澪「あ、ありがとう?」

唯「生まれてきてくれてありがとうってこと!」

澪「もう///」

唯「それじゃあはいこれ、誕生日プレゼント!」スッ

澪「ありがとう。……あ、このぬいぐるみ」

唯「うん! 澪ちゃん前欲しいって言ってたでしょ」

澪「うん。嬉しい/// 覚えててくれたんだ。でも、高かったでしょ?」

唯「えへへー、実は、澪ちゃんに内緒でバイトしてたんだ! りっちゃんの紹介で」

澪「えっ嘘っ! 全然気付かなかった」

唯「隠しててごめんね。でも、澪ちゃんと付き合って初めての誕生日だから、ちょっと張り切っちゃった!
  喜んで貰えて嬉しいよ」

澪「うん……本当に嬉しい。ありがとう、唯」グスッ

唯「ああ、澪ちゃん、このくらいで泣いてちゃ駄目だよ。誕生日プレゼントはまだあるんだから!」

澪「え?」

澪「まだあるって、何?」

唯「ふふふー、それはね、私が、今日澪ちゃんがする『お願い』を何でもきいてあげることです!」

澪「な、何でも?」

唯「そうだよ! 何でもだよー! でも、あんまり無茶なのは駄目だよ!」

澪「それじゃあ何でもじゃないじゃないか」クスッ

唯「もー、そういうこと言わないの! ……でも、ちょっと眠くなって来ちゃった。一回寝よっか」ファァ

澪「遅くまで起きてるから」

唯「だって、おめでとうは0時きっかりに言わなきゃ意味ないもん」

澪「ふふふ、ありがと。それじゃあ寝よっか」

澪「あ!」

唯「?」

澪「じゃ、じゃあ、最初の『お願い』。
  唯に、抱きつきながら寝てもいいかな///」

唯「おおおー。勿論だよ! さぁ、私に飛び込んできて!」ドサッ

澪「う、うん。じゃあ」ギュー

唯(あ、あれ、でもこれ、思ったより恥ずかしい///)

唯「み、澪ちゃん、その///」

澪「ん?」

唯「む、胸が///」

澪「!!」カァァ パッ

澪「や、やっぱり普通に寝ようか///」

唯「う、うん///」

澪「///」

唯「///」


チュンチュン

澪「ゆーい、唯、朝だぞー! 起きて」

唯「ん……うーん。もう朝?」

澪「うん。ほら、朝ご飯作ったから、起きて」

唯「え!? あー、今日くらいは私が朝ご飯作ろうと思ってたのに!」

澪「ふふふ。気持ちだけ受け取っとくよ」

唯「むぅぅ。ごめんね、澪ちゃん」

澪「何で謝るんだよ。いいの。私は唯が私の料理食べて美味しいって言ってくれたら、幸せなんだからさ」ナデナデ

唯「……うん。ありがとう、澪ちゃん」

澪「今日これからどうしよっか?」

唯「澪ちゃん、どこか行きたいところないの?」

澪「やっぱりいつもみたいに映画とかファッションモールとか?
  唯はどこかない?」

唯「うーん、あ、そういえば和ちゃんに聞いたんだけど、
  私がちっちゃいころ良く行ってた遊園地がもうちょっとで潰れちゃうらしいから、最後に一回行っておきたいなぁ……。
  って、今日は澪ちゃんの行きたいところに行くんだよ!」

澪「でも私もそこ行ってみたいかも。唯が小さいころ行ってたって興味あるし、それに、冬の遊園地って何か好きだし」

唯「そう? じゃあそこでいいかな?」

澪「うん、じゃあ早く食べて支度しよ」


そと!

唯「ううう、ちょっと寒いかもね」

澪「ほら、マフラー巻きなさい」

唯「ありがと、澪ちゃん。電車で行けるから、取りあえず駅行こっか」

澪「そうだな。じゃあ、う、腕組んで歩いてもいいかな/// 『お願い』」

唯「勿論だよ! 『お願い』をそんなことに使うなんて、澪ちゃんは可愛いなぁ」

澪「け、結構恥ずかしいんだからな///」


えき!

澪「どの切符買えばいいの?」

唯「えーと、ちょっと待ってね。あ、多分これだと思う!」

澪「怪しいな。ほんとに大丈夫なんだろうな?」

唯「大丈夫だよ、もー。澪ちゃんは行ったことない? ――って、遊園地なんだけど」

澪「うん。行ったことないなぁ」

唯「そっか。私ももう記憶が曖昧だなぁ。結構行ったことあるのに」

澪「大丈夫か不安になってきた」

唯「場所くらいは覚えてるよー。信用ないなぁ」

澪「嘘だよ。信じる」ナデナデ

唯「えへへ。あ、電車来たよ!」


でんしゃ!

唯「はい、澪ちゃんお先にどうぞっ!」

澪「どうした? 唯いっつも窓際に座りたがるのに」

唯「今日は澪ちゃんの誕生日だもん!」

澪「ああ、そんな気を使わなくていいよ。私は唯に座って欲しい」

唯「そ、そう?」

澪「うん」

唯「ほんとに? 澪ちゃん、遠慮してるんじゃないの?」

澪「そんなことないよ。唯が嬉しいと、私も嬉しいんだから。
  ほら、座りなよ。『お願い』」

唯「う、うん。ありがとう、澪ちゃん///」

澪「いいのいいの」ナデナデ


ゆうえんちまえ!

唯「ついたー!」

澪「ここか。休日なのに、空いてるなぁ」

唯「昔私達が来た時は、すっごい混んでたのになぁ……」

澪「それより、中入ろっか」

唯「うん。あ、フリーパス買うか中で回数券買うか選べるんだけど、どっちがいい?」

澪「フリーパスにしようよ。折角だし遊び尽くそう」

唯「でも、ジェットコースターとか大丈夫?」

澪「う……、が、頑張る」

唯「ふふふ。でも、あんまり怖くないアトラクションも結構あるから大丈夫かもね。
  じゃあ、フリーパス2つで」


えんない!

唯「中に入ってみると、改めて空いてるの実感するね。何だか寂しいなぁ……」

澪「いいじゃないか。それだけいっぱい遊べるってことなんだから」

唯「……それもそっか。澪ちゃん、最初何乗りたい?」

澪「うーん、メ、メリーゴーランド、とか///」

唯「澪ちゃんはほんとにロマンチックだねぇ」

澪「うるさい/// いいだろ」

唯「うん! 可愛いよ!」

澪「なっ、か、からかうな!」カァァ

唯「からかってなんかないよー。ほんとに可愛いもん。じゃ、行こっか」

唯「フリーパスですっ」フンス

澪「そんな偉そうにしなくても」

係員「どうぞ」

唯「どうせなら二人で乗ろっか! 澪ちゃん、前と後ろどっちがいい?」

澪「後ろがいい」

唯「じゃあ私が前ねっ! あっでも澪ちゃんが後ろだと……」

澪「?」

唯「また、む、胸が///」

澪「なっ/// やっぱり私が前にする///」

澪「じゃあ、先乗るぞ」

唯「うん」

澪「よいしょっと」

唯「えいっ」ギュー

澪(! わ、私が前だと唯の胸が/// でも、これはこれで///)

ウィーン

唯「あっ、動き出した」

澪(どの道どっちかはこうなるんだし/// しょ、しょうがないよな///)

唯「私の白馬の王子様ー♪」

澪「な、何言ってるんだよ///」

唯「えへへーロ澪を思い出すねー」

澪「思い出させるなっ///」

唯「でも本当に格好良かったもん。澪ちゃんはもっと自分に自信を持たないと!」

澪「もう///」


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