唯「メジャーデビューも出来たし、ほんと私たちがんばってきたよねー」

律「もう私達このまま死んじゃってもいい~~~」

梓「先輩達何言ってるんですか。デビューして、シングルも数枚発売したし、まだまだ頑張るのはこれからじゃないですか。」

澪「でも一つだけ気にいらないものがあるな・・・。」

唯「うん・・・・・ムギちゃんがいないことだよね・・・・・。」

律「しかたないよ・・・・・高校卒業してすぐ家の都合でアメリカ行っちゃったんだもん。」

梓「できるなら・・・・・5人で一緒にデビューしたかったです・・・・・。」

澪「梓、そんなに悲しむな。私たちまで悲しくなるだろう。」

梓「澪先輩! なんとか紬先輩を引き戻す方法ないですか!?」

唯「そうだよ! 私達は5人で『放課後ティータイム』だよ! ムギちゃんのいない放課後ティータイムなんて・・・」

澪「無茶言うな二人とも・・・。」


澪「じゃ、今日の練習はここまで。また新曲リリースするつもりだから、よろしく。」

唯「んじゃばいばい~い みんな~」

澪「ああ、また。」
律「おぅ。お疲れっ。」
梓「おつかれさま、唯先輩。」


電車内

梓「じゃあ、わたしはここで。」

唯「ばいば~い。あずにゃん。」


唯「あ~あ。もっと高いマンションに住みたいな~。」

唯「・・・・て、それよりムギちゃんだ。いくらなんでも澪ちゃんひどいよ・・・。」

唯「私達はいつも5人でがんばって・・・体育館でライブやって・・・・大盛況で・・・・。」

唯「でも、いざデビューする頃にムギちゃんがいなくて・・・・4人でデビューしちゃって・・・・。」


唯「こんど皆に真剣に話そう・・・! そしたら皆ムギちゃんの大切さ、5人でやることの意味を分かってくれるよ・・・・」


唯の部屋

♪~♪

唯「ん?誰からかな?」

憂「やっほー! おねえちゃん!」

唯「うい! どうしたの急に?」

憂「おねえちゃんがちゃんとやってるか心配で電話しちゃった・・・//」

唯「そんな心配しなくても大丈夫だって~」

憂「でもやっぱりちゃんと生活できてるかどうか聞きたくて」

唯「だいじょうぶだよ~」

憂「あ、そうだ! 放課後ティータイムの新曲買ったよ! やっと私のうちの近所にあるCDショップにも並べられたんだ~」

唯「ほんとに!? やった~」

憂「これからも頑張ってねおねえちゃん! あ、あと三人にも頑張ってねって伝えといて!」

唯「え・・・あ、ああ! うん! 伝えとくよ」

憂「?  どうしたの?」

唯「いや・・・なんでもないよ・・・・」

憂「じゃあまたねっ おねえちゃん」

唯「また~」


唯「・・・・・やっぱり悲しいよ・・・憂の中では放課後ティータイムが4人だということになってる・・・」

唯「あんなに高校時代5人ではしゃいで・・・5人いればほんとにいつも楽しかった。」

唯「なのに・・・・・ムギちゃんはどんどんみんなの記憶から消えていく・・・」


数日後

律「みんなあ! やっとるかねぇ!!!」

澪「律、遅いぞ。レコーディングの時間はとっくに過ぎてるぞ」

律「ふふふ…そんな手ぶらで胸張ってここに来れるわけないだろう」

澪「どうしたんだ? 律」

律「なんと! 私達放課後ティータイムが!!! 有名音楽雑誌でしょうかいされましたーー!」

澪「ほ・・ほんとか!? 律!?」

梓「これでブレイクが近くなりましたね先輩・・・・・!」

律「その雑誌がなんとぉ! 『PEAK MODEL』の最新号だあ!!」

澪「なに! す・・すごいじゃないか!」

唯「何? 『ぴーくもでる』って」

澪「なんだ、唯知らないのか。『PEAK MODEL』っていうのはな、去年創刊したばかりにもかかわらず、すぐに若い音楽ファンの間で話題沸騰。その雑誌で紹介されたアーティストはブレイクするというジンクスがあるんだ。」

唯「へぇぇ・・・そうなんだ・・」

律「なんだぁ唯。あんまりうれしそうじゃねぇなあ。」

梓「おそらく・・・・唯先輩は紬先輩と一緒に、5人でブレイクしたいんだと思います。」

律「なんだ。そんなことか。」


梓「そんなことってなんですか!!!」

唯「!?」

梓「わたしも・・・・わたしも紬先輩と一緒にデビューして・・・一緒に有名になりたかったのに・・・・」

澪律「梓・・・・・」

梓「二人とも・・・・・忘れたんですか!? あの楽しかった高校時代を! あの5人で立った学園祭のステージ!」




澪律「・・・・・・・・」



澪「・・・・気がつきたくなかっただけなのかもしれないな・・・・」

律「ムギがいないことに対しては目を瞑り・・・・ただ、売れることだけ見てた気がする・・」


唯「みんな!!」

澪「ああ・・・梓の言ってる事・・・分かってきた・・・」

律「私も・・・・ムギともう一度ステージに立ちたい! もう一度、5人で演奏したい・・・!」

梓「先輩・・・・」
唯「澪ちゃん・・りっちゃん・・・・」



       『PEAK MODEL』3月号

今週の特集・・・・放課後ティータイム
       放課後ティータイムの魅力を徹底分析!

        「必ず売れる!」そう本誌の「M」が語る。

放課後ティータイム。その名は聞いたことがあるかもしれない、だがいまいち読者は興味がわかなかったのではないだろうか
その魅力はたくさんあるが、特に特記したいのが「パワフルさ」だ。
近年、女性のパワフルさが感じられるバンドはなかなかいない。しかし『放課後ティータイム』は違う。
私達が忘れていた音楽に対しての「パワフルさ」をまさに思い出させてくれる
    中略
今後も、彼女達4人の更なる活躍に期待だ。

        written by PM編集部 M氏

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数日後

唯「やっぱりPEAK MODELでも4人て紹介されてる…」

澪「あ・・・・あたりまえだろ! 世間では4人っていうイメージが付いてるんだし」




唯「澪ちゃん! ちょっとついてきてほしいところが!」

澪「ど、どうした?唯」

唯「いいから! あ・・・・別に変な意味じゃないよ・・・?///」

澪「あたりまえだ!」


さわ子「それで私のところに来たってわけね・・・・なるほど、次の新曲の衣装を私に作ってほしいと」

澪「いや・・・そうじゃなく・・・」


唯「さわちゃんならムギちゃんのことについて何か知ってると思ったんです!」

澪「どんな些細なことでもいいんです! ムギが高校卒業した後どうなったか、教えてください!」



さわ子「うう~ん・・・・助けてあげたいのは山々なんだけど・・・・ごめんなさい。私もまったく知らないわ・・」

唯「そこをなんとか!」

さわ子「な・・・なんとかといわれても・・・・ねぇ・・・」

さわ子「力になれなくてごめんなさい・・・・」

澪「あ、いいです、全然。」

さわ子「でも、応援してるわよ! あとテレビの仕事が入ったら迷わず私に伝えなさい!」

唯「へ、なんで?」

さわ子「すぐに萌え萌えな衣装用意してあげる! メイドとかゴスロリとか巫女装束とかスク水とかウェイトレスとかCAとかナースとか軍事服と(ry」

澪「唯・・・帰ろう・・・」
唯「そだね・・・・」



晩 唯の部屋

♪~♪

唯「あ、電話だ。誰からだろう」


和「やっほー。唯」

唯「あ、和ちゃん!」

和「久しぶりー。元気にやってる?」

唯「元気だよー。和ちゃんは?」

和「それが仕事が大変でさ。」

唯「そっかー。有名出版社に就職したんだったっけ。すごいなぁ和ちゃんは」

和「何いってんの。バンドやってるほうがすごいと思うけどな。そうそう、PEAK MODELで特集組まれたって? すごいじゃない。」

唯「へ? 何で知ってるの?」

和「だって私も創刊以来毎月チェックしてるもん。ほんと、まだ知名度低いのによくPEAK MODELで取り上げられたわね。」

唯「へへへ~//」

和「ま、がんばってよ。応援してるからさ。」

唯「ありがとー。和ちゃん~。 お仕事頑張ってね~」

和「唯も頑張ってね。それじゃ。」


唯「あ! 和ちゃんにムギちゃんのこときいとけばよかったあ~」

唯「ま、しらなさそうだし、いっかぁ。」


数日後

律「今日。メンバーに集まってもらったのは他でもない・・・・」

澪「いいから言ってくれ。私これからバイトがあるんだ」

律「まあ慌てなさんな。」

律「よく聞けよ皆・・・なんと、私達『放課後ティータイム』の新曲、「ぴゅあぴゅあはーと」が!」


律「なんと!」


律「オリコンウイークリーチャート初登場!」


律「14位にランクイン!!!!!」 律「オメデトー」  律「<ぱちぱちー」

梓「なんか微妙な数字ですね・・」

律「なにいってんだー 今まで50位以内にさえ入らなかったのに、いきなりの上位ランクインだぞ!」

唯(ていうかぴゅあぴゅあはーとが新曲だったんだ・・・・)
唯「いや、そんなことより皆! ほんとにこのままでいいの!?

律「そんなこととはなんだ。そんなこととは。快挙だぞ快挙。」

唯「いや、ランクインしたのは単純にうれしいんだけど・・・・でもムギちゃんのことはこのままでいいの!?」

梓「唯先輩・・・」

唯「このままだと、多分私達のファンが増えていく。でも、そのファン達の心の中にはムギちゃんはいないんだよ!? 『放課後ティータイム』は4人組として世間に認知されるんだよ! いいのそれで!?」

澪「唯・・・・・」

律「もちろん・・・私もすごく悲しい・・・・」

唯「でしょ!りっちゃん!」

律「でも・・・・このままブレイクを逃したくもない・・・・高校のときからの夢じゃんか・・・」

唯「りっちゃん!」

澪「唯の気持ちもわかる。でも、ここでブレイクを逃すとおそらく一生後悔すると思う・・・・それは唯も同じ気持ちだろう」

唯「澪ちゃん・・・・」グスッ・・

澪「唯、おそらくムギは待ってても私達のところには来ないと思う・・・。卒業の日から一切連絡はつかないんだ。アメリカにいるんだから、もちろん私達がメジャーデビューしてるとも知らないだろう」

唯「・・・・・・」

澪「だからな。私達が、ムギを見つけるべきなんじゃあないか!? アメリカの何処にいるかも分からない。でも、同じ空の下にいることは確かなんだ。」

澪「絶対・・・いつか遭えるよ・・・絶対・・・・・・」

律「澪・・・」
唯「澪ちゃん・・・」
梓「澪先輩・・・」


澪「すごい恥ずかしいこと言っちゃった・・・・」

唯「そんなことないよ!澪ちゃん!」

梓「澪先輩。ちょっとかっこよかったです・・・・。」

律「そうだぞ~かっこよかったぞ~さっきの澪は~」

唯「りっちゃん!」

律「でも、ムギのことだから、アメリカでもきっとうまくやってるよ~。いつかひょっこり出てきたときは、新メンバーとして加入させようぜ」

唯「そうだね・・・」

律「ほらぁ、澪もいつまでも頭下げてないで、どっか飲みに行こうぜー」

澪「私も今日は飲み明かすぞおお!」
唯「わたし・・・お酒飲めないよ・・・」


次の日

唯「ええ! 私達がテレビ出演!?」

律「そうだ! BS放送だけど初テレビだぞ! 緊張するなよ皆!」

澪「で、いつなんだ、それは」

律「へ? 今日の晩7時だけど?」

澪「な・・・・今日の7時!? ちょっと待て、まだ何も知らされてないぞ私は」

唯「私も初耳ー。」

梓「私もです・・・」




    『PEAK MODEL』4月号

特集・・・・放課後ティータイム

先月号で特集した放課後ティータイム。たくさん反響がよせられました。
   中略
そしてなんと!Oricon Weekly Chartで初登場14位を記録!さらにはテレビ出演も決定!
これは放課後ティータイムファンなら絶対見るべし!
放課後ティータイムのさらなる活躍に期待大です!

    written by PM編集部 M氏

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律「ダイジョーブダイジョーブ。ただ司会者とトークしてぴゅあぴゅあはーと演奏するだけジャン」

唯「なんだぁ~それなら大丈夫そう。」

澪「律、そう簡単に言われてもだな……」

律「あ、ちなみに生放送だから。」

澪梓「えええええええ!!」

律「じゃ、6時に局入りで、それから大まかな打ち合わせ。7時から本番ね~。遅れるなよ~。」


澪「なんか・・・適当だなあいつ・・・」

唯「でも、もしかしたらムギちゃん見てくれるかもよ?」

澪「いや・・・・アメリカにいるのにそれはない・・・」


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