始まりは、やっぱりお姉ちゃん。

 お姉ちゃんは昔からスキンシップが好きでした。

 おそらく、お父さんとお母さんがやっているのを見てうらやましくなったのでしょう。

 幼稚園のころですが、お姉ちゃんはやたらとキスを欲しがってしまって。

 おかげで私は、お姉ちゃんのキスの練習台というか……

 とにかくされるがままになっていました。

 朝起きるときにはキスで起こされ、

 顔を合わせれば抱きつかれてキスされて、

 寝る前にも、寝ている時にもキスされて。

 何がお姉ちゃんをそうさせたのか分かりませんが、舌でくちびるを舐められたり、

 その舌が口の中に入ってきたこともありました。

 この、後に名称を知る大人のキスは、たいそうお姉ちゃんのお気に入りで……

 「ぴちゃぴちゃ」なんて名付けて、

 毎晩じっくりキスを楽しめるときには必ずねだってきたものでした。


 もちろん私も、キスは好きでした。

 というか、そもそも私のいやがるものをお姉ちゃんは強要しません。

 お姉ちゃんとのキスは、他にない色々な感覚があって楽しかったのです。

 だからお姉ちゃんのキスには必ず応じていました。

 かといって、そこに邪な感情……気持ちいいとか、満たされるとか、

 そういうものはほとんどなくて、ただ楽しいだけと自覚していたはずです。

 それが突然崩れてしまったのが、お姉ちゃんが小学校に上がったころのこと。 

 それまで去らぬ嵐のようだったキスは、入学式を境にして、完全に止みました。

 ベッドで寝ていても、二人きりで何時間とテレビを見ていても。

 一緒にお風呂に入ってさえ、キスはありませんでした。

 最初は平気でした。

 でもだんだん、くちびるに何かが触れるたびにお姉ちゃんとのキスを思い出すようになって、

 切なくて、泣きたいときが何度もありました。


 お姉ちゃんとキスがしたい。

 日々そんな欲求が募っていきます。

 そして、だんだんお姉ちゃんのくちびるが魅惑的に見えるようになってきて、

 それを見ながらキスの感覚を思い出して、ひとりドキドキして……

 そのドキドキが恋だと思うまで、そう時間はかかりませんでした。

 幼稚園児なんてそんなものです。

 そうして私はある夜、作戦を決行しました。

 まずはしっかりお昼寝をして、お姉ちゃんが寝るまで起きていること。

 作戦の第二段階に比べれば、難しいことではありませんでした。

 最難関の第二段階は、お姉ちゃんが起きないようにキスをすること。

 「ぴちゃぴちゃ」なんてもちろんできません。

 そっとお姉ちゃんのベッドに忍びこんで、寝ていることを確認しました。

 音を立てないように、できるだけ素早くお姉ちゃんのくちびるに一瞬触れ、

 すぐさま自分のベッドに飛び込みました。


 翌朝になって、それがバレなかったことを知ると、

 夜のキスはだんだんと、長く、深く、エスカレートしていきました。

 夜ごとに、触れ合う時間を長く、強く押しつけるようにしていき、

 勇気を出して舌を入れたころには、お姉ちゃんはもう小学4年生になっていました。

 それでも、お姉ちゃんが起きることはなく。

 お姉ちゃんが高校生となった今では、

 私はすっかり思うままのキスをお姉ちゃんにしています。

 何をしてもお姉ちゃんは起きっこありません。

 幼稚園の頃の力関係は完全に逆転して、

 今は私がお姉ちゃんに好き勝手できるようになっているのです。

 今日も夜が来ます。

 部活もしていない私には昼寝の時間もあります。

 さあ、今夜もお姉ちゃんの部屋へ忍び込みましょう。


――――

 時は深夜2時。

 この時間になると、お姉ちゃんが起きていることはありません。

 1時には必ずベッドに入り、多少寝付けなくても30分後には夢の中です。

 それから眠りが深くなるまでさらに30分待てば、

 私がなにをしてもお姉ちゃんが起きることはありません。

唯「すー、すー……」

 お姉ちゃんの部屋のドアを開くと、深めの寝息が聞こえてきました。

 よく眠っているみたいです。

唯「ん……」

 ドアを閉めると、お姉ちゃんがちょっと動きました。

 でも恐れる必要はありません。

 今までも危機は何度かありましたが、途中でお姉ちゃんが目を覚ますことはなかったのですから。


 お姉ちゃんの寝ているベッドに腰かけます。

 少しにやけたような寝顔がとても可愛くて、さっそく心臓が高鳴ってきました。

 そーっと布団を剥がします。

 こもったような石鹸の匂いが鼻に入ります。うっすらと汗の匂いもするようでした。

 お姉ちゃんは寒そうに身をよじりますが、目は閉じているままです。

 何も問題はありません。

 ベッドに上がり、お姉ちゃんにまたがるように、四つん這いの姿勢になります。

 目の前にお姉ちゃんの寝顔。

 くちびるは少し開いていて、暗闇の中でもじっと見つめれば舌先が見えるようです。

唯「はぁ、すぅ……」

 もう1秒だって我慢できませんし、我慢する必要もありません。

 お姉ちゃんが欲しい。

 目を閉じると何も見えなくなりましたが、お姉ちゃんのくちびるの位置はわかります。


 暗闇の中に顔をうずめていきます。

 そっと、そっと。

 お姉ちゃんの息がくちびるを撫でました。

 ベッドのスプリングがぎゅっと軋んだ音がしたかと思うと、

 くちびるが柔らかいものに包まれました。

憂「ん……」

 胸の奥から幸せがしみだします。

 じんわりと……でも、全然足りません。

 寝ているお姉ちゃんの口が開いているのは、私が舌を入れやすいようにするため。

 お姉ちゃんの純真を都合よく歪めた妄想をしながら、

 ちろちろ舌を震わせつつ、お姉ちゃんの口の中へと舌を侵入させていきます。

唯「ん、ふぁ……」

 お姉ちゃんの寝息が揺れます。

憂「はぁ……ちゅ」

 お姉ちゃんの前歯を舌でなぞっていき、徐々に奥歯へと向かっていきます。

 歯の凹凸をひとつ乗り越えるたび、キスが深くなっていきます。

唯「ん、ぅ……ちゅぷ」

 お姉ちゃんの舌が、

 奥歯に挟まったものを取ろうとするように、私の舌にちょっかいを仕掛けてきます。

 無意識に異物を追い出そうとしているのでしょう。

 ……でも、そんなことをされても、私はさらに燃え上がるばかりです。

唯「は……んんっ」

 私の舌裏にぐいぐい押しつけられるお姉ちゃんの舌を乱暴にすくい上げて、

 絡みつき、こすり付けて吸いつきます。

唯「んむぁ、ぱ……」

 とっても柔らかい、お姉ちゃんの舌とのキス。

 口の周りが唾液でべとべとになります。頭がふらつくような匂いが鼻に届いてきました。

憂「ふ、んれろれろ……」

唯「ん……あ」

 お姉ちゃんの舌を裏側からやさしく舐めてあげます。

 こうすると、お姉ちゃんはそっと舌を前に出してきて、私の口の中に入ってきてくれるのです。

 長い間に発見したお姉ちゃんの生態と言えましょう。

 眠っているお姉ちゃんにしてもらえることといえば、このくらいです。

唯「んぅ……ちゅぷぷ」

 お姉ちゃんの舌が入ってきます。

 お姉ちゃんからのキスは優しくてゆっくりで、

 どこかたどたどしい感じは子供のころを思い出します。

 静かに舌がすり合わせられます。

 激しくお姉ちゃんの舌をむさぼるのも好きですが、

 じっくり唾液の味や舌の感触を楽しむのもいいと思います。

唯「はむ……ん、ふ」

 お姉ちゃんの舌が、私の舌の上でうごめきます。

 やわらかいな、おいしいな。

 すごく幸せな気分になれるのだけど……

 でも、やっぱり満たしきれないものが出てきてしまいます。

憂「んぁ……ちゅっ」

 キスをしたまま、お姉ちゃんの服に手をかけました。

 体勢的にはかなり辛いですが、キスも続けていたいので、いつもこうしています。

 トレーナーの裾に指をひっかけて引き上げていきます。

 すべすべのお腹を撫でながら、胸の上までトレーナーをまくりました。

 お姉ちゃんの真白な胸が、蒼い月明かりに晒されます。

 中学2年生になったぐらいからお姉ちゃんはブラをつけ始めました。

 最初は寝るときにも着けていて外すのがやっかいだったのですが、

 少しすると寝苦しかったのか、ノーブラで寝るようになっていました。

 胸の形が悪くなってしまうらしいので、

 ことが終わった後にはブラを着けてあげますが、今はことの最中。

 わざわざ脱がす手間が省けるのは非常に助かります。

唯「はぁ、はふっ……んちゅ」

憂「……っく、おねえひゃ……んんっ」

 お姉ちゃんの無邪気な舌が、遠慮なしに私の口中を這いまわります。

 眠りながらのキスなのに、お姉ちゃんの舌はとても食いしん坊です。

 幸せがあふれすぎて、頭が……ぼーっとします。

 お腹を撫でていた手をちょっと上げて、

 指先で歩くようにお姉ちゃんの身体を登っていきます。

 徐々に、指に触れる感触が柔らかく、深くなっていきます。

唯「ん、ちゅ……ふぅ」

 お姉ちゃんが熱い息を吐きます。寝ていても、感覚はわかるみたいです。

 まだ成長途中のお姉ちゃんの胸は、そこまで触り心地が良いわけでもありません。

 おっぱいを集めて揉んでもあまり気持ちよさそうにしてくれません。

 だからなるべく、ぽっち……乳首を触ってあげることにしています。

憂「んぁれ……ちゅ、ちゅっちゅうぅ」

 お姉ちゃんの舌を強く吸っては優しく舐め、また強く吸う……と繰り返します。

 口の中でお姉ちゃんの舌がびくびくと震えます。

 手のひらを胸にとんと乗せ、乳首を軽くこねます。

唯「ん、んぐっ」

 お姉ちゃんが息苦しそうにしますが、起きる心配はやはりありません。

 ……でも可哀想なので、一度くちびるを離しました。

 目もいったん開きます。

唯「ぶぁ、は、はーっ」

 舌を出したまま、お姉ちゃんは激しく息を吐きだします。

 私たちの舌を繋いでいた銀の糸が、呼吸に煽られて揺れました。

唯「はぁ……ん」

 少しだけ呼吸が落ち着いたのを見て、また目を閉じ、舌を絡めます。

 今度は苦しくないように唇はつけず、

 お姉ちゃんが出しっぱなしにしていた舌をぺろぺろと舐めます。

 唾液を舌に乗せてから、手のひらをくっつけるようにぴったりと合わせると、

 すりすりとお姉ちゃんの舌に私の唾をすり込んでいきます。

唯「は、あふ……ぅぃ」

 お姉ちゃんが小さく私の名前を呼びました。

 夢の中に私が登場しているのかと思うと嬉しくなります。

 もっと気持ちよくしてあげましょう。

 舌先を吸いながら持ち上げて、そっと口に含みます。

憂「むぐ……んんっ」

 そのままお姉ちゃんの舌を吸いこんでいって、

 くちびるに辿りつくまでお姉ちゃんの舌を食べていきます。

 舌を口いっぱいに入れたまま軽くキスをして、今度は顔を離します。

 お姉ちゃんの舌がちゅるちゅる言いながら私の口を出ていきます。

唯「っ……ん、うあぅ……」

 切なそうな声が、お姉ちゃんの口から漏れます。

 気持ちいいのかな?

 また同じ動きで、舌を吸いながらお姉ちゃんにキスします。

 同じように離れていきます。

唯「ふっく。……んむ、うぅっ」

 キスしては離れて、キスしては離れて。

 その繰り返しを、どんどん速くしていきます。

 ちゅっ、ちゅっとなんとなく可愛らしい音が、その間隔を狭めていきます。

唯「ぅン……ぁふっ、はあぁぁっ!」

憂「ん、かぁいい声。ふ、んちゅっちゅ……」

 お姉ちゃんの舌が、私のくちびるで擦られているのがよく分かります。

 けっこう大きな声も出てきて、お姉ちゃんの快感も高まってきたようです。

 舌を吸いながらのキス……舌フェラというそうですが、

 これをしながら右手の活動をゆっくり再開させます。

唯「んむっ……ふぁうぅ!?」

 指でお姉ちゃんの先っぽをつまみ、軽くこねてみます。

 お姉ちゃんの腰がびくりと驚いたように跳ねて、私にぶつかりました。

唯「ふんっ……んっ、んんぅっ!!」

 指先でこねこね、こねこね。

 人差し指で先っぽを撫でまわしてみると、早速ピンと固くなっていました。

 ああ、もうこんなに感じちゃって。可愛いなあ。 


2