・・・



律「今日はこれくらいにしようぜ」

澪「そうだな、今日はみっちり練習できたし、これくらいで終わっておくか・・・」

部活中はまだマシだったけど何かいざ冷静になってみるとなんで私がこんな状況に陥ってるんだろう、なんだか気持ちが沈んでいく、正しくこれはどどめ色だ・・・

唯「澪ちゃーん今度は何か元気ないね?」

澪「そんな事ないよ・・・」

唯「そうだ、澪ちゃーん、今日家にご飯食べに来るんだよね?」

澪「え、そんな約束してたっけ?」

唯「えーしたよ!」

律「あらあら、また澪ちゃまったら脳活動がサボタージュしてるのかしら?おかしい子ねぇプークスクス」

澪「う、うるさいバカ律!」

頭のおかしい子扱いされたらたまらない、頭の整理がつくまでは在りのままの流れに身を任せたほうがいいかもしれない・・・

澪「そうだった、ごめん忘れてたよ」

唯「えーひどいよぷんすかぷんだよ!」

澪「はは・・・」

梓「それじゃ鍵返してきますね」

紬「はーい、校門前で待ってるわね」

澪「はぁ・・・」

・・・

「ありがとうございましたー!」

唯「からしをつけてっと、澪ちゃーんはいこれ!」

澪「ん?中華まん?くれるの?」

唯「澪ちゃん部活の時元気なかったら中華まんのお裾わけ!美味しい物食べると、元気になるんだよ」

唯「だからこれ食べて、早く元気になってね!」

澪「唯・・・」

多分唯にとってはただの親切心、だけどそれはこの寒い冬の中こんな状況になり混乱していた私の心に暖かい中華まんと共に唯の暖かい親切心が強く胸に響いた

澪「唯・・・ありがとぉ・・・はむっ」

唯「美味しい?」

澪「美味じいよお、ひっく唯あじがとぉ・・・ひっく」

唯「ど、どおして泣くの!?からしつけすぎちゃった?ごめんねごめんね」

澪「ううん、ぐす、ぞんなごとないよお・・・」

唯「そっかぁ、良かったあ」

澪「ゆい~!ゆい~!」

ダキッ

唯「ちょ、澪ちゃん苦し」

・・・

唯「ただいまー!」

憂「おかえりなさーい、お姉ちゃん・・・」

憂「澪さん」

澪「こんばんは、憂ちゃん、今日はごめんね」

憂「いえいえ、えっとお食事ですよね?腕によりをかけてつくってますよ!」

澪「あはは、ありがとう」!」

唯「今日も今日とて芳香な香りが満ち溢れてますなあ、余は満足じゃ!」

憂「えへへー!」

憂「いたた」

唯「どうしたの?憂」

憂「眼がちょっと痛いんだ、そのせいでよく見えなくて」

澪「私目薬持ってるから使う?」

憂「はい、すいません、使わせていただきますね」

・・・

唯「でさぁりっちゃんがね」

とりあえずここまでで分かったのは基本的な事は変わってないという事、変わったのは私が部長になったって事と律の髪色が黒になったって事くらい。

さっきの唯のお陰で冷静に物事が見れるようになってきた、とりあえず
この理解に苦しむ状況を打破しなくてはいけない、どんな物にも原因はある、それを突き止めないと前には進めない

そうだ、がんばれ私

唯「で、聞いてる?澪ちゃん」

澪「え?聞いてる聞いてる」

唯「うっそだー!ねえ憂聞いて今日澪ちゃんおかしいんだよ、変な事言い出すし、ぼーっとしてるし、泣き出すし」

澪「あっこら!」

憂「澪さんが?えーっと最近忙しいから疲れてるんですよね?」

澪「そ、そう、最近夜遅くまで泣ける本とかよんじゃって感情移入しすぎて寝不足と混同して情緒不安定になったりとか、色々はは・・・」

憂「は、はぁ・・・」

唯「我らが部長ともあろう者が情けないですぞ!」

憂「え?何でそこに律さんが出てくるの?」

澪「!?」

人間想定外な事が起こると一瞬パニックになるとはこの事だろう、そしてその言葉を理解すると同時に動悸が早まり心臓がドクンドクンと高鳴っていくのが分かった

唯「りっちゃん?私りっちゃんの話なんてしてないよ」

憂「ん、聞き間違えた、ちょっと考え事してたんだ~へへ」

ちょっと待て、今憂ちゃんは何ていった?明らかに今の流れからして部長を律として受け取っていたよな?まさか憂ちゃんは私と同じ世界の人間なのか?なのかじゃない!そうに違いない!

唯「憂まで聞いてないなんて私の話つまらないかなあ・・・ショックだよ・・・」

憂「ちが、そんなんじゃないよ、おねえちゃn」

澪「憂ちゃん!!」

憂「はえ?」

澪「ちょっと来てくれ!!」

憂「わっわっちょっと澪さん!」

・・・


澪「さっきの話の流れで分かった、率直に聞く、憂ちゃんはこの世界の人間じゃないだろう?」

憂「この世界の人間?どういう意味ですか?」

澪「そのままの意味だよ、変わらず変えずそのまま受け取ってくれ」

憂「・・・・・・驚いた」

憂「・・・なるほど、澪さんの意図は汲みとめました、ええ、違いますけど多分その通りだと思います」

違うけどあってる?どういう意味だ、でもこの口ぶりからして憂ちゃんは何か知っている?

澪「そっかぁ・・・やったあ!!やっと話の通じる人に会えた!」

憂「・・・・・・」

澪「憂ちゃんも私と同じでこの世界に飛ばされたのか?」

憂「飛ばされる・・・?成る程言い得て妙ですね、私も澪さんと同じですよ」

澪「そうか・・・何でこんな事に・・・」

澪「なあ憂ちゃんこの世界はどうなってるんだ?昨日までの現実と全然違うんだ、私が部長になってたり、律が黒髪になってたり、みんなの記憶が歪んでいたり理解できない」

憂「へぇ・・・この世界はこの世界、昨日とは変わりましたけど世界は変わってません」

澪「え?」

憂「この世界はいつも一つ、昨日あった世界と同じものです」

澪「な、ちがうだろ!?昨日とこの世界が一緒っていうのか?つじつまがあっていない、馬鹿げている」

憂「いやいや、むしろ馬鹿げているのは世界に馴染めていない私達の方、世界は割と頻繁に改変しています、澪さんのパターンは珍しいといえますがね」

憂「みんな気づかない、違うか、順応してるだけでおかしい事は何一つない、むしろおかしいのは私達」

憂「昆虫が草を食べカエルが昆虫を食べヘビがカエルを食べるこれと同じ、自然の摂理です」

澪「・・・私達が間違っていてこの世界が正しいっていうのか?」

憂「その通りです、澪さんはここが別の世界、平行世界的な何かだと思ってたみたいですね」

澪「違うのか」

憂「違いますよ、そもそも平行世界なんてない・・・いや追いつけないといった方が正しいか・・・まあそういう類のものではありません」

澪「そんな・・・じゃ、じゃあ元の状態に戻る方法はないのか・・・」

憂「諦めは希望の放棄、心の養生の為ですか?まあどちらでもいい事ですが・・・元の状態に戻る方法はあるといえばあるしないといえばない、全ては澪さんが決める事、ただこうなった原因はありますよ」

澪「・・・私達が間違っていてこの世界が正しいっていうのか?」

憂「その通りです、澪さんはここが別の世界、平行世界的な何かだと思ってたみたいですね」

澪「違うのか」

憂「違いますよ、そもそも平行世界なんてない・・・いや追いつけないといった方が正しいか・・・まあそういう類のものではありません」

澪「そんな・・・じゃ、じゃあ元の状態に戻る方法はないのか・・・」

憂「諦めは希望の放棄、心の養生の為ですか?まあどちらでもいい事ですが・・・元の状態に戻る方法はあるといえばあるしないといえばない、全ては澪さんが決める事、ただこうなった原因はありますよ」

澪「!!どういう意味だ?・・・その原因って?」

憂「さぁ・・・?澪さんは分かりやすい結果を求めすぎている、自分で考慮すべきです、その方が真実がわかった時に深みが

増します」

澪「この状況でそんな冗談は」

憂「いや本当に分からないんですよ、私が今の時点で分かる事はこれで全部、なのでまた何かあったら来てください、話くら

いは聞けるかもしれません、ただ覚えていてください、全ては澪さんが決める事、この意味をよく考えてください」

澪「・・・・・・」

澪「なんで憂ちゃんはそんなに詳しいんだ?」

憂「・・・・・・」

憂「この眼で見足で調べ頭で考え感じた結果といっておきます」

澪「・・・」

唯「憂ー!澪ちゃーん!内緒話はひどいよー、私寂しくて死んじゃうよー!」

憂「お姉ちゃんが呼んでますね、澪さん行きましょう、お姉ちゃんが寂しくて死しんじゃうそうですから」

澪「・・・ああ・・・」

澪(何だろう、何か違和感を感じるような、それに最近会ってなかったからだろうか、憂ちゃんってあんな刺刺しかったっけ

唯「じゃあ澪ちゃんばいばーい、また明日学校でね!」

澪「また明日な!憂ちゃんも今日はありがとう、お料理おいしかったよ」

憂「いえいえ、どういたしまして」

澪「またね」

ふう、遅くなっちゃったな、しかし原因って何だ?やっぱり変わってしまった事に関係があるのか?そうだとしたらやはり眼に見えて変化した律が怪しい、だけど怪しいとはいえど、当の本人は全く解っていない様子だった、うーん

しばらく様子を見る他ないのか、歯がゆいな


・・・部室・・・

梓「れーんーしーゆーぅ」

唯「えー昨日したじゃん!今日はもう無しでいいよ、むしろ無しがいいよ」

澪「何いってるんだ?部活動は部で活動をするから部活動っていうんだよ、そしてここは軽音部だ」

唯「ちびしいちびしいよぶちょう!」

ああ、そういえば部長って私か、慣れないなあ

律「はーい、部長なら部員の意見も取り入れないといけないと思いまーす」

澪「そんな事いってもだめだ、絶対さぼらせないからな」

律「えー・・・やだやだ!」

う・・・律本当に嫌そうだな、まぁ確かに部長なら部員の意見も取り入れないとだめなのか?

澪「えーっとじゃあ明日はちゃんとやるからきょ、今日は休みがいいのかな?」

梓「そういっていつもやらないじゃないですか!ダメです、やりますよ!やるべきです」

澪「あー、それもそうだな、じゃあやるべき・・・なのか?」

唯「のうのう!今やらないからこそ、明日やった時に充実感が満たされ更に新しい演奏法に気付けるかもしれない、それも一つの練習のあり方だと思います」

梓「適当に理由つけてるだけじゃないですかそんなの!大体そんな練習法に匹敵するレベルにすら達してないです!」

澪「えーっとあーっと」

練習した方がいいのか?練習しない方がいいのか?ど、どっちが正解なんだ!?

紬「まあまあ、とりあえずお茶のんで落ち着きましょう?」

律「そうそう、お茶お茶ー!」

梓「・・・もう」

澪「梓、明日練習するから・・・な?今日はなしにしとこう」

梓「はい・・・」


・・・翌日・・・

梓「今日はやりますからね」

唯律「えー!」

澪「おいちょっと待て!二人とも昨日はやるっていっただろ、ちゃんと私の記憶にインプットされてるぞ」

律「みんな今日は練習やりたくないって思ってるよ、なー?」

唯「ねー?」

梓「だめですよ、昨日の自分に責任をもってください、曲がりなりにも先輩じゃないですか、後輩に見本をみせてください!


澪「そうだz」

律「じゃあ多数決でーす、今日は楽しんでお茶したい人ー?」

唯紬「はーい」

梓「・・・・・・」

あれ、みんな練習したくないんだ?できれば部員の意見を尊重したいし、そうすると練習する派は梓一人になるのか

澪「あ・・・みんながそう言うなら練習はまた今度にしたほうがいいのかななんて・・・」

梓「!!」

律「ほらほら部長もこう言ってるわけだしさあ」

梓「はぁ・・・」

梓「いっつもそうやって・・・結局練習しないで、もうやだ・・・」

澪「え?」

梓「もういい、帰る・・・」

澪「あ、ちょ、ちょっと梓!」

紬「梓ちゃん!」

バタン

唯「ちょっとやりすぎちゃったかな、あずにゃんちょっと涙声だったよね」

律「・・・・・・軽音部は元々こうやって活動してきたんだ、それに慣れない梓が悪いよ」

紬「りっちゃん!」

律「なんだよ、じゃあ梓の為にティータイム廃止でもするか?むぎだってみんなにお茶入れるの楽しいっていってただろ?それ

を止めるのかよ」

紬「なんでそんな話になるの!?止めるなんていってないわ、ただ梓ちゃんの気持ちも考えてちょっとは練習もするべきよ」

律「どうだろうな?梓は口を開けば練習練習、むぎのティータイムを心の奥底ではうっとおしいと思ってるかもしれないぜ」

紬「それは・・・」


なんだこの空気いつもと違う、な何とかしないと

澪「皆落ち着けって!物事を悪い方へ悪い方へと考えるな」

律「お前がそれを言うのかよ、部長のくせにお前が頼りないからこうなったんじゃないか」

澪「!!」

紬「りっちゃん!それは八つ当たりよ」

ぁ・・・そうだ・・・律のいう事は間違ってない、私がしっかりしてないからこうなったんだ

律「事実は口をつくもんでな、悪かったよ」

あの時私はどうすれば良かったんだ、何が正解で何が間違ってるんだ?

いつもの部長でない私なら何も考えずに練習しようって言ってたはずだ、立場が違うだけでこんなにも自分の気持ちが変

わるものなんて思いもしなかった・・・こんな気持ちになるなんて思いもしないよ・・・

澪「・・・くそ」

唯「ちょっと皆やめようよ、ね?」

律「・・・ごめん」

紬「ごめんなさい・・・」

私の・・・私のせいだ・・・


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