なんだかんだで2試合目

唯「これに勝ったら決勝だよね?」

澪「ああ、全部で8チームだからな」

律「まあよっぽどうまく振り分けられない限り全部の種目出てるクラスなんて無いだろ、人数的に」

紬「次は打つわ!」ブンブン

曜子「琴吹さん、燃えてる……」

姫子「勝つぞー!」

いちご「……整列」


律「相手は3-4か」

姫子「ちょっときついかな……ソフト部が3人いる」

エリ「バレー部も1人いるみたい。……あんま関係ないか」

唯「大丈夫!あっちが運動部ならこっちは軽音部だよ!」

律「そうだ!体力作りで培った鋼鉄の腹筋見せたるわい!」

唯「マジでっ!?」ウホッ

律「おう!ホレ」ペロッ

唯「おお、ほのかに六つに割れとる……」

澪(引き締まってていいな……)

曜子(物欲し気な秋山さんもいいな……)

「「お願いしまーす!」」

プレイボール!

唯「今度はこっちが先攻かあ」

律「澪ー気楽に行けよー」

澪「……」

エリ「ありゃ、やばそう……」

律「いや、問題ない」

アカネ「?」

澪「でいっ!」カァン!

唯紬「「やったぁ!」」

アカネ「綺麗なセンター前……緊張してたんじゃなかったのね」

姫子「律はわかってたの?」

律「ああ。目が燃えてた」

エリ「幼なじみだねえ」

律「まーな」

曜子(わからなかったのは悔しいけど、負けず嫌いの秋山△)

いちご(投手はソフト部だし、進塁打でいい)ガツッ

エリ「叩きつけた!」
アウトー!

アカネ「セカンドゴロだけど、ランナーが進んだね」

いちご「任せた」スッ

姫子「任された!」ハイタッチ

プレイ!

姫子「ちーちゃん、負けないよ!」

千尋「遊撃手の肩、なめないことだよ」

澪「集中できてたから打てたけど、やっぱり結構速かったよあの子」

唯「ソフト部でショートやってたって言ってたし、きっと肩強いんだよね」


姫子「ふっ!」ファール!

千尋「せいっ!」ファール!

姫子(澪は一球で仕留めたのに、情けない……でも次で決める!)

千尋(やっぱ良いスイングだ、あれでいこう)キュッ

姫子(……なんかサインでも出したっぽいなあ、でもどうせ何が来るかはわからないし、直球待ちで!)

千尋「たあぁっ!」シュッ

姫子(緩っ、カーブ!?でもこのコースは)

ボール!

千尋「手ぇ出してくれなかったか」

姫子「エゲツいな、光。球技大会だよこれ?」

光「安心して。姫子以外にこんな手は使わない」

姫子「そりゃ光栄な話だけど……」


千尋「このっ!」シュッ

姫子「その程度で止まるかっての!」キャァン!

アカネ「今度は右中間!」

紬「姫子ちゃん凄い!って二塁も回っちゃった!?」

律「スリーベース狙いかよ!」

姫子「行ける!」

セーフ!

曜子「秋山さんお疲れ様。タオルどうぞ」

澪「うん、ありがと。ムギー!バッティングセンター思い出せよー!」

紬「よーし、頑張る!」




千尋(姫子を押しのけて四番に座るって……確かこの子軽音部でキーボードしてたっけ?)

光(気にしないで、普通に投げればいい)スッ

千尋「どんなにパワーあったって所詮素人だよねっ!」シュッ

紬(左足に体重を載せて腰から捻り出して目線がぶれないように――!)ブォン

ゴッ

姫子「……やっぱブストスだなあ」

光「う……そ」

千尋「どんだけパワーあるって言うのさ……」

「「「「いいやったぁーー!!!」」」」

紬「澪ちゃん、ありがとう♪」


唯「さーて投げるぞー!」

律「ああ、姫子の話じゃ1,3,4番がソフト部らしいから気が抜けないぞ」

唯「大丈夫だよお、3点もあるんだよ?」

律「ランナー出したらもう1打席余分に回ってくるかも知れないってわかってるか?」

唯「こっちだって4点5点入れれるかも知れないよ?」

律「へーへー善処しますうー」

唯「じゃあ好きなところで使うからね」

律「おう、捕ってやるから心配すんな」

プレイ!

唯(この子はさっきセンター守ってたっけ?)

姫子(まもは手強いぞ……ソフトでも1番センターだし)

護(まず出なきゃ始まらないなー)

唯「りゃっ!」シュッ
ストライーク

護「……」

律(見てきたぞこいつ……そっちからすりゃ格下相手だろうに)

唯「ふっ!」シュッ
ストライーク

律(二球目も?)

護(ごっちゃんが直球だと思ったら詰まったって言ってたけど、変化してる感じはないな)

律(こいつ……なにか勘づいてるのか?)

唯(追い込んだ、次で!)「でりゃ!」シュッ

護「はっ!」ガギッ

姫子「ムギちゃん!」

紬「くっ!」バシッ アウトー!

唯「サードライナーかー。ムギちゃんナイスキャッチ!」

紬「びっくりした~。でも捕れて良かった!」

律(……あれをライナーで返すのか。だとするともう大方バレてんのかな……)

光「どうだった?」

護「うん、確かになんか詰まらされたような気はした」

千尋「あの打球で?」

護「ごっちゃんの情報からすると、多分シュート系だと思った」

護「それでちょっと打ち方変えただけ」

千尋「じゃあやっぱ変化してるんだね」

光「つまり……ツーシーム的な球か」

千尋「軟式でも投げれるんだねえ」
アウトー!

護「ん、出番だよ、千尋」

律(こいつらなんか話してたし、多分ネタばれしてんだろうな)

千尋(そりゃ素人相手に直球とツーシーム投げ分けられたら完全試合もおかしくないかもね)

千尋(でも分かってしまえばただの2択、打率5割みたいなもんだよ)

唯「とう!」シュッ

千尋(これは直球!!)カァン

律(捉えられた!)「アカネ!」

アカネ「はいっ!!」
ダダダダダダダパシッ アウトー!

エリ「おおー!」

姫子「アカネー!ナイスダッシュ!」

アカネ「えへへ……」

唯「アカネちゃ~ん!」ダキッ

アカネ「唯ちゃん!」ギュッ

律「いやーどうにかパーフェクト継続中だな。アカネナイス!」

アカネ「ムギちゃんだって、あんな速いライナー捕れるなんてすごいよ!」

姫子「こっちは上位に確実に回るけど、これで相手はそうはいかなくなった。いい守備だったよ」

曜子(皆サードやショートの方にしか打たないから内野で私だけ出番が少ない……)

エリ「よくわかんないけど元気だしなよ!寒くなるよ?」

アカネ「あれ、エリもうアウトになったの?」

エリ「ひどっ!」


唯「えいやっ」ストライークバッターアウト!

曜子「ええい!」ストライークバッターアウト!


律「三凡か」

曜子「ごめんなさい……」

律「あたしもまだヒット打ってないし気にしない!守るぜ!」

いちご「おー」

律(お、珍しいな……)

いちご「私も見せ場がなくてつまらないから」

律「さいですか」


プレイ!

光(ここで凡退したら流れがやばい。引っ張り戻す!)

唯(うう、ものすごい真剣な目付きだよ……しかも左バッターだし)

律「気楽に行けー、3点あるから!」

唯「そうだ、ホームランでも1点!ていっ!」シュッ

光「だっ!!」ゴシカァン


律「……マジで柵越えかい」

千尋「光ー!かっこいいぞー!」


唯「パーフェクト終わっちゃった……」

律「あのな、殆ど1年相手だからなそれ」

紬「でも2回終わって1点取られただけでしょ?私が取り返してあげる!」フンッ

澪「頼もしいなムギ。教えたかいがあるよ」

姫子「次の回は……澪からじゃない?」

澪「あ、ホントだ。行ってくるよ」

ポンポン

澪「?」クルッ プニ

いちご「ぷにぷに」

澪「……いちご?」

いちご「特に意味はない。頑張って」


澪(よくわかんないけど励ましてくれたんだろうな)「さーこい!」

千尋(もう後がない。全力で投げる!)「でやぁっ!」

ストライークバッターアウト!


澪「ごめん、励ましてくれたのに……」

いちご「気にしないで、意味はないから」

アウトー!


姫子「セカンドフライ……完全に本気だな」

いちご「いいところ見せられなかった、残念」

姫子「んなことないよ。チームバッティングできてるのはいちごだけだし」

いちご「……ありがとう」


姫子「最後の対戦だね……」

光(もし1点取られたら逆転は多分無理……)

千尋「おっりゃあ!」シュッ

姫子「!」スパァン ストライーク

光「ナイスボール!」

姫子「速いな……本気出しすぎじゃない?」

光「ホームラン打たれて黙ってられないから」

姫子「全くです」

千尋「はー、はー」

姫子「ふぅ……」

アカネ「並行カウントね……」

エリ「なにそれ?」

唯「ストライクとボールのカウントが並ぶことだよ」

律「大体ツーストライクツーボールのことを指すな」

エリ「ふむな」

ボール!

アカネ「で、ツーストライクスリーボールでフルカウントっていうの」

紬「ほほー」

姫子(ラスト一球か……フォアは嫌だろうし直球かな)

千尋(やば……ちょっと疲れてきたかも)

光(投手でも全力で投げ続けるのは難しい、少し張り切り過ぎた)

千尋「でも、負けたくないっ!」シュッ


姫子(カーブのスッポ抜け!?いやでもこれは、入、る!?)

スパァン     ストライークバッターアウト!

千尋「よっし!!」

姫子「上からストライクゾーンギリギリに落ちてこられたら、打てないなー……」

律「次は8番からだ。まだソフト部員以外にはヒット打たれてないけど、二人でたら回るから気ぃ抜くなよ!」

唯「がってんです!」

姫子「そういうことだから、皆もプレーから気をそらさないように!守り切るぞ!」

「おう!」「ああ!」「「はいっ!」」「うん!」「ん」


プレイ!

唯「絶対にっ」

ストライークバッターアウト!

唯「皆で勝つんだっ!」

ストライークバッターアウト!

唯「よっし!」

護(やっぱこのまま終わったら、ソフト部OGとしてちょっとつまんないな)

唯「後一人……そりゃあっ!」シュッ

護(ちょっとせこいけどっ!)ガツッ

唯「よし、どん詰まり!」

律「いや!姫子、急げ!」

姫子「わかってるっ!」バシッ シュッ

護(間に合え!)ダダダダダダッ
パシッ

澪「どうだ!?」

セーフ、セーフ!

千尋「よし、繋がった!」

光「ナイスラン!」

千尋「難しいかも知んないけど、あいつがやったのを真似てみて!多分うまくいく!」

3年A「う、うん!つなげて見せるから!」


唯「ちぇー、終わったと思ったのにぃ」

律「野球はこれだから面白いんだよ。次で押さえれば関係ないって」

唯「うん、任せて!」


坂口構成員は名前がアレなので3年には出せませんでした
仲良しの同い年が苗字呼びってのも変だから


3年A(岸田さんみたいに……!)ガヅッ

唯「また!?」

律「しかも今度は……」

姫子(打球が完全に死んでる!)

姫子「間に合わない……!」

セーフ!


3年A「やった……!できた!」

光「gj」

千尋「よし、ようやく本業でお返しできる!」

千尋「っしゃーこいッ!」

唯「打たせないよッ!」

曜子「あ、熱い……!」

エリ「外野にいてもわかるよ、燃えてるね~」


唯「ちぇいやー!」シュッ

千尋「ずぉりゃー!」ガキッ ファール!

唯「ちょいさー!」シュッ

千尋「ぬがだりゃぁ!」チッ ファール!

千尋(追い込まれた……どうする?さっきの方法は悪くすりゃ三塁封殺で終わるし)

千尋(次にどっちが来るかってそんなのわかりゃ苦労しないし!)

千尋(なら!)

唯「ちぇいっさー!」シュッ

千尋(乙女らしく直球勝負!!)

ガキャッ

千尋「く~っ、逃げられたかっ!」

姫子「ムギちゃん!」

紬「はいっ!……えっ!?」

律「何!?」


4