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憂「お姉ちゃんってば!」

 憂の声で、私は一気に目が覚めました。

 飛び起きた瞬間――強く奥歯を噛んで、どうにかこらえます。

唯「う、ういっ……」

憂「大丈夫、お姉ちゃん? すごい寝汗かいてるよ……」

 憂はすごく心配そうに、私の顔を見つめていました。

 おかげで、それを言うのが少しためらわれましたが、やはり限界もきていました。

唯「……おねがいっ、おしっこ出ちゃうから……飲んでっ」

 時間が止まったような気がしました。

 枕元に置いた、かちこち鳴る目覚まし時計さえ、数秒間だけ黙ったように聞こえました。

唯「うい、おねしょしちゃうよぉ……」

 喉を絞っておまたを押さえて、どうにかおしっこが出ないよう気をつけます。

 思えば昨日はかなり大量に憂のおしっこを飲んでいました。

 それなのに、私自身がおしっこをした覚えはありません。

 よく朝まで耐えられたと思います。

憂「あ、えと、そんな急に……」

唯「いいからっ!」

 私は布団をけとばして、パジャマのズボンとパンツをいっぺんに脱ぎ捨てました。

 憂が昨日よく見せていた技です。

 足を開いて、憂に手招きします。

唯「おねがい、うい……トイレまでいく余裕ないの」

憂「んっ……うん、わかった」

 憂がいそいそとベッドに上がってきて、一度ちらりと私の顔を見てから

 私のももの間に顔をうずめました。

唯「出していいっ、もう?」

憂「ん……ふいよ」

 あそこにキスをしたまま、もごもごと憂が答えました。

唯「うい……いくよぉ」

 私はお腹の下あたりでこめていた力を、すーっと抜きました。

 ぷしゅっと炭酸のペットボトルを開けたような音がして、あそこから

 憂の口へ向けておしっこが噴出し始めます。

唯「ああ、あっ、ふ……」

 ぼんやりと見上げるのは、毎朝いちばんに目にしているピンク色の天井。

 こんなところでおしっこして大丈夫なのかな、と思っておまたに目をやれば、

 私と同じ色の頭が、太ももの間にぎゅっと挟まっていて小刻みに揺れています。

 あわせて、じゅるじゅると汁をすする音と、ごくごくと喉を鳴らす音。

憂「ふ、むっ……んくっ、ごきゅ」

唯「……は、はぁっ」

 自分でつくりだしておいてなんですが、かなり異常な状況です。

 かなりの勢いでおしっこが出ているのは間違いないですが、

 お尻のほうに濡れた感じは垂れてきません。

 憂はどうやら、この量をこぼさずにどんどん飲んでいるみたいです。

唯「ふ、ふううっ……」

 肩がぶるりと震えて、ようやくおしっこが弱まりだしました。

 憂の顔は半分しか見えませんが、赤く照れたほっぺたをして、

 目を閉じて真剣に私のおしっこの穴を吸っています。

唯「っく、ん……ういぃ」

 こくこく喉を鳴らす憂が可愛くて、もっと飲ませてあげたいと思う気持ちとは裏腹に、

 徐々におしっこは細く弱くなっていくようでした。

 やがて、吸われきって感覚をなくしたおしっこの穴に、憂の舌が襲いかかってきました。

 舌先がこすれて、じんじんと痛いだけの感じです。

 憂はこれが気持ちよくなるまで何度もいじったのでしょうか。

 それとも、もともとおしっこの穴が気持ちいい体質だったのでしょうか。

唯「ん……ごめん憂、そこ、ちょっと痛い……」

 私も憂と同じ気持ちよさを感じてみたかったのですが、

 さすがにまだ早いみたいです。

憂「へっ!? あ、ご、ごめん……」

 私が言うと、憂はすぐに舌を離してくれました。

 ただ顔は真っ赤になって、そうとう興奮しているみたいです。

唯「いいよ。私を気持ちよくしよーとしてくれたんだよね?」

憂「……んー」

 憂はぎゅっとお腹に抱き着いてきました。

憂「なんていうか、お姉ちゃんのが、すごい量で……」

 抱き着きながら、憂は小さく口ごもります。

憂「ただ、えっちな気持ちになっちゃっただけなの……ごめんなさい」

唯「謝んなくていいよ。私もおんなじ感じだったしさ」

 お腹に顔をうずめている憂の頭をくしゃくしゃに撫でてあげて、

 私はゆっくり起き上がりました。

唯「憂はおしっこ大丈夫?」

憂「あ、おしっこね。今朝もひとりでできたんだ」

唯「ほんと? ……よしよし、よくできました」

 やっぱりそれはトイレに流してしまったんだろうな、と少し気持ちが沈みます。

 でも、こうして憂は完全にひとりでおしっこできるようになったのだから、

 今度からは頼んで飲ませてもらえばいいでしょう。

 憂がひとりでおしっこできたって、それは私たちが離れる理由にはならないのですから。

唯「それじゃ、朝ご飯にしよっか。下に降りよ、憂」

憂「うん。もう準備してあるよ。……ごめんね」 

 下着とパジャマを穿き直して、私は憂と一緒にベッドを降ります。

 憂はまだ申し訳なさそうに肩をすくめていました。

唯「もー、平気だってば」

憂「けど……」

 廊下に出て、階段を降りていきます。

 いっそ怒ってあげた方が憂にとっては気楽かも知れません。

唯「……そーだ、いいこと思いついたよ憂」

 階段を降りきると、テーブルには温かそうな朝食が並んでいました。

 りんごジュースのパックもすでに冷蔵庫から出されています。

憂「いいこと?」

唯「うん、すごくいいこと」


 椅子に座る前に、私はにこりと笑って憂を見ました。

唯「今日はさ、晩ご飯終わってお風呂入るまで、おしっこ我慢しようよ」

憂「おしっこ我慢……へっ?」

唯「それで一緒にお風呂入って、たくさんおしっこで遊ぼうよ。どう、憂?」

 1日ためたおしっこは、結構な勢いになると思います。

 お風呂場で、裸になってそれを放出するのを考えると、

 喉の奥からおかしさにも似た興奮がこみあげてきました。

唯「私もやるけどさ、さっきの憂の罰として! どう?」

憂「むぅ……お風呂場かぁ。……後できちんと洗うなら、いいかな」

唯「じゃ決まり。今日は二人でおしっこ我慢しようね」

 私は期待で笑顔になりながら、パックからりんごジュースを注ぎました。

 すっきりと鼻を抜ける、やさしい香りがしました。

唯「憂も飲みなよ。たくさんおしっこ出すには水分とらなきゃね」

 憂のぶんも注いであげて、グラスを渡しました。

憂「ん……」

 素直に受け取り、憂はごくごくと飲み始めます。

 私もグラスを口につけ、傾けます。

唯「……」

 口に入る味は、見た目のおしっこ色とはまったく違って

 しつこくない絞ったりんごの味でした。

唯「りんごジュースって、こんなにおいしかったんだね……」

憂「どうしたの急に。いつも飲んでるじゃん」

唯「そだよね。いやぁ……今までは素直に感動できなかったんだ」

憂「ふーん?」

 胃袋に落ちていく冷えたジュースの感覚にどぎまぎしながら、

 私はすでにちょっとずつ尿意がもよおしてくるのを感じていました。


――――

 握りしめた拳を、ぐっとテーブルに押しつけます。

 染み出た汗で、手が前へと滑っていきます。

唯「……ふ、っつ」

 腰を深くおろして背骨をそらすと、喉が詰まってもう少しだけ耐えられそうでした。

憂「お姉ちゃん、もうよそう……?」

 憂もテーブルに突っ伏して、小刻みに震えています。

 かわいいけれど、かなり辛そうです。

憂「おしっこ……我慢しすぎたら、病気になっちゃうよ?」

唯「う……む」

 正直私も、限界を通り越して苦痛を感じていました。

 時間はまだ昼の1時。

 我慢をしようと言ったのは、晩ご飯を食べ終わる夜までです。

 今のこの調子で、耐え抜けるとは思いません。

唯「……やっぱ、朝からは……無理があったかな」

憂「うん、無理だよ……」

 憂が前後に揺れ始めます。

 吐く息も速くて、つらそうです。

憂「もうっ、ほんとに限界……しちゃだめ? お姉ちゃん……」

 しゅん、と鼻をすする音がしました。

唯「……」

 泣かれてしまうと弱いです。

 これ以上我慢を続けさせたら、憂の言うとおり本当に病気になってしまいそうですし、

 私は転げるように椅子を降りると、床に膝立ちになりました。

唯「いいよ、ういー。おしっこちょうだい」

憂「いい? ごめんね……」

唯「ううん。夜まで時間あるから、もう一回ためたらいいし」

唯「今は出しちゃお。憂も飲んでね?」

 笑顔で言うと、憂は顔を赤らめて頷きました。

 目の前で、憂の下半身があらわになります。

 むしゃぶりつきたいほど綺麗な脚が、まっすぐに立っています。

唯「おいでー、憂」

 手招きをして、口を大きく開けました。

憂「ん……」

 遠慮がちに近付いて、憂が私の口とおしっこの穴をキスさせます。

 舌をちろちろっと動かして、おしっこの出を促します。

唯「憂、しーしー」

憂「はああっ、ふっ……」

 憂の腰がぐいっと押しつけてきたかと思うと、

 勢いよく、ジェット水流のようなおしっこが舌にふきつけられました。

唯「ふ、んっ……ごくっ、ごくっ」

 想像以上の量です。慌てて喉を動かします。

 飲んでいるのは私なのに、あったかさの高波に飲みこまれるようです。

唯「ごく、ごく、ごくっ、すー……ごく、ごくっ」

 急ぎすぎて、喉が疲れてきます。

 全部飲み干せる自信があったからこそ、居間でもためらいなくおしっこしてもらえたのですが、

 これでは憂のトイレとして完全に機能できているとはいえません。

 もっと頑張らないといけませんね。

唯「く、……ぷはぁ。ん」

 なんとかおしっこが止まってくれました。

 きちんと飲みこんで、いつものようにおしっこの穴を舐めておそうじします。

憂「んぅ……お姉ちゃんもだいじょうぶ?」

唯「ちゅ。……ん、わたしも限界だから、おねがい」

 するすると服をおろしながら、憂のあそこにキスをして離れました。

 今度は私が立って、憂がしゃがみます。

 憂はキスを待つように上を向いて、目を閉じています。

 腰を持ち上げて、憂の口にあそこを乗っけました。

唯「……いい?」

憂「ん。あむ」

 憂が軽く頷いて、おしっこの穴を舌裏でとんとん、と叩いてきました。

 やっぱり、いまいち得意な感覚ではありません。

 でもいつか、ここも憂に気持ちよくしてほしいな。

 そう思いながら、私は我慢に我慢を重ねたおしっこを、憂の口に放出しました。

――――

 晩ご飯を食べ終えるころには、また良い具合におしっこがたまってきていました。

 最後にお茶を飲んで、1時間テレビを見ることにします。

 憂の足がもじもじ動いて、おしっこをしたそうにしています。

唯「……ねぇ、うい」

憂「ん?」

唯「これからお風呂場いくけどさ。憂はお姉ちゃんのおしっこ、どういう風にしたい?」

 これは先に決めておかないといけません。

 考えている間にもらされては、かないませんから。

憂「ん、むー……」

 天井を見やって、憂はすこし考えましたが、結局こてんと首を傾けて、

憂「おねえちゃんと一緒のがいいかな」

 と、赤い顔ではにかみながら言いました。

憂「お姉ちゃんは?」

唯「わ、わたしは……」

 けっこう引かれるぐらいのことを考えていたのですが、

 それと同じことを憂にできるとなるともう今から興奮がおさまりません。

 うっかりちびってしまいそうです。

唯「言ってもいい?」

憂「うん」

 何食わぬ顔で憂は頷きます。

唯「えとね……憂のおしっこ、頭からひっかけてほしいの」

 憂がびくっと震えて、顔を真っ赤にします。

 どうやら少し出てしまったようです。

憂「……すごい」

 すり合わせていた太ももをちょっと開いて、憂は気の抜けた顔でぽんと呟きました。

唯「でしょ? ……憂もやるんだよー」

唯「お風呂場で、頭からおしっこかぶって……髪の毛がおしっこでびしょびしょになるの」

唯「体もおしっこまみれになるんだよ」

 言っているうちに、私のほうがどきどきしてきました。

 息が熱くなるのを感じます。

憂「おねえちゃん……」

唯「うい……」

 おしっこはまだ我慢がききそうです。

 だけれどやっぱり、もう我慢ができません。

唯「お風呂……入ろっか」

 脱衣所にやってくると、

 私たちはあわただしく腕や肘をぶつけながら、お互いの服を脱がせあいました。

 憂の裸に見とれるひまもありません。

唯「ういっ、私が先ね……かけてねっ」

憂「ん、うんっ」

 パンツを足首にひっかけたままの憂をお風呂場に引っ張り込みます。

 足元はぴたりと肌に張り付いて冷たかったけれど、

 私は温かいシャワーも出さず、床に座り込みました。

 前髪の向こうで、憂のあそこがぴくぴく痙攣しているのがわかります。


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最終更新:2011年01月17日 02:48