二年生の後日談を


純「あ~も~悔しー!」ガツガツ

梓(奢りだからってよく食べるなあ……)

憂「まあまあ、純ちゃん頑張ったんだしいいじゃない」

梓「……私の思考ってそんな単純……?」

純「憂!これ食べ終わったらバッティングセンター行こ!」

憂「え?いいけど……」

純「あたし今日凡退して打たれただけで、いいとこ全くなしだったもん!納得いかーん!」

梓「私も似たようなもんだけどなあ。後半まともにヒット打ってないし」

純「下位打線で描写もされずに凡退させられた悲しみがオマエにわかるか!」

純「おっりゃー!」キーン

憂「純ちゃん、上半身が少し前に流れてるからそこ注意して!」

純「こうか!」カコーン

梓(元気だなー)パカーン

憂「梓ちゃんは、腕で当てに行ってる感じがするね。全身で打たなきゃ!」

梓「はーい」スコーン


ピシュッ カシャーンカシャーン

純「おっしゃ二枚抜き成功!」

憂「純ちゃんすごい!あと3枚だよ!」

梓(こんなに体酷使して大丈夫かな?)


梓「おはよ~……」

ダラーン オハヨー… クカークカー

梓「なんやこの教室……」

憂「あ、おはよう梓ちゃん」

梓「やっぱ皆昨日で疲れたのかな?」

憂「多分ね。私も右肩がちょっと重いもん」

梓「私は全身痛いよ……純?」

純「」バッタリ

梓「純?」ツンツン

純「が、あっ……!やめろ、私の右腕に触れるなっ!抑えが、きか、ない……っ!」

梓「そりゃあんだけ打ち込んで投げ込めばね……バッセンで3000円ぐらい使ってなかった?」

純「うう、言わないで……」

憂(お姉ちゃんも朝しんどそうだったなあ)


……

姫子「ちわーっす」ガラッ

曜子「立花さん、おはよう……」

姫子「……大丈夫?」

曜子「うん、昨日はしゃぎすぎちゃったかも……」

姫子「あはは。結構皆疲れきってるねえ」

曜子「うん、特に平沢さんが……」

姫子「あー、結構無理させちゃったから……死んでる!?」

唯「」

和「生きてるわよ。目を覚まさないけど」

姫子「あ、ほんとだ寝息立ててる……」

唯「クカー……スピー」

和「昨日頑張ったし、しばらくそっとしといてあげましょう」

姫子「そだね」

姫子「唯、また一緒に野球できたらいいね」ワシャワシャ





梓(球技大会終わってからもちょくちょくバッティングセンターに来るようになったなあ)

梓(どうせ4月の新入生歓迎ライブまでは特に出来ることないし)

梓(心なしか体が引き締まった感じもする)

梓(音楽関係以外に出費が増えたのはちょっと痛いけど……)

紬「あら、梓ちゃん!」

梓「この声は……ムギ先輩!」

紬「珍しいわね、こんなところで会うなんて!」

梓「いやはは……そちらの方は?」

しずか「あ、ムギちゃんのクラスメイトで、木下しずかって言います」

梓「ども、中野梓です」ペコ

梓「お二人はどうしてここに?」

紬「しずかちゃんに遊びに誘われたんだけど、あんまり遊ぶ所って知らなくて……」

しずか「それでそういえばムギちゃん野球やってたなあって思ったから、連れてきてもらったの」

梓「へえ~、木下さんは野球お好きなんですか?」

しずか「うん、やったことはないけどロッテのファンなんだあ」

梓「そうでしたか。日本一おめでとうございます」チパチパ

しずか「うん!梓ちゃんはどこか好きな球団ってあるの?」

梓「私は特に……野球は好きですけど」

紬「私も特にないわ~」

姫子「なんか面白そうな話してるねっ!」バーン

紬「あら、立花さん!」

しずか「いちごちゃんも!」

いちご「や」

梓「なんなんですか今日は……?」

姫子「あずにゃん久しぶりだね!」

梓「あ、どうもです……テンション高いですね」

姫子「いやー、思わぬところで思わぬ人にあったからつい」

姫子「でも、本当に意外なメンバーだね。ムギちゃんとしずかちゃん……」

いちご「木下さんは、実は野球好き。そしてロッテファン」ビシッ

しずか「え、知ってたの?」

いちご「うん。ペンケースにユニフォームのストラップが付いてた」

しずか「おお、分かる人がいたんだ……」

いちご「好きな選手は渡辺俊介」

しずか「うっ、まさかストラップの背番号で!?」

いちご「」コク

しずか「すごーい。野球通だね」

姫子「そういやプロ野球の話ってしたことないな。私はどこってとこ無いけど、いちごはどこのファンなの?」

いちご「ヤクルトスワローズ」

しずか「うーん、セ・リーグはあんまり知らないや……」

いちご「佐藤さんがオリックスファンだから、今度話してみるといいと思う」

しずか「え、本当?」

姫子「そこまでわかんの!?」

いちご「この前律と話してた」

梓「そういえば律先輩は西武ファンだっていってました」

紬「野球好きって、結構女の子にもいるものなのねえ……」

しずか「そういえば、何でここに?」

姫子「ああ、いちごがこの前の球技大会で野球好きが再燃したらしくて、グローブ買いにいってたんだ」

梓「……店員さん、驚いてたんじゃないです?」

姫子「うん、『え、この子が野球やるの!?』みたいな顔してたよ」

しずか「あはは、なんかデートみたい!」

姫子「はは、デートにスポーツ用品店って色気なさすぎ!」

いちご「デートだよ?」

姫子「」

いちご「私はそのつもりだったけれど」ギュッ

姫子「」

紬(あらあらあらあらあらあら♪)

しずか「そ、そうだ!ここにもスポーツショップがあったよ、見に行かない!?」

梓「い、いいですね、いきましょう!」

いちご「だって。行こう?」

姫子「あ、ああ……」(手ぇ繋いでる手ぇ繋いでるいちごに手ぇ繋がれてる)

紬(ほぼイキかけました)


客(可愛いなあ……)

店員(可愛いなあ……)

俺(可愛いなあ……)


いちご「さっきのところよりは小さいね」

姫子「ま、まあバッティングセンターの中にある店だし」

紬「じゃあ私たちあっちの方見てくるわね♪」

梓「また後で合流しましょう!」

しずか「じゃ!」

姫子「ええ!?ちょっと!」


梓「二人にして大丈夫ですかね?」

しずか「ていうかいちごちゃん……あんな子だったんだ」

紬「これハンドグリップっていうのね。えいっ!」バギャァッ

梓(聞いてないし!)「ちょっ、本気出しすぎです!」

しずか「60キロ用なのに……簡単すぎる、あっけなさすぎる……」


紬「影からこっそり見守りましょう♪」

しずか(ムギちゃん、楽しそうだね)ヒソヒソ

梓(誰かが仲良くしてるのを見るのが好きみたいです)ヒソヒソ


しずか「あ、まだ手繋いでるんだ」

梓「立花さん顔真っ赤……」(でもなんか嬉しそう……)

しずか「店員さんすっごい見てるね」

梓「そりゃ見ますよ。あ、商品棚が……」ゴシャーン

姫子『わわ、すみません!』ワタワタ

いちご『……』ヒョイヒョイ

梓(……なんか気の毒になってきた)

姫子「はうー……」(疲れた、色々と)

しずか「ムギちゃん、一杯買ったね……」

紬「ええ♪ハンドグリップと、インナーマッスル?を鍛えるチューブと、手首の先につけて一人で投球練習が出来るネット!」

梓(ムギ先輩なら受けてくれる相手たくさんいそうだけどなあ。ていうかボール買ってないような……)


ピュー ヒュオオオオ

いちご「……寒い」

姫子(あー……)「……ほら」スッ

いちご「?」

姫子「い、いや私も寒いからさ。手ぇ繋いだほうが暖かいかなって」

いちご「……うん」ギュ

いちご「……右手、けっこうごつごつしてる」

姫子「……気にしてるんだけど……ソフトやってるとこうなっちゃうの!」

いちご「うん、昔はわたしもこんなだった」

姫子「でしょ?……ねえいちご」

いちご「何?」

姫子「あたしたち、これからも友達でいようね」

いちご「えー……友達?」

姫子「ちょいちょい、何になりたいんですかアンタ!?」

いちご「……仲間とか、親友?」

姫子「……そりゃ失礼」

いちご「何を想像してたの?顔が少し赤いけど」

姫子「なんにも!寒いだけだってば!」





キーンコーン

和「唯、起きなさい」ユサユサ

唯「むにゃ……」ウツラウツラ

姫子「ゆーい、次体育だよ?早く準備しないと遅れるよ?」

唯「うーん……ありがとお母さん……」

アカネ「お母さんだって」クス

姫子「嬉しくなっ!」

和「全く、こんな調子で受験大丈夫かしら……」

紬「唯ちゃん、クッキーあるわよ?」

唯「みなぎってきたあっ!」ガバッ

姫子(なんかもうペットだよね)

紬「さむーい……」

しずか「教室の中でも着替えは寒いよね」

エリ「……じー」

和「瀧さん?」

アカネ「どうしたのエリ」

姫子「なんかある?」キョロキョロ

エリ「……アカネ、姫ちゃん」

アカネ姫子「「?」」

エリ「失礼っ!」ムニュムニュ

エリ「痛い、身長縮む……」ジンジン

姫子「いきなり何すんのっ!」

アカネ「いくら友達でもやっていいことと悪いことがあるよ!?」

エリ「うう、だってさー……」

姫子「ほー、申開きしたいなら言ってみろ」

エリ「二人ともへこむとこへこんでて出るとこ出すぎだよ!こっちはお正月でどーでもいいとこに肉付いたってのに!」

しずか「確かに」

唯「一理ある」

紬(耳が痛いわあ……)


いちご「……」ゴオッ

澪「……なんか熱いな」


アカネ「どーせ食べたら寝てたんでしょ?エリのことだもん」

エリ「うっ」グサッ

姫子「あたしは腹筋とかしてたから……日課で」

エリ「くっ、健康優良児めっ」

和「でも瀧さんだってスタイルいいじゃない」

唯「そだよ?体重増えたようには見えないよー」

エリ「……体重は増えてないの」

しずか「?」

エリ「筋肉落ちて脂肪が増えたんだよっ……!」

姫子「あー……」

アカネ「あるね……」

エリ「あーもう、あたしもおっきくなりたーい!」

アカネ「この子には恥じらいって言葉はないのかしら……」

律「なんかすこーしばかり興味深い話だけど、早くしないとマジで遅れるぞ?」

唯「ほんとだ!和ちゃん急がないと!」

和「私はもう着替えたもの、先に行くわよ?」

唯「あっ、和ちゃん待って!」

姫子「お説教は後だね、ほらさっさと行くよ!」

アカネ「全くもう……」

エリ「裏切り者ぉ~!」


柔軟体操

律「ほい次、1,2,3,4ー」

唯「ごー、ろく、しち、はちー」

律(そういやあたしは全然体重変わってなかったなー)

唯「りっちゃん?」

律(……)ストーン

唯「おーい?」

律「……なあ唯」

唯「なに?」

律「いや、やっぱいいわ……」

唯「えーなに?思わせぶりだよ~」

律(胸大きくするためになんかしてるか?なんて聞けるわけねー……)

エリ「うー……」サスサス

アカネ「もう、別に胸なんてどうでもいいでしょ?」

エリ「持つ者には持たざる者の気持ちはわからないんだよ……」

アカネ「ていうか、姫子ちゃんはともかく私は別に」

エリ「貴様こんなもんぶら下げてんなことほざくんか!ああん!?」ムギュムギュ

アカネ「うきゃあっ!?こ、こら!皆こっち見てるわよ!?」

エリ「うっさい!ちょっと寄こせ!」モニュモニュ

いちご「揉むと余計大きくなるよ?」

エリ「……なんですと?」ピタ

いちご「乳房が刺激されることによって女性ホルモンの分泌が促され、結果女性らしい丸みを帯びた体型になるという」

エリ「マジっすか!?」

いちご「ググれ」

エリ(ばっさりだー!)

エリ「ハッ!てことはアカネ、まさか誰かに、も、揉ん……!」

アカネ「違うわよ!」

エリ「そんな、一番の親友のあたしにも相談してくれないなんて……」ヨヨヨ

アカネ「だから彼氏なんてできてないってば!」

澪「でも佐藤さんならいてもおかしくないよな」

和「そうよね。美人だし優しいもの」

エリ「そんな、ライバルはこんな近くにもいたのかッ……」

アカネ「なんのライバルよ!?」

エリ「だってあたしアカネと一緒にいたいもん!親友だし!」

アカネ「えっ……」

エリ「アカネは、あたしのことなんてどうでもいいの……?」

アカネ「いや、そんなことないけど……」(なんか流れがおかしなことに……)

エリ「じゃああたしの胸を大きくするのに協力しなさい!」

アカネ「えー……結局そういう話?」

いちご「揉むの?」

エリ「そうだ!アカネ、あたしのおっぱいを揉め!」

アカネ「……何が何だかわからない……」

姫子「こらいちご、的はずれなこと言ってバカを炊きつけない!」

エリ「ひどっ!」

いちご「的外れ?」

姫子「そうだよ、揉むだけで大きくなるなら誰も苦労しないって……」

いちご「そんなことない。あなたの胸が大きいのは私のおかげ」

姫子「はッ!?」

エリ「え、うそ、マジ?」

アカネ「姫子ちゃん……?」

姫子「いやいやいやいや!こらいちごいい加減に――」

いちご「えい」ムニュ

姫子「ひやぁっ!?」ペタン

律「なんてこったい……二人がそんな関係なんて知らなかったぜ」

唯「姫ちゃん、お幸せにね……(その目は優しかった)」

姫子「ちーがーうーっ!」


アカネ(た、助かった……)


アカネ「もう、エリが変なこと言うから2倍ぐらい疲れたわ……」ガサゴソ

エリ「ぶーぶー!」

アカネ「はいこれ、どーぞ」バサッ

エリ「雑誌?」

アカネ「それに胸に効く体操っていうのが載ってたから、貸したげる」

エリ「あ、アカネぇ……」

アカネ(よしよし、これでおとなしくなるかな?)

エリ「やっぱりアカネも胸のこと気にしてたんだねっ!」

アカネ「死ねッ!」ドスッ

エリ「オフッ!」

アカネ「ふう……早く着替えないと風邪ひくわよ?」

エリ「は、はひ……」(そんなSなアカネも好きだよ……)