわらぐなあ」ペロペロ

澪「……」

澪「唯のやつ、どうして」

ヴーヴーヴー(携帯)

澪「メールだ」



送信者:唯

Sub:大丈夫?
本文:口内炎まだ痛いかな?




澪「まだ痛むよー」

澪「なんて送ったら唯のやつまたきっと……」ブルッ

澪「もう治ったみたい、大丈夫だよ!っと」


ヴーヴーヴー

唯「よかった!冗談のつもりだったのに本当に効いちゃったのかもね!」
  「また明日見てあげるね!」


澪「ひいぃぃ!」

澪「もう大丈夫!全然痛くないから平気だよ!」



翌朝!

唯「澪ちゃんおはよー!」

澪「おはよう唯。今日は珍しく早いな」

唯「ふふふ、昨日はいいことあったからね」

澪「…いいことって?」

唯「また口内炎見てあげる!」

澪「だ、大丈夫だって!唯のおかげでもう痛くないよ!」

唯「だめだよ。最後まで見てあげるのがお医者さんの役目だからね」

唯「えいっ」

澪「ふぁひぁっ」

唯「えーと……あれっ、まだちょっと残ってるみたい」

澪「だっ、大丈夫だよ、もう痛くないから!」


唯「痛くなくてもやってあげるの」


唯「まずはくちびるをめくって」

唯「ちゅばっ、ちゅちゅちゅちゅ」

澪「んんっ」

唯「ふふっ、はぁいじっとしててくださいねー」

澪「んー、んー、ぷはっ」

唯「道端でこんなことしちゃった」

澪「ゆ、唯!人前でいきなり……」

唯「私は平気だよ。それとも人前じゃなかったらよかったの?」

澪「そうじゃなくて……」

唯「今日は律っちゃんがおくれててよかったね」

唯「そろそろ学校行こっか」

澪「はぁ……」

ガチャッ(ドア)

紬「おはよう澪ちゃん、唯ちゃん」

唯「おはよー」

澪「おはよう、ムギ」

紬「2人が一緒に来るのって珍しいわね」

唯「今日は早起きできたのです!おかげで朝から澪ちゃんとうふふ」

紬「朝から澪ちゃんと何?知りたい!」

澪「わー!わーっ!何でもない!何でもないよ!」

唯「昨日とおんなじだよ。口内炎を見てあげたの」

紬「」ブーッ

唯「それでね、澪ちゃんったら顔真っ赤にしてね」

紬「それでそれで」

澪「なっ、なんでそんなに平然と言えるんだよ!」

唯「なんでって、澪ちゃんのことが好きだからだよ」

唯「ねっ、ムギちゃん」

紬「そうね、愛に勝るものはないわ。素敵よ」

澪「……」


部室!

紬「はい、お茶入ったわよ」

唯「ありがとうムギちゃん」

紬「今日はレモンティーにしてみたの」

澪「いつもいつもありがとうな」ずずっ

澪「いたっ」

梓「まだ痛むんですか?」

澪「あ、ああ……」

律「やっぱり焼いた針でぶすっとしたほうが」

澪「それは嫌だ!」

唯「そうだよ。それに澪ちゃん口内炎じつは1つじゃないんだよね」

澪「えっ?」

唯「ほら、ここにも……」

澪「おい、そこは違う!」

唯「でもぷくっとしてはれてるよ」

澪「そこは口じゃ……ひぅっ」

律「」

梓「唯先輩何やって」

唯「憂に教えてもらったんだよ。ほらほら、ちゅっ」

澪「んっ、ああっ、唯、ちょっと」



唯「トンちゃんって実はおいしかったんだね」



おしまい