梓「ぁうう…」ポタタ

澪「梓っ、血が…!ぎゅう」バタリ

律「うわわわどうしよう」

紬「あ、梓ちゃんまでっ…」

唯「あ、あずにゃ… って、え?『まで』?」

紬「はっ!しまっ」

律「む、ムギもしかして…この矢じりで手切ったのか?」

紬「ぁうっ」

律「ま、まじかよムギも…これで澪以外は全員…」

唯「こうなったら軽音部全員超能力者集団にしちゃおうよ!
  澪ちゃんは気絶してるし今なら怖がられないし!!」スッ

律「!? お、おい待て唯っ…!」

律(わ、私の能力は周りが能力者しかいなくなったらバレバレユカイじゃねーか!)

唯「えっ?もうやっちゃった」

律「」

律「もおおおお」

唯「ご、ごめん…悪かったかな…?」

紬「梓ちゃん、手…」

梓「あ…傷なくなってます…」

紬「……」

律「……こ、これもうあれか?出てるのか?」

唯「わかんないよ…とりあえず何も見えないね。ムギちゃん昨日の夜熱出た?」

紬「う、うん」

唯「やっぱり熱出てからだよ」

梓「何の話ですか?ムギ先輩風邪ひいたんですか?」

唯「違うよー、でもあずにゃんは今夜ひくよ!」

梓「え」

律「き、気にすんなよ!とりあえず今日は終わりにしようぜ。ほら澪起きろ」

澪「う、ぅう……」


唯「これどうしよう」

律「あ、そっか… …む、ムギ持っててよ」

紬「え…」

律「い、いやー家に置いといて万が一にも弟に触られたりしたら嫌だしなーって…」

紬「そう?じゃあこれは私が処理しておくね」

律「よろしく」




……

唯「ただいまー」

憂「おかえりお姉ちゃん」

唯「ふぁー今日は疲れたなぁ」

憂「えへへ、アイスいる?」

唯「う、うーん今はいいや…」

唯(帰りに色んなものアイスにして食べながら帰ったから…)ゲプッ

憂「そういえば最近なーんか家の物が減ってるような気がしない?」

唯「え!?し、しないよ~気のせいじゃないかな~」

憂「そうかなぁ…」

唯(も、もう家の中の物食べるのやめとこう…)

唯(気が付いたら目覚ましもアイスにしちゃってたし…うぅ、これじゃヤクチューだよお)



……

唯「おはよー」

律「おはよう」

紬「おはよう唯ちゃん」

律(……)

律「なぁ唯」

唯「なーにりっちゃん?」

律「…ムギの能力って何か知ってるか?」

唯「知らないよー、気になるけど…」

律「だよなぁ…」

唯「ねームギちゃん、ムギちゃんの力ってどんなの?」

律「ばっ!」

紬「えっ!?え、えっと…その… ひ、秘密//(ヘンタイだと思われちゃうかも…)」

唯「あぅ」

紬「……えへへへへへ^^;」



……

澪「……」ソワソワ

和「澪、どうしたの?そわそわして」

澪「…あ、和。うん…なんかこう、今朝起きてから変なんだ…常か周りにいるような…」

和「……何もいないけど?」

澪「だ、だよね…うぅ、なんなんだろう……」



―休み時間―



律「うぅ~気になる…」

唯「そんなに気になるならさー、デコーズ使って聞けば簡単じゃない?」

律「……そんなの分かってるよ…でもムギはもう文字見えるんだぞ。使ったらバレバレだよ」

唯「りっちゃんが離れればいいじゃん。ムギちゃんから見えないとこに隠れてさ」

律「おいおいそんなこと… で、出来るのか?」

唯「知らないよー、試してみれば?今ならムギちゃんトイレでいないし丁度いいよ」

律「んー…」ビョンッ

フワフワ…

唯「やっぱりかわいいねデコーズ♪」

律「いや、かわいくはないと思う…とりあえず…ほっ!」

シャーッ

唯「おおーどんどん遠くに行っちゃうよー」

律「……んっ。あれ、これ以上は進まないな」

唯「でも結構遠いよ。私はどうかなっ?」ギャンッ

唯「行っけー!コーt」ピタッ 「ってぁ、もう進まないよー5mぐらいだよ…」

唯「こうしてみるとまだ分からないこと多いね。もっと色々試してみよう」

律「うーん…遠くまで行けるのは分かったけど効果があるのかどうかは分からないよなー」

唯「使ってみれば?丁度デコーズのあたりに憂がいるよ」

律「いいのか?憂ちゃんにやって」

唯「いいよいいよ別に怪我するわけじゃないし~」

律「んじゃあ… ほいっ!」

律「……どうだ?デコに出てるか?」

デコ『お 姉 ち ゃ ん』

唯「でてる」

律「おぉー!使えるんだ!へへーこの点だけは唯に勝ったな~w」

唯「むむ…りっちゃん調子ノリスケだよ!いいもんね私はアイス食べられるもんね!」

律「よーし、じゃあ部活の時にでも仕掛けてみるかな…唯そん時は手伝ってよ」

唯「いいよー私もムギちゃんのどんなのか知りたいもん」


紬「ふぅ」

唯「あっ、ムギちゃんおかえりー」

律(うぅ…早く使いてー)ムズムズ




……

唯「おいっす!」ガチャ

紬「あら唯ちゃん、今日はマドレーヌよ♪」

紬(見えないようにリリーをマドレーヌに潜らせて…)コソコソ

唯「うわーい、やったー!」

澪「……」ソワソワ

梓「澪先輩どうかしました?」

澪「い、いや…」

澪「……お、おい唯ドアちゃんと締めろよ…(ただでさえ誰かに見られてる感じがするのに…)」

唯「えーっ、暑いから開けてたいよー。だめ?」

律(だめだ唯締めさせるなよ……ムギが見えなくなる)

澪「そうかー?まぁいいけど…」

紬「ところでりっちゃんはまだなの?」

唯「あ、りっちゃんちょっと遅れてくるって。掃除当番なんだって」

紬「そ、そう…(律澪がメインディッシュだし待とうかしら…あぁ早く食べさせたい)」

唯「ムギちゃんこのマドレーヌどこのやつなの?」

紬「え?これはね…」

律(よ、よしいいぞ唯…ムギの注意を引いとけよ~っ… …デコーズ!)シュッ

律(行けっ!!)ビュンッ

唯(あ、デコーズだ)

律(真後ろバッチリ!よーしデコーズ、ムギに触れ…)


澪「ひいいやあああああーーーーっ!!??」ガッターン!


律唯「!?」

紬「な、なに!?」

梓「ムギ先輩…後ろに何かいますよ…」

律唯「!!」

紬「え… !こ、これは!?」

律「あっ、そうか!! (ムギのことばっか考えててすっかり忘れてた、二人とも…)」

紬「り、りっちゃん?そこにいるの?」

律(やべ、つい声が…)


律「……うぅ…」スッ

澪「り、り、律っ、ここここれ見てくれっ、何か変なものが…あわあわ」

律「…あーごめん…そ、それ私が出したんだよ…」

澪「え」

紬「りっちゃん…こ、こんなの向けて私に何するつもりだったの!?」

律「う…」

唯「…ムギちゃんりっちゃん責めないで…私も悪いんだ…」

紬「どういうこと?」

唯「あのね、ムギちゃんの力はどんなのかなって気になったから…二人で探ってみようって…」

紬「私のっ…?そ、それは秘密だって…//」

唯「うん、だからね…無理矢理見ちゃおうって…」

紬「無理矢理…って、そんなことできるの…?」

律「私のこれ…デコーズっていうんだけどさ、触られた人の思ってる事が分かるんだよ」

紬「そ、そうなの…?」

唯「りっちゃん、私に使ってよ」

律「あぁ…そらっ」ビシィ

紬「……?」

澪「なんだ…今何かしたのか?」

唯「…あ。えっとね、りっちゃんのおでこ見てみてよ」

澪「律のデコ?」チラッ

梓「あ。何か文字が」

デコ『むぎちゃんごめんね』

律「へへ…こんな風にその人の思ってる事が私のデコに浮き上がるんだよ」

澪「へ、変なの」

紬「そんな能力が…」

唯「ちなみに私はこれ!」ギュンッ

唯「ほわっちゃ!」ビッシィ! ピキキ

澪「あ、マドレーヌが…これは…アイス!?」

唯「そうなんだ~モグモグ」

梓「唯先輩にはお似合いですね」

唯「えへへへへ」ポリポリ

唯「……それでムギちゃんのは?」

紬「へ?」

唯「どんなのなの?私達教えたし、教えてくれないかな~…なんて…」

紬「う」

「メッシャアアー!」

澪「ん?今何か… …うわっ!な、なにこれ虫!?お菓子に虫がたかってるぞ!!」

紬「ち、違うの…それが私の力…それが取りついたお菓子を食べた人同士が…その…」

唯「…ど、どうなるの…?」

澪「……」ゴキュリ

紬「…と、とっても仲良しになるっていう……」


唯律澪「」

唯律澪「な、なんてあったけえ能力なんだ…!!」


紬(……ほ、ホントは食べたら女の子が大好きになる女の子限定の力なんだけど、
  大体合ってるからいいよね…)

梓「……それで、澪先輩は?」

澪「は?」

梓「澪先輩はこういうのないんですか?」

澪「無いよ。ある方がおかしいだろ、普通」

律「いや、見えてるならあるはずなんだ」

澪「えっ、そうなのか?で、でも出せないぞそんなの」

唯「うーん…何か出すきっかけが無いと初めての時は出ないみたい」

澪「きっかけ…」

唯「私の時は交通事故だったよ!」

澪「ひっ!!む、無理無理!!」

律「まぁそのうち出せるようになるだろ。梓はどうなんだ?出せるのか?」

梓「私の事はどうぞお構いなく」

律「なんだよ隠すなよー、先輩命令だぞ!なんちて」

唯「教えてよあずにゃーん」

梓「まぁとりあえずまだ分かっていない澪先輩は置いておくとして、
  先輩方のしょーもない能力とは違うとだけ言っておきます」


律「な、なんだその言い草っ…」

唯「ムギちゃんの能力はしょーもなくないよ!謝ってよあずにゃん!」

梓「ふん。拒否しますです。こんなのが仕込まれたマドレーヌなんていりません」ポイ

紬「!!」

律「おい!感じ悪いぞ梓!」ゴゴゴ…

梓「はぁ。やるつもりですか?馬鹿なんですか?
  私がでかい態度取ってるのは先輩方には負けない自信あるからです」

唯「な、何言ってるのあずにゃん…負けないとかなんとか…」

梓「力がですよ。いざとなったら力で全員ねじふせられるって言ってるんです」

澪「お、おいおい…」

唯「あずにゃんどうしちゃったの?な、何か嫌なことあった?これで機嫌なおして…」抱きっ

梓「やめてください」

唯「!」

梓「抱きつかれるなら澪先輩がいい。唯先輩はいい加減うざいので離してもらえますか?」

唯「そんな…あずにゃ」
梓「聞こえませんでした?それじゃ実力行使です」ザワ

ギュチィッ!

唯「ぐぇ!」

律「なんだ!?髪!?」

梓「ふふふ…」ギチギチ

唯「あ゛…あ゛ずに゛ゃ……ぐるじ…」


律「唯っ!」

梓「……私今朝、登校途中に猫に合ったんです」

澪「ね、猫…?それより唯を…」

梓「撫でてあげようかなって近付いたら、その猫いきなり私の事威嚇してきたんですよ」

律「それが何だよ!いいから唯離せよ!!」

梓「びっくりしました。それで次の瞬間には何が起きてたと思います?」

紬「……まさか…」


梓「私の髪が猫を絞め殺しちゃってたんですよ。丁度今みたいな感じで。プフフ」


律澪紬「!!」

唯「ぁが…ぁぐ……」


梓「すごい力なんですよ、これ!素晴らしいですよ!!」

唯「う…ぅ…ぅんたぁっ!」ボッ

パァンッ!

梓「!?」

パラパラ…

梓「髪がアイスに…まだそんな力残ってたんですか。唯先輩のくせに」

唯「はぁっ…ゲホッ!はぁはぁ…」

律「大丈夫か唯っ!」

梓「ふん」シュルシュル

紬「も、もう伸びて元通りに…」

澪「梓!よくも…」

唯「ゴホ…い、いいよ澪ちゃん、これぐらい大丈夫だよ……」

梓「そうですか。じゃあもっと痛めつけてあげますよ」シャッ

そう言うなり唯に向かって追撃の髪薙ぎを振るう

紬「! 梓ちゃんやめてっ!!」ギュン

梓「邪魔だよっ!」

バシンッ!  ドガシャ

紬「ぅぐっ」

澪「む、ムギっ!」

梓「…何してんですかムギ先輩。こんな虫飛ばしてどうするつもりだったんですか?」ブジュッ

ムギを払うと同時に髪で捕らえた数匹のリリーを絞め潰す

紬「あっ…」

梓「先輩の力はこの状況じゃ何も出来ませんね。ムギ先輩は普通の人と同じですよ」

澪「梓っ……」グッ

梓「澪先輩も静かにしててもらえます?力出せないんじゃあ何もできませんよ。
  それに澪先輩は出来れば傷付けずに私のモノにしたいですから」

澪「うぐ…」


梓「さぁて唯先輩。続き、しま――」

ビシィッ!

梓「!?」


律「……梓ぁっ!!」

梓「…なんのつもりですか…こんなカスみたいなののパンチ、何のダメージも無いですね」

律「く、くそっ…!思いっきり殴らせたつもりだったのに… …でも」

梓「先にやられたいならそう言えばいいんですよ!律先輩っ!!」ザワッ

律「唯!」


4