律「ルンバ?」

唯「うん、ルンバ」

律「なんだそれ」

澪「音楽?」

唯「うーん、なんだろ」

紬「何も聞かされてないの?」

唯「うん、内緒だよーって言われちゃった」

律「ふぅん?」

梓「帰ったらわかりますよ」

唯「あずにゃんは知ってるの?」

梓「内緒です」

唯「えー!?」


・・・

・・・


唯の家


憂「はじめまして!」

ルンバ「・・・」

憂「えっと、これからは一緒にお掃除しようねっ♪」カチッ

ルンバ「・・・」ウィィン・・・

憂「お姉ちゃんが帰って来る前にリビングお願いね!」

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ・・・

憂「・・・」ジー

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ・・・

憂「かわぁいいー!」

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ・・・

憂「見てて飽きないなぁ・・・」エヘヘ

ルンバ「・・・」シャコシャコ、ピタッ

憂「えっ」

ルンバ「・・・」

憂「る、るんばちゃん・・・?」

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ・・・

憂「び、びっくりしたぁ」

憂「今のなんだろう?」

ルンバ「・・・」ピタッ

憂「あ、また」

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ・・・

憂「そっか、障害物に反応してるのかな?」

憂「おりこうさんだね!」

ルンバ「・・・」ウィーン

憂「えへへ。さ、私はキッチンのお掃除しよーっと」


ガチャ


唯「ただいまー!」

憂「って、お姉ちゃん!?」

唯「憂、ただいまー」テクテク

憂「お姉ちゃん・・・帰って来ちゃった・・・」

唯「え!?駄目だった!?」ガーン

憂「う、ううん。ただ、ちょっと・・・」

唯「なになに?」

憂「まだお掃除終わってなかったから」

唯「じゃあお部屋でギー太弾いてくる!」

憂「そうだね!それがいいね!」

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ

唯「何これ!?」

憂「あら?もうリビングは終わったの?」

ルンバ「・・・」ウィーンウィーン

唯「無視!?」

憂「そっかぁ。いいこだねぇ」ナデナデ

唯「ねぇーういーその子はなあに?」

憂「この子はね、今日からうちに来たルンバちゃんだよ!」

唯「ルンバって機械だったの!?」

憂「うん!お部屋の掃除してくれるんだー」

唯「すごいね!えらいね!」

憂「そうなんだよー。ね?ルンバ」

ルンバ「ぴぴっ」

唯「喋った!?」

ルンバ「・・・」ウィーン

唯「こっち来た!?私に懐いてるの?可愛いなぁ」エヘヘ

憂「・・・」ジロッ

唯「生まれて初めて憂に睨まれた」

ルンバ「・・・」シャコシャコシャコ

唯「」

憂「あはは、お姉ちゃん汚いのかな?」アハハ

唯「ういー、ルンバがいじめるー」

憂「もう、いじめちゃ駄目でしょ?」メッ

ルンバ「・・・」ウィーン

唯「あ、いなくなっちゃった」

憂「ちょっと言い過ぎたかなぁ」

唯「サンバ、ごめんね」

憂「ルンバだよ」

唯「私お風呂入ってくるー」

憂「ルンバにシャコシャコされちゃったもんね」

唯「うん!行ってきまーす!」ガチャ

憂「行ってらっしゃい」


バタンッ


憂「・・・」

憂「ルンバちゃーん?」

ルンバ「・・・」ウィーン

憂「呼んだらちゃんと来るなんて偉いね?」ナデナデ

ルンバ「ぴぴっ」

憂「えへへ、ごめんね。用事ないのに呼んじゃった・・・///」

ルンバ「・・・」ウィーン

憂「あれ?ルンバちゃん?どこ行くの?」

ルンバ「・・・」ウィーン

憂「え、ちょっと、待ってよぅ。一緒にお料理しよう?」

ルンバ「・・・」ウィーン

憂「あれ、ここって・・・」

ルンバ「・・・」カション

憂「この子、自分で充電までするの・・・!?」

ルンバ「ZZZ...」

憂「そっか。そうだよね、ルンバちゃんだってお休みしたいよね」

ルンバ「ZZZ...」

憂「ルンバちゃんにも電気じゃなくて鯖の味噌煮食べさせてあげたいなぁ・・・」

・・・

・・・

唯「うい!」

憂「なあに?」

唯「サンバを私の部屋に招待したいです!」

憂「駄目。あと、サンバじゃなくてルンバね」

唯「即答!?」

憂「駄目だよー、お姉ちゃんお片づけしてないでしょう?」

唯「え、えへへー」

憂「ルンバちゃんはs」

唯「えー?サンバってお片付けはしてくれないのー?へーたいしたことないんだー」

憂「・・・」イラッ

唯「がっかりだなー」チラッ

憂「・・・できる」

唯「え?」

憂「出来るもん。ルンバちゃんはおかたしくらい余裕だもん」

唯「そうなの?」

憂「うん、見ててよ」

唯「ごめん、憂。冗談だよ、本当は無理だよn」

憂「できる」

唯「」

憂「できるったらできる」

唯「あ、はい・・・」

憂「ルンバちゃん!行こう!」

ルンバ「・・・」

唯「あれ?」

憂「なに?」

唯「手で持っちゃうの?」

憂「え?」

唯「そっかー、そうだよねーさすがのサンバも階段は無理だよねーさすがのサンバでもねー」チラッ

憂「・・・できるもん」

ルンバ「」

憂「ルンバちゃんは階段くらい平気で昇り降り出来るもん」




ルンバ「」



唯「え・・・え?」

憂「ほら、行こう?」テクテク

ルンバ「・・・」ウィーン・・・

唯「・・・ねぇ、やっぱり手で持っていいよ。ごめんね、変なこと言って」

憂「ちょっと黙ってて」

唯「」


・・・

・・・


10分後


ルンバ「・・・」ウィーン・・・ウィーン・・・

憂「もうちょっと!ほら!頑張って!」

ルンバ「・・・」ウロウロウロウロ

唯「ねぇ、サンバ困ってるよ」

憂「サンバじゃなくてルンバだってば」

唯「・・・ごめんね、無理言って」ヒョイッ

憂「」

ルンバ「♪」

憂「もうちょっとだったのに!」

唯「程遠かったよ!」

憂「もうっ、お姉ちゃんの部屋のお掃除はちゃんとできるから邪魔しちゃ駄目だよ?」ガチャ

唯「うん、ごめんね」アハハ

憂「・・・」バタンッ

唯「どうしたの?」

憂「こんなに散らかってるなんて聞いてない」

唯「えへへー。でもサンバはおかたしも出来るんでしょ?」スッ

憂「も、もちろんだよ!ルンバちゃん!出番だよ!」

ルンバ「・・・」ウィーン

唯「頑張れ!」

憂「頑張って!」

ルンバ「・・・」ウロウロウロウロ

唯憂「」


ルンバ「・・・」ウロウロウロウロウロウロ

唯「・・・なんか、ごめん」

憂「ううん。ルンバちゃん、ごめんね?」

ルンバ「ぴぴっ」

唯「戻って一緒にテレビでも観よう?」

憂「そうだね、私お風呂に入ってくるね」

唯「はーい」

・・・

・・・

憂「ふぅ、いいお湯だったー」ガチャ、バタン

ルンバ「・・・」ウィーン

憂「あれ?ルンバちゃん?」

唯「あ!憂!」

憂「どうしたの?」

唯「私もサンバがお掃除してるところちゃんと見たくて」エヘヘ

憂「そっか。うんうん、わかるよ。あとルンバね」

唯「・・・あ、そういえば今日アイス食べてないや!」

憂「あれ、本当だね。じゃあ今持ってくるから待ってて?」

唯「うん!ありがと!」

憂「お姉ちゃんも可愛いなー♪」テクテク

憂「お姉ちゃんとルンバちゃんと三人暮らし・・・///」バコッ、バタンッ

憂「幸せだなぁ・・・」テクテク

憂「お姉ちゃん、アイス持ってきたよー・・・って、何してるの!?」



唯「あ、ういー!」

憂「きゃあぁぁぁ!!!」

唯「サンバー動いてよー」

憂「お姉ちゃん!今すぐルンバちゃんの上からどいて!やめて!」

唯「えー?ちょっとだけだよー」

憂「叩くよ!!」

ルンバ「ぴー、ぴー、ぴー、ぴー」

憂「ルンバちゃぁん!!」


・・・

・・・


次の日



律「おーい、唯」

唯「・・・ん?」

律「朝からずっと言おうと思ってたんだけど・・・ほっぺ、赤いぞ」

唯「うん」

律「みんな気使って聞かなかったみたいだけど、どうしたんだ?」

唯「憂に叩かれた」

律「お前一体何をどうしたらあんな天使に殴られるんだよ、逆にすごいな」

唯「殴られてない、叩かれたの」

律「どっちも一緒だろー?」

唯「そんなことないもん。『次にルンバちゃんいじめたら殴るよ』って言われたもん」

律「わお」

唯「もー、サンバをちょっといじめたらこれだよー」

律「サンバ?ルンバじゃなかったのか?」

唯「なんか可愛いからサンバって名前つけたんだー」エヘヘ

律「そうか、お前の感性はよくわからないな。で、ルンバ?サンバ?ってなんだ?」

唯「掃除機だった」

律「・・・あー!わかった、あの丸いヤツか!」

唯「うん、お利口さんですごく可愛いよ」

律「へー、いいなー!私も見たい!」

唯「いいよー、来る?」

律「行く行く!!」


・・・

・・・


唯「ただいまー」

憂「おかえりー」

律「よっす!」

憂「あれ、律さん・・・?」

律「ごめんな、急に押しかけて」

憂「そ、そんな!とんでもないです!」

唯「りっちゃんもサンバが見たいって言うからさー」

憂「・・・え?」


唯「え?」

憂「次ルンバちゃんいじめたら殴るって言ったよね?」

律「私、何もしないし!」

唯「歯ぁ食いしばれー」アハハ

律「完全にとばっちりだからね、これ」


ゴスッ




おわり



最終更新:2011年10月21日 00:20