憂「……した」

唯「べ」

 ぼそりと言った憂の言葉に、私は大きくベロを出します。

 憂もちろっと遠慮がちに舌を出して、ちょっとずつ伸ばしてきます。

 ちょん、と触れた舌先に、舐め上げで応えます。

 今度は憂がべろりと舌を出しました。

 憂とおでこをくっつけて、ざらついた舌の表どうしをこすりあわせます。

唯「ん、う……」

憂「ふっ、うぅ……あはっ」

 全身を、舌から始まった甘い痺れが駆け抜けて、あっという間に支配していきます。

 しゅっ、しゅっと舌のこすれあう音。

 ぷちぷちと唾液が泡を作っては潰れていく音。

憂「ん、ふううっ……」

 真っ赤になった憂の顔は、わかりやすい興奮にゆがんでいました。

 背中に回っていた憂の手が、ほんのり汗をまといながら、

 私のトレーナーの下に忍び込んでぺたぺたとお腹を触り始めます。

唯「んっ……憂?」

憂「はふ、ちゅるっ……」

 思わず舌を引っ込めて尋ねますが、

 憂は垂れ落ちていく唾液をさっとつかまえて吸いこむと、また私の舌にからみついてきました。

唯「ぷ……んふぁ」

 憂と舌を重ねられるなら、私はもはやなにもどうでもよくなっていました。

 憂の手が、あわただしくズボンのひもをゆるめます。

唯「はう、ふっ……ずぞぞっ」

 憂の舌をいっきに吸いこんで、口の中に引き込みました。

 ずっと外へ出していた舌は、少し冷たくなっています。

 口の中の唾液をすくい上げてから、舌同士を寄り添わせます。

憂「ん、むむっ」

 ズボンの隙間から、憂の手が入ってきました。

 迷うことなく私のパンツの下までもぐりこんできます。

 あそこの毛が憂によって撫でられたかと思うと、さらに深くへ指先がやってきます。

唯「むぐっ、ぷぁ」

 腰がぶるるっと震えました。

 ぬちゃっ、と聞いたこともないようないやらしい音が耳に届きます。

憂「はふ、……んん」

 憂の指がぐるぐるとあそこの周りをめぐりながら、

 うずしおに飲まれる船のごとく、じれったく中心に近づいてきます。

唯「はふ、ああ……」

 そして、指が一瞬離れたかと思うと。

 ずぷりと憂が内部へ侵入してきました。

唯「っああ……」

 さすがにキスを続けられずに、私はくちびるを離して呼吸します。

憂「だめ、おねえちゃん」

唯「んむうぅっ」

 しかし憂はそれを許してくれず、

 私の頭をソファに押しつけて、ぐいぐいと私の口の中を舐めまわします。

唯「あむ、む、くぅ」

 その間にも、指がゆっくり奥へ奥へと入ってきます。

 腰が逃げるように下がりますが、今度は憂の左手がしっかりと押さえつけてきます。

 くちびるも舌も、あそこも、どこへも逃げられないようです。


憂「ふふふ……」

唯「へ、えへへ……」

 おでこで私の頭を押さえつけながら、憂がにやにや笑いました。

 私もなんとなく笑ってしまいます。

 これから起こることが、あまりにも克明に予想できすぎます。

 くちびるがちゅっと触れて、舌が入ってきます。

 奥まで入って止まっていた指が、

 根元から2倍ほどの大きさにふくれていくような感覚がします。

憂「んふ……」

 舌が絡まり始めます。

 先まで太くなった指が、入り口付近まで引いたかと思うと、また奥へと戻ってきます。

唯「ん、ぐぐ、んぶぁ……」

 全身が喉をゆすって奇妙な声を上げさせるのに、

 唾液でつながって絡まる舌が、それを外にきちんと出してくれません。

唯「ん、ぱあっ……ぷちゅ、ふぶうぅっ」

 憂の指がどんどん速くこすりつけてきます。

 速くなっている、と思うのは、あそこから立つ粘っこい音がどんどん激しくなっているからでした。

 実際はどうなのかと問われても、

 前後運動が始まった時点ですでに、動きの速さはよくわからなくなっていました。

 だって、ただ憂にこすられるだけでも、こんなに気持ちいいのですから。

 とうに私の頭は、正確な速さの計算を捨てて、

 憂から与えられる異常な気持ちよさにひたることだけを考えているのですから。

唯「っか、あっ、っぷぁ! ふみゅ、っちゅちゅうぅ……」

 ああ、もうわけがわからない。

 口の中も、あそこの中も、奥まで憂に犯されながら、

 私は、はりつめた輪ゴムが空にとんでいくように、

 たかくたかく、絶頂へと吹き飛ばされていきました。



――――

唯「憂っ、の、ばかぁ、うそつきぃ……」

 クチュクチュ

唯「あっ、はぁっ……さびしいじゃん、ぜんぜんさびしいまんまだよぉ……」

唯「あ、んくっ、っふうう……は、っは、ああふぁ……」

 ピンポーン

唯「にっ!?」ビクッ

 ピンポーン

唯「……だ、だれかな」

 コンコン コンッ

唯「こんな状況じゃ出られないよ……居留守、居留守」

 ズッ、ズズゥ ガチャッ

唯「!?」

 キイィ …パタン

唯「……」フキ、フキ

唯「あれ……鍵、開けられるってことは」

 ガチャッ

憂「メリークリスマス、お姉ちゃん」

唯「ういっ!!」ダッ

 ダキッ

唯「うい、ういぃっ!! 寂しかったよ!」ギュウウ

憂「えへへ……私も寂しくって。やっぱりきちゃった」

唯「もう、おべんきょ……しなきゃだめだよう」ぐすっ

憂「……一日くらいいいじゃん」

唯「へへっ……もう、私みたいなこと言ってる」

憂「そだね。あははっ」


憂「はは……ん?」

憂「くんくんっ」

唯「……ぎくり」

憂「お姉ちゃん……一人でしてたの?」

唯「うぅ……だって寂しかったんだもん。憂がいないからっ」

唯「それに、これで寂しくないって言ったのに、憂のうそつき。ぜんぜん寂しかったよ」

憂「……そっか。ごめんね、お姉ちゃん」

唯「いいよ。……もう寂しくないもん。ふふ」

憂「うん、なら良かった♪」

唯「ん……」ギュ

唯「今年の聖夜も憂と一緒かぁ……」

唯「えへへっ、すっごくしあわせだ」


  おしまい



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