純「わ…、わん」ポム

梓「おかわり!」

純「…わんっ」ポム

梓「ちんちん!」

純「ちょ……」

梓「ちんちん!」

純「………わん」


憂「」



憂「罰ゲーム?」

梓「まぁ、そんなところ」

梓「さっきコンビニであたり付きのアイスを買ったとき、純が」

純『当たってたら梓は今日一日猫になって私の言うこと何でも聞く事っ!』

梓「とかトチ狂った事急に言い出して、挙げ句普通にハズレだったから」

憂「テンションに身を任せて生きてるなぁ」

憂「それじゃあ純ちゃんは今日一日犬になって、梓ちゃんの言うこと何でも聞かなきゃいけないんだ」

梓「私にも同じ様な事させようとしてたんだから、まぁ妥当だよね」

純「…うぅ……」

梓「とってこーい」ブン

純「空き缶投げんな!」ダッ

憂「ちゃんと言うこと聞いてる純ちゃんも律儀だね

純「…………」ハァハァ

梓「えらいえらい、ちゃんとくわえて持ってきたんだ」

純「…梓の事だから…っ、手で持ってきたらやり直しとか、鬼みたいなこと言うと思って…」ゼェゼェ

梓「まぁね」

純「ほら…早く取ってよ、プルタブくわえたまま喋りづらい」

梓「…はい、ごくろーさま」

純「ねぇ梓、私が悪かったからさ…もうこんな遊びやm」

梓「とってこーい」ブン

純「ちょっ……!」

梓「誰が普通に喋って良いって言ったの?やり直し」

純「ぐっ……わ、わおぉぉーん!」ダッ

憂「それじゃ私は帰るね、早くお姉ちゃんにご飯作ってあげないと」

梓「うん、また明日学校で」

純「………」ゼェゼェ

憂「純ちゃんもまたね」ナデナデ

純「……わう」

憂「えへへ、犬だって言うから…ちょっとね」

憂「それじゃあまた明日」パタタ

純「………」

純「……へへ…」

梓「…………」グイ

純「うわっ、とと」

梓「ほら、早くいくよ」

純「えっと…どこに?」

梓「今日は私んちで遊ぶって言ったじゃん、それとまだ喋っちゃ駄目」

純「まだやr………わん」

梓「ん、じゃあ行こっ」ギュ

純(…手……)

純(………)

純(普通に二足歩行してるんだけど、それは良いんだ)



なかのけ!


梓「ジュース入れてくるから適当にくつろいでてねー」

純「わんわーん」

純(犬にジュース飲ませちゃうんだ…)

純(まぁ、梓もそこまで本気でやってるワケじゃないって事かな。お遊びお遊び。)

純(暇潰しにはなるし、も少しだけ付き合ってやろう)

純(お、ソファー)ボフン

梓「お待たせ、クッキー食べるよね」

純「わんっ」

梓「はい、市販のだけど」

純「わ………」

梓「………」ニコニコ

純(器が、器が犬用のアレだ…)

梓「ふふ……」ジッ

純(ジュースまで…コレ普通に手で持って飲んで良いのかな)

純「………」スッ

梓「めっ」

純(駄目か……)コト

純(となると、やっぱり…)チラ

梓「ん、そうそう」

純「……うぅ…」


ペロペロ ピチャピチャ


純(全然減らないし、もういいや)

純(クッキー食べよう)ガブ

梓「あ…犬食いしないでよ、私が食べられなくなるじゃん」

純(梓この野郎…!)ボリボリ

梓「はいっ」

純(え……)

梓「ほら、口開けて」

純「………」アー

梓「あーん」

純「ん、もぐもぐ……」

梓「えへ……」ナデナデ

純(…これはこれで良いか)



しょくご!


梓「ゲームでもやろっか」

純「わんっ」

純(って、コントローラ持てないじゃん)

純「わん…」

梓「あぁ、そっか。じゃあ床に置いて…」コト

純「………」ジーッ

梓「………」

梓「い…いいじゃん、純上手いんだから。ハンデだよ」

純「……わふ」ヤレヤレ

梓「絶対負けないんだから!」

梓「純、おすわり!」

純「わんわん」

梓「わんは一回っ!」ムーッ

純「わーん」

梓「もうっ…」

純(マリカーか…まぁ、ちょっとドリフトし辛いけど何とか)

純(今のうちに練習しとこ)カチャカチャ

梓「………」トテトテ

梓「………」ギュ

純「………」

純(…ん?背中に柔い感触が……)

梓「………」

純(……え、ぁ…)

梓「…なんて言うか…犬を飼ったら、懐に抱いたままテレビ見たりしたかったんだ」

梓「頭に顎乗せたりしてさ、こういうのって和むよね」スリ

純「……っ…」

梓「えへ……」ギューッ

純(何だろ…梓、今日はやたら可愛いなぁ)

純(振り返って抱き締め返したら怒るかな…)チラ

梓「…純デカい、前見えないよ」

純(うるせーちびっこ!)

梓「勝った!」

純「くっ……!」

純(なんか知らんうちに負けてた…集中出来ないってこんなの)

純(梓の胸が背中に梓の吐息が首筋にふへへ──)

純(私は変態か!)

梓「純の負け~」ギュースリスリ

純(……ふへへ…)

梓「負けた純にはさらに罰ゲームって事で」

純「わんわん」

純(いやいや)

梓「純乗り気だなぁ、それじゃあ何して貰おっかな」

純「わんっ!」

純(くっ…聞いてない。
首輪とか嵌められるんだろうか、いやまぁそれはそれでいいかも知rそぉい!)

梓「………」

梓「あのねっ…純は今犬だから、それも大型犬って事で」

純「…わん」

純(ゴールデンなんちゃらが良いなぁ)

梓「………」ピトッ

純「………」

純(…お……)

梓「………」スリ

純(しおらしくも梓が私の懐へと静かに寄り添い、やがて膝を崩せば身を委ねるようにして凭れ掛かった)キリッ

純(………)

純(…って、ええぇ…!)

梓「………」カァァ

純「…あ、梓……?」

梓「…めっ」

純「いや、だって」

梓「純は犬なのっ」

純「………わ、わん」

梓「………」ギュ

純(………)

純(…梓の体ちっちゃいなぁ)

純(何かほんのりと甘い匂いも……って、これじゃホントに犬だ)

純(…だ、抱き締めても良いのかな…)

純「………」ギュ

梓「……えへ…」

純(うわあああぁぁぁ)

純(やば…心臓バクバク言ってる、絶対聴こえてるよコレ…!)

純(どうしてこうなった!どうしてこうなった…!)

梓「………」

梓「…おっきな犬のお腹、枕にして寝てみたいなって…思ってたんだ」

梓「窓際で日向ぼっこしたりしてさ、気持ち良さそうじゃない?」

純(……っ…)

純「……わん」

梓「一回、やってみたくて」

純(本物の犬じゃなきゃ意味ないんじゃ)

梓「それに……犬なら、素直に…甘えられるかなって」

純「………」

梓「…純に」

純「……っ…」

梓「………」カァァ


ナデナデ


純「………」

梓「…もう純っ…、犬はそんな事しないよ」

純「か…賢い犬なのっ」

梓「抱き締めたりだってしないし…」

純「気の利く犬なのっ」

梓「喋ったりだって、しないし…っ」

純「………」

純「喋んないとさ、伝えられないと思って」

梓「……何を…?」

純「…まぁでも、こういう伝え方もあるか」

梓「じ…純、顔近いよ…?」

純「ん…?」

梓「……ち…近いよ」

純「……犬だしさ、こういう事するのは仕方ないって事で」

梓「……っ…」

純「………」

梓「……うん」


おしまい!