澪「何してるんだ?」

律「プラモ作ってる」

澪「ここはいつから模型部になった」

律「いいじゃんいいじゃん」

唯「りっちゃん頑張れ!」

律「おう!・・・ペンチ、誰かペンチ貸してくれ」

澪「そんなものはない」

梓「ありますけど・・・」

唯「って、あるの!?」

梓「ギターの弦を張り替えるときに使ってます」

澪「なるほど」

梓「でも、なんだか貸したくないです」

澪「そうだ、それがいい」

律「ひでぇ」

紬「今すぐ用意させるわ」

澪「おい、甘やかすな」

ピッ

紬「もしもし?私だけど、今すぐ最高級のペンチを」

澪「最高級のペンチって何」

紬「よくわからないから、プラモデル作るときに必要そうなもの一式揃えて今すぐ持ってきて」

紬「塗装用のエアブラシ一式?よくわからないわ。一応それも持ってきて」

澪「おい、明らかに必要ないだろ」

律「そりゃ塗装してあるヤツだからな」

唯「むしろ、これ以上どこに色塗るの?ってくらいカラフルだよね」

紬「あら、そう?まあいいわ」

澪「いいのかよ・・・」

律「ちょっとそれ取ってくれ」

澪「え、どれ?」

律「その青いヤツ」

梓「あ、これですか?」

律「そうそう」

梓「これって・・・?」

律「接着剤だよ」

梓「へー、プラモデルって接着剤使うんですね。はい、どうぞ」

律「おう、サンキュ」

律「」

梓「」

紬「きたっ」

律「おい、梓。手、離せよ」

梓「いや、先輩こそ」

唯「えっと、どうしたの?」

澪「まさか・・・」

律「いやいや、そんなまさかまさか」

梓「ないない。それはない」

グッ・・・

唯「・・・もしかして、取れないの?」

律「・・・」

梓「・・・えっと」

律「嘘だろ・・・?」

澪「どうしてこうなった」

紬「私だけが得をするシステム」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


律「んで、どうする?」

梓「どうするって・・・」

律「これじゃまともにドラムも叩けねえぜ」

梓「私だってまともにギターも弾けないですよ」

紬「私、知り合いのお医者さんに相談してみるわ。だからしばらくはこのままで我慢してて?」

律「お、おう。頼んだぜ、ムギ」

紬「ええ、任せて!(3日くらい放置してじっくり堪能してからがいいかしら。うふふ)」

梓「よりによってなんで律先輩と・・・」

律「なんだってー?」

梓「なんでもないです」

澪「・・・で、今日はどっちの家に帰るんだ?」

律梓「あ」

律「梓、うちに来いよ」

梓「せ、先輩こそうちに遊びに来ません?」

澪「・・・(二人とも自分の家に帰りたいんだな)」

唯「ケンカはいけませんっ!」

一同「!?」ビクッ

唯「今日はりっちゃん家に行きなさいっ、明日はあずにゃんの家に行きなさいっ」フンスッ

律「明日はって・・・これは一体いつになったら取れるんだろうな?」

梓「一刻も早く取れるといいですね」

律「ああ、同感だな」

澪「とりあえず、取れるまでは交互に行き来する感じでいいんじゃないか?」

律「そうか・・・そうだよな・・・」

梓「じゃあ今日は・・・」

唯「りっちゃんの家!私が決めましたっ」フンスッ

律「へへっ、んじゃそういうことだな」

梓「うー・・・わかりました・・・」



~~~~~~~~~~~~~

律「なあ、いつまでも脹れてるなよ」

梓「だって・・・律先輩の部屋ですよ?」

律「んな!どーゆーことだコラ」

梓「べ、別に・・・先輩、何かゲームとかないんですか?」

律「え?あるけど・・・」

梓「じゃあそれやりましょうよ、正直暇です」

律「まあ、それもそうだな」

律「でもさ、私は左手が使えないし、梓は右手が使えないだろ?」

梓「あ」

律「それとも二人三脚みたいな感じでアクションゲームとかやるか?」

梓「あ、それ面白そうですね」


律「よし、わかった。ゲーム機は聡の部屋にあるから取ってくるな」

梓「はい、いってらっしゃい」





……

律「梓、離せよ」

梓「私だって離したいですし、離せたら今律先輩の家にはいません」

律「ですよねー。よし、梓も一緒に来いっ」

梓「え、あ、ちょ・・・!」


律「おーい、聡ーいるのかー?・・・別にいなくてもいいけど」

聡「あ、姉ちゃん。どうしたんだよ。・・・って、は?」

律「なんだよ」

聡「そそそその子誰だよ・・・///」

律「ん?ああ、後輩の梓だ」

梓「どうも、始めまして」

聡「そ、そうじゃなくて、何で手繋いでるんだよ・・・///」

律「なんでって・・・えーと」

梓「ちょっとした手違いがあって、しょうがなくこうなってるんです。決してそういう関係では」

聡「前から俺は怪しいと思ってたぜ・・・姉ちゃんはそっちの気があるんじゃないかって」

梓「おい聞け」

律「っていうかお前は姉貴をなんて目で見てんだよ」

聡「畜生、俺より先に姉ちゃんに彼女が出来るなんて・・・!」

律「こら」

聡「俺、時間かかるかもしれないけど、受け入れていこうと思う」

律「だから違うっての」

聡「(このまま付き合う→結婚→日本ではできない→どこで挙式を上げようかって話になる)」

聡「オランダがいいと思う!」

梓「この人もうヤダ」




律「はー聡のヤツ、なんか変な誤解してるなー・・・」

梓「なかなか話も聞いてもらえなかったですね・・・」

律「『オランダがいいと思う!』って、アイツ急にどうしちまったんだろうな?」

梓「さあ?それよりほら、せっかく借りたんだから早くやりましょうよ」

律「あ、ああ。そうだな」


カチッ


律「それじゃあ私が○とか×押すから」

梓「私が十字キーですね」

律「このゲームはLとRもよく使うからなー」

梓「どういうゲームなんですか?」

律「工場から逃げ出すゲーム」

梓「はい?」

律「そんで仲間を99人助けるんだ!」

梓「(なんか、変なゲームだな・・・)」


テレビ「トマレ!・・・ワカンナイ・・・ドガガガガガ!アー!」


律「ほらー、梓が逃げないからまた死んだじゃないか」

梓「すみません(マジでこのゲーム何)」

律「ラプチャーファームすらクリアできなかったらこの先大変だぞ!」

梓「えーと、はい、すみません?」

律「よし!今だ!転がれ!」

梓「こうですか?」


テレビ「ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・グチャ!」


律「転がりすぎでミンチになったじゃないか!」

梓「私だって止まろうとしましたよ!」

律「全く、ゲーム音痴め!」

梓「うるさいです、ほら先輩。仲間が床掃除してますよ」

律「あ、ホントだ」

梓「光の輪まで連れって行ってあげましょう」

律「おう、目指せ全員救出だな!」

梓「はい。まず、あの敵をどうするか、ですね・・・」

律「くっ、アイツは銃持ってるからな。迂闊に動くとまた撃たれるぞ」

梓「じゃあどうするんですか」


律「梓、Lボタン押すんだ」

梓「こうですか?」ポチ

律「そうそう、そんで、こうだ!」ポチ


テレビ「ミヨンミヨンミヨン・・・!」


梓「緑色の主人公から緑色の光が・・・!!」

律「見てろっ!」

梓「光が・・・敵にまとわりついて・・・」


テレビ「ゲッヘッヘッヘ・・・ハーイ♪」


律「よっしゃ成功!梓、ちょっと動いてみろ」

梓「へ?」ポチ


テレビ「シャカシャカシャカシャカ・・・」


梓「すごい!操れるんだ!」


テレビ「アー・・・」


律「動かしすぎだー!落ちたー!」

梓「せっかく操ったのに・・・」

律「誰のせいだ、誰の」

梓「あ。あんなところにもう一匹いますよ」ポチ

律「ホントだ、よし、もういっちょ!」ポチ

テレビ「ミヨンミヨンミヨン・・・!ゲッヘッヘッヘ・・・ハーイ♪」


律「よし、成功!」

梓「こいつはどうするんですか?」

律「どうって言ってもなー、適当に殺せばいいかな。そうしたら目の前の仲間を助けられるぜ!」

梓「そういえば、さっきからこの人(?)達、喋ってますけど・・・」

律「あー、そうそう。L1とL2を押しながら○、×、△、□を押すと喋られるんだよ」

梓「へー。これ、一人でやると操作覚えるまでにすごい時間かかりそうですね」

律「慣れれば平気だよ」

梓「そんなもんですか?」

律「試しにコイツでなんか喋ってみようぜ!梓、L1を押してくれ」

梓「あ、はい(L1ってどっちだったっけ?)」

律「L1を押した状態で○を押すと」


テレビ「バババババババッ!!・・・シュウウウ・・・」


梓「ああ!助ける直前の仲間が打たれた!」

律「L1押してって言ったじゃんか!」

梓「私が迷ってる間に律先輩が○ボタン押すから発砲したんじゃないですか!?」

律「そうだよ!だって押してるもんだとばっかり思ってたもんよ!」

梓「・・・あーあ、仲間かわいそう。腐って黒くなって溶けて地面に吸収されちゃった・・・」

律「言うな・・・あいつのことは言うな・・・」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


梓「結局・・・99人中10人しか助けられなかったですね・・・」

律「さすがエイブ、難易度高いぜ」

梓「もう疲れました・・・」

律「じゃあ別のゲームやろうぜ!じゃーん!聡の部屋からかっぱらってきたぜ!」

梓「・・・女二人でときメモ・・・」

律「ん?梓このゲーム知ってるのか?」

梓「なんだか、聡君がかわいそうになってきました」

律「ん?お?そうか?」

梓「いいえ、なんでもないです」

律「じゃあ何のゲームやる?」

梓「さっきの緑色の主人公のゲームでちょっと疲れました・・・」

律「確かに、っていうかこの状態でよくクリアできたよな」

梓「でもあれはバッドエンドなんですよね?」

律「まあそうだけど・・・それにしても頑張ったよ、うん」

梓「あー、いいこと考えた!」

律「何々?」

梓「律先輩、ドラム教えてくださいよ」

律「・・・この手で?」

梓「忘れて下さい」

律「あー、いいこと考えた!」

梓「なんですか」

律「律先輩、ドラム教えてくださいよ」

梓「マネすんな!」

律「ドラム教えてくださいよ!」

梓「うっさい!てい!!」ブオン

律「おっと!」サッ

梓「わっ!」

ドサッ

律「・・・いててて」

梓「手が繋がってるの忘れてかわすからこうなるんですよ・・・いたた」

律「梓に上に乗られる日が来るとはなー」

梓「乗りたくて乗ったわけじゃないんで」

律「なんでー、つれねーの」


ガチャ

聡「姉ちゃん、ご飯できたy」

律梓「!!!!」

聡「」


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