梓「もぐ」



             ___            .....-‐┐
             〉z、:..:..:> ――‐z..'..:..:..:,∠}}
            厶- > ' ...:...:...:...:...:...:...:...:./⌒>  X
                {イ/,  ..:/.:/ .:i..:..:i:.ヽ:..:..:ヽ孑   十
             //.:イ斗 {   } .}.ハート i.:.::トrト、  ナ
         も   从:/:|ハ:ハ.:.::/イノ }/}:ノ|.:.::i:::ヽ:.ヽ.  r‐r‐
          ぐ    i.:| :/,z==ミV′ =ミ、|.:.:::|):∧:..'. 丶.ノ
             |.:{.:{つ      ⊂つ} .:.::}:/ l:.:. !
          r‐r‐ }.::込.  `爪`T’  / ::.:/′ }.:..| も
            丶.ノ /.::}ヽトミ:i7{‐;;‐ミ]7チ/イ}/―x. /:..;′ぐ
              /..:/   ∧つ(_ノヽ.:.:} /.:/⌒’{:..:′
          __.ノ.:ノ    廴7´oト、.:.:/V.:ノ    |:..{
        .イ.:ご´_    厂 >┴ = イ\   ヽ:.\__
    _ /′`  ̄ ̄`r‐、-<`ヽ/___r― 、__ノ     \:__ミ⌒`
  ,/o´_;ソ777t>'ト、  {::..::..::斗 '´ _/⌒∨      /´― ’
 i >‐/:o:__' :i :;;三〉 ヽ. `¨´    i⌒.:.::/
 ヽヽ`ー`== 彡__ノ ノ       廴.:ノ
   `  二二二  ´



律「あれ何個目だ?」

澪「さぁ…10個目ぐらいから数えてない…」

唯「あずにゃんあ~ん♪」

梓「ありがとうございます唯せんぱ~い♪」モグモグ

梓「…ウプッ」

唯「まだまだ食べられるよね♪いっぱいあるからね!あーずにゃん☆」

梓「唯先輩にあーんしてもらえるなら…私の胃袋は宇宙ですよ~♪ゥプ」

澪「…ま、まぁ食べてる間しか効果ないから仕方ないだろ…」

律「絶対下痢るぞ…」

紬「そうね、これでは根本的な解決にはならないわ…どうしましょう…」

コツッ

紬「あっ。矢じり」

紬(そういえばレポートにあった矢のもう一つの効果…)コソコソ

紬「黄金の沢庵を持つこの私ならばっ…黄金の精神も持っているはず…!」サクリ


ボンボンボンボンッ!!


紬「こ、こ、これはっ…!」

律「なんだ?ムギ何をしたんだ!?」


紬「リリー・マルレーン・レクイエム!」

澪「な、なんだ?あっ…」

澪「律ぅ~っ//こっちきて…//」ツンツン

律「み、澪…か、か、かわいいよ…//」

唯「あずにゃあん…あずにゃああああん」

梓「はぅ、唯せんぱい…だ、抱きしめてください…//」


紬「す、凄い…でもこれは第一段階…第二段階が終了する時、世界は完全に変革を遂げる…!」




律「とりあえず次食べさせたらやめにしよう」

唯「え?でもそれじゃあずにゃんまた…」

律「大丈夫、いざとなったらまた皆でおさえればいいし。
  第一このままじゃムギの言うとおりだよ、何の解決にもなってない」

紬「それより澪ちゃんの能力は結局何だったの?」

澪「わからない…夢中だったから…」

律「使ってみてよ、澪」じいっ…

澪「う、うん…」

唯「…?どしたの澪ちゃん、使わないの?」

澪「え?つ、使ってる…と、思う…」

律「み、澪?どこだ!?」キョロキョロ

紬「りっちゃん?…これはさっきの梓ちゃん状態ね」

唯「澪ちゃんはここだよりっちゃん」フニフニ

澪「ひゃっ!?ゆ、唯やめろっ!//」

唯「へへ、ごめんごめ…あっ!?き、消えた…」

律「お?出た。澪出た!」

紬「…おぼろげだけど、どういうものか見えてきたわね…」


梓「ごちそうさまー♪」


唯律澪紬「!!」


梓「ふぅ~とってもおいしかっ………はっ!?」ババッ

澪「梓……」

梓「……と、トドメを刺さなかったなんて…おっ…お、愚かな先輩達ですね…」

唯「あずにゃん、どうしてそんなこと言うの?私達あずにゃんが大好きなのに」

梓「!! …うっ…うぅ……」

律「梓…私達、何か悪い事しちゃってたか?だから怒ったのか?だったらごめんな…直すよ…」

梓「…先輩達はいっつも真面目に練習しないし…」

梓「私、納得したつもりでしたけど…実際には後輩だし立場弱いから遠慮してるだけだったみたいです…」

梓「だって先輩達を言う通りにさせられるかもしれないって力を手に入れたら、暴走しちゃったもん…」グスッ

梓「本当の私はこんな最低人間だったんです…うぅ…グスン……許されていいわけ無い…」

紬「何を言うの梓ちゃん…」

梓「グズ…ムギ先輩、マドレーヌ投げてごめんなさい… …私、自分の髪で首を絞めて死にます…」シュル

澪「梓っ!?やめ…」

唯「うぅうんたたたたたたたたたたたたたたたほわったァっ!!!!!!1」ズドッバシィ!

パラパラ…

梓「あっ… な、なんで邪魔するんですか唯先輩…」

唯「あずにゃんっ!!!」

梓「ひっ!?」ビクッ

唯「あずにゃんだいすきだよ!だいすきなんだ!!」ギュウッ

梓「ゆ、唯先輩っ…//」

澪「私も大好きだ梓!」ガバッ

梓「みおせんぱ…ぁう//」

紬「私もよ!梓ちゃんっ!!」ガッバ

梓「た…た…たくあ……//」

律「ワタシも、ダイスキダー!」ガッバァーナ

梓「デコ先輩…皆……私も先輩達が大好きですっ…!」

律「よーし!じゃあ仲直りも出来たところで!」

梓「はい!れんs」
律「帰るかーーー!!」

梓「」

ゴゴゴ…


唯澪紬「あっ…」

律「や、やっべ…」



梓「…もー!しょうがないですね~」



律「たはっ♪脅かしやがって~☆」コツン

梓「ふふふふでも明日から練習ちゃんとしましょうね!」

唯「あ、でも私音楽室の床に穴あけちゃったよ~」

紬「斉藤に直させておくわ♪一晩で♪」

唯律澪梓(さ、さすがお嬢様だ~!)


紬「あら?そういえば…」

律「どしたムギ?」

紬「私、矢じりここに置いてなかったっけ?」

澪「え、そうなの?」

梓「私知りませんよ」

唯「私も知らないよー」

紬「うーん…気のせいかなぁ…」

律「気のせいじゃないか?帰ろうぜー」




……

唯「ただいまー!うーい!」ガチャ

憂「お帰り~お姉ちゃん。遅かったね」

唯「うんちょっと色々あったから…疲れたよー」

憂「そ、それもその色々っていうのでなったの…?」

唯「え?」

憂「お姉ちゃんの制服。べたべただよー。蟻がたかってるよ」

唯「あ、うわっ!ほんとだ!(アイスの霧とかやったからなぁ…)」

憂「もー、とりあえずお姉ちゃんお風呂入って!ブレザーはクリーニングに出すよ」

唯「ご、ごめんうい~…」ヌギヌギ「はい」

憂「じゃあすぐお風呂行っちゃってね~、家の中まで蟻きちゃうよ…」

唯「ほいほー」トントントン

憂「…もー」ゴソゴソ

憂「生徒手帳入れっぱなし。このまま出したら大変だよー」

憂「お姉ちゃん他にも色々入れてそう、全部チェックしないとね」ゴソゴソ

憂「ん~~… …い゛っ!?」サッ

憂「あぅ、血が…な、何?」ゴソソ

憂「なにこれ…危ないなぁ、こんなの持ち歩かないでよお姉ちゃん…」

憂「とりあえず絆創膏~ …あれ。傷なくなってる」


憂「変なの。まぁいっか、ご飯の支度しないとお姉ちゃんお腹すいてるよ」




――その晩――

憂「ぅう……あぅっ…お姉ちゃ……ハァハァ」


唯「んん~ぅ うーぃい…あーいーしゅうう……フシュルシュル」Zzz


憂「ぁぅう……ハァハァ……ぅううぅ……あ、熱い……!……」


唯「むにゃむにゃ」



……

チュン…チュンチュン……


唯「あ、朝だ飴!」ガッバァ

唯「うーぃいー、朝ごはん~」

憂「出来てるよ!お姉ちゃんッ!!!!!!」

ズバッギャア~ンッ!!!!

唯「ど、どしたのうい…朝一でそういうのやめてほしいです…」

憂「」

憂「遠慮なく食べてよッ!お姉ちゃんッ!!!!!」

唯「」



……

律「結局矢じり見つからなかったのな」

紬「そうなの……どこに行ったのかしら、うう」

唯「でもこれでよかったのかも!」

澪「そ、そうだな……あの矢じりのせいでこれ以上変な事が起きてもかなわないぞ」

梓「そうですね(と、しれっと言う私って嫌な奴って思われてるんだろうか…)」

梓「そういえば唯先輩、憂何か良いことでもあったんですか?」

唯「え?何で?」

梓「いや…なんか今日一日中テンション高かったんで……」

唯「そういえば今朝おかしかった!なんかおかしかったよ!!ズバッギャーンとかいってた!!」

梓「やっぱりですか。でも聞いても何でも無いっていうんですよね」

律「まぁ憂ちゃんだってたまにハジけたい時あるんだろ。いつも姉ちゃんばっかハジけてるもんで」

唯「むむ、私はういに何もガマンなんかさせてないよ~!」

澪「はは、おいおい」

唯「お、おいおいって…何その冗談はよしこさんみたいな言い方っ」

紬「まぁまぁ唯ちゃんケーキでも食べて♪」

「メッシャアアアーッ!」

唯「わーい♪」モグモグ

唯「んぁあああずにゃああぁあん♪アフンッ…」

律(なんかもうここまで当たり前のように使われると逆にスガスガしいな……)

澪「まぁ平和なのはいいことだな」

梓「そうですね」

唯律澪紬「」

梓「……(や、やっぱり昨日の事気にしてるじゃないですか…うう…水に流れてないじゃないですか…)」

律「さて練習するか」

梓「は、はい!(やったー♪)」

ガチャ


憂「おね~えちゃんっ♪」

唯「あ、うい~。どうしたの?」

律「やぁ憂ちゃんこんちは~」

憂「お姉ちゃん帰ろ♪買い物付き合ってよ~」

律(あ、あれ、無視ですか)

唯「え、今?」

澪「憂ちゃんごめん、私達今から練習するんだ」

憂「そうですか!頑張ってくださいね!お姉ちゃん帰ろ?」

唯「……うい、澪ちゃんの話聞いてた?今から練習なんだ。だからだめ」

憂「…………」

――――

ガチャ


憂「おね~えちゃんっ♪」

唯「あ、うい~。どうしたの?」

律「やぁ憂ちゃんこんt」
憂「お姉ちゃん大変だっ!和さんが事故にあったんだ!!帰ろう!!」

唯「う、うそ!和ちゃんが!?」

憂「そうなの!はやく病院に行こう!!」

澪「の、の、和が事故!?私も行く!!」

律「そうだ皆でお見舞いに行かなきゃ!」

憂「だめっ!!お姉ちゃんだけです!!!」

唯「!? う、うい皆も心配してるんだよ、皆一緒に行くの!」

憂「…………」

――――

ガチャ


憂「おね~えちゃんっ♪」

唯「あ、うい~。どうしたの?」

律「やぁ憂ちゃんk」
憂「お姉ちゃん大変だよ!やすきよ復活ライブがあるんだ、すぐ行こう!!」

唯「ほ、ほ、ほ、ほ、ほんまでっかぁ~っ!?行く行く!すぐ行く!皆ごめんね私帰る!!」

律「お、おい唯」

バタム!

律「な、なんだ唯のやつ」

澪「はぁ、しょうがないから唯抜きで練習するか」


梓「…………」

律「しっかし昨日梓とちゃんと練習するって約束したばっかなのにな!なぁ梓」

梓「……いいですよ別に。練習しましょう」

澪「ま、まぁやろうよ」

紬「……ねぇ、皆……なんか変な感じしない?」

澪「え、別に。しない……と思うけど……」

梓「……練習しましょうか」

――――

憂「おねえちゃ~ん!」スリスリスリスリスリ

唯「う~い~」スリスリ

唯「それでやすきよ復活ライブどこでやってるの!?」

憂「えーとスーパーでやってるって言ってたよ!
  ついでに一緒にお買い物しようねお姉ちゃん♪」

唯「うん、そうしよう!」

憂「えへへへへへ」




……

唯「今日はしふぉんけーき!やった~」

紬「唯ちゃんクリーム乗せたかったらあるからね♪」

梓「今日は早めに練習しますよ。唯先輩昨日しなかったんだから」

唯「わ、分かってるよ~ぅ」

律「ホントか唯?梓がまた怒っちゃうぞ~w」

梓「も、もうあんなことしませんよ……」

唯(結局やすきよライブやってなかったし皆にはお小言もらっちゃうし…うう)

ガチャ

憂「おね~えちゃんっ♪」

唯「あ、ういー」

律「やぁ憂ちゃん」

憂「帰ろう!今日こそやすきよライブあるんだってさ!」

唯「ごめんうい、今日は練習するよぉ…」

―――

憂「お姉ちゃんほら急いで急いで!」

唯「ご、ごめん皆じゃあね!」ガチャ バタン


梓「ゆ、唯先輩……」ワナワナ

澪「ま、まぁ仕方ないだろ家に泥棒入ったかもしれないっていうんだから」

梓「そうですけど……二日連続……あ、明日は練習してもらいますっ……」


6
最終更新:2010年01月26日 02:11