憂「んあぅっ」

 憂から二本の指を引き抜きました。

 腰を引き、憂を便座の上に降ろします。

憂「おねえちゃん……?」

 憂の足元のズボンを引き抜いて、脚を自由にさせてあげました。

 同時に、私も自由に動けるようになります。

 憂を振り返って、膝をつきました。

 開いたままになっている憂の脚に肘をのせます。

憂「あ、え……」

 目の前に、憂のあそこがあります。

 愛液でいやらしく光って、ひくひくと痙攣しています。

 便器に張られた水の薬品くさい臭いのせいで分かりにくいですが、

 甘酸っぱい匂いが憂のあそこからしているように思います。

唯「いいよね、うい……」

 間抜けに舌を出したまま、憂に近づいていきます。

憂「あ、あ……そんなの」

 近付けば近付くほど、頭のくらくらする匂いが強くなります。

 もはやダメと言われても止まれる気はしません。

唯「は……ん」

 鼻を薄い陰毛にうずめます。

 やわらかな毛の感触と、愛液の強い匂いが鼻を刺激します。

 くちびるを突き出して、憂のあそこにキスしました。

憂「ふぁ……ああっは……」

唯「ふうぅ……んぅ」

 憂の腰を抱き寄せて、あそこに顔をぐりぐりこすり付けます。

 甘い匂いが顔中にぬりたくられて、意識が朦朧とします。

唯「うい……うい」

 何度か憂のあそこにキスをします。

 軽く吸うと、お返しをするように奥から愛液が溢れて私の口に渡されます。

 おいし……くはないです。

唯「はあ、んちゅう……」

 それでも私は舌を出し、くちびるをつけ、なおも憂のお汁を口にしていきます。

憂「あ、か……う、んあぁ!」

 憂の足が、ぴくぴくと震えながら浮かんでいます。

 快感でじっとしていられないのでしょうか。

唯「んぶ、む……はあっ」

 息苦しくなって、くちびるを離します。

 舌を憂のあそこに割り込ませ、縦になぞります。

憂「う……んあっ! ……くふ、ふはあっ!」

 ゆっくり舌を動かすと、反応に違いがあるのがわかります。

唯「ん、べろ……んひょ」

 膣口にすこし舌を突っ込んで、ぐりぐり動かしてみます。

憂「はん、ん……おねえひゃ、あ、ぁ」

 なかなかいい反応です。

 憂は私の頭に手をのせて、ごしごしと撫でています。

 次は、舌でなぞりあげて……

唯「……はむ、ちゅうぅ」

 おしっこの穴を確認すると、強く吸いつきます。

憂「あああぁ!! ひっ、ふうぅうっ!」

唯「……ぷは」

 これは大発見です。

 憂はおしっこの穴のほうが敏感なようです。

 つい夢中になって、舌先でいじりながらちゅうちゅう吸います。

憂「くっああっ! だ、だめえぇっ、やあああっ!!」

 ぱしぱしと憂が頭を叩いてきます。

 それが痛いくらいならやめてあげられたのですが、

 あいにく叩かれていると分かる程度なので、そのまま舐め続けます。

憂「らっ、あ、ひあああぁぁっ!!」

唯「んぁむ……ちゅううぅ」

 口をつけたまま、右手を顎にもってきます。

 ちょうど指先に膣口があります。二本指を伸ばして、そっと沈めていきます。

憂「は、はっ……きゃふううぅぅ!?」

 ズチュズチュ音を立てて前後に動かしながら、

 尿道を刺激するように指を上向きに曲げて圧迫してみます。

 舌の動きも止めません。

憂「ひっあ、あ、かはうっ! ああっ……いはぁっ!」

 ガクガクと憂が腰を動かして、足がぴょんぴょん跳ねています。

唯「ん、ふ……はちゅ」

憂「ふぁああ! はっ、やだぁ、だめだよぉっ!!」

 憂が必死で私の頭をのけようと、ぐいぐい手で押してきます。

 ほんとうにイヤなのかもしれませんが、

 私は憂の凄まじい反応にやみつきになっていて、

 その抵抗にも頭を撫でられたような心地よさしか感じていませんでした。

憂「っく……いや、いやああっ! だめ、ほんとにだめぇ!」

憂「は、なれ、てっ……おねえちゃんっ!」

 ひときわ強く、憂が私を押し返しました。

 私も必死だったのですが、ぐいっと首が後ろに曲がってしまいます。

 その瞬間の出来事でした。

憂「んんっ、あふぁあ……」

 頬に、熱いものがかかりました。


憂「はああっ、あ……ああぁはあぁ……」

 深い呼吸をしながら、憂は肩を上下させています。

 その動きに合わせて、それがかかる位置もわずかに上へ下へ変化しているようです。

 温かいそれは、わたしの頬へ当たって目元や口元にはねて、

 アゴをつたい、首筋を流れていくと、

 シャツの襟にしみて、じわぁっと広がっていきました。

憂「やだあぁ……」

 服にしみた分、それの匂いがはっきり分かるようになります。

 吐き気のするような刺激臭。強烈なにおいに鼻を掴まれるようです。

 この臭いはよく知っています。

 あの日を夢に見た朝は、必ず鼻に入れていますから。

 でも、でも、ありえません。

 私は「しーしー」とも言ってあげていませんし、

 今はキスの最中でもありません。

 なのに、どうして。

 憂はおしっこをしているのでしょう。

唯「っ……」

 私の体に力が戻ってきます。

 いらないことを考える前に、すべきことがあります。

憂「ひ、やっ」

 また憂が私の頭を押し始めますが、その抵抗はやけにか細く思えました。

 憂の手はするっと私の後頭部に流れていきます。

 私は両手で憂の脚を押し広げて、おしっこを噴くそこに急接近します。

 顔面に強くおしっこが打ちつけられます。

 目は開けられませんが、胸元までがじんわりと暖かい感覚に包まれて、幸せなかんじです。

憂「うあぁっ、や、いやっ!」

 後ろ頭に置かれていた憂の手が、ぐいっと私を引き寄せました。

憂「ううっ……んんうぅ……」

 拒絶の言葉とまるでマッチしていないその行動はあまりに唐突で、

 まだ勢いのやまない噴水口に、私はべしゃりと顔を押しつけられていました。

 鼻の下でおしっこの出る音がします。

 私は反射的に口を開け、そこに吸いつきました。

憂「あああぁぁ……」

 舌の裏に、水道から水を注ぐような音を立てておしっこが流れ込んできます。

 しょっぱいな、と感じました。しょっぱい味は苦手です。

唯「ん、くっ、くっ」

 喉を鳴らして飲みこんでいきます。

 口の中がどんどんいっぱいになってしまいます。

 あたたかくて臭くて、最初に感じたしょっぱくて不味いというだけの

 憂のおしっこを飲んでいかなければ、口からこぼれてしまいそうです。

 子供の時と違って、これだけまずいのに吐きそうにならないのは、

 私が大人になって我慢強くなったからでしょうか。

 ……違う気がします。

 そのうち、口に入るおしっこは少なくなってきました。

憂「ふ……ふぁああ……」

 舌に細いおしっこが直接かかってきて、腰がぶるりと震えます。

 それも飲みこんでしまうと、おしっこはもう止まっていました。

 舌先でつつき、おしっこを舐めとってあげてから、顔を離します。

憂「はあ、はあ……」

 憂がつらそうに肩で息をしています。


唯「……」

 わたしはすっと立ち上がります。

 かけてあるタオルで手を拭いてから、憂の頭を撫でてあげます。

 そのほかに、どうすればいいかわからなかったのです。

唯「……」

 口の中にはまだ憂のおしっこの風味が残っています。

 唾と一緒に、また飲みます。

憂「おねえちゃん……」

 憂の呼吸が、だんだん整ってきました。

唯「なあに、うい?」

憂「……飲ん、じゃった?」

唯「……うん」

 ここで否定しても、さすがに信じてはもらえないでしょう。

 わかっていて憂も訊いているのです。

唯「でっ、ででもさ! うい、おしっこ出たよ!」

唯「しーしーもちゅーもなしで、ほら!」

 さっきのは錯覚ではありません。

 私はわずかに黄色くなった便器の水を指差します。

憂「も、もういいからっ!」

 憂がレバーを引いておしっこを流してしまいました。

 立ちあがって、服も穿き直してしまいます。

憂「おねえちゃんもそれ着替えよう? ごめんね、ほんとにごめん」

唯「いや、えっと、あ……」

 憂は鍵を開けて、私をぐいぐい押すとお風呂場に押し込みます。

憂「ちゃんとシャワーで洗ってね。かぶれちゃうから……」

唯「……うん」

憂「じゃあお姉ちゃん、着替えとってくるからすぐに流しちゃってね」

 憂は、足早に私の部屋に行ってしまいました。

 悪いことをしてしまったでしょうか。

 いや、でもあれは不可抗力だったわけですし。

 まさか憂がおしっこをするなんて思いもよりませんでした。

唯「……」

 そういえば、憂はおしっこをしました。

 おしっこをしたということは、憂はちゅーなしでも大丈夫だということで。

 下手をすれば、私がいなくても大丈夫ということになりかねません。

 ああ、それに憂のおしっこも飲みました。

 夢で見たようにおいしい味では到底ありませんでした。

 過去小学生の時に飲んだ時と、ほとんど違いはなかったように思います。

 とてもまずかったと思うのですが……。

唯「……おいしかった、よね」

 頭がひどくこんがらがっています。

 憂の言うようにシャワーでも浴びて、目を覚ました方がいいかもしれません。

 そしてそれから、憂のおしっこの問題が進展してしまったことへの対策を考えましょう。

 おしっこの問題は、私たちを繋ぎとめる重要なものです。

 憂はぜったいに離しません。


――――

 身体からおしっこを洗い落としたあと、私は冷静に考えます。

 問題は3つ。

 憂がおしっこをしたこと。

 これは、憂が私から離れてしまう可能性を含む重要な問題です。

 憂のおしっこを飲んでしまったこと。

 ばっちくて憂がキスを嫌がるかもしれません。

 憂のおしっこを、舌は不味いと言っているのに頭ではおいしいと思えたこと。

 ……頭がおかしくなったような気がします。

唯「いちばん大事なことは……やっぱり、憂がおしっこをしたってことだよね」

 シャワーを首にあてながら考えます。

 今回のことは、私たちを縛っていた鎖が緩んだというふうに言えるでしょう。

 何があっても離れられない私たちに、別離の可能性を与えてしまったのです。

 やっぱり、何が何でも憂の提案を拒否するべきだったのでしょうか。

唯「……」

 ですけど、どう言えば拒否できたのでしょう。

 憂が正論を言っていたのは確かですし、

 私とて、いずれ来る別離に備えなければいけないと、無意識に思っていたような気がします。

 なにより、真剣な憂の考えを欲求ひとつで否定しては、憂が悲しみます。

 憂だってまじめに考えて、ある意味で苦しい提案をしたのですから。

唯「……ん?」

 そういえば。

 どうして憂は突然に、おしっこの問題を治そうと思ったのでしょうか。

 なにか憂の考えに影響を及ぼすような、特別な事件があったようには思えません。

 私たちはいままで、私たちが離れるいつかの話をしたことはありませんでした。

 私自身も、あまり考えたことはありません。

 そんなことを考えるのは怖くて、ちっとも気分のいいことではなかったのです。

 だけど、憂はいつも考えていたのかもしれません。

 いつか離れることを。

 おしっこの問題を解決して、私から遠ざかることを。

唯「……」

 それはどうしてか。

 私から離れたいから、じゃないんでしょうか。

 おしっこの問題を解決しようと思う時点で、それは明らかなんじゃないかと思います。

 憂はおしっこがいやで、いやで仕方ないのでしょう。

唯「……っ」

 出しっぱなしのシャワーを、乱暴に壁のホルダーにかけます。

 ガン、とうるさい音がしました。

 お湯が容赦なく私の顔を打ち付けて、流れていきます。

唯「はぁ、はぁ……っく」

 まだ、まだだいじょうぶです。

 憂が一人でおしっこできるようになったわけではありません。


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