~おふろ・あずさ!~

 かっぽーん。

梓(もお何なんだろ、何なんだろ、唯先輩ってば! 私はここまでならいいですよ、ってラインをきっちりかっちり引いてたのに!)ザパー

梓(ん……でも、舌が触れる大人のキス……気持ちよかったな……)ワシュウォッシュ

梓(でも、ちゃんと、段階を踏んで進みたいな……うん、いきなり舌を入れてきた唯先輩が悪いんだよね)ワシャシャ

梓(本気でエッチまでもつれ込みそうだったもん……相手が唯先輩なら、嫌じゃない、けど……ううっ! やっぱり駄目だめまだ駄目っ!)ザパー

梓「ふぅ……」カッポーン

梓(……いきなりじゃなくって、段々、今よりどんどん好きになって……私もえっちぃことしたくなるよーな、そんな気分にならないと……)ブクブク

梓「はー……」ブクブクプク

梓(唯先輩は……とりあえず手近な私を相手に、えっちぃことしたいだけなのかなぁ? でも、それなら憂でも誰でも構わなかったってことだよね)プクプクプク

梓(……選んでくれたんだよね、私のこと。他の誰でもない……先輩方よりも、憂よりも、私を……)プクプクク


~そのご!~

梓「お先にお風呂いただきました。お次どおぞ、唯先輩」ホッコリ

唯「ふおおう……湯上がりあずにゃん、結んでない濡れ髪が艶っぽくて堪んないよ……!」ハウハウ

梓「……そおゆうことをすぐ口に出すのはどうかと思います。警戒しちゃうじゃないですか」ハァ

唯「うっ、うん……気を付ける……んくっ」ゴクリ…

梓「唯先輩も早く入ってきてください。練習する約束でしたからね、私は先に指慣らししときます」タタッ

唯「うん……大丈夫、忘れてないよ……」ハァァ

唯(我慢、我慢だよ。あずにゃんを傷付けちゃいけないんだよ、それだけは忘れちゃいけないんだよ!)グッ


~おふろ・ゆい!~

唯(今頃チューニング終わって、何か弾いてる頃かなぁ)ワシャワシャ

唯(部室と同じ曲かな。違う曲かな。それともコードの確認かな)ウォッシュウォッシュ

唯「はあ……あずにゃん……」ハゥ

唯(何か、ふつーに髪を乾かしてたり、お肌のケアしてるんだろな……うぅ、私はこんなにこーふんしてるのにっ)ゴシゴシゴシッ

唯(……あれ、でも、私もお肌がすべつやだったら、あずにゃんも少し心を動かしたりするかな……)コシコシ

唯「ええっと、憂の取っておきは確か……このボトルに詰め替えてあったよね」

唯(うん、これだよ……お肌がすべすべになるやつ。んで、髪はあれで……乳液とかも使わせてもらうね、憂)ニュルンラー

唯(今日はキメられないっぽいけど頑張るよ! あずにゃんが押し倒してくれたら最高なんだけどね!)ゴシゴシ


~ゆいのへや!~

唯「お風呂済んだよ、愛しいあずにゃ~ん♪」トゥルリラー

梓「ああ、はい。ストーブ効いてて湯冷めの心配なかったですよ、お気遣いどうもです」ピュイーン

唯「あ、あは……チューニング、もおほとんど済んでるんだ。何かこう、私が抱き着く隙を与えない感じだねぇ?」タリー

唯(憂の真似してケアしたから、お肌がかつてない程すべすべなのに……見向きもしてくれないなあ、はぁ……)ダウーン

梓「ええ。そういうわけですので、唯先輩も早くチューニングしてくださいです」ビョビョビョビョン

唯「相変わらず華麗な手付きだねぇ……えっと、よいしょ」

 じゃらーん。

唯「えへへへ。実はあずにゃんがお風呂に入ってる間に済ませてたのでした!」エッヘン

梓「そおですか」プイス

唯「あり、何か冷たい……」

梓「気のせいですよ」プイ

唯「あずにゃん、チューニング済んで……ない、かな?」

 じゃらーん。

梓「え? 持ち歩き用の安物ミニアンプじゃ、多少は音が違って聞こえるかもしれませんが」ピッ

唯「……二弦がちょっとだけ変。他はいいと思うよ」

梓「……はい?」パキュ チュイーン

唯「あれ、ギー太も三弦がちょみっとズレてる。さっきちゃんと合わせたつもりなのに、虫の居所が悪いのかな~?」キュ チュミーン

梓「……だから何でデジタルチューナーの測定値よりも正確なんですか!?」チュイーン キュ

唯「……さあ?」ギュイーン

梓「いえ、もういいです、聞いても無駄ですし。それよりアンプの音質の違いはどうしましょうか」チュイーン

唯「大丈夫だよ。合わせるだけだし、何なら……ほら、これ!」ペペペペレペペー!

梓「……それは一体?」

唯「えへへー……えろっちぃプラグです」ニヘ

梓「2in1がどうしてえろっちぃんですか!?」ガウッ

唯「私とあずにゃんがひとつになるんだよ。えろっちいよ、むしろえろっちくないと思えるあずにゃんが変だよ?」ニヘー

梓「単なる分岐プラグじゃないですか! それに一緒になるのは音だけです! 妙な表現しないでくださいよ!」クワワ!

唯「えぇ~? ちゃんと金めっき端子だよ?」

梓「そこじゃないです! 別々に音出さなきゃ、どっちがどっちだか微妙なとこがわかんないじゃないですか!」クワッ

唯「んぅ……折角買ったのに……」

梓「また別の機会に使ってください……さ、軽く始めてみましょうか」

唯「うん」ジャーン

 じゃかじゃかじゃん。

唯「ふふふ~ん♪」ジャカジャラーン

梓「ん、ふ、ふふ~♪」ジャラジャラジャカジャカ

 ……………………。
 …………。
 ……。

唯「とぉー!」グルグルジャジャーン

梓「……ふぅ。自分ちだからって気が抜けるかと思いましたけど、しっかり弾いてましたね」

唯「……うん。あずにゃんとふたりきりだから、余計に頑張ったもんね」フゥ

梓「いつも頑張ってくれると嬉しいんですけど」プイス

唯「うぅん、あずにゃ~ん」

梓「で、でも、まぁ、一番最後の調子に乗りすぎたのを除けば、密度の濃い練習だったんじゃないでしょうか?」キュ

唯「あれ、何でボリューム絞るの?」

梓「そろそろアンプはご近所迷惑な時間ですから。っていうか、ちょっと早いかもですけど、そろそろ寝る準備をしてもいい頃かと」フキフキ

唯「あれ、もうギター仕舞っちゃうんだ」

梓「もっと練習します? 私は望むところですけど」チラッ

唯「うっ、ううん! 一杯練習したし、今日はもういいかな! あとはあずにゃんとお話して過ごしたいかも!」

梓「……憂からは、客間にお布団用意してくれてるって聞いたんですが。明らかにここは客間とは違いますよね?」ギュムス

唯「ああん、ほんとにギター仕舞っちゃって……あずにゃんのいけずーぅ」プクー

梓「夜更かしはお肌に悪いですし。若いからって油断は出来ませんよ、唯先輩も」

唯「……そお? 結構すべすべだと思うんだけどなあ?」ダキッ

梓「にゃあ!?」ビクゥ

唯「ぅん……あずにゃんのお肌、滑らかでやわやわだねぇ。うん、このすべやわは素敵だよぉー」スリスリ

梓「あ、あう……私よりすべすべな人に言われても、全っ然嬉しくないですよぉ……」スリッ

唯「そおかな? あずにゃんのほっぺ、あったかくてやーらかくて、気持ちいーよ?」スリスリスリ

梓「んっ、ん……私より、唯先輩の方が……やーらかいですよぉ」スニュッ

唯「あ」ピタ

梓「んぅ?」

唯「えっと……ごめんね。あずにゃん、客間の場所は知ってるよね? 布団敷いて部屋もあっためてあると思うから……お、や、すみっ」プイス

梓「へ……? ええっ?」

唯「おやすみだよ、あずにゃん! 明日もご飯食べたら朝からお勉強なんでしょ? だから、早く寝ないとっ」ププイ

梓「あう、あぅ……そんな、唯先輩……?」ンー

唯「それじゃあ私も寝るから、おやすみ! あえてベッド半分以上空けておくけど、あえて! 深い意味は全然ないんだけどね!」バッ

梓「……いえ、そこまで言うのはどうなんですかね」

唯「あえて!」バフッ

梓「…………」

唯「…………」モフモフ

梓「えと……客間って、どこでしたっけ。私、物覚えが悪くって……教えてもらえませんか、唯先輩?」

唯「ううん!? じゃあ、折角だから一緒に寝よっか!? 変なことしないから、絶対しないから! 抱っこまでしかしないから!」バフゥ

梓「……抱っこまでですよ。お口にキスもなし。それ以上のことされたら、こんな時間ですけど着替えて帰っちゃいますからね」ドキドキ

唯「うん。抱っこまで、わかった。あはは、やだなぁあずにゃん。そこまではっきり言われたのに一線を越えちゃうわけないじゃん!」エヘヘ

梓「ほんと、普通は越えませんよね。唯先輩みたいな人を除けば」

唯「こっ、越えないから! 今度こそ越えないから、汚名挽回させて!?」

梓「汚名返上ですよ」

唯「うん、そう、返上だったね! 思わず間違えたけど気持ちは伝わってるよね!」フンス

梓「年下の私が言うのも何ですけど……勢いだけで人生を乗り切るのは無理がありますよ?」アセ

唯「勢いでも、あずにゃんを襲ったりしないから安心して! 絶対に襲わないから! 襲いたいけど嫌われたくないから襲わないんだよ!」

梓「……ものすごーく不安なんですが、ええ、まぁ、信用していいんですよね?」タラー

唯「信用とか信頼とかは、積み重ねないと駄目だもんね! だから、とりあえず信用そのいち! 今夜はえっちぃことしない!」

梓「じゃ、じゃあ、何かされたらすぐ逃げますけど……んしょ」パフッ

唯「ん……」ハウハウ

梓「あ、もちょっとだけお布団もらっていいです?」モフモフ

唯「うっ、うん、だいじょぶ。何なら全部持ってってもいーよ」

梓「そこまでは言ってませんが」モフッ

唯「……抱っこ、してもいい?」

梓「抱っこだけですからね? くれぐれも注意してくださいね?」

唯「うん……はぁ。あずにゃんを抱っこしながら寝られるなんて、幸せすぎるよぉ……♪」ギュウ

梓「んっ……ん、はぅ……♪」ギュ

唯「それじゃ、おやすみ、あずにゃん」モフ

梓「あ、はい。おやすみなさい、唯先輩」


~いんざべっど!~

梓(あれ……本当に何もしてこない……抱っこだけ?)モキュ

梓(何もしないで、みたいなことは言ったけど、でも……あれー。規則正しい寝息が聞こえてきてる……)モゾッ

唯「んにゅー……あずにゃーん……しゅぴゅ……すぴゅるるる……」ムニュムニュ

梓(ちょっと、言いすぎたかもしんない……けど、私が自制して加減しないと、際限なくなりそうだもんね)モフー

梓(唯先輩に色んなことされたいし、私もしたいですよ? でも、そーゆーことに夢中になっちゃいそうで怖いんですよ)モフモフ

梓(でも、まぁ、今日のところはおやすみなさいです。すぐにとは約束出来ませんけど、私もちょっとだけ勇気出しますから)

梓(憂にもお礼言わないとね……裏で動いてるつもりなんだろうけど、バレバレだよ。そのお陰で、かえって心の準備が出来たけどね)フニュー

梓「ん……おやすみ、なさい、唯先輩……ふぁぁ……」ムニュ

梓(誰かの温もりって、こんなに気持ちいーんだぁ……これからの季節なんて、もお、お互いに最高かも……とってもあったかいですよぉ、唯せんぱぁい……♪)…スピュー


~にちようび・ひらさわけ!~

梓「んにゅー」スピュピュ

唯「あーずにゃん」ツンツン

梓「にゅむぅ~……?」

唯「おはよ、あずにゃん。寝顔もやっぱり可愛いね~♪」ツツン

梓「ふぁ……んん……ふあああ。おはよおございます、唯せんぱ……い?」ビクッ

憂「ふふふ。朝ご飯出来てるからね~」トタタ

梓「…………」ミラレタ

唯「んふふ。私も今、憂に起こされたばっかしだけど……日曜日に早起きなんてしたくないと思ってたけど……三文の得、いやあずにゃんの得だね!」ギュゥ

梓「いえっ!? 意味わかりませんからそれ!」ジタバタ

唯「あずにゃん、抱っこはしてもいい約束だったよね。暴れちゃ駄目だよぉ?」ギュ

梓「んっ……ふ、ふぅ……はい……」ムニュゥ


~せんがん・あずさ!~

梓(やっぱり唯先輩の胸、おっきいよね……むにゅって、ふにゅって、しかもぱふって)モギュモギュ

梓(んー……たった一年でこんなに差が付くとは思えないな……唯先輩も憂も、二年くらい留年してんじゃない?)ジー

梓(いやいや、それはない。でも、胸の差は実際に確実に絶望的にあるし……ううっ、考えるのが虚しくなってきた)ガラガラペッ

唯「ふああ……あずにゃん、改めておはよー。もっと寝てたかったけど……んんむ、そうはいかにゃ……んむんむんむ」モギュモギュ

梓「おあようごらいまふ、唯先輩。んうう~……ぺっ」ガラガラペッ

梓「もしかして、よく眠れなかったんですか?」

唯(はあぁ。無防備に眠ってるあずにゃん、ちょお可愛かったよぉ~)ポヤーン

唯「んぅ? ん、ぺっ。そおじゃなくって、もっとあずにゃんを抱っこしながら寝ていたかったなあ、って……んむ、んっ」モギュモギュモギュ

唯(そのちっちゃな唇にお目覚めのキスしたかったけど、それで起きたら怒られそうで何も出来なかったけど……ううっ、勿体なかったかなぁ)ポヤポヤ

梓「はあ……そうですか。ええ。私も、その、結構……寝入りとか、起き抜けとか、いい具合でしたけど」ポッ

唯「んあああ……ぺっ。なぁに、あずにゃん?」ガラガラペッ

梓「……何でもないです。先に行ってますね」タタッ

唯「う、うんっ」ガラガラペッ


~あさごはん!~

憂「お赤飯だよ!」シャランラ

唯「おお~! 私の苦手な小豆が入ってないお赤飯! さすが憂!」パアァ

梓「ねぇ……小豆抜きでどうやってお赤飯炊いたの?」

憂「え? 炊いた後に小豆をひとつひとつ取り除いただけだよ?」ニコニコ

梓「すごいね、憂。変な意味で。誉め言葉じゃないからね」

憂「でも、そうしないとお姉ちゃん食べてくれないから」ニコー

唯「もっちもちで美味しいよ、憂! 小豆なしお赤飯は最高だねっ!」モニュモニュ

梓「いえ、それはお赤飯としてどうなんでしょうか……」モグ

憂「ちなみに取り除いた小豆は強引にあんこにするんだよ。さすがにいくらお砂糖混ぜてもお姉ちゃんには不評だけどね」

梓「だろうね……私は小豆なしのお赤飯は何だか物足りないけど……っていうか昨夜のお祝いだと思うと余計にアレでね、複雑な気分」モグモグ


~ごぜんのべんきょう!~

唯「ささ、あずにゃんはここに! 一緒に勉強しよう!」ギュウ

梓「流石に憂の目の前でお膝の間に座るのは抵抗があるんですけど、これってどういう羞恥プレイですか?」カァァ

憂「やん、羞恥プレイなんて」テレテレ

梓「憂には聞いてない」

唯「……余計なことに気を取られてないで勉強しようよ、あずにゃん」カリカリカリ

梓「唯先輩も、この体勢で妙な集中力を発揮しないでくださいよ。っていうか私はノートすら開けないですよね? そのくらいわかりますよね?」

唯「あれー。あずにゃん、もしかしてこーやってぴっとりくっつくの嫌だった?」ンギューゥ

梓「わかってますよね、嫌とか以前に私が欠片も勉強出来ませんよね、この体勢だと」

唯「ちぇー。冷たいんだぁ、あずにゃん」ノッソリ

梓「とりあえずノルマ達成したら……ええと、『お互いに』ノルマ達成したら、抱っこされてもいいですよ」

憂「梓ちゃん……普段、私がどれだけ苦労してお姉ちゃんに抱っこしてもらってたと思ってるの……!?」ワナワナ

梓「ええー……何か予想外の方向から、予想外に駄目な妹の予想外な本音が聞こえてきちゃった……」ガクリ

唯「憂! あずにゃんが勉強しようとしてるのに、邪魔しちゃ駄目だよ!」キリッ

梓「一番邪魔してるのは唯先輩なんですけどね」ハァァ


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