唯「あの感覚はほんとにたまんないよ」

唯「私の体が一瞬で聖なる炎に包まれたような感覚」

唯「いや、どちらかというとベチャベチャのケーキの海の中を泳いでるみたいな感じかな」

唯「窒息しちゃいそうなほどにあずにゃん分が流れこんでくるんだよ」

唯「現世と冥界が逆転するような衝撃」

唯「当然だよね」

唯「無限のエネルギーの源が目の前に、腕のなかにいるんだもん」

唯「五感を全て働かせて必死で吸い尽くすよね」

唯「あずにゃん……君に夢中で泣きたいよ」

唯「そういうの、圧倒的多幸感っていうのかな」

唯「まさに神充って言葉がぴったりだよ」

唯「やばい……想像したら抱きつきたくなっちゃった」

唯「腕が、体全体が、細胞全部がむずむずする……」

唯「えへ、えへへっへ」

唯「やっぱりこんなその場しのぎのあずにゃんグッズじゃ我慢できないよ」

唯「あずにゃん……ホンモノのあずにゃん……」

唯「待ってて、私のあずにゃん……えへぇ」

唯「いま……愛に生きます」ヨロヨロ



道中

澪「おっ唯じゃないか。買い物か?」

唯「……」

律「マスクしてるけど風邪でもひいたのか?」

唯「……」

澪「喉痛むのか?」

唯(あずにゃんの使い古したマスク最高だよぉ……)

唯(時間はたっちゃってるけどまだまだたっぷり補給できるよ)

唯(ただしつけてる間はしゃべれないんだよねコレ)

唯(なんせ私のツバでせっかくのあずにゃん分がだめになっちゃうからね)

唯(しゃべるたびにいちいち外してたら、空気に触れて分散されちゃうし)

唯(以外と欠点が多いグッズだよ)

唯(それでも外で堂々と使えるからそれはそれで良品なんだけどね)

唯(冬と春限定グッズってのもポイントだね)

澪「お大事にな。治ったらちゃんと勉強するんだぞ!」

唯「……」コクコク

唯(早く行ってよ……こっちは大事な用があるんだから)

唯(タクシーでも捕まえればよかった)

唯(外を歩くだけであずにゃん分がどんどん失われるんだよ)

唯(こちとらバカップルの相手をしてる暇はないっていうのに)

唯(あー、イライラする。あずにゃん分が足りないとストレスがやばいよ)

律「んじゃな! また月曜日あおうぜぇ」

澪「じゃあな唯!」

唯「……」ニコッ

唯(やっと行った。いまので1分ちかくもロスした)

唯(この1分が致命打になったらどう責任をとってくれるっていうのさ)

唯(とにかく急がなきゃ。あずにゃんあずにゃんあずにゃん!)

唯(生あずにゃん!)

憂「あ、お姉ちゃん!」

唯「ッ!」

唯(うわーまた思わぬアクシデント発生)

憂「これからおでかけ? 今日は寒いのによく外出できたね」

唯(やむを得ん……もうあずにゃんマスク外そう)

唯(さらば……愛するコレクション)

唯「うん、そうなんだよ~」

憂「どこへ行くの?」

唯「えっと、……あずにゃん家」

憂「え? 今日何も予定ないっていってなかった?」

唯「予定がないから行くんだよ」

憂「約束してるの?」

唯「えっいやしてないけど……」

憂「急に押しかけて大丈夫?」

唯「当たり前田のクラッカー!」

唯「憂はいま帰り?」

憂「うん、映画おもしろかったよー」

憂「最後、テトが4tトラックに轢き殺されるシーンで不覚にも泣いちゃった」

憂「それよりお昼ちゃんとたべた?」

唯「あ、食べてない……」

憂「だめだよーちゃんと食べないと」

唯「いまはそれより……」

憂「?」

憂「さっきからずっとそわそわしてるけど急いでるの?」

唯「……えっと」

憂「そういえばお姉ちゃん最近何か隠し事してない?」

唯「ギク」

憂「部屋のなかにもいれてくれないし」

憂「独り言ずっと言ってるし」

唯「な、なんでもないなんでもない!」

憂「……」ジー

唯「……ほんとだよ!」

憂「お姉ちゃん、嘘つきは泥棒のはじまりだよ?」

唯「泥棒じゃないよ!!!」

唯「ちょっと無断で拝借……あ」

憂「お姉ちゃん!!」

唯「……~♪ ~~♪」

憂「……今晩ちゃんと白状してね?」

憂「いまはとりあえずいっていいよ」

唯「恩に着るよ憂」

憂「お姉ちゃんがどんな罪を犯していようと私はお姉ちゃんの味方だよ?」

唯「ありがとう……ありがとう……」

唯「こんな妹をもって私は幸せだよ」

憂「そっか。じゃあね。お夕飯までには帰ってきてね」

唯「わかりました!」

唯(やばいよぉ……あずにゃん分が……)

唯(からっからに乾いてるのを感じるよ)

唯「一度確認しておこうかな……」

唯「走りながらのででれこでん!」


【あずにゃん分メーター】
■□□□□□□□□□□□

唯「うわああああこれ大丈夫かなぁ」

唯「途中で行き倒れちゃうよ」

唯「やばい、こころなしか最後の■も点滅してるような……」


唯「ええい、こうなったら」

唯「このお守りピックを……」

唯「はむっ!」

唯「んんひい! 痛んひいい!」

唯「ぷは。これでしばらくもたせよう」レロレロ

唯「本当の意味で命のお守りになっちゃったよ」

唯「もうすぐ着く……一応電話しておこ」

pipipipi

prrrrr


梓「はい! なんですか唯先輩」


唯「あずにゃ~ん。いまからそっち行っていい?」

唯(もう着くけどね)

梓「えっあっはい! いいですよ! 大歓迎です!!」

梓「いまからってことはあと15分位――」

唯「わかったー。じゃね」

ガチャ

唯「来たよ」

梓「ひえ"えええええぇえ!!」

唯「わーいあずにゃん会いたかっ……えっ……」

唯「えっ……?」

梓「あわわわわわわ」

唯「あずにゃんや……な、なんで体操服姿なの……?」

梓「えっと……えっと運動してたんで……その」

梓「腹筋とか!」

唯「じゃあどうして……ゼッケンに平沢って書いてあるの……?」

梓「んん……それは……」

梓「あー! ってこれ唯先輩の体操服だー!!」

梓「しらない内に入れ替わっちゃったんですね!」

梓「私たちってドジですねー!!」

唯「確か、洗う予定なかったからロッカーいれたままだったんだけど……」

唯「そういえば最近なんか周りのものが減ってるんだよね……」

唯「お気にのTシャツとかヘアピンとか靴下とか……下着とか」

唯「ドジな私のことだから、どっかで落としでもしたのかとおもってたんだけど」

唯「……」

梓「……」

梓「……ふふ」

唯「あず……にゃん?」

梓「……バレてしまってはしかたないですね」

唯「えっ」

梓「本当にすいませんでした!」ペコ

梓「この通り謝ります!!」

梓「なんなら土下座します!」

唯「ちょ……やめようよ土下座なんて」

梓「白状します。私、実はですね、以前から」

唯「待って。続きは言わなくていいよ」

梓「えっ」

唯「私ね、びっくりしたと同時に今少しだけ感動してるんだ」

唯「だってこれからは間接的補給なんてくだらない真似、しなくて済みそうなんだもん」

梓「……はい?」

唯「利害一致ってやつだよあずにゃん」

梓「ますますわかりません」

唯「これがアンサーです」ガバッ


ギュウウウ


唯「んう~これだよこれ。この直接流れこんでくる感じ。最高だね」

唯「あずにゃんもそうでしょ? これが欲しかったんでしょ?」

梓「う"わああああああああああああああ――――――」ブクブク

唯「あれっ!? 泡吹いて失神しちゃった!!」

唯「おーいあずにゃん」

唯「どうしたのー」

唯「そんなに強く抱いてないよー?」

唯「も、もしかして……」

唯「ででれこでん!」


【あずにゃん分メーター】
■■■■■■■■■■■□

唯「ついでにもういっちょ、ででれこでん!!」


 【唯先輩分メーター】
■■仝a>?■?3d?□r`@?;;a±死??%%?筅隍、ユイ。筅セ???????


唯「あちゃーやっぱりか……」

唯「私も満ち足りてるときに過剰に摂取すると、稀にこうなっちゃったりするんだよね」

唯「ごめんねあずにゃん」

梓「    」

唯「でもこれからはずっと一緒にいよう……」

唯「お互いがユニゾンすることによって生まれるエナジーは無限だよ!」

唯「ごはん×お好み焼き以上の夢のコラボレーションだよ」

唯「あつあつほかほか!」

唯「あずにゃんは最高のおかずであって主食だね!」

唯「よく見れば……気絶してる顔も可愛い……」

唯「写真写真」

パシャ


唯「お、そうだ!」

唯「……いまなら何をしてもバレないですむ!」

唯「……むふふ」


唯「生あずにゃんの唇ゲーッツ!」

梓「    」ピクピク

チュ

唯「う"わああぁぁぁあああああああ―――――」


梓「    」

唯「    」


唯「    」


【あずにゃん分メーター】
■■>aafa?3d>?{t□r`@?;;%%aア$a?±(%????#、ズ。~\仝サ????




お し ま い