唯「さわちゃんも、私たちの仲間になって欲しいなーって・・・」

さわ子「本気で言ってるの? あなた達を殺そうとしたのよ?」

紬「・・・・・・」

唯「でも・・・やっぱり顧問の先生がいないとダメだよ」

さわ子「は・・・?」

唯「さわちゃんだって放課後ティータイムのメンバーだもん、いて欲しいよ」

唯「また一緒に頑張ろう? ね?」

さわ子「・・・そんなの、他のみんなが許さないわよ」

梓「・・・・・・」

紬「・・・確かに、許せません」

紬「以前までの先生は大嫌いでした」

紬「平気で人を傷つけて・・・悪いことして・・・」

さわ子「・・・・・・」

紬「けど今は、間違ってると自覚して反省している先生は・・・」

紬「嫌いではありません」

さわ子「・・・・・・」

紬「もう昔のように戻ったんですよね? だったらそれでいいじゃないですか」

紬「また昔のように、笑いあえる毎日にしましょうよ」

さわ子「・・・・・・」ポロポロ

梓「純を殺したのは許していません、でも・・・」

梓「私も先生には戻ってきて欲しいです」

澪「私もですよ、先生」

さわ子「グズッ・・・みんな゛ぁ・・・」

唯「さわちゃん、もう一人じゃないんだよ?」

唯「今度は私たちも一緒に怖いのと戦うから」

唯「だから・・・安心して、ね?」

さわ子「うわあああああああああん!!」

梓「これで・・・いいんですよね?」

澪「・・・あぁ、もう前に進むしかないんだ」

斉藤「皆様、今日はもう休まれてはどうでしょう?」

紬「斉藤・・・」

斉藤「明日に備え、休養も必要でございます」

紬「・・・そうね、そうしましょう」

紬「みんな、もう寝ましょうか」

澪「あぁ、分かった」

唯「よし、明日はがんばるぞー!」

全員「おー!」



翌朝


さわ子「さぁ!張り切っていくわよ!」

さわ子「なんたって今日が最終日なんだから!」

梓「一晩寝ただけですっかり吹っ切れましたね・・・」

澪「まぁ・・・もともとああいう人だから」

さわ子「頑張るぞー! おー!」

紬「うふふ」

唯「ねぇ、ムギちゃん」

紬「なに?」

唯「私・・・変わったかな?」

紬「そうね・・・前みたいに優しい顔つきになったわよ」


律「今日で最後か・・・」

律「聡・・・待ってろよ」

律「必ず生き返らせてやるからな・・・」

律「そうしたら・・・」

律「そう・・・したら・・・」

律「・・・・・・」


憂「・・・・・・」

憂「お姉ちゃん・・・」

憂「・・・・・・」

憂「・・・・・・」

憂「・・・お姉ちゃんは・・・やっぱりこんなこと望んでないのかな」

憂「もう・・・何も分かんないよ」

憂「でも、生きてて欲しいの・・・」

憂「お姉ちゃんには・・・生きてて欲しいの」



市街


唯「・・・だめ、電話に出ない」

澪「こっちもだ」

さわ子「憂ちゃんもりっちゃん連絡つかず、か・・・」

紬「でも、ライダーならいずれ私たちの前に現れるはずよ」

さわ子「そうね、その時になんとか二人を説得して・・・」


パリーーーン!!    パリーーーン!!
  パリーーーン!!

パリーーーン!!  パリーーーン!!

      パリーーーン!!


梓「きゃっ!?」

澪「なんだ・・・建物の窓が一斉に割れて・・・」

紬「!」


ハイドラグーン「グアッグアッグアッグアッ」

ハイドラグーン「ガアアアアアアアア!!」

ハイドラグーン「ゴアッギャアアアアア!!」


男「うわああああああ!」

女「ば、化け物おおおお!!」


梓「ひっ・・・」

唯「も、モンスターが・・・」

澪「なんだよこれ・・・何体いるんだ!?」

さわ子「ざっと見積もっても・・・50は超えてるわね」

紬「それにまだ増え続けてる・・・」

紬「このままだと・・・!」

唯「みんな!!」

澪「あ、あぁ!」


唯「変身!!」

澪「変身!」

紬「変身・・・!」

さわ子「変ッ・・・身!!」

ギュィィィ、シュピーン

龍騎(唯)「あずにゃん、危ないから離れちゃダメだよ!」

梓「は、はい!」


ハイドラグーン「グアッグアッグアッ!!」

龍騎(唯)「うわっ!? 来たなー・・・やっちゃうぞ!」


王蛇(さわ子)「はっ! たあっ!!」

バキィン!!

ハイドラグーン「ギャアアアアア!!」

ガキィン!!

ハイドラグーン「グアアアアア!!」

ナイト(澪)「先生、すごいですね」

王蛇(さわ子)「ふっ・・・何を言ってるの澪ちゃん」

王蛇(さわ子)「私たちは人間の自由と平和を守る仮面ライダーじゃない!」

王蛇(さわ子)「こんな所で苦戦してるわけにはいかないわ!」

ナイト(澪)「は、はぁ」

王蛇(さわ子)「みんな、いくわよ!」

龍騎(唯)「おー!」

ファム(紬)「おー!」

ナイト(澪)「お、おー!」

王蛇(さわ子)「よし!」

ナイト(澪)(本当に変わったなぁ、先生・・・)

ナイト(澪)(いや、元に戻っただけか)

ナイト(澪)「・・・ふふっ」


……

ゾルダ(律)「おらっ!!」

バキュゥンッ!!ドガァン!!

ハイドラグーン「グアッ!!」

ハイドラグーン「グアアアアア!!」

ゾルダ(律)「ちっ・・・そこをどけ!!」

ゾルダ(律)「お前たちに構ってる暇はないんだよ!!」

バギューン!!ズガアアアアァァァン!!



士郎「そうだ、それでいい・・・」

士郎「戦え・・・戦うんだ・・・」

士郎「最後の一人になるまで・・・!」

優衣「うっ・・・うぅ・・・」

士郎「優衣・・・起きたか」

優衣「お兄ちゃん・・・?」

優衣(ここは・・・何の部屋?)

優衣(ガラスの破片が散らばっている・・・)

士郎「もうすぐこの戦いも終わる」

士郎「そうすれば・・・お前に新しい命を・・・」

優衣「お兄ちゃん・・・もうやめて! こんなこと間違ってるよ!」

士郎「お前は何も言うな! ライダーは・・・みな自分の意思で戦っている」

士郎「自分の求めるもののために・・・」

士郎「それを止める権利は誰にもない」

優衣「そんなの嘘でしょ! お兄ちゃんは・・・自分の望みを叶えるためだけにライダーを利用してる」

優衣「自分勝手だよ・・・私はそうまでして生きたいとは思わない!」

士郎「お前は何があっても死なせない、それがお前のためでもあるんだ」

優衣「お兄ちゃん・・・」

優衣(もう・・・私の言葉は届かないんだね・・・)


……

澪「はぁ・・・はぁ・・・」

澪「とりあえず・・・この周辺は片付いたか」

唯「大丈夫? 澪ちゃん」

澪「あぁ・・・唯の方こそ平気か?」

唯「うん、なんとか」

さわ子「また次の波が来るでしょうね・・・神崎士郎がけしかけたものだろうし」

紬「他の地域の被害も気になります」

唯「優衣さんも探さなきゃいけないし・・・」

さわ子「そうね・・・ならいったん別行動をとりましょうか」

唯「じゃあ私と澪ちゃんとあずにゃんで組むね」

さわ子「分かったわ・・・もう安全な場所もほとんどないだろうし・・・」

さわ子「大丈夫? 梓ちゃん」

梓「はい、足だけは引っ張らないようにします」

さわ子「じゃあ私はムギちゃんと二人で行動しましょう」

さわ子「いい?」

紬「はい」

さわ子「みんな・・・なるべく死なないでね」


リュウガ(憂)「うぅ・・・あああああああああ!!」

バキッ!!ズガァァァァン!!

リュウガ(憂)「はぁ・・・はぁ・・・」

ハイドラグーン「グアッグアッグアッ」

ハイドラグーン「ガアアアアア」

ハイドラグーン「ギュエッギュエッ」

リュウガ(憂)「待っててねお姉ちゃん・・・」

ハイドラグーン「エグアッエグアッエグアッ」

リュウガ(憂)「・・・もうちょっとで会えるよ」



さわ子「・・・よく私と一緒について来れるわね」

紬「何を言ってるんですか、今さら」

さわ子「それもそうね・・・」

さわ子「私・・・この戦いが終わったらどうしましょう」

紬「・・・」

さわ子「罪を償うって言っても、何をしたらいいのか・・・」

紬「・・・自殺なんかしちゃダメですよ?」

さわ子「・・・ふふっ、分かってるわよ」

さわ子「ちゃんと最後まで生きて、この罪を償うわ」



ハイドラグーン「グアッグアッグアッ」


さわ子「!」

紬「こんな所に!?」

ハイドラグーン「ギャアアア!」

ハイドラグーン「グアッグアッグアッ!」

さわ子「ムギちゃん、あなたはこのまま進んで他の地区を!」

紬「先生!」

さわ子「大丈夫、あとで追いつくから」

さわ子「こんな所で死んでいられないしね」

紬「・・・」

さわ子「早く!」

紬「・・・はい」

紬「先生・・・必ずまたあとで」

さわ子「えぇ」


さわ子(不思議ね・・・一度壊れた関係なのに)

さわ子(またこうやって一緒にいられるなんて)

ハイドラグーン「グアッグアッグアッ」

ハイドラグーン「ギュアッギュアッギュアッ」

ハイドラグーン「ガアアアアアッ」

さわ子「私はここであんた達に殺されるわけにはいかない」

さわ子「私が死んで哀しむ人がいるって知ったから・・・」

さわ子「その人たちのためにも・・・私は生き延びる!!」

さわ子「変ッ・・・身!!」


……

澪「・・・なぁ唯、憂ちゃんのことなんだけど」

唯「大丈夫だよ、私が生きてるって知れば話は聞いてくれるから」

澪「そうだよな・・・大丈夫だよな」

梓「・・・」

唯「本当は、憂にライダーバトルなんてやって欲しくないけどね・・・」

澪「あぁ、私もそう思うよ」

唯「もし憂が戦いをやめないのなら・・・私が力ずくでも止めなきゃ」

唯「その時は、初めての姉妹喧嘩になるかも」

澪「変な冗談はよせよ、そんなことありえないから」

梓「そうですよ、先輩」

唯「あはは、そうだよね」



律「唯・・・?」


唯「!」

澪「律!?」

律「唯・・・お前なんで生きて・・・」

唯「りっちゃん・・・」

澪「律・・・とりあえず話し合おう」

澪「今は私たちが戦っている場合じゃない」

律「・・・」

唯「りっちゃん」

梓「律先輩」

律「唯・・・そうか・・・」

律「殺しきれなかったんだな・・・」

律「だったら・・・今度はちゃんと殺してやるよ」

唯「りっちゃん・・・!」

澪「律!! いい加減にしろ!!」

律「うるさい!! もうここまで来たら止まるわけにはいかないんだよ!!」

澪「落ち着け、まだやり直せる!」

律「聡は・・・もう死んだんだ・・・」

律「それのどこがやり直せるって言うんだよ!!」

澪「律・・・」

律「唯、お前を殺して憂の前に死体を見せ付けてやる」

律「その後は・・・妹もお前のあとを追わせてやるよ」

唯「りっちゃん・・・憂のやったことが許せないのは分かるよ」

唯「けど、これ以上りっちゃんがこんな事を続けたら・・・りっちゃんは本当に後戻りできなくなる」

唯「お願いだから・・・もうやめて」

律「誰がお前の言葉に耳を貸すか!!」

律「それに私は、後戻りする気はねえ!!」

唯「りっちゃん・・・」

澪「・・・唯、梓、お前たちはこのまま進め」

澪「律とは・・・私が話をつける」

唯「澪ちゃん、どうして?」

梓「そうですよ、一人じゃ危険です!」

澪「あいつとの付き合いは長いんだ・・・私がやるべきだろ?」

唯「澪ちゃん・・・」


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