和「ここが・・・神崎士郎が生前に住んでいた家」

和(ここにライダーバトルに関する手がかりがあればいいんだけど・・・)

ガチャッ

和「失礼します・・・」

和(誰か・・・いないわよね空き家なんだから)

和「・・・・・」

和(何かないかしら・・・)

ガタン

和「!?」

猫「・・・・・」タタタッ

和「ね、猫か・・・・・ベタね」

和「あら?何か落ちてる・・・」

和「スケッチブック・・・?」

パラパラ

和「子供が描いたような絵ね・・・」

和「誰が描いたのかしら」

パラパラ

和「・・・・・」

和(この絵・・・どことなく私たちの戦ったモンスターに似ている気が・・・)

士郎「ここから出て行け、真鍋和」

和「!」

士郎「・・・・・・・」

和「神崎・・・士郎」

和「まさか・・・本人に会えるとは思ってなかったわ」

士郎「・・・・・」

和「このライダーバトルを仕組んだ張本人、神崎士郎」

和「あなたは・・・どうしてこんなことを」

士郎「そんなことはお前には関係ない・・・」

士郎「戦え」

和「嫌よ」

士郎「・・・ライダーの戦いは何も変わらない」

和「・・・・・」

士郎「お前はなぜ戦わない、ライダーの宿命から逃げるな」

和「私はライダーバトルを止める・・・悪いけどあなたの思惑通りにはいかないわ」

士郎「・・・・戦え」

士郎「戦わなければ次に死ぬのはお前だ」

和「私は死なない、仲間と一緒にこの地獄を生き延びる」

士郎「・・・社会も人も、運命も、自分の中にある憎しみに、おぼれそうになっている」

士郎「お前の仲間もいずれそうなるだろう」

和「・・・・・」

戦え…
     戦え…
  戦え…    


ほうかご!


律「さてと、話を聞かせてくれ唯」

律「何があったんだ?」

澪「・・・・・」

聡「・・・・・」

唯「実は、昨日・・・」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


澪「じゃあ、さわ子先生を看病してそのまま帰したのか・・・」

唯「うん・・・」

聡「・・・・・・」

律「・・・ばかやろう」

唯「りっちゃん・・・」

律「大馬鹿野郎!!なんで私たちに相談しなかったんだよ!!」

唯「ごめんなさい・・・」ポロポロ

唯「みんな反対すると思ったから・・・」

律「くそっ・・・そんな信用がないのかよ」

澪「律、唯は別にそんなわけじゃ・・・」

唯「・・・・・」

聡「じゃあ、純さんは先生に殺られたってことなの?」

律「分かんねえよ・・・」

唯「うっぐ・・・ひっ・・・」

澪「唯・・・少し顔洗ってきたらどうだ?」

澪「落ち着くかもしれないし・・・」

唯「・・・・・・うん」スタスタ

律「確かに怪我してたけど、モンスター相手に死ぬようなやつじゃないだろ」

律「唯が言うには夜にメールがあったんだから、それまでには生きてただろうし・・・」

澪「でも・・・」

律「モンスターが現れてたなら、純を倒してもそのままどっかで暴れてるはずだろ」

律「なのにモンスターの気配がしなかったんなら・・・」

澪「・・・・・・」

聡「やっぱり、先生が純さんのこと殺したんじゃないの?」

澪「聡・・・」

律「・・・・・」

聡「俺、前あの人と戦ったことあるけど」

聡「平気で人を殺せる人だね、あれ」

聡「ライダーになってどっか狂っちゃったんじゃない?」

律「・・・・・」

澪「でも・・・前はすごく良い人だったんだ」

聡「どうかな・・・」

聡「あの仮面は人を悪魔にも神にもする」

聡「先生は戦ってるうちに、悪魔の方にとりつかれちゃったんじゃないんですか」

澪「・・・・・」

聡「澪さんだってそうでしょ?」

澪「え・・・」

聡「澪さんは、戦うのは楽しい?それとも嫌?」

澪「それは・・・嫌に決まってるだろ」

澪「誰だってあんなこと楽しいわけ・・・」

聡「本当にそうなんですか?」

澪「な、なにを・・・」

聡「例えばモンスターを倒した時に、『よし!やった!私は強いぞ!』って・・・」

聡「達成感や喜びを感じることが少しもないって言えるんですか?」

澪「っ・・・」

律「聡・・・」

聡「結局その延長線上にいるんじゃないの、先生は」

澪「・・・・・」

聡「だとしたら、俺たちも・・・」

律「もうやめろ、聡」

律「そんな話したくない」

聡「・・・・・・じゃあ話題変えるけどさ」

聡「もしかしたら唯さんと先生って組んでるんじゃない?」

律「は・・・?」

聡「だって話ができ過ぎてるじゃん」

聡「道端に倒れてた先生を偶然見つけて看病するなんて・・・不自然すぎるよ」

聡「絶対二人とも組んでるね」

澪「だ、だったらわざわざそんな話しないだろ・・・」

聡「さぁ、油断させるためかもしれないじゃないですか」

律「やめろよ・・・いくらなんでもそんなわけないだろ」

律「唯がそんなこと・・・」

聡「分かんないよ、仮面をつけたら人間は・・・変わっちゃうんだ」

律「・・・・・」

ガチャッ

唯「あ、あの・・・」

澪「あぁ、唯・・・スッキリしたか?」

唯「うん・・・」

律「・・・・・」

聡「・・・・・・」

唯「みんな・・・私・・・」

キーン…
   キーン…

律「・・・なんで毎回こうタイミングが悪いときに」

澪「とにかく行こう」

澪「モンスターが出たなら放ってはおけない」

唯「うん・・・」

聡「・・・・・」

キーン…
   キーン…


律「こっちか!」


キーン…
   キーン…


澪「いや・・・こっちからも聞こえる」

律「二箇所か・・・なら二手に分かれるしかないな」

聡「じゃあ僕は唯さんと一緒に行くよ」

唯「え・・・」

聡「別にいいですよね?」

唯「う、うん・・・」

律「分かった・・・じゃあ私は澪と一緒に行く」

律「行くぞ」

澪「あぁ・・・」

聡「じゃあ僕たちも行きましょうか」

唯「うん・・・よろしくね聡君」

聡「こちらこそ」

聡(・・・純さんが消えてくれてよかった)

純(正直、あの人は俺のこと気に喰わなかったみたいだし)

純(邪魔者がいなくなって清々したよ)

純(あとはこの人も・・・)

純(後先何も考えてないだけだろ・・・こういうタイプは邪魔になるだけだ)

純「ふふっ・・・」ニヤッ

唯「いくよ、聡君」

唯「変身!」

純「変身」

ギュィィィィ
シュピーン

ゾルダ(律)「おりゃっ!」シュートベント

ナイト(澪)「はぁああああっ!!」ファイナルベント

バキィン!!ドガァァァン!!

モンスター「グギャアアアア!?」ドガアアアアアアン!!

ゾルダ(律)「よし・・・」

ナイト(澪)「・・・・・」

ゾルダ(律)「どうしたんだ、澪」

ゾルダ(律)「せっかく倒したのに、浮かない顔してんな」

ナイト(澪)「いや・・・別に」

ゾルダ(律)「ひょっとして、さっき聡が言ってたこと気にしてんのか?」

ナイト(澪)「・・・・・」

ゾルダ(律)「心配すんなよ、お前はお前だ」

ゾルダ(律)「さわ子先生みたいにはならないよ」

ゾルダ(律)「それに唯だって・・・」

ナイト(澪)「あぁ・・・」

ゾルダ(律)「・・・・・」

王蛇(さわ子)「私が・・・なんだって?」

ゾルダ(律)「!?」

ナイト(澪)「せ、先生・・・!」

ゾルダ(律)「ほんっと・・・どこにでも現れるな」

王蛇(さわ子)「ほら・・・せっかく会ったなら遊びましょうよ」

ナイト(澪)「先生・・・どうして」

ゾルダ(律)「・・・その前に一つ質問していいか?」

王蛇(さわ子)「なによ」

ゾルダ(律)「純・・・仮面ライダータイガのこと、何か知らない?」

王蛇(さわ子)「はぁ?」

ゾルダ(律)「あんた、ひょっとして純のこと殺したりしてないだろうな?」

王蛇(さわ子)「誰?純って」

ゾルダ(律)「・・・・・」

ナイト(澪)「よ、よかった・・じゃあ先生は何も関係・・・」

王蛇(さわ子)「あぁでも、昨日一人殺したっけ」

ナイト(澪)「!」

王蛇(さわ子)「確か癖毛で・・・トラっぽいライダーだったわね」

ゾルダ(律)「・・・・・」

ナイト(澪)「律・・・」

ゾルダ(律)「その子を殺したことに・・・罪悪感とか感じないのかよ」

王蛇(さわ子)「別に?なにが悪いの?」

ナイト(澪)「うっ・・・」

王蛇(さわ子)「はぁ・・・興味ないのよそんなこと!」

王蛇(さわ子)「今戦えればそれでいいの、私は!!」

ゾルダ(律)「・・・そうか」

ゾルダ(律)「こっちもあんたを倒す理由ができたよ」

王蛇(さわ子)「ははっ、そうこなくっちゃ!」

ゾルダ(律)「そんな戦いたいならやってやるよ、ちくしょう!!」

ナイト(澪)「り、律!」

ゾルダ(律)「止めるな澪!こいつは純を殺したんだぞ!?」

ゾルダ(律)「何の躊躇もなく・・・」

王蛇(さわ子)「それの何が悪いの?ライダーはそういうものでしょ?」ソードベント

王蛇(さわ子)「おらあっ!!」

ガキィン!!

ゾルダ(律)「うわっ!?」

ナイト(澪)「律!!」

王蛇(さわ子)「今の社会はライダー同士の戦いと同じなのよ」

王蛇(さわ子)「生きるってことは他人を蹴落とす事なの」

王蛇(さわ子)「ま、子供のあんた達には分からないでしょうけど」

ゾルダ(律)「くっ・・・」

ナイト(澪)「逃げよう律・・今の私達じゃ先生には・・・」

ゾルダ(律)「でも・・・悔しいじゃないか!」

ゾルダ(律)「純の仇もとれないで・・・」

ナイト(澪)「律・・・」

王蛇(さわ子)「お喋りはそこまでよ」

王蛇(さわ子)「早く立ちなさ・・・」



ストライクベント


王蛇(さわ子)「!?」

ドガアアン!!

王蛇(さわ子)「ぐがぁっ!!」

ゾルダ(律)「だ、誰だ!?」


リュウガ「・・・・・」


ナイト(澪)「唯・・・?」

ゾルダ(律)「いや・・・唯は聡と一緒のはずだ」

ナイト(澪)「じゃあ、あれは・・・」


王蛇(さわ子)「うぐっ・・またあんたが・・・」

リュウガ「・・・・・」

ナイト(澪)「あ、あの・・・」

リュウガ「ここは私に任せて、二人とも逃げてください」

ゾルダ(律)「だ、誰なんだよあんた!」

リュウガ「・・・・・」

ナイト(澪)「律・・せっかく助けてもらったんだからここは言うとおりに・・・」

ゾルダ(律)「・・・・・」

ナイト(澪)「誰だか知りませんが、ありがとうございます」

リュウガ「・・・・・」

ナイト(澪)「行こう、律」

ゾルダ(律)「くそっ・・・・」


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