~ 第十二話 たいへん ~
梓 「唯先輩」
唯 「あずにゃん なに?」
梓 「大変って十回言ってください」
唯 「たいへんたいへんたいへんたい……へんたい……」
梓 「えっ、唯先輩変態だったんですかぁ」
~ 第十三話 ほくろ ~
梓 「唯先輩、勝負です」
唯 「いいよ」
梓 「ほくろの数で勝負ですよ」
唯 「勝ったら大統領だよ!」
梓 「いいですよ、唯先輩のほくろ数えますね」
梓 「あっ、おへそにでかいほくろがありますね」
唯 「すごいでしょ!」
梓 「へんなの!」
唯 「ぐっ」
梓 「へんなほくろですね」
唯 「むう」
唯 「ほくろタッチ!」
梓 「なっ、なんですか急に」
唯 「タッチされたから、あずにゃんがほくろだよ」
梓 「じゃあ、わたしもタッチです」
唯 「せーふ、せーふ」
梓 「なんで、セーフなんですか」
唯 「ぎっちょバリアだよ」
梓 「ああああ、しまったあああああああ」
~ 第十四話 ずっとずっと ~
唯 「あずにゃん、大人になったらなにになるの?」
梓 「電車の運転手になります」
唯 「そっか、じゃあわたし、電車になるよ!」
梓 「唯先輩は大人になれませんよ」
唯 「うそ! どうして」
梓 「大人になるには、たくさん勉強しないとだめなんですよ」
唯 「えっ、みんな大人になるんでしょ」
梓 「でもパパがそう言ってました」
唯 「そっか、どうしよ」
梓 「はたちになるしかありませんね」
唯 「はたちってなに?」
梓 「はたちになったら大人だってママが言ってました」
唯 「じゃあ、がんばってはたちになるよ!」
梓 「そうです。はたちになったらなんでもできるらしいです」
唯 「すごいね、はたち!」
~ 第十五話 いらし ~
梓 「唯先輩、見てください」
唯 「すごい、鬼のお面だ!」
梓 「節分だから授業で作ったんですよ」
唯 「ねぇ、貸して貸して」
唯 「あっ、あとマイネームも貸してっ」
梓 「はい、どうぞ」
唯 「きゅっきゅっ、きゅっと……ほら! 鼻毛かいたよ!」
梓 「そんなぁ」
梓 「唯先輩はいらしです」
唯 「なにそれ?」
梓 「いらんことしいだから、いらしです!」
~ 第十六話 なかよしこよし ~
澪 「あっ、唯と梓だ」
律 「あいつら、また手つないで登校してるぞ」
紬 「らぶらぶね~」
律 「なあ、からかってやろうぜっ」
律 「や~い」
唯 「あっ、律ちゃんだ!」
律 「おまえら、結婚すんの?」
梓 「そ、そんな、わけないです!」
唯 「ええ、結婚しようよ♪ あずにゃん」
梓 「なっ!」
~ 第十七話 悩み ~
梓 「唯先輩、帰りましょう」
唯 「う~ん、う~ん」
梓 「律先輩の言うことなんて気にしなくて大丈夫ですよ」
唯 「う~ん、う~ん」
梓 「唯先輩……」
唯 「ねぇ、あずにゃん」
梓 「はっ、はい。なんでしょうか」
唯 「いんぽってなに?」
梓 「へ?」
~ 第十八話 ED ~
梓 「さぁ、聞いたことないです」
唯 「今朝、机に彫刻刀で『横森いんぽ』って掘られてあったんだ」
梓 「へえ」
唯 「う~ん、う~ん」
唯 「明日、先生にきいてみようかな」
梓 「やめたほうがいいと思います」
唯 「え、なんで」
梓 「なんだか、やらしい言葉な気がします。うんちとかちんぽとか」
唯 「なるほど」
律 「や~い」
唯 「あっ、律ちゃんだ」
梓 「また来た」
律 「や~い、や~い」
唯 「や~い、律ちゃんのいんぽ」
唯 「律ちゃん、いんぽ!」
梓 「律先輩、いんぽです」
律 「いっ、いんぽってなんだよ!」
唯 「いんぽ」
梓 「いんぽ」
~ 第十九話 学校坂道 ~
唯 「あずにゃん、おはよう」
梓 「唯先輩、おはようございます」
唯 「校門までかっけこしようよ!」
梓 「いいですよ」
唯 「じゃあ、よ~い」
梓 「どんです!」
梓 「あいてっ」
唯 「あずにゃんが木にぶつかった!」
梓 「たんこぶだ」
唯 「あずにゃんはなんで走るとき、目つむるの?」
梓 「わかりません……」
~ 第二十話 ベルマーク ~
唯 「あずにゃん、何点集めた?」
梓 「0,5点が3つです」
唯 「私はね、20点だよ!」
梓 「ウソつきは泥棒のはじまりですよ」
唯 「ほんと、ほんとだよ!」
梓 「じゃあ、見せてください」
唯 「給食袋に入れたんだ」
梓 「なんて、いい加減な。ちゃんと封筒とか使ってください」
唯 「あれ!? ……ない」
梓 「穴あいてますね」
唯 「でも、ちゃんとあったんだよ」
梓 「唯先輩……」
唯 「ほんとだよ……」
梓 「……はい、私の一枚あげます」
唯 「いいの?」
梓 「だから学校いきましょう」
唯 「うん。ありがとう、あずにゃん」
~ 第二十一話 パンドラ ~
梓 「この前かしたロケットえんぴつ返してください」
唯 「ちょっと待ってて」
ゴソゴソ ゴソゴソ
梓 「まだ、見つからないんですか」
唯 「ランドセルの中のどこかにあるはずなんだけど」
梓 「ちゃんと筆箱に入れましょうよ」
梓 「私が探します。ランドセルみせてください」
唯 「はい」
梓 「ぐちゃぐちゃだ……」
唯 「えへへ」
梓 「奥のほうかな」
ゴソゴソ ゴソゴソ
梓 「なんか紙くずがいっぱい」
唯 「あっ、それは!」
梓 「ぜんぶテストですね」
唯 「……はい」
梓 「しかも、ひどい点数」
~ 第二十二話 好きの反対 ~
梓 「算数10点、国語0点」
唯 「持って帰ったら叱られるんだもん」
梓 「しかたないですね。私が先生になってあげます」
唯 「あずにゃん、2年なのに解けるの?」
梓 「塾に通ってるから任せてください」
唯 「すごいよ! あずにゃん」
梓 「はい、すごいです」
唯 「長いの反対って何?」
梓 「いながですね」
唯 「おう、そっか!」
唯 「じゃあ、好きの反対は?」
梓 「キスです」
唯 ちゅっ
梓 「なっ! //」
~ 第二十三話 ベテルギウス ~
唯 「あずにゃん、次は理科教えて」
梓 「いいですよ」
唯 「メダカって何食べるの?」
梓 「三択ですね」
唯 「一番 水草 二番 イトミミズ 三番 ベテルギウス」
梓 「むずかしいですが、名前からして三番です」
唯 「私もそう思ったんだけど、バツだったよ」
梓 「じゃあ、本物見にいきましょう」
唯 「あっ、うちの教室で飼ってるよ!」
~ 第二十四話 メダカ ~
唯 「ほら! メダカの水槽だよ」
梓 「見えません、見えませんっ」
唯 「あずにゃん背が低いもんね」
梓 「見えません」
唯 「はい、抱っこしてあげるね」
梓 「うわあ、メダカいっぱいいますね」
唯 「でしょ!」
梓 「あっ、一匹水面で寝てるのがいます」
唯 「どれどれ」
梓 「ほら、お寝坊です」
唯 「……死んでるね」
梓 「……」
~ 第二十五話 虫塚 ~
唯 「虫塚に埋めてあげよ」
梓 「虫塚ですか」
唯 「学校で飼ってた生き物を虫塚に埋めると天国に行くんだよ!」
梓 「埋めてあげましょう」
唯 「これでメダカも天国いけたね」
梓 「なんまんだぁ なんまんだぁ」
唯 「じゃあ、教室戻ろっか」
梓 「あっ、あそこでセミも死んでます」
唯 「ほんとだ」
梓 「セミも埋めましょう」
唯 「でもセミは学校で飼ってないよ」
梓 「飼ってないと虫塚に埋めちゃだめなんですか」
唯 「あれ、どうだっけ?」
梓 「虫塚に埋めないと天国行けませんよ」
唯 「じゃあ埋めてあげよっか」
梓 「はい」
~ 第二十六話 うさぎ ~
唯 「ほいっ ほいっ」
梓 「なにやってるんですか」
唯 「うさぎに餌あげてるんだよ」
梓 「私もあげたいです」
梓 「うさぎの餌って臭いですね」
唯 「そうかな」
梓 「色も鼻くそみたいだし」
唯 「……」
梓 「うさぎはこんなのおいしいんですかね」
唯 ぱくっ
梓 「あっ、食べた!」
最終更新:2011年01月09日 23:29