===12月某日=とあるレコーディングスタジオ===

じゃじゃじゃ~~ん♪

澪「ふう………」

律「…澪、もうちょっと声量あげれないか? 唯のコーラスに負けてしまっている。」

澪「そ、そうか…?いつもどうり歌ったつもりなんだが。」

律「唯はどう思う?」

唯「たしかに、ちょっとパワーが無かったかも。」

梓「私もそう思います。」

澪「そうだったか…すまない。」

律「じゃあもう一度いくぞ~。」


じゃじゃじゃ~~ん♪


澪「…………」

律「おい、さっきより酷いぞ。」

唯「澪ちゃん…」

澪「そんなはずは…」

律「どうする?今日はもうやめとくか?」

澪「いや!次からいける!次こそちゃんと歌うから!」

律「じゃあ…もう一回。」


じゃじゃじゃ~~~ん♪


澪「ふう……」

律「ちょっとはマシになったけど……………全然だな。」

澪「なんでだ…くそっ…」

律「……………もしかして、澪。」

澪「なんだ?」

律「…ほんとは紅白出たかったんじゃないのか?」


澪「そ、そんなこと…!」

唯「だって澪ちゃんも私と一緒に断ったんだよ!?」

律「テレビは慣れないから出たくない。でも本当は出場して、紅白の舞台で演奏したかった…そうだろ?」

澪「……………………別に……そんなはずじゃ…」

律「…私たちには出たくないと振舞ってきたけど、心のうちでは出場したい気持ちがあったんじゃないのか?」

梓「澪先輩…」


澪「じゃあ…どうしたらよかったんだよ!!!」

唯「澪ちゃん…」

澪「なあ!そうだろ!? 武道館で誓ったじゃないか!ムギを含めて、5人でHTTだって!!」

律「そうだけど…」

澪「律の言うとおり、本当は出たかったさ! でも!ムギはどうなるんだよ!! あれだけ5人のライブが最高とか言っておきながら、ムギ無しで紅白出場しちゃうって言うのか!?」

唯「澪ちゃん、落ち着いて!」

梓「澪先輩!!」

律「………」

唯「……」

梓「…………?」


澪「…とにかく、ムギがいないHTTにはもう用が無い。私はムギが帰ってくるまで活動しない。」

唯「澪ちゃん!」

梓「澪先輩!!」

紬「澪ちゃん…」


澪「そういうことだから。それじゃ…」


唯「そんなこといわないでよ!!」

梓「見損ないました!先輩!」

紬「そうよ!私たち5人で一つでしょ!?」




澪「もういいんだ……………………ん?」


唯「どうしたの?」

梓「先輩…?」

紬「澪ちゃん…?」






澪「…………へっ?」


澪「ムギ………か?」


紬「そうよ?」





澪「………………はぃ?」


律「どうしたんだ澪。ぽかーんとしちゃって(笑)」ニヤニヤ



澪「り…………………りつうううううううううう!!!!!!!!!!」



澪「なんで皆教えてくれなかったんだよぉ…」

律「ごめんごめ~ん♪」

唯「私は、ムギちゃんがスタジオに入ってくるまで知らなかったよ。」

梓「私もです。」

澪「もうやだ…恥ずかしい…」

律「実は昨日の晩、突然ムギから電話が来たんだよ。『今日本にいるから、明日会えないか』って。それならあえて皆には黙って驚かしてやろうぜってことになったんだ~。」

唯「ムギちゃん~~~ もう会えないかと思ってたよ~。」スリスリ

梓「それにしても、なんで日本にいるんですか?」

紬「ちょっとね。二日間ぐらい休み取れたから、久々に皆と連絡とって会おうかなって。」

唯「そうだったんだ~。て、ことは今まで連絡も出来ないほど多忙な日々を!?」

紬「そうね。イギリスの音楽番組出演して、アメリカの音楽フェスにも出場して、さらに今年は世界ライブツアーもやったから。」

唯「そっかぁ~。それで武道館ライブのときもリハ来れなかったんだ。」



澪「もう………やだ…………死ぬほど恥ずかしい…」

律「澪~。いつまで落ち込んでるんだよ~。」


紬「『ムギを含めて、5人でHTTだって!!』その言葉に私痺れちゃった~。」

澪「全部聞いてたのかよ、ムギ…」


律「5人そろったことだし、久々にどこか遊びにいこうぜ~!」

唯「やったあ~!」


澪「律。そのまえにレコーディング済ませてからだ。」

律「えぇぇぇぇ」



唯「寒いね」

律「仕方ないだろ。むしろマフラーしてニット帽かぶったらうまい具合に変装できていいもんだ。」

唯「うぅぅ~~~。はやく建物の中はいりたいよ~。」

律「あ、いま面白い歌詞浮かんだかもっ!」

唯「なにい~~。私だって~~。」

紬「ふふっ。本当に変わってないわね、皆。」

澪「まあ、あの二人はな…。」

紬「あら? 澪ちゃんも変わってないわよ?」

澪「な…/// 私はあの二人と違って成長したぞ!」

紬「そうかしら…?」クスクス

梓「一番変わったのはやっぱりムギ先輩ですよ。あんな奇抜なメイクして演奏する人じゃなかったのに…」

紬「そう?  …あ!MAXバーガーじゃない! 皆行きましょう!」



……

唯「5人でMAXバーガー来るのも久々だね。」

律「というかこの地域自体来るの久々だな。」

紬「そういえば私、ここでバイトしてたわよね~。」

澪「ムギ、次は何処に行きたい?」

紬「じゃあ学校行きた~い!」

唯「学校学校!」

澪「いや、さすがに学校はいきなり押しかけるのはまずいだろ…」

律「うるせー!私たちはOBだ!学校に行って何が悪い!!」

唯「そうだそうだ~!」

紬「じゃあ皆、行きましょうか。」

澪「ちょ、ちょっと!」


===学校===

さわ「急に押しかけられてもこまるんだけど~…」

澪「すいません…」
梓「すいません…」

ザワザワ・・・ ザワザワ・・・

生徒A「ねぇ、あれ放課後ティータイムじゃない?」

生徒B「うっそー。まじでー?」

生徒C「放課後ティータイムって、ここの軽音部の先輩なんだってねー。」

生徒D「知ってる。このまえ山中先生から聞いたよ。あの人は知らないけど。」

生徒E「ちょっとサイン貰っちゃおうかしら//」


唯「おお~~~。部員が増えている…」

さわ「放課後ティータイムがブレイクしてから、急に部員が増えたのよ。それにしてもビックリしたわ~。ムギちゃんが戻ってくるなんて。」

紬「お久しぶりです。先生。」

さわ「それにしてもあなた達ひどいじゃないの。前、私に衣装作らせてって言ったのにまったく連絡しないなんて。」

梓「当たり前です先生…。あんな衣装着てテレビ出るのなんて嫌ですっ。」


生徒A「YUIさん!! サインください!!ギター教えてください!!」

生徒B「RITSUさん!! ドラム教えてください!! あとサインも!!」

律「はっは~~ん。どれどれ、国民的スターの私が教えてやろ~う。唯もギターを…って」

唯「うぅ~~~(泣) あずにゃあ~ん…私の変わりにギター教えてやってぇ~~。」

律「こら!!プロがギターを教えれなくてどうすんだよ!」


さわ「あっちはあっちで楽しんでるわね…」

澪「でもまさか、放課後ティータイムよりもっとすごい人物がここにいようとは…」

紬「?」

澪「…誰も思ってないだろうな…」

梓「でしょうね…」


唯「今日は楽しかったね~。」

澪「ムギ、ほんとに行っちゃうのか?」

律「今日だけとは言わずに、もっと遊びに来てくれよ~。」

梓「またお別れなんて、ムギ先輩…私寂しいです…」


紬「ねぇ…皆聞いて…」

澪「ど、どうした…?」


紬「私決めた…」




唯「?」




紬「私…………………ミュージック・アーバン・ギター脱退してHTTに加入する!」




唯澪梓律「………………」








唯澪梓律「えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」



唯澪梓律「………………」








唯澪梓律「えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」








唯澪梓律「………………」








唯澪梓律「えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」




律「いや!もういいよ皆!」




         『PEAK MODEL』1月号

緊急特集・・・・Cathy、ミュージック・アーバン・ギターから放課後ティータイムへ

突然発表された超衝撃ニュース。思わず疑ってしまった方も多いだろう。
先日、ミュージック・アーバン・ギターのキーボーディストCathyが、放課後ティータイム(通称HTT)への電撃移籍を全世界同時発表した。
以前Mステにゲスト出演した際に、日本人であり、元々HTTのメンバーと学生時代に交友があったことを告白。そのことが縁となったのかもしれない。
もちろん、洋楽グループから邦楽グループへの移籍は異例中の異例だ。
         中略

今後は本名である『TSUMUGI』の名でHTTのキーボーディストとして、日本を拠点に活動するとのこと。
今後も放課後ティータイムの活躍から目が離せない。

          written by PM編集部 M氏

次号予告
      • 動画投稿サイトで人気の曲を大特集
      • 洋楽歌手がカバーした日本の曲。ヒットするわけに迫ります
      • 放課後ティータイム、ロングインタビュー etc



===とあるCDショップ===

唯「りっちゃん。みてよ、これ。」

律「どこのCDショップ行っても私たち5人のパネルが入り口に置かれてるな。」

唯「り…りっちゃん!!!」

律「ど、どうした!?」

唯「やっとだよ…。やっと私たち始まったんだよ!!」

律「ああ…HTTはこれからだ! ここが私たちのスタート地点なんだ!!!」

唯「りっちゃん!!!」

律「唯!!!!!!!」


ジロジロ ジロジロ ザワザワ ・・・ウッセーナ


律唯「………すいません…」


ザワザワ ザワザワ

客「あの人HTTじゃない?」
      客「まさかそんな…」



律「…まずい、ばれそう。平沢さん、走るぞ。」

唯「うん。田井中さん。」

ダッ

   客「あっ逃げた」
      客「YUIとRITSUだったよね、今の。」
         客「ダウ○タウ○DXに投稿しようぜ。」



唯「はぁ…はぁ…ここまでくれば大丈夫だよ」

律「危ないとこだった…」

唯「そうだ、明日って何か仕事あったっけ?」

律「明日はあれだ、PEAK MODELの取材だろ?」

唯「そうだったそうだった! 雑誌の取材とか受けたこと無いけどどうしよう…」

律「普通に質問されたことに対して答えればいいだろ。それにメンバー全員いっしょに取材受けるから大丈夫だって。」

唯「大丈夫かなぁ…」

律「前テレビ出たとき普通にトーク出来てたじゃん。」

唯「ちがうよ~。あれは司会の人が有名な人だったし、テレビで何回も見たことあったから知り合い感覚でトーク出来たんだよ~。」

律「普通そっちのほうが緊張すると思うが…」

唯「嫌だ~。取材受けるの。」

律「じゃあ私の家で練習しよう!な! 私が質問をするから、それにしっかり答えれるようになること!」

唯「えぇぇ~~~」


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