しょくご!

唯「さすがにワインは出なかったね~」

梓「未成年ですもんね」

唯「出ても力尽くで止める覚悟だったけどね」

梓「い、いえ、ちゃんと申し込む時に、高校生だって書きましたから……」

 もう、お酒に酔って唯先輩を困らせるのは懲り懲りですよ?
 抱っこしてもらえなくなっちゃいますし。

唯「でも、高級ホテルはやっぱ違うね。フルコース料理なんて、私、初めて食べたよ~」

梓「初めての割には、食器使う順番とか間違いませんでしたし、静かに食べてましたね」

唯「やー、あずにゃんに恥をかかせないように、憂にみっちり仕込んでもらったんだよ。あと、わかんなくなったらあずにゃんの真似をすればいいから、って言ってた」

梓「ああ、なるほど……」

 さすがは憂、抜かりなし。
 実はいつどんな失敗をするか冷や冷やしてたんだけど、お陰で食事を楽しめたよ。

唯「でもさ、ボーイさん、私達の格好見て不思議そうな顔してたね?」

梓「あぁ……女子高生がふたりでドレス着て食事なんて、珍しいからじゃないですか?」

唯「そんじゃ、もし今度こういうチャンスがあったら、どっちかがタキシード着て素敵カップルのふりしようよ!」

梓「あ、いいかもですね、それ」

 ぽやんぽやんぽやん……。
 こう、ぴしっとキメた唯先輩に寄り添って、腕にすがっちゃったりして!
 ちゃんとハタチになってからなら、ワイングラスで乾杯なんかもして!
 んでもって、ちょっと酔っちゃった私を唯先輩が優しく支えながら部屋まで連れてってくれて!
 その後は……いやーん! きゃー! もーやんやんやーんっ!

唯「でもさ、あずにゃん」

梓「はっ……はい?」

 唯先輩は、じっと自分の胸元と私のそれとを見比べた。
 ……そうして導き出された結論は。

唯「タキシード着るのはあずにゃんだね! うん、きっとぴったし似合って格好いいと思うよ!」

梓「……今、何気に酷いこと言いましたね?」

唯「私が着ると、ほら……ね? どうしても……でも、あずにゃんなら大丈夫っぽいし!」

梓「いつまたこういう場に来られるかどうかもわかりませんけど、その頃には私だって成長してます! タキシードは唯先輩に着てもらいますからっ」

唯「ふぇ……? う、うん、あずにゃんがどーしてもって言うんなら、私が着てもいいけど……本当に格好いいと思うんだけどなぁ」

 そう言ってもらえるのは嬉しいんですが、やっぱり私、ぴっと凛々しい唯先輩にエスコートしてもらいたいです。



すいーとるーむ!

唯「もうドレス脱いじゃっていいかな、あずにゃん?」

梓「ええ、ホテルの探検するんでもなければ、お風呂入ってゆっくりしましょう」

唯「あ、そうだお風呂! さっき見た時すっごく広かったよ! ふたりで入ってもちょー余裕だよ、あずにゃん!」

 するり、とドレスを肩口から脱ぎつつ、振り返り気味に視線を送ってくる唯先輩。

梓「んくっ……」

 明らかに『一緒に入ろ?』って、誘ってる眼差し。
 食い気の次は色気ですか、食休みもなしに。

唯「えへへへ……あずにゃん、広~いお風呂で洗いっこしよ?」

梓「はう……ん、っく……はうぅ……」

 駄目。
 きっとまた、私だけえっちぃことされて、もう最後までされちゃってもいいかなって思い始めた頃に、唯先輩が急に素に戻って何事もなかったようにお風呂から上がるんだ。
 だから、駄目……なのに。

梓「い、いいですよ……洗いっこ、しましょう……」

唯「やた! そーこなくっちゃね!」

 半分脱ぎかけの行儀の悪い姿のまま、私に向かって腕を広げる唯先輩。
 ドレスが胸元まではだけちゃって、ブラの紐も片っぽ外れて、かなり目の毒。
 でも、私はぼーっとしながらとてとてと走って、唯先輩の胸元に飛び付いた。

唯「えへ……あずにゃんは素直ないい子だね、可愛い可愛い」

梓「んうぅ……いつもみたいな意地悪は、しないでくださいね?」

唯「うんっ。こんな特別な場所に連れて来てくれたお礼に……あずにゃんがおねだりしてくれたら、何でも言うこと聞いてあげちゃうよ」

梓「じゃ、じゃあ、早速ですけど……ドレス、脱がせてくださいです……」

唯「……私が全部脱いじゃってからでいい?」

梓「唯先輩のは、続き、私が脱がせてあげたいです」

 唯先輩の胸に頬をすりつけると、段々とブラがズレて素肌同士がこすれ合うようになる。
 いつもながら最高に柔らかくて、いい香りがして、あったかい。

唯「うん、わかった。それじゃあずにゃん、後ろ向いてくれる?」

梓「は、はい……」

 生おっぱいの感触はとっても名残惜しいけれど。
 私は言われるがまま、髪をかき上げながらドレスの背中を唯先輩に向けた。



ばするーむ!

 かっぽーん。

唯「うわあ……改めて見ると、すんごいお金かかってそうだよねえ……」

梓「そういうものですよ。普通ならひと晩泊まるのに、十万とか二十万って料金取られるんですから」

唯「何だかものすごく場違いな気がしてきたよ、私……」

梓「偶然手に入れたタダ券でも、私達は立派なお客様なんです。さあ、お願いします。唯先輩」

唯「う……うん。よ……ほっ」

 繋いでいた手を放して、唯先輩の首筋に回す。
 唯先輩は、私の背中と膝の後ろに腕を差し入れて、ひょいっと私を抱え上げる。

梓「わ、うわぁ、お、お姫様抱っこだ、ほんとにお姫様抱っこ……唯先輩、重くないですかっ」

唯「うん、だ、大丈夫だよ……あずにゃんちっこいから、意外と軽いしねっ」

 平気そうに振る舞ってるけど、やっぱり女の子の腕力じゃ無理があるみたい。
 でも、もう少しだけ。
 ちっちゃく丸まって、唯先輩に強くしがみ付いて、全身すべすべな感触を楽しませてください。

梓「んにゅ……ふふっ、うふふ……えへへへへへ、唯先輩に、憧れのお姫様抱っこされてますよぉ……♪」

唯「んー……しょ、っと、よっと……そ、そろそろいいかな、あずにゃんっ?」

梓「あ……は、はい。無理言ってすみませんでした」

唯「あは、あはは、このくらい別にいいのことアルよー」

 ぺたっとタイルに足を付くと、唯先輩の額にはじんわり汗がにじんでいた。
 嬉しくって、気持ちよかったけど……あんまり頻繁に頼めそうにないなあ、お姫様抱っこ。

梓「唯先輩っ。お姫様抱っこしてくれたお礼に、気合い入れてお背中流しますっ」

唯「う、うん……気合い入れなくてもいいけど、お願いしちゃうよー」

 腕をさすりながら、唯先輩。
 私を抱っこしたせいで筋肉痛になっちゃったりしたら、嫌だなあ。

梓「唯先輩。ここのお風呂、ジャグジー付きなんですよ」

 わしゃわしゃわしゃ。

唯「おお、豪華だねぇ。スーパー銭湯みたいだよ!」

梓「……何か急にジャグジーが庶民的なモノに見えてきました」

 しかしお高いホテルだけあって、置いてあるボディソープやシャンプーやらも触感からして違う。
 ホテルのロゴ入りボトルに詰め替えられてるから、商品名はわかんないけど……私達が普段使ってるような安物じゃないってことだけはわかる。

唯「ふわーぁ。すっごいあわあわだね、あずにゃん♪」

梓「そうですね。一生懸命に泡立てなくてもコレですから、その気になったら一体どうなっちゃうんでしょう」

 ごっしごっしごっし、しゃわしゃわしゃわ。

唯「あっ、前は自分で洗……わないことにしよっかな、あずにゃん?」

梓「はいです。全身ばっちり私に任せちゃってくださいっ」

 かと言って、私は唯先輩の前に回るでもなく。
 後ろから抱き締めるように、泡にまみれた肌へ覆い被さる。

梓「んにゃっ……ふ、ふぁ……あ、あぅぅ……」

唯「あっ、ああ……んく……あ、あずにゃん。早く洗ってくれないと、ふたりとも風邪引いちゃうよぉ?」

 ぬるる、って。
 泡がぬめって滑って、何をしたわけでもないのに、肌同士をこすれ合わせるだけで脱力しそうなくらい気持ちいい。

梓「んみゅ、ふう、ふうっ……んんぅ……はふぅ……」

 わしゃしゃ、わしゃ。

 快感を堪えて、頑張って腕を伸ばして、唯先輩のお肌を綺麗にしていく。
 で、でも、洗い終わったら、次は私の番だよね……まともな気分でいられる自信ないなあ、ちょっと、これは。

唯「んふ、ふふふ……あずにゃんのぺったんこなおっぱい、ぷにぷにって背中に押し付けられてて気持ちいーよ?」

梓「はうっ……ん、もう、唯先輩っ……そーゆー目的でしてるんじゃないんですっ、私は純粋な気持ちでですね」

唯「うん、でも、あずにゃんはいつも私のおっぱいが好きって言うけど……私も、あずにゃんの控え目なおっぱい、大好きだよ?」

梓「んくっ、う、うにゅ……」

唯「まだ膨らみかけで可愛いし、けっこー敏感だし……おっきくなったら、今よりえっちぃおっぱいになるのかなあ?」

梓「う、ううっ、はうう……」

 胸の辺りは最後のお楽しみに、って取っておいたんですけど。
 あらかた洗い終わりましたから、もういいですよね?

梓「ええ、えっちくなっちゃいますとも! 唯先輩に、こんな風に弄くり回されて、えっちぃ声上げさせられてるんですからっ」

唯「やあんっ♪ んっ、んあっ、ああ、や!? ちょっ……ぬるぬるして、すごっ……ふああ、あぅ、あっ、あずにゃんっ、ああう、あうっ」

梓「んきゅ……か、可愛い声出したって駄目ですよっ!? まだまだ、唯先輩が本気で降参するまで止めませんからっ」

 ぬるぬるむにゅん、って。
 掴もうとすればぬめって逃げるし。下から支えて揉もうとしても手の中から柔らかく滑るし。
 ええい、唯先輩のおっぱいなだけあって、往生際の悪さもタダモノじゃないです。

唯「んううっ、ん、あぁんっ! ひゃ、ひゃううんっ、んぅぁ……はぁ。はふ、んく……ちょっと、おねが……ひゃぁぁぁ」

梓「んんん、はう、はぅはぅ……んもー、唯先輩ってば、本当にもー。ただ身体を洗ってるだけなのに、えっちぃ声で悶えだって騙されませんからねっ」

 唯先輩の背中に、胸がぬるぬるこすれて気持ちいい。
 お腹だって、腕だって、唯先輩の体温を直接感じながら、泡のぬめりで滑って余計に感じちゃう。
 それに、両手も。
 ぷくっと膨れて固くなった乳首に掌をくすぐられたり、柔らか滑らかなおっぱいを揉みしだく感触も堪んなく心地がいい。

唯「ふあっ! あ、ああっ、も、もぉ、駄目だよ、あずにゃぁんっ! ほんとに、も、こおさんするよぉ!」

梓「っん……ま、だ、です……まだ洗い足りないです、から……おっぱいが大きい分、丁寧に時間をかけて洗わなくちゃですよっ」

唯「んやぅ、はううっ……んっ、あんっ、丁寧すぎ、だよぉ……も、もお、ほんとに洗うのいいからっ」

梓「『いい』んですね? なら、もっと続けるですっ」

 もにゅもにゅむにゅん、って。
 揉んでるだけで気持ちいいおっぱいとか、卑怯すぎますよっ。
 唯先輩はズルいんですから……本当にズルいですよ、もう。

唯「んぁ、あっ、んんっ……きゅふぅぅぅぅんっ! んっ、あ、あずにゃ、んんっ! んあっ、あずにゃ……ああ、あぅっ、ひゃあぁぁんっ!」

梓「……あれ?」

 唯先輩が全身を震わせたのが、ぴっとりくっつけた肌から伝わってくる。
 びくびくんっ、ぎゅうううって。

唯「ひゃふ……ん、んくぅ……あず、にゃぁん……こおさん、だよ、もうらめ……ゆるひてぇ……」

梓「あ……えっ? そんな、唯先輩、まさか……本気で、降参なんです?」

唯「ふやぁ……あ、あー……んっ、んんっ、あ、あう……んくぅん、ん、ひゃうぅ……♪」

 何度か大きくわなないて、今は小刻みに震えている唯先輩。
 乱れた息遣いが今まで見たこともないくらいえろっちくて……演技とは思えなかった。

梓「ん……ゆ、唯先輩? あの、すみません、ちょっと調子に乗っちゃいました」

唯「……はうぅ、んっ、あん……酷いよぉ、あずにゃん……ふぁ、あ、あぅ……降参って、ゆったのにぃ……」

梓「その……私も気持ちよかったですし、唯先輩のおっぱい、もっと揉んでいたくって……」

梓「こんな風に、無理矢理しちゃうつもりじゃなかったんです! ごめんなさいっ!」

唯「ううん。わ、私もね、嫌じゃなかったから……いい、よ? でも、次からは……ちゃんとして欲しいなあ?」

 まだ唯先輩の胸に添えたままだった私の手を、唯先輩が上からそっと包むように握る。
 慌てて離そうとしたけれど、唯先輩が振りほどいたりせず、こうしてくれるってことは……別に、怒ってない、みたい。

梓「すみません、興奮のしすぎには重々気を付けます……」

唯「えへへ……あずにゃんってば、えっちぃんだあ。やーい、おっぱい大好きあ~ずにゃんっ♪」

梓「にゃっ!? わ、私が好きなのは唯先輩のおっぱいだけですよっ!?」

唯「……うん。あんなに強く揉まれたのに、全然痛くなかったもん。それって、あずにゃんが私を気持ちーくしてくれようって思いながら揉んでくれてたからだよね?」

梓「あ、や、そういうことにしといた方がいいかなって思うんですけど、割と欲望の赴くままに……」

唯「でも、痛くなかったんなら、そういうことなんだよ」

梓「……はい」

唯「あずにゃん、あずにゃん。お顔、もちょっとこっち」

梓「……んぅ?」

唯「洗ってくれてありがと。とっても気持ちよかったよ!」

 ちゅっ。

梓「は、はわっ!?」

唯「えへへ。次は私があずにゃんを洗ってあげる……って言いたいとこだけど、腰が抜けちゃったみたい」

 あ……と、とりあえず、泡を流して湯船にでも。
 次は私の番だとしても、とりあえず唯先輩が落ち着いてからでないと。

梓「お湯かけますね、じゃないとまたにゅるんってなって触っただけで気持ちよくなっちゃって、私っ」

唯「うん。お願いね、あずにゃん」

 ざぱー、ざぱぱー。

梓「うく」

 お湯を珠のように弾く唯先輩のお肌が、普段よりすべすべに見える。
 今すぐ触って確かめたい、けど、我慢我慢。
 ううう、恐るべし高級ボディソープ。

唯「ふあー。さっぱりしたー」

 よろめきながら立ち上がろうとする唯先輩に、肩を貸してあげる。
 身体を支えようと思ったけど、変なとこ触っちゃったらいけないし……ううん、悩ましいです。

梓「気を付けてくださいね」

唯「うん。ありがとーね、あずにゃん」

 そう言いながら、唯先輩はジャグジーの中へ、ざぶんと、入った。

唯「んひゃああああああああ!?」

梓「どっ、どうしたんですか唯先輩っ!?」

唯「あ、ちょ、助けっ……あわあわが、ああっ、ヤバいよ、ちょお敏感になってるのにっ……こことかそことかあそことか、ひゃ、ああ、んふううううっ!?」

梓「……ああ。なるほど」

 私も今ので身体に付いた泡を綺麗に洗い流してから、唯先輩と一緒の湯船に入る。
 ぶくぶくのあわあわが勢いよく、四方八方から全身にぶつかってきて、なかなか気持ちいいです。
 ええ、今の唯先輩には酷な刺激かもしれませんけどね、うふふ。

唯「ひゃんっ! あ、ああっ、あぅぅぅ、あずにゃん、助けて、ああ、ふあああんっ! 駄目、ちょっ、あ、ま、またっ、私っ……またあっ!」

梓「……ぶくぶくぶく」

 色っぽく叫んで、艶っぽく身をくねらせて、何かを我慢するみたいにぎゅーってなって、でもまた身悶えを始めて。
 いやー、これはなかなかの眺めですよ、唯先輩?



ちょっとあと!

唯「ひゃあう……んっ、んんぅ……も、もぉ、らめぇ、あ、あぅぅっ、らめらよぉ……うふぅぅぅぅんっ」

梓「のぼせたら大変ですから、少しそこに座って待っててくださいね。私も急いで身体洗っちゃいますから」

 背中を流してもらえなくなっちゃったのは、少し残念だけど……眼福、眼福。
 唯先輩ってば、限界を超えるとあんなやーらしい声であえいじゃったりするんだぁ……えへへ、えへへへへ。
 いつか、私だけの力で唯先輩をここまで骨抜きにしちゃえるようになりたいなあ。

梓「ふんなふんなふーん♪」

 わしゃわしゃわしゃのわしゃ、っと。
 唯先輩があの様子じゃ、お風呂では無理だろうけど……寝る頃になればきっと大丈夫、そう、ベッドの中で可愛がってもらえばいいもんね。
 その時の為に……こうして、お肌を磨いておかなきゃ。

梓「……んにゅー」

 脚は、まぁ、細い方だよね。
 二の腕にも余分なお肉はないし……腰の周りも大丈夫、だと思う。
 難点を言えば、全体的に肉付きがよろしくないっていうか……ひんそーっていうか。
 ううっ、唯先輩みたく肉感的になりたいなあ。
 そうすれば唯先輩も、私に抱き着いた時にもっといい感じになってくれるだろうに。

唯「はうー……あずにゃーん」

梓「はいはい、何ですか?」


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