律「とか思って外に出たけど」
 「こんなに暑いんだったら、家でくつろいでたほうがまだよかったな」
 「どこかで涼みたいけど、お金もあんまり持ってないし」
 「もういいや、コンビニでアイスでも買って帰ろう」

ガー
いらっしゃいませー

律(はぁー、何食べよ)
 (うん?あそこで立ち読みしてるの唯じゃないか)
 (唯の家ここから近いしちょうどいいや、唯の家でくつろいでから帰ろう)
 「よー唯、なに読んでんの」

憂「きゃっ、誰ですか?」
律「『きゃっ』だって、なんだよ唯驚いたのか」
憂「えっ、うん」
 (あっ、律さんだ。私とお姉ちゃんのこと勘違いしてるよ)
律「いやー、ひまだから外に出てみたんだけど、暑さでまいっちゃってさ」
 「唯ひまなら遊びに行ってもいいか?」

憂(やっぱり勘違いしてるみたいだ)
 (でも面白そうだからもうちょっとこのままでいてみよう)
 「いいよー、おいで」
律「よっしゃー、じゃあお菓子とか買って行こうぜ」

ガチャ
律「おじゃましまーす」
憂「どーぞ」
 「いまクーラーかけるから待ってて」
律「おーサンキュー」
 「いやー、それにしても今日は暑いな」パタパタ
憂「///」

律「どうした唯?」
憂「りっちゃんシャツの隙間から下着見えてるよ」
 (水色だった)
律「あーごめんごめん」
 「でもいつものことだろ」
憂「だめだよ、りっちゃんも女の子なんだから」
 「そんなことしたらめっだよ」
律「わかったよ、そんなに怒るな」
 「それよりゲームでもしようぜ」
憂「いーよ、負けないよ」

律「でも、普通にやったらすぐに飽きちゃうからな」
 「罰ゲーム付きでやろうぜ」

憂「よーし、かかってきなりっちゃん」

ピコピコバーン

律「あちゃー負けちゃったなー」

憂「へへーん、私の実力を見たか」

律「くそー、でもりっちゃんに二言はない」
 「さあ、何でも来い唯」

憂(そうだな、なんにしよう)
 (でも、デコピンとか痛い系のやつだとさすがに悪いなー)
 (あっそうだ)

憂「じゃあ、カチューシャとって髪下ろしてみてよ」

律「えっ、髪下ろすのか」

憂「何か都合悪いことでもあるの?」

律「いや別にないけどさ」

憂「じゃあ、没収だね」
 「えい」スゥ

律「あっ」

憂「!?」

律「どうかな?」
 「変かな?」モジモジ

憂(やばい、どうしよう髪下ろした律さんめちゃくちゃ可愛い)
 (普段は、どちらかというとかっこいい感じがするけど)
 (髪下ろしたら女の子になっちゃった)

律「ねぇ、お願いだからなんか言ってよう」

憂(しかも、急にしおらしくなったから)
 (普段とのギャップがたまらない)

律「やっぱりおかしいよなぁ」
 「私が髪下ろしたってかわいくないもんな」
 「ごめんな、たいしたものじゃなくて」

憂「そんなことないよ」
 「むしろいつもよりかわいいよ」

律「…ありがとうな唯」
 「でも、気を使わなくていいんだぜ…」
 「普段はふざけて…世界一の美少女だって自分で言ってるけど…」
 「私だって…実は自分が可愛くないってこと知ってるんだ…」グスッ

憂(やばい、律さん泣いてるじゃん)
 (こうなったら)

憂「りっちゃん」ダキッ

律「!?」
 「唯やめろ、はなれろよ」

憂「やだよ、こんなに弱ってるりっちゃんほっとけないよ」
 「それに、さっき言ったことは本当のことだよ」
 「それよりも私は、泣いてるりっちゃんを見てるほうがつらいよ」

律「グス」

憂「だからね、いつもの元気なりっちゃんに戻ってよ」ナデナデ

律「…うん」

憂「よし、いーこいーこ」ナデナデ

律「えへへ、こんなこと言われたの初めてだよ」
 「よーし、りっちゃん復活だー」
 「リベンジだ唯」

憂「それでこそりっちゃんだよ」
 「負けないよ」

律「はぁー、たくさん遊んだなー」

憂「そうだね。もう夕方だ」

律「すごい疲れたなー」

憂「罰ゲームしんどかったもんねー」

律「唯なんか私がくすぐったら『きゃん』とか、聞いたことない声出してた紋なー」

憂「むー、りっちゃんだって犬のモノマネそっくりだったよ」
 「『りつわんだわん』とか言っちゃって」

律「お前それを言うか」
 「このー」
憂「きゃー、やめてよー」

ワイワイ

憂(律さんといると楽しいな)
 (お姉ちゃんとも気が合うみたいだし)
 (こんな人と毎日いられたらなー)
 (って、私ったらなに考えてるんだろう)

律「よーし疲れてきたし、これで最後にしよう」

憂「そうだね」

律「そうだ最後の罰ゲームは、私が決めてもいいか?」

憂「いいけど、痛いのはいやだよ」

律「安心しろ唯」
 「最後の罰ゲームは…」
 「自分の好きな人をいう」

憂「えー」

憂(どうしよう、お姉ちゃんの好きな人なんてわからないし)
 (だいたいそんなこと知ってても言えないよ)

律「安心しろ唯」
 「唯の好きな人を聞いても誰かに言いふらしたりなんかしないから」

憂(別にそういうわけではないんだけど)
 (まぁいぞとなれば、ネタばらしすればいいんだし)
 (律さんの好きな人も気になるよね)
 「いいよりっちゃん、絶対に負けないよ」

律「ふふふ、かかってこい唯」


律「このこの」

憂「おっと」
 「ふー、あぶない」

律(お互いあと一撃ってところか)

憂(次で勝敗が決まる)

律憂(勝つのは私だー!?)

憂「よしっ」グッ

律「うわー負けちまったー」

憂「ふふふ、りっちゃん詰めが甘かったね」
 「さあ、話してもらうよ」

律「しょうがねえ、約束は守るぜ」
 「その前に2つ言っておきたいことがある」

憂「なーに、言ってごらん」

律「1つ目は、私の話を最後まで聞いてくれ」
 「2つ目は質問なんだけど、唯は同性愛ってどう思う?」

憂「どう思うかって、気持ち悪いとかそういうこと?」

律「そうだ」

憂「別に、深く考えたことはないけど」
 「本人同士がいいならいいんじゃない」

律「そうか」

憂(律さんいきなりこんなことこと聞いてきてどうしたんだろう)
 (まさか、律さんの好きな人って澪さんのこと)
 (そうだ、澪さんしかいない)
 (仲だってすごく良いし、澪さんきれいだし)
 (それに、付き合ってきた長さが違うよ)

憂(私なんかじゃ勝てるわけないよ)
 (あれ、何で私こんなにがっかりしてるんだろう)
 (それにすごく悔しい)
 (どうして?)
 (あっわかった、私律さんのことが好きなんだ)
 (今日1日で律さんのこと好きになってたんだ)
 (でも、それが叶わないってわかったからがっかりしてるんだ)

律「おーい、唯?聞いてるか?」

憂「あっ、ごめんごめん」

律「話しても良いか?」

憂(でも、これ以上は聞きたくないよ)
 (私がつらいだけだよ)
 (もう泣きそうだよ)

律「唯」ダキ

憂「!?」
 「やめてよりっちゃん、はなれて」

律「大丈夫だ唯、落ち着け」
 「お前の思ってることと私がこれから言うことは多分違う」
 「だから、私の話を聞いてくれ」

憂「…わかった」

律「それじゃあ言うぞ、私の好きな人は…」

律「憂ちゃんだよ」

憂「えー!?」
 (えっ、わたし)

律「驚くのも無理はない、自分自身のようなものだからな」

憂(ていうか本人なんだけど)
 (でも)
 「なんで?どうして?」
 「憂とりっちゃんそこまで仲よくないじゃん」

律「理由を聞きたいか?」
 「だって、家事と勉強が完璧でおまけに人間もできててかわいい」
 「あんなこめったにいないぞ」

憂「そんなくだらない理由で、憂のことすきになったの?」ムカッ

律「というのが、私の憂ちゃんの最初のイメージだよ」
 「でもなあ唯、唯達と付き合っていくうちに憂ちゃんのイメージはどんどん変わっていったよ」
 「唯が修学旅行でいなくなった時は、寂しくて泣いたって聞いたし」
 「普通に風邪を引いたりもする」

律「私たちと変わらない普通の高校生の女の子だ」
 「それにもかかわらず、毎日家事や唯の世話で大変なのに、誰にも不満なんか言わないし」
 「いつもニコニコしながら、周りの人に接してる」
 「私は、そんな憂ちゃんのやさしさに気がついたら憂ちゃんのことを好きになってたんだ」

憂「りっちゃん」

律「だからさ、私が憂ちゃんと付き合ったら」
 「私に思いっきり甘えてもらいたいんだ」
 「一緒に料理したり、たまには私が甘えたりして」
 「ぜったいに憂ちゃんを悲しませたりしない。大切にするよ」
 「だから、私と付き合ってくれ憂ちゃん」

憂「いつから気づいてたんですか?」

律「家に帰ってクーラーをつけた時だよ」
 「唯はクーラー苦手なのに変だと思ったんだ」

憂「じゃあ、私がクーラーつけなかったらばれなかったんですか?」

律「いや、ゲームがめちゃくちゃ上手かったから、それでもばれたと思うよ」

憂「じゃあ、私だけひとりで演技してたんですか」

律「唯のマネ必死にする憂ちゃんかわいかったぞ」

憂「泣きそうですよ」

律「そしたら、私が笑わせてあげるよ」

憂「澪さんとあんまり仲良すぎると私妬いちゃいますよ」

律「そしたら、許してもらえるまでこうやって憂ちゃんに抱きつくよ」

憂「恥ずかしいですね」
 「でも、お姉ちゃんと律さんがいっぺんにいなくなったら今度こそ泣きますよ」

律「そしたら、毎日電話するよ」
 「休日は帰ってくるし」
 「それで、1年後は私の家に憂ちゃんが来て欲しいな」

憂「そのためには、お姉ちゃんと同じ大学に行かないといけないですね」

律「ああ、勉強しなくちゃね」
 「私も唯も」

律憂「へへへへへ」

憂「律さんこんな私でよければよろしくお願いします」

律「こちらこそ、よろしくな憂ちゃん」


ガチャッ
唯「ただいまー」

憂「お姉ちゃん」 律「唯」

唯「あー憂、りっちゃんと抱き合って何してるんだ」
 「さては、りっちゃん憂のことさらうつもりだな」

律「ふふふっ、ばれたら仕方がない」
 「しかし、憂ちゃんはすでにてにいれた」
 「憂ちゃんを返して欲しければ、私を倒してみろ」

唯「なにー」
 「可愛い妹を返せ」

律「かかってこい唯」

ワイワイガヤガヤ

憂「もう、お姉ちゃんたらいいところだったのに」
 「まあいいか、これからはもっと楽しい毎日になりそうなんだから」
 「よろしくね、りっちゃん」ニコ


終わりです