憂「さて、お風呂の準備しなきゃ」

憂「お湯加減はどれくらいがいいかなぁ、39度くらいでいっか」

じゃばじゃば

憂「入浴剤は……箱根の温泉風のにしよっと♪」

憂「タオルと着替え用意して……っと」


♪スッキスッキーダッイッスッキー

憂「あ、またお姉ちゃんだ」

憂「なになに……、『あずにゃんが』……『鼻血出しちゃった』……」

憂「『いっしょに』」

憂「……『お風呂入ったら』……『どうしよう』……」

憂「き、きっと、のぼせちゃっただけだよね!!! そうに違いないよ!!!」

憂「えっと、『鼻に詰め物をして、冷やしてあげて、横になってもらって』……と」カチカチ

憂「はぁ、だいじょうぶかなぁ……」

ガチャ

純「取ってきたよー、ついでにコンビニででっかいカスタードプリン買って来ちゃった」

憂「あっ、おかえり純ちゃん」


♪スッキスッキーダッイッスッキー

純「あれ?メール中かな」

憂「うん、実は梓ちゃんが鼻血出しちゃったみたいで……」

純「えっ、大変じゃん!……それで、なんて?」

憂「なんとかなったみたいだよ、……お風呂入ってるときに鼻血出しちゃったんだって」

純「ありゃー、のぼせちゃったかな」

憂「だ、だよねだよね!」


♪ンデンデンデー


憂「あ、梓ちゃんからだ!」

純「どれどれ……」


――――――――――
From 梓ちゃん
件名 
本文
唯せんパイやは
――――――――――

憂「……」

純「えっ」

純「意味がわからないんだけど」

憂「ちょ、ちょっと心配だから梓ちゃん家いってみよっか?ね?純ちゃんいこ?」

純「落ち着きなよ憂、メール出せるくらいだからだいじょうぶだってばっ」

憂「だ、だってお姉ちゃんのことだからきっと裸で梓ちゃんに抱きついたり……梓ちゃんじゃなくても鼻血出しちゃうよ!梓ちゃん死んじゃうよ!」

純「えっ、なに、二人でお風呂入ってたの?梓、ほんとに押しに弱いよね……」

憂「お姉ちゃんにお風呂に誘われて一緒に入らないわけがないよ!純ちゃんだってそうでしょ?」

純「いや、それはおかしいよ憂」


憂「お姉ちゃん、最近お風呂誘ってくれなくなって、寂しかったのに……梓ちゃんとは入るなんて……」

純「ああもう、憂もお風呂入ってきて頭冷やしなよ、高校生にもなっていっしょにお風呂はいる姉妹のほうが珍しいよ」

憂「でも……」

純「どうしても入りたくないってんなら無理やりにでも脱がすよ」ワキワキ

憂「うぅ……入ってくるね……」

純「よろしい」


純「まったく、憂のシスコンもなんとかならないものかな……」

純「さて、暇だなー」

純「……あっ、そうだ。前に泊まったとき途中だった漫画読もっと」

純「……」ペラッ

純「かきーん」ペラッ

純「おーっと二塁ランナー永田、三塁蹴ってホームを狙いに行ったー」ペラッ

純「ライト豊崎、バックホーム!びしゅっ、間に合うかー!ずざざーっ」ペラッ

憂「……」

純「クロスプレーだー!判定は……」ペラッ

憂「……」

純「セーフ!!ホームイーン!これで試合は振り出しに戻ったーっ!……」ペラッ

憂「……純ちゃん」

純「うわぉあっ!?」

憂「あはは、なにしてるのー?」

純「うぃぁううぁあ……はずかしくてしにそう……///」ジタバタ

憂「あっ、だいじょうぶっ、純ちゃん、その、上手だったよ?」

純「全くフォローになってないよそれ!はずいぃい……」

憂「ま、まぁまぁ、……お風呂入ってきたら?」

純「うん……お風呂上がるまでに今のこと忘れておいてね……」

憂「どうしよっかなー?梓ちゃんに言っちゃおっかな?」

純「うっ、ごめんってば……」

憂「冗談だよー。あ、今日のお風呂は箱根だからね!」

純「はこね……?」


~~~~~~

純「はぁ、憂ってあんないたずらっぽいこという子だったっけ……」ヌギヌギ

純「まぁいいや、お風呂入って汗といっしょに恥も流そう……」ぷちっ

純「……憂のブラ、でかっ……」

純「えっ、うそっ、中学まではそんなに差ぁなかったよね……?」

「純ちゃん?呼んだー?」

純「あっ、なんでもない!入るね!」ガチャバタン

純「くそー……ずるい」

純「あれでビキニとか着てごらんよ!梓鼻血出しちゃうよ!」

純「……さすがに梓に失礼か……」

純「さっさと体洗おう……」

純「ああ、箱根、って入浴剤のことかー」ざぶー

純「箱根……」バチャバチャ


~~~~~~

純「あがったよー」

憂「純ちゃん、ドライヤーとか使うよね?」

純「もちろん。ていうか使わないと次の日爆発するし……」

憂「じゃあ髪乾かしてあげるねー」

純「お、ありがと」

ぶおおおおっ

純「あっ、アイロンとかある?あったら貸して欲しいんだけど」

憂「え?純ちゃん、いつもアイロン使ってるの?

純「これでも使ってるんですー」

憂「ご、ごめん、気にしてるんだったね」

純「いいよ、今の髪形けっこう気に入ってるしね」

ぶおおおおっ

純「そういえば憂の髪もクセ無いよね、お姉ちゃんはクセっ毛なのに」

憂「うん、だから純ちゃんのクセっ毛ちょっと分けて欲しいなぁ、なんて」

純「あー、二人合わせてちょうどよくなるかもね」

憂「そうだねー」

純「よーし、乾いたー」

憂「アイロンもかけたげよっか?」

純「だいじょうぶ、毎日自分でアイロンかけてるし!」

憂「そう?」

純「こう……、髪の毛を挟んでだね……」

パタッ

シュー・・・

純「どうだっ」

憂「純ちゃん、慣れてるねー」

純「天然パーマの心強い相棒だからね、アイロンは」

パタッジュンッ

純「あっつー!!」

憂「じゅ、純ちゃんだいじょうぶ!?」

純「ゆ、油断したあ……」

憂「やけどしてない?」

純「うん、多分だいじょうぶ……」

憂「純ちゃんはアイロン禁止!」

純「えっ、えーっ?」

憂「わたしがかけてあげるから、じっとしてて」

純「自分で出来るってば……」

憂「はい、かけるよ」

パタッ

シュー…

純「みるみるうちに直毛に!」

憂「わたしもよくお姉ちゃんにかけてあげたりしてるから、腕は確かだよ!」

純「憂、……ほんとにどっちがお姉さんなのよ……」

純「ストレート純ちゃんです!」

憂「純ちゃん可愛い!」

純「レアだよ、憂。ストレート純ちゃん激レアだよ!」

憂「どれくらい?」

純「ゴールデンチョコパンぐらい!」

憂「それは激レアだねー」

純「激レアだよ!」

憂「……ややストレート純ちゃん、激レアだね!」

純「ややってなにさ」

純「よし!寝る準備も出来たところで!」

憂「うん」

純「買ってきたプリン食べよう!」

憂「あっ、そういえば忘れてたねー」

純「……ぷりん……?」じっ

憂「な、なに?純ちゃん」

純「いやっ、なんでもないよ」じーっ

憂「……//」ばっ

純「なぜ胸を隠す」

憂「だって、視線を感じたから……//」

純「憂ってさ」

憂「う、うん……」

純「欲張りボディだよね……」

憂「よ、よくばりぼでぃ?////」

純「そんでもってわがままボディ!えろい!」ずびしっ

憂「もう!……純ちゃんのばか!//」

純「あー、プリンおいしー」モグモグ



純「さて、寝ますか」

憂「……」カチカチ

純「またメール?」

憂「うん、お姉ちゃんにおやすみメール」

純「じゃあわたしも梓におやすみメール打とーっと」カチカチ

憂「あ、じゃあせーので送信しよ!」

純「おっけー、せーの」

憂純「そーしん!」カチッ



~~~~~~

なかのけ!

唯「あずにゃーん……、観念しなさーい……!」

梓「いやいや、さすがにいきなりいっしょのベッドはいろいろまずいですって!布団出しますから!」

唯「なにもしないってばー、いっしょに寝るだけだよお」ぎゅうぎゅう

梓「ちょ、押さないでくださいよぉってわぁ!」

どたーん!

唯「うふふ、電気消すよー――」


♪スッテエージーヒダーリガーワー
♪ギータニーモークビッターケー


唯「――おっ?」

梓「メール……。同時に届くなんて、偶然ですかね(た、助かった……)」

唯「あ、憂からだー!」

梓「わたしは純から……、あ、二人でお泊りしてるみたいですね」

唯「そうなんだぁ。憂からは、あずにゃんに迷惑かけないように、って釘刺されちゃった」

梓「ほんとですよ全く……」

梓「そういえば、どうします?」

唯「どうするって、なにが?」

梓「えっと、わたしたちのこと、憂たちにいいます?」

唯「んー……」

梓「まぁ、ちゃんと言うべきだと思いますけど……その、やっぱり女の子同士ですし……」

唯「ええー?もう少しだけ秘密にしようよ」

梓「でも……」

唯「だって今言ったら、二人ともここに来ちゃうよ?三連休の間はあずにゃんと二人きりでいたいなぁ……」ぎゅっ

梓「あ……、そ、そうですね//」

~~~~~~

♪スッキスkk

憂「!」カチカチッ

純「あ、憂のほうに先に返ってきたかー……負けたー……」

憂「……」

純「憂?」

憂「これ…………」うるっ

純「なになに……『あずにゃん家に三連休、泊まっていい?』……」

憂「お姉ちゃん明日帰ってこないんだってぇ……寂しいよう……」ぎゅっ

純「そんな縋り付かれても」

憂「……純ちゃあん……」

純「あー……、えっと、じゃあ、わたしも三日間お世話になろっかな?」

憂「いいの……?」

純「なんていうか、そもそも梓をけしかけたのはわたしだし」

憂「引き止めるみたいでごめんね……」

純「いいよいいよ、憂といるの楽しいしねー」

憂「純ちゃん……ありがとーっ……!」ぎゅーっ

純「あはは、痛い痛い」

憂「……すぅ……すや……」ぎゅー

純「……憂、抱きついたまま寝ちゃったよ……」

純「電気つけっぱなんだけどなー……、そっと抜け出して何事も無かったように戻ればだいじょうぶかな?」

純「……いやいや、戻る必要はないよね、布団も用意してあるし」

純「そー……っと、そー……っと……」ソーッ

憂「……」ぎゅっ

純「(脱出不可)」

純「しかたない、枕を身代わりに……、身代わりの術しかないね……」

純「ニンニン……っと」ばふっ

憂「ぷっ……」

純「!?」

憂「……すー……」

純「……起きてる?」

憂「……」

純「……まぁいいや、電気消そ」

パチッ

純「ふわぁ~……」もぞもぞ

憂「むにゃ……」もぞもぞ

純「ねえ憂」

憂「…………」

純「いや、もういいから、寝ながらベッド降りて人の布団に侵入してくる人なんていないから」

憂「…………ニンニンってなんなの?純ちゃん」

純「忍者だからね」

憂「意味わかんないよ……」

純「憂だって今のけっこう恥ずかしいよ?寝たフリしながら人の布団にもぐりこむなんて……」

憂「だって寂しいんだもん……」

純「……まぁ、いいけどさ……」

憂「やった、おやすみ純ちゃん」ぎゅっ

純「はい、おやすみ憂」



どようび!

チュンチュン

純「んぐ……あれ、」

純「あぁ、憂ん家だ……」

純「むっ」ひくっ

純「いいにおい……」すんすん

純「憂のお姉ちゃんはやっぱりずるい……」

「純ちゃーん!朝ごはんできたよー!」

純「はーい、いまいくー!」

憂「おはよー純ちゃん」

純「おはよう憂ー」

憂「ストレート純ちゃんは?」

純「見ての通りだよ……」モサッ

憂「あはは、ごめんごめん」

純「……憂だって寝グセついてるよ」

憂「えっどこどこ?」さっ

純「嘘だけどね」

憂「もう……アイロン貸してあげないよ?」

純「すいませんでした」

純「いやー、何か久しぶりに豪勢な朝ごはんを食べた気がするよ」

憂「豪勢って……普通じゃない?」

純「いつもは朝ごはんなんてゆっくり食べてる時間ないからしさ。……睡眠欲に食欲が負けてるんだよね」

憂「あ、もう少し遅くなってから起こしたほうがよかったかな?」

純「いや、憂の味噌汁は睡眠欲なんて月まで吹っ飛ばすね」

憂「ふふ、ありがと純ちゃん」

純「憂……、毎朝君の味噌汁が飲みたい」キリッ

憂「朝からテンション高いねー」

純「それに朝時間ないのは、ほら、髪がさ……」ウネッ

憂「大変そうだねー」

純「一苦労だよ……」

憂「でもいっつも遅刻してないよね」

純「皆勤賞狙ってるからね、HRといえど遅刻するわけにはいかないよ」

憂「そういえば純ちゃんが休んでるの見たことないかも」

純「健康優良だからねー」

純「さて、身だしなみも整えたとこで」

憂「どこかいこっかっ」

純「どこいくー?晴れてるし、この前いけなかった水族館とか動物園とかいく?」

憂「梓ちゃんいないのに行くのはちょっとかわいそうじゃない?」

純「いや、どうせ梓は憂のお姉ちゃんと行ってるよ」

憂「あはは、それはそれで寂しいなぁ」

純「まぁ、決め付けるのはよくないけどさ、今日は二人でってことで行こうよ。どっちがいい?」

憂「んー、水族館にしようかな」

純「よし、じゃあいこー!」


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