~おまけ!~
紬「ひとりで無人島から脱出するのが夢だったの~♪」
ええ、条件はわかってます。
何せ私が決めたことですもの。
ちょっと条件は違うけど、みんながいるどっちの島にも危ない生物はいないし、この島も安全。
でも、それを見ているだけだと、とってもつまらないんじゃないかしら?
紬「ほいほいっと」
やっぱり、アウトドアといえばかまどよね~。
石を集めて積み上げて……あら、上出来なのかしら。
紬「次は……薪かしら?」
そこら辺の木を折っても燃えにくいらしいから、適当に落ちてる枝を集めればいいのかしら。
……うん、叩いてぶつけて乾いた音がするのだけを選んで、っと。
紬「ええと、たしかくまさんはこうして……」
かまどのところまで戻って、尖った石で枝を削るのよね。
火口っていうのになって、こうして削って凹んだところを別の枝を使ってガシガシ擦って摩擦熱を……。
紬「あらあら、もう煙が……ここに枯れ草と火口を、ふー、ふーっ」
ぽうっ、と勢いよく炎が上がります。
よかった、くまさんのやってる通りにすればサバイバルなんて楽勝ですよね。
あとはこの火を小枝に移して、もっと太い枝に移していって……。
薪をたっぷり重ねておけば、獲物を狩ってくるまで消えないかしら~?
紬「あら、なかなか勢いよく燃えてくれるわね~」
今使った枝が削れてちょっと尖ったから、銛の代わりに使えるかしら。
乾いた枝は他にもあるし、もし火が消えても問題なさそう~。
さてさてさて。
危ない生物がいないとわかってて残念だけど、森に向かおうかしら? 海に入ろうかしら?
紬「……あら?」
SPの方々が小さなボートでこっちに向かってきてる。
ということは、他のみんな……どちらかのペアが、もうギブアップしちゃったの?
……冒険出来なくて、ちょっと、残念かも。
折角キャンプが出来て、これからだっていうのに。
でも、私のわがままに付き合わせるわけにはいかないわよね。
紬「さぁさ、皆さん急いでくださ~い」
私が自分で島に来ておいて、巻き込んでおいて何なんだけども。
大切な軽音部の仲間を……大事なお友達を、早く助けにいかなくっちゃ。
本当、一方的に巻き込んでおいて何なんだけどもね~♪
~ひとりでかってにおしまい!~
最終更新:2011年01月13日 20:49