唯「ういー、ただいまー!」

シーン

唯「ういー!」

さわ子「ぐぅ・・・」

唯「憂?」

唯(まだ帰ってないのかな・・・)

唯「まぁいいや、とりあえず先生を部屋に寝かせてっと」

唯「あっ、お布団ひいてあげないと!」

さわ子「グー・・・グー・・」

唯「ふぅ、これでよし」

唯「あとは濡れタオルでも頭に乗せてあげたほうがいいかな?」

さわ子「・・・・・・」

唯「え~っと、タオルどこだっけ」

唯「ういー、タオルどこー?」

シーン

唯「あっ、憂いないんだった・・・」

唯「どこかなどこかな・・・」

唯「ひとまずこれでよしっと」

さわ子「・・・・・・」

唯「・・・私たちの先生だもんね、ほっとけないよ」

さわ子「・・・・・・ぐぅ」

唯「それにしても、憂おそいな~」

prrrr、prrrr

唯「あっ・・・憂からの電話だ!」

唯「もしもし!」

憂『あっ、お姉ちゃん』

唯「遅いから心配したよー、ういー」

憂『ごめんね・・・』

唯「今どこにいるの?」

憂『梓ちゃんのおうちだよ』

唯「梓ちゃんの?」

憂『うん・・・さっきまで梓ちゃんと遊んでたんだけど遅くなっちゃったから・・・』

憂『今日はそのまま梓ちゃんの所に泊まっていくね』

唯「えっ」

憂『お姉ちゃん?』

唯「あっ・・・うん、分かったよ~」

憂『ごめんね、ご飯大丈夫?』

唯「うん、帰る途中にちょっと食べてきたから」

憂『本当にごめんね、明日は美味しいの作るから』

唯「気にしないで、お泊り楽しんできてね」

憂『うん・・・ありがとう』

唯「じゃ」ピッ

さわ子「・・・・・・」

唯「どうしよう・・・憂がいないと先生にご飯作ってあげれないよぉ」

さわ子「ぐぅ・・・」

唯「あっ、でも憂がいたら危険かもしれないからこれでいいのかも」

さわ子「・・・・・・」

唯「よーし、さわちゃん先生には私がご飯作ってあげるよ!」

唯「楽しみに待っててね!」

さわ子「スー・・・スー・・・・」


……

憂「・・・・・」

梓「唯先輩なんだって?」

憂「うん、お泊り楽しんできてねだって」

梓「何それ、ひどい」

梓「憂がこんな状態なのに・・・」

憂「いいんだよ、私がちゃんと事情を説明してなかったんだし」

梓「・・・とりあえず、今日はゆっくりしてね」

梓「ほら、ご飯作ったから一緒に食べよ」

憂「うん・・・」

梓「・・・・・・」モグモグ

憂「・・・・・・」モグモグ

梓「ねえ、憂・・・その怪我」

憂「ご飯、おいしいね」

梓「・・・・・・ありがと」

梓「憂のことだから、料理についてはうるさいと思ってたよ」

憂「ふふっ、なにそれ」

憂(そういえば・・・誰かにご飯作ってもらうのって久しぶりだな~)

梓「・・・・・・」

憂「お姉ちゃん・・・一人で大丈夫かな」

梓「憂は本当に唯先輩が好きだね」

憂「だって・・・たった一人のお姉ちゃんだし」

梓「・・・・・・」

憂「梓ちゃん?」

梓「私・・・最近先輩のこと分からなくなっちゃった」

憂「え?」

梓「部活はやらないし、何か隠し事してるし・・・」

梓「ついでに純と憂も・・・」

梓「私だけ置いてけぼりくらってるっていうか・・・」

憂「・・・・・」

梓「とにかく、最近の先輩は・・・何かおかしいよ」

憂「・・・梓ちゃん、寂しいの?」

梓「にゃっ!?べ、別に寂しいわけじゃ・・・」

梓「ただ、先輩がいないと張り合いがないっていうか・・・」

憂「うふふ・・・」

梓「なにがおかしいの!」

憂「ううん、なんでもない」

憂「お皿洗うの手伝う?」

梓「いいよ、憂は休んでて」

梓「私が洗ってくるから」

ジャージャー

梓「・・・・・」

梓(言えないよね・・・今日一人じゃ寂しいから憂に泊まってもらったなんて)


憂『お姉ちゃん・・・一人で大丈夫かな』


梓「憂に・・・悪いことしちゃったかな」

憂「梓ちゃん」

梓「にゃっ!?う、憂なにしてんの?」

梓「休んでなきゃダメだって」

憂「さっきの話なんだけどね」

梓「えっ・・・?」

憂「お姉ちゃん・・・たぶん梓ちゃんに迷惑かけたくないから何か秘密にしてるんだと思う」

梓「私に・・・?」

憂「うん、梓ちゃんを・・・自分たちの関わってることに巻き込みたくないんだよ」

憂「きっと危険だから・・・」

梓「でも・・・そのおかげで余計迷惑してるよ」

憂「・・・ごめんね、お姉ちゃん不器用なの」

梓「・・・・・・」

憂「お姉ちゃんを信じてあげて、梓ちゃん」

梓「・・・・・・憂がそう言うなら」

憂「ありがとう・・・梓ちゃん」

梓「・・・・・・」

憂「梓ちゃん?」

梓「・・・憂も?」

梓「憂も隠し事してるのは関係あるの・・・?」

憂「・・・・・・」


ジャージャー

唯「じゃーん!平沢唯特製おかゆ完成しましたー!」

さわ子「・・・・・・」

唯「元気になるように、ニンニクや唐辛子をたっぷり入れたんだよ」

さわ子「・・・・・・ぐぅ」

唯「後は、先生の好きなスイーツとかも入れたよ」

唯「ちょっと臭いけど、多分美味しいはず・・・」

さわ子「スー・・・スー」

唯「まだ寝てる・・・よっぽど疲れてたんだね先生」

唯「・・・ご飯、テーブルの上において置くから起きたら食べてね」

唯「ふぅ・・・疲れたな~」

チャーンチャーン♪

唯「あっ、メール・・・」

唯「純ちゃんからだ」

唯「えっと・・明日の朝9時に駅前で待ち合わせ・・・」

唯「うぅ・・・ちょっと早いかも」

唯「でもせっかくのお誘いだし・・・がんばってみよう」

唯「あっ・・・さわちゃん先生どうしよう」

さわ子「ふがっ・・・むにゃむにゃ」

唯「う~ん・・・とりあえず起きてから話さないとなぁ」

唯「・・・朝説得してみよう」

唯「説得できて、昔のさわちゃん先生に戻れば三人で遊べるかも」

唯「よーし、がんばるぞ平沢唯!」

唯「・・・・・・ふぁ~あ」

唯「・・・私も眠くなってきちゃった」

唯「もうクタクタだよぉ」

唯「部屋に戻ろう・・・」

唯「ふぁ~~・・・おやすみ」

prrrr、prrrr

唯「もー、だれー?」

和『もしもし、唯?』

唯「あっ、和ちゃん」

和『ごめんね遅くに』

唯「ううん、どうしたの?」

和『今日はなにか問題起きなかった?』

唯「うーんっと、特に・・・あっ!」

唯「さわちゃん先生がね」

和『先生が?』

唯「うちに・・・」

唯(あっ・・和ちゃんにバレると怒られるかも・・・)


唯「・・・・・」

和『唯?』

唯「あっ、えっとね・・・先生が」

和『先生が?』

唯「・・・今日は襲ってこなかったよ」

和『?』

和『そう・・・まぁそれならいいんだけど』

唯「あ、あはは~」

和『唯、もう一度忠告しておくけど』

和『先生はもう昔の先生じゃないのよ』

唯「えっ・・・」

和『唯のことだから、先生をなんとかしようと思ってるんでしょうけど・・・』

唯「!」ギクッ

和『もう手遅れだわ・・・あの人は元に戻らない』

唯「で、でもっ・・・」

和『いい?感情に流されて迂闊なことしちゃだめよ』

和『事を成すには、情を捨てなければいけないことだってあるの』

和『わかった?』

唯「うん・・・」

和『じゃ、これで切るわね』

ピッ

唯「・・・・・・」

唯「そんなこと言っても・・私たちの先生だもん・・・」

唯「わからないよ・・・」


よくあさ!

さわ子「がーっ・・・・・ふがっ!?」

さわ子「ん・・・ふぁ~~」

さわ子「・・・・・・ここどこ?」

さわ子「何か見覚えある家だけど・・・あ~、頭がぼーっとする」

グゥゥゥ

さわ子「お腹すいた・・・」

さわ子「ん?」

さわ子「何これ、おかゆ?・・・ってクサッ!?」

さわ子「こんなの喰えるわけないでしょうがっ!!!」

ガシャーン

さわ子「ったく・・・何のトラップなのよ」

さわ子「冷蔵庫冷蔵庫・・・あった」

ガチャッ

ガサゴソガサゴソ

さわ子「適当に食べれるもの食べとこ」モグモグ

さわ子「はぁ、何がどうなってるのよ・・・」

さわ子「まぁいいわ、ぐっすり眠れたから体調も良くなったし」

さわ子「ライダーになって初めて他人に感謝するかもね・・・」

さわ子「・・・・・・」

さわ子「・・・でも気分は最悪」

さわ子「チッ、とにかくライダーをぶっ潰さないと・・・イライラがおさまらないわ」

さわ子「特にあの糞ガキ・・・容赦しないんだから」

さわ子「・・・とりあえず外に出ましょうか」


唯「ぐぅ・・・ぐぅ・・・」

唯「むにゃむにゃ・・・」

唯「う~い~・・・もうたべれないよ~・・・」

唯「う~い~・・・」

唯「・・・あいす~・・・・・・」

唯「・・・・・・ぐぅ」


……

純「はぁ、待ち合わせ時間より少し早く着いちゃった」

純「なんか緊張するなぁ・・・」

純(先輩どんな格好で来るんだろう・・・)

純(私の服変じゃないかなぁ・・・)

純(もっと可愛いやつ着てくればよかった・・・)

純(髪型は大丈夫かな・・・)

純(あと顔にも変なものついてたりしてないよね・・・)

純「ふぅ・・・」

純(あ、お昼どうしようかな)

純(そういえば先輩は何が好きなんだろう)

純(パスタ・・ラーメン・・・)

純(後先輩が好きそうなのは・・・)

純(う~ん・・・後で聞こっと)

純(後は・・・え~っと・・・)

ポツ…ポツ…

純「!?」

ザアアアアアア

純「うそっ!!こんな時に雨!?」

ザアアアアアア

純「あぁもう、最悪!!びしょびしょだよー」

純「ああっ!髪が変になってる!?」

純「直すのめんどくさいってのになんで・・・」

純(これから先輩と会うって時にぃ・・・)

純「はぁ~・・・だから雨なんて嫌いなのよ・・・」



さわ子「ほんとよねー、私もメイク落ちちゃった」



純「えっ・・・・」


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