プルルル プルルル ガチャ

紬「もしもし?唯ちゃん?」

唯「あ、ムギちゃん。ちょっと頼みがあるんだけどね。」


紬「なんだぁ。そんなことお安い御用!」

唯「ほんとに!? ありがとうムギちゃん!!!」

紬「最高級の具を用意してあげる!」

唯「やったぁ~~~」


===12月31日===

憂「あ!純ちゃん!」

純「やっほー、憂。」

唯「これでそろったねー。」

純「お久しぶりです。唯先輩。」

唯「ひさしぶり~。」

純「…それにしても凄いですね!メジャーデビューしちゃうなんて!!」

唯「よかったらサイン書いてあげるよ~。」

純「ほんとですか!?ありがとうございます!」

憂「よかったね。純ちゃん。」


唯「え…と、ここだよね…」

憂「聞いた住所だとここであってるよ…たぶん…」

純「何この超高級グランドホテル…ほんとにこれマンションなの?」

ウィーン

唯「あ!!あのっ!!琴吹紬さんのおへやは!!ど、どこでしょうか!!」

憂「おちついて!お姉ちゃん!」

受付「琴吹さんですね。えっと…505号室ですよ。」

唯「あ!ありがとうございますっ!」



ガチャ

紬「あら、いらっしゃい。皆。」

唯「ムギちゃんがこんな凄いマンションに住んでるなんて知らなかったよ~。」

憂「失礼なこと訊きますけど、月々の家賃いくらなんですか?」

紬「えっと…110万ぐらい…」

唯「110万!!!!!」

純「さすが元世界的アーティスト…私たちとは桁がちがう…」

紬「そんなことより皆! もう鍋の準備できてるわよ!」

憂「こんな高級な部屋で鍋って…」

純「ミスマッチにもほどがあるわね…」


梓「もしも~し。」

紬「あ、梓ちゃん!いらっしゃ~い。」

唯「あずにゃ~~ん。」

梓「他の方はまだですか?」

紬「うん。遅くなりそうだし、先に始めましょうか。」

唯「うんうん。」ワクワク


ガチャ

律「おぃ~~す。」

和「あら、皆もう来てたのね。」


唯「あ、二人で来たんだ。」

和「さっきそこで偶然出会っちゃって…」

唯「そうなんだ~。」

梓「あとは澪先輩だけですね!」

律「その澪のことなんだけど…」

唯「…どうしたの?」

和「それがね、さっきから電話してもまったく繋がらないのよ。」

律「ここ来るとき一応澪の家に寄ったんだけど、まったく反応ないし。」

唯「あ!私もこの前電話したけど澪ちゃん出なかったよ!!」

梓「私もここ最近連絡取りあってませんけど…」

紬「はっ………この間の同窓会のとき…もしかして唯ちゃんが………!!」

律「いや、それはない…」

唯「どうしたの!?私何かしちゃったの!?」

律「いや何も…。そうだ、唯、同窓会のとき澪と一緒に帰っただろ? あのとき何か変なこととかなかったか?」

唯「そういや………まったく元気が無かったような。」




       『PEAK MODEL』 2月号

お詫び・・・・放課後ティータイム、スペシャルインタビュー掲載と事前にお伝えしていましたが、メンバーの意向により掲載を見送らせていただきます。今月は急遽内容を変更してお送りします。




その他のトピック
      • エアロミセス、グレイテストヒッツ発売。
      • glove、5年ぶり活動再開。
      • 放課後ティータイム、MIOが無期限活動休止を発表。




唯「どうしちゃったんだろうね、澪ちゃん。いきなり活動休止だなんて…」

梓「私たちに相談せずにいきなり…」

紬「…ずっと家に篭りっきりらしいわよ?」

律「………………」

唯「………こんなことになるなんて…」

梓「澪先輩どうして…」

紬「やっと5人で活動できると私思ったのに…」

律「…………………」



唯「……りっちゃん?」


律「………………あ~もう!! こんなことじゃなにも始まらないぞ!! みんな、今から無理やり澪の家押しかけよう!!」ダッ!

梓「ちょっと!律先輩!!」

唯「まってよ~~りっちゃん~。」


ドンドンドン!! ドンドンドン!!

律「おい澪ー! ここをあけろー!!」

梓「そんな乱暴に…」

紬「聞いて澪ちゃん!! 私たち澪ちゃんに話があるの!」

唯「どうして何も言わずに活動休止発表したの!? 澪ちゃーん!!」

梓「澪先輩! 開けてください!!」

ガチャ・・・

律「澪!」

澪「……………」

唯「澪ちゃん…」

澪「……………入って…」




梓「すごくやつれてますね…」ヒソヒソ
律「なにも食ってないんじゃないか…?」ヒソヒソ




澪「………これを見て…」

律「…?」

唯「なにこれ?」

澪「……………世間の私たちへの意見…」



澪「どう? びっくりしただろ。世間はもう私たちには飽きてるんだよ。」

律「…………」

唯「………」

澪「みんなビックリしすぎて声も出ない…? だろうな…。私は今HTTのすべてを否定したんだから。」



律「………………おい。」

澪「な、何だよ。」




律「……………くだらねぇ…くだらねーよ!! たかがネットの書き込みに!!!」

唯「そうだよ!!  そんなの関係ないじゃん!! 私たち好きで音楽やってるんだよ!! なのに世間の意見なんて気にしてるのおかしいよ!!」

澪「じゃあ…お前達はこれ見て何も思わないのか!?」


律「まっっっったく!! なんにも感じない!!」



唯「そんなネットの書き込みに本気になっちゃってる澪ちゃんがどうかと思うよ!! 見損なったよ! 澪ちゃん!!」


澪「そうか……………」

澪「みんな私をバカにしに来たんだな…」


律「あぁ!?」


澪「………廃人になった私を笑いに来たんだ。そうだろ!?」


律「おまえ………」

梓「お、落ち着いてください!みなさん!!」

澪「…帰れよ!! もうお前達の顔も見たくない!! さっさと帰れよ!!!!」



紬「澪ちゃん!!」

律「ああ帰る!! 澪がこんな奴だと思わなかった!!」



唯「あぁっ!りっちゃん!!」

紬「待ってよ~!!」

梓「律先輩~!!」






澪「………くそッ…………なにが『世間の意見なんて』だ……もうHTTに居場所なんてないのに…………くそッ。」

澪「もう………HTTはおしまいなんだよ………。」


……

唯「…どうしてこんなことなっちゃったんだろ…」

律「……………………」

梓「たしかに、あの書き込みはショック受けますよ。でも…」

紬「でも…?」

梓「でも……そんなこといちいち気にする人じゃなかったはずなのに…なんというか…澪先輩らしくないというか…」

律「私も……あんなに澪にきつく言ったのは初めてだ……それほど世間の目を気にしてたんだな、澪は。」

唯「……なにか良い方法ないかな…澪ちゃんを説得する…」




        『PEAK MODEL』 3月号

特集・・・・放課後ティータイム、2度目の武道館ライブ。

ブレイクから約一年。早くも2度目の武道館ライブが決まって、今一番のりに乗っているバンドだろう。
しかし、未だにベース担当MIOが活動休止中だ。このまま4人で武道館ライブとなると少々寂しい。
活動休止の理由は明らかではないが、何にせよライブ当日までには復帰して欲しい。

     略

       written by PM編集 M氏




===リハーサル中===


唯「ついに本番明日だね…」

梓「結局澪先輩は家に篭りっきり…」

紬「私がたまに家に行ってあげてるんだけど…全く音沙汰なしよ。世間に目を向けるのが嫌みたい…。」

唯「澪ちゃん…帰ってきてよ…」



律「しかたない…無理やりでも引き戻そうぜ。やれるだけのことはやったんだし…」


梓「無理やりといっても…どうやって…」

律「まぁまかしとけって。」



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