唯「人が死んだりとかはなしだからね!」

紬「私たちは仲良し5人組だものね」

律「唯も池沼じゃないもんな」

唯「うん、成績は悪いけど障害者じゃないよ!」

唯「澪ちゃんも在日じゃないもんね?」

澪「え?……あ、うん。」

唯「あずにゃんもゴキブリじゃないよね?」

梓「はぁ!?」

唯「ゴキブリじゃないよね!?あずにゃんは!」

梓「………はい。」

唯「よかった!これで平和だね!!」


律「ムギもレズじゃないよな?」

紬「えっ?」

律「痴情のもつれでドロドロ展開とか嫌だからな」

唯「もちろんレズなんかじゃないよね!ムギちゃんは!」

紬「…ええ」

律「よかった。女同士とかマジキモいし死ねって感じだよな」

唯「別に死ななくてもいいけど半径500m以内に近づかないでほしいよね!!」

紬「……」

唯「ムギちゃんがレズじゃなくてよかった!これで平和だね!!」


唯「よかった!ここはとっても平和な世界!トラブルなんて起こりようがないね!」

澪紬梓「……」

律「このままゆる~い日常を何事もなく過ごして終わるんだなきっと!」

唯「うん!とりあえずお菓子食べようよ!」

律「おう!」

バクバク

唯「うめーっ!うめーっ!」

バクバク

律「うめーっ!うめーっ!」


律「ぷはー、くったくった」

唯「おいしかったー」

律「しかし、なーんも起こらないなー」

唯「日常だからねー」

律「そだなー」

唯「あずにゃん、おいでー。だっこしたげるー」

梓「……」


唯「食後のだっこだよ~♪」

梓「…私、帰ります」 ガタン

唯「ンモー、あずにゃんはゴキブリじゃないんだから遠慮しなくていいんだよ?」

ガシッ

梓「やっ、離してください!!」

唯「んふふー、ほらいいこいいこー」 ナデナデ

梓「……」

唯「ゴキブリじゃないあずにゃんはかわいいなぁ♪」 ナデナデ

梓「…………ッ」


紬「……」

律「…おいムギ」

紬「えっ?」

律「お前今見とれてなかったか?」

紬「え、いえ…別に」

律「だよなぁ。女同士でそんなんキモすぎるもんな」

律「そういうのマジやめてくれよな。いやムギは大丈夫だと思うけど念のためさ」

紬「……」

澪「……」



ガタン

澪「おい、おまえらいい加減にしろよ!」

律「……」 ジーッ

唯「……」 ジーッ

澪「な…なんだよ」

律「…そうそう。澪はそうでなくっちゃ」

唯「在日じゃない澪ちゃんはいいこちゃんだからね!きれいな澪ちゃん大好き!」

澪「なっ…だからそういうのをやめろって言ってるんだ!」

律「なんだよー、人がせっかく褒めてるのにー」

澪「ふざけるな!」

唯「…ねぇ、澪ちゃん?」スッ

澪「な、なんだよ唯」

クンクン

唯「……あれ?」

律「どうした?唯」

唯「にんにくの…においがする…」

律「なんだと!!」

澪「なんだよ!別におかしくないだろ!!」


唯「おかしいよ!ニンニク臭い日本人なんて聞いたことないよ!」

澪「昨日の晩ご飯に餃子食べたんだよ!そんなこと誰でもあるだろ!!」

律「……」

唯「どうするの、りっちゃん」

澪「なあ、もうやめよう、律。こんなこと…」

律「……」

律「…ま、たしかに?」

律「餃子を食べたからニンニクくさぁい。うん。」

律「ま、スジは通ってるね?うん。」

澪「律!まだそんなことを…」

唯「りっちゃん!こいつクロだよ!在日だよ!!」

律『やかましい!!』

澪「!」ビクッ

唯「!」ビクッ


律「確たる証拠がない以上、断定するわけにはいかない」

律「澪は在日じゃあない。そういうことにしといてやるよ」

澪「そういうことってなんだよ!!」

律「だまれっつってんだ」 ギロ

澪「…っ」ビク

律「大丈夫だよ、唯。澪は在日じゃないから。」

唯「うん!澪ちゃんが在日じゃなくてよかった!これで平和だね!!」


唯「安心したら喉かわいちゃった!」

律「ムギー、お茶のおかわりおねがいー」

紬「……うん」ガタン


コポコポコポ…


律「いいなあ、こういう平和な時間」


ズズズズ…

唯「ほわー」

律「ふはー」

ズズズ…

唯「いいねぇ…」

律「いいなぁ…」



ガチャ

憂「失礼しまーす」


唯「あれ、憂?どうしたの」

憂「律さんに呼ばれて…」

律「うん。憂ちゃんは一番の不穏分子だからな」

憂「ふ、不穏分子ってなんですかそれ」

律「いいから聞いて、憂ちゃん」

憂「……」

律「憂ちゃんは……シスコンじゃないよね?」

憂「…なんでそんなこと聞くんですか」

律「いやあ、なんていうか…念のため?」

唯「憂は違うってわかってるけど、念のためー」

憂「……」

律「憂ちゃん?違うなら違うってはっきり言ってくれないと」

憂「…ん…ですか……それ」

唯「うん?」


憂「なんですかそれ…私お姉ちゃんのこと好きですよ!?大好きです!!」

唯「え、なにそれキモい」

憂「なんでそんなこと言うの!?ひどいよ!」

律(こいつ…危険だ)


律「おい落ち着け憂ちゃん。姉妹で好きとかおかしいだろ?」

憂「なにもおかしくないよ!私はお姉ちゃんのことが好き!!」

唯「憂、ちょっと変だよ?女同士ってだけでキモいのに姉妹でとかキモすぎて吐きそう」

憂『おかしいのはお姉ちゃんだよっ!!』 バンッ

唯「…えっ?」

憂「私が知ってるお姉ちゃんはそんなひどいこと言わない!!」

唯「……」

律「おい待て!そこまでだ!!」 ガタン


憂「律さん!お姉ちゃんに何をしたんですか!いつもの優しいお姉ちゃんを返して!」

律「何もしてないよあたしは!これが普通なんだ!!」

憂「普通じゃないよ!こんなお姉ちゃん普通じゃない!!」

律『普通なんだよっ!!』

憂『違うよっ!!』

律「……」

憂「……」


律「……」

律「あたしは…ただ…」

律「レズとか…在日とか…ゴキブリとか…」

律「そんなのとは関係ない…普通の日常を送りたいだけなんだよ!」

律「いけないのか!?そんな普通の生活を夢見ちゃ、いけないのか!?」

唯「りっちゃん…」

憂「……」


憂「…いけませんよ」

律「なんだと!?」

憂「お姉ちゃんをこんなにして…部室の空気もこんなにギスギスして…」

憂「みんなが自分を偽って…本当の自分を隠して、上っ面だけの関係で…」

憂「そんな薄っぺらい普通の生活なんか、なんの価値もありませんよっ!!」

律「……」 ギリッ

憂「それなら私は、たとえトラブルになっても……本当の自分で生きて行きたい…」


律「それでも…それでも………あたしは……」

唯「憂…」

憂「お姉ちゃん…?」

唯「ごめんね憂…私が間違ってたよ」

憂「お姉ちゃん!目が覚めたんだね!」

唯「うん、ごめんね、憂…」 ギュッ

憂「お姉ちゃん…あったかい…」 ギュ

律「お…おい!」


澪「私も憂ちゃんに賛成だな」

梓「私もです」

律「なっ…」

憂「みなさん…」

律「お、お前らいいのかよ!在日だぞ!?ゴキブリなんだぞ!?」

澪「…お前が私達をどういう目で見てるのかはよくわかった」

律「私じゃないよ!みんなが!みんなが澪は在日だって認識してるんだよ!!」

澪「殴るぞ」

梓「殴っていいと思います。私も」


ゴチーン

律「つっ…うっ、ううっ…」 ポロポロ

澪「おう、泣いとけ。今回はさすがにやりすぎだ」

律「違うんだ…違うんだよ…なあ唯、やめるんだ、唯…」

憂「…まだ納得してないんですか律さん」

澪「いいかげんにしろ、律!」ガシッ

律「はなせよ!ふざけんな、唯から離れろ!!」

憂「…えっ?」


梓「律先輩…まさか唯先輩のことを…」

澪「ムギにはさんざん言っといて自分はそれか。やれやれ」

律「違うんだよ!いいから離れろよ!話ならそれから聞くよ!!」

憂「…おねえちゃん、なでなでして?」ギュ

唯「うん、憂いいこいいこ♪」 ナデナデ

憂「えへへー」 チラチラ

律「ちょおまえふざけんなよマジで!!!」

澪「だああ、暴れるなこのお!!」

梓(いいなぁ…)


律「離れろっつってんだろおおおおおおお!!」

憂「おねーちゃん♪」ギュー

唯「えへへ、いいこ♪いいこ!」 ナデナデ

律「ああっ!おい、唯!正気に戻れよぉ!!」

澪「お前が正気に戻れ、バカっ!」

憂「ふふふ…」 チラチラ

唯「いいこ!いいこ!!えへ!!」ナデナデ

律「あっ…」

澪「ん?どうした律」

唯「えへ!はへへへ!!あははははは!!!!」 ダラダラダラ

憂「…えっ?お姉ちゃん!?どうしたの!!?」

梓「ゆ、唯先輩!?」

律「うっ…ううっ…」 ポロポロポロ

憂「お姉ちゃん!どうしたのお姉ちゃん!!」

唯「うい、ういー、えへ!うーーーーっ!!あーーーーーーっ!!!」

憂「お、お姉ちゃん…?」


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