トントン

澪・律・紬「はい?」

ガチャ

唯「し、失礼します。生徒会の平沢です」

唯「えっと・・・その、軽音部の部長さんいますか?」

律「私だけど」

唯「あの・・・その、言いにくいんだけど」モジモジ

律「(イライラ 早く言えよ)」

澪「(まさか・・・あの事がばれたんじゃ)」

紬「(お茶出すべきかしら?)」




数日前

唯「和ちゃ~ん!一緒に帰ろ~」

和「ごめん唯。今日は生徒会の仕事があるから」

唯「え、和ちゃん生徒会だったの!?」

和「前に話したと思うけど・・・」

唯「すごいね!さすが和ちゃんだよ!」

和「まあいいわ・・・。そういえば唯」

唯「何?」

和「もう6月だけど、結局唯はどこにも部活入らないの?」

唯「うう・・・入るタイミング逃しちゃったんだよう」





下校中

テクテク

唯「はあ・・・もうどこも勧誘とかやってないよね・・・」

唯「高校でもまた何もせず過ごすのかなあ・・・」

唯「せっかく高校生になったんだから・・・(ボー」

ドンッ!!

唯「あう」

律「いて!」

唯「ご、ごめんなさい!ぼーっとしてて」

律「いててて・・・あ、大丈夫大丈夫」

唯「すいません・・・」テクテク




澪「まったく。ちゃんと前見て歩かないからこうなるんだ」

律「なんだよー!じゃあぶつかる前に言えよー」

紬「まあまあ♪」

澪「で、話の続きだけどさ、律」

律「わかってるよ。あと一人"本物の"部員入れないと・・・だろ?」

澪「うん。クラスの帰宅部の人に頼んで(ムギの菓子折りあげて)
  名前だけの部員水増しして廃部を免れたのはいいけど・・・」

紬「いずれわかってしまうことだし、やっぱり本当の部員入れないとだめよね・・・」

律「私だってそう思うんだけどさー!もうほとんどの人は
  部活決めちゃってるんだよなあ」


唯「さっきの3人、なんだか楽しそうだったなあ・・・部活かなあ」

唯「そういえば黒髪の子がギターみたいなの背負ってた」

唯「ギター・・・もしかして軽音部!?」


4月の終わり頃

廊下

唯「けいおんぶ・・・けいおんぶ?」

唯「こ、ここを抜けないと軽音部にたどり着けない・・・」

さわ子「あら」

唯「あ、先生」

さわ子「軽音楽部なら音楽室よ」


唯「ありがとううございま、そうだ!」

さわ子「どうしたの?」

唯「やっぱり軽音部に入るのやめるって言っておいてください」ダッ

さわ子「あ、ちょっと!」

唯「(やっぱり私ギターとか弾けないし・・・面と向かって言うよりは
  ・・・こうした方が良かったよね?)」



唯「・・・あの時。逃げないでちゃんと音楽室に行ってたら」

唯「もしかして私はあの楽しそうな人たちの中に入ってたのかな・・・?」

唯「でも今更やっぱり入るなんて言えるわけないし・・・」

唯「でも・・・今度は後悔したくない」

唯「よし!決めた!」




次の日

唯「和ちゃん!私も生徒会に入っていいかな?」

和「!!!唯・・・一体何があったの?」

唯「やっぱり私高校で何かやりたいんだけどもう勧誘とかやってないから
  一人で行くの不安で・・・だから和ちゃんのいる所なら安心かなって思ったんだよ」

和「私はかまわないけど・・・大丈夫なの?これから文化祭や体育祭に向けてどんどん忙しく
  なってくるのよ?」

唯「大丈夫だよ~」

和「(激しく不安・・・でもあの唯がここまでやる気出してるんだし)」

和「わかったわ。じゃあ放課後一緒にきて」

唯「ありがとう和ちゃん!」




生徒会室

生徒会長「よろしくね。平沢さん」

唯「よろしくお願いします!」

生徒会長「真鍋さん、あとお願いね」

和「はい。じゃあ唯、まずは簡単な仕事からやってもらうわ」

唯「わーい!もう仕事させてもらえるの?」

和「人手が足りてないからね・・・ほんとは私も一緒にやってあげたいんだけど」

唯「いいよ~私一人でがんばるから!」

和「(たくましくなったのね・・・)じゃあ今日は、」

唯「うんうん♪」

和「軽音部に行ってもらうわ」

唯「うん・・・たん?」


和「軽音部の届け出されてる部員数は4人で、部活動が許可されるぎりぎりの
  人数なんだけど、とある筋からの情報によるといつも3人しかいないらしいの。」

唯「そうなんだ~(最初の仕事が軽音部かあ・・・なんか気まずいよ)」

和「それで唯には軽音部が実際には何人なのか調査してほしいの。」

唯「調査って?」

和「まあ調査と言っても軽音部に訪ねて何人で活動してるのか確認するだけよ。」

唯「それなら私にもできそうだね~」

和「(大丈夫かしら・・・)とりあえず来週までに結果を報告してね」

唯「うん!じゃあ行ってくるね(気まずいけど・・・せっかく仕事をもらったから頑張ろう!)」




……

トントン

澪・律・紬「はい?」

ガチャ

唯「し、失礼します。生徒会の平沢です(生徒会って名乗るのかっこいいなあ~)」

唯「(よくわからないからとりあえず部長さんに聞いてみよう)
  えっと・・・その、軽音部の部長さんいますか?」

律「私だけど」

唯「あの・・・その、言いにくいんだけど
 (あわわ、怖くなってきた・・・いきなり聞いたら変かな?
  でもどこから説明したらいいんだろう・・・)」モジモジ

律「(イライラ 早く言えよ)」

澪「(まさか・・・あの事がばれたんじゃ)」

紬「(お茶出すべきかしら?)」

唯「(ひいい!みんなこっち睨んでるよぅ・・・)」

澪「ヒソヒソ(律!やっぱり生徒会に部員偽装がばれたんじゃないのか?)」

律「なにー!ほんとか!?」

澪「バカ!声がでかい!」ゴツン!

律「いて!」

唯「ひえっ!?(な、何が起こってるの?)」

澪「平沢さん・・・だったよね?」

唯「あ、うん」

澪「部長に聞きたいことってなにかな?怒らないから言ってみて?」

唯「あの…軽音部の部員のにんずうを」

紬「(ピク!)平沢さん!お茶とケーキはいかが?」

律「ムギナイス!」


唯「ふえ?ケーキあるの?」

紬「ええ、今お出しするわ」

律「ささ、そんなとこに立ってないで座って座って!」グイ

唯「あ、ありがとう」

紬「どうぞ。召し上がって♪」カチャ、カチャ

唯「(おいしそう・・・まずは紅茶を)」ズズズ

唯「おいしい!」

紬「ありがとう♪(ニヤリ)ケーキもどうぞ」

唯「いただきます」パクッ

唯「お、おいひい・・・(あれ、何しに来たんだっけ?)」


唯「あ、そうだ聞きたいことが」

律「(やばい!)ああちょっと待って!」

紬「もう一杯お茶いかが?」

唯「でも・・・」

紬「クッキーとマドレーヌもあるの!」

澪「(餌付けた・・・)」




数時間後・・・

アハハハハハ

律「それでー平沢さんは何が好き?」

唯「美味しいものならなんでも・・・」

律「家では休みの日とか何して過ごしてんの?」

唯「ゴロゴロ・・・かな?」

紬「好きな物とかある?」

唯「あ、かわいいものが好き・・・かな」

澪「苦手なものは?」

唯「暑いのも寒いのも苦手なんだ~」

澪「(何とか話をそらしてるけど)」

律「(このあと一体どうすれば)」

紬「(わかりません・・・)」


唯「あ、あの・・・じゃあ」

律「(く・・・ここまでか!)」

唯「そろそろ帰らないと」

澪・律・紬「(要件忘れてる!?)」

唯「すいません、こんなに御馳走になって」

紬「いえいえ。楽しかったわ」

律「じゃあ気をつけてな」

唯「ありがとう。失礼しました~」

バタン

澪・律・紬「・・・・・」




次の日

唯「和ちゃんおはよ~」

和「おはよう唯。昨日はどうだった?」

唯「軽音部の人たちにいろいろ御馳走して貰ったんだよ~
  おいしかったなあー」

和「そうなの・・・それで、人数確認はできた?」

唯「えっ」

和「えっ」

唯「忘れてたあああああああ」

和「まったく。唯らしいわ・・・」

唯「うぅ・・・和ちゃんごめん」

和「まあ来週までって言ったから。焦らなくていいわよ」

唯「ありがとう!今日こそはがんばるね!」


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