唯「その気持ちはよくわかるよ、あずにゃん。私も、この指で……じんじん感じちゃって、すっごく気持ちよかったもん」
梓「あ……あむっ」
梓「ちゅぷ、ちゅううっ……んふう、ふぷ、んむむっ、ちゅくるっ」

 気付いた時には、唯先輩の指を舐めちゃってた。
 そんなつもりはなかったのに、つい、思わず、勢いで……ううん、反射的に?
 試しに舐めてみた自分の愛液の味がして、舌先で指の関節や爪の間をなぞってみると、唯先輩がぴくりと腕を揺らした。

唯「あんっ」
梓「……んう?」
唯「え、えへへ……指も、気持ちいいよね? 私だって、今のあずにゃんみたく、動かすのちょっと躊躇ったもん」

 私と同じ、か。
 見た目も性格も……おっぱいの大きさも全然違うのに、独りエッチの仕方や感じる場所が似ているには、何かの運命――とか言うのは恥ずかしいけど、もしかしたらそうなのかな。

梓「じゃ、じゃあ、気持ちいいの我慢して、動かしますっ……えと、さっきも言いましたけど、痛かったら」
唯「全然痛くない。あずにゃんの指、早く動きたがってるっぽいし……もっと私を気持ちよくしてくれる、かなぁ?」

 かあっと、唯先輩の頬が……それどころか耳たぶまで、とっても赤くなる。
 それが精一杯のおねだりなんだと、私が理解するまで数秒かかった。

梓「……はい」

 手首に、力を込める。
 ぞるぞるっと膣のひだに指の腹が擦過されて、しびれるような快感。
 でも、それ以上に、唯先輩が背すじをくねらせながら大きな声で嬌声を叫ぶ。

唯「んああああああっ! あっ、あああ! あふう、あっ、あずにゃん、イイよぉ、指っ……気持ちいいよぉ!」

 演技じゃ、ないと思う。
 だって、私も唯先輩の指先だけで、同じように仰け反らされたから。

唯「あっ、あ、あんっ! あぅぅ、あずにゃん、あずにゃぁぁんっ! 駄目ぇ、そこっ、あ、クニュクニュしちゃ駄目だよぉぉぉ!」
梓「唯、先輩っ……素敵です、綺麗です……こんなにいやらしいのに、とっても綺麗……」

 頭の芯が熱を持って、意識がぼうっと薄らいでくる。
 くいっと指を曲げれば唯先輩がベッドの上で身体を跳ねさせ、ゆっくり出し入れすると背を丸めてぞくぞくっと、おへそから下を痙攣させる。

唯「ふにゃああああああんっ! あずにゃんっ、あっ、あっ、あああああっ、あずにゃぁぁぁぁんっ! イイっ、イイよぉ、中、アソコの中、すっごく気持ちいいよぉ!」

 ……可愛い。
 私の指先ひとつ、ほんの少しの動きで大胆にあえいで、本来なら恥ずかしくて口に出来ないようなことも叫んでくれる。
 私もこうだったのかな。
 私は、唯先輩がしてくれるから。唯先輩は、私がしてあげてるから。
 ……なぁんて、調子に乗りすぎてる考えだと思うけど、でも、唯先輩は現にシーツを裂きそうなくらい強く掴んであえいでいる。

梓「も、も……もっと、強くしても大丈夫そうですか?」

 素で引かれそうなくらいに興奮してて、息が荒い。自分でもわかってる。
 なのに、唯先輩はごくりと喉を鳴らして、欲望に潤んだ瞳で私を見つめていた。

唯「んっ、んくっ……もっと、して、欲しい……よ? あずにゃん」
梓「はいっ」

 自分でする時と、さっきの唯先輩の指の使い方を思い出して、混ぜ合わせる。
 最大公約数でなくて、最小公倍数。私と唯先輩だけが気持ちよくなれれば、それで充分。
 だから……この辺、きっと、唯先輩も感じるハズ……。

唯「んひっ!?」
梓「ど、どうしました、先輩?」
唯「んにゃっ、にゃ、にゃんでもにゃっ……にゃああああああああ!?」

 私がクライマックスに使う場所。膣の中で一番、ものすごく感じるところ。
 位置と感触の差は多少あるけど、よかった。唯先輩も、ものすごく感じてくれてるみたい。

唯「ひぃぃんっ! あっ、あひ、ああああっ、あず、にゃっ……にゃああああああああんっ!?」
梓「えへ……この辺、私が独りでする時、追い込みに使うんです……あ、クリは最後の最後ですけど、唯先輩はクリでイけますか?」
唯「ふにゃあ、あ、く、り……って、お、お豆ちゃんっ……う、うん、私も、クリで感じっ……ひにゃあああああんっ!」

 唯先輩の声を聞くや否や、私は包皮に隠れたクリトリスを親指で潰すようにこね始める。
 いつも、自分がしているのと同じように。

唯「んあんっ!?」
梓「唯先輩のエッチなおつゆでぬるぬるですから、痛くないと思いますけど……どうですか?」
唯「ひっ、あ、あひっ、ひぃぃんっ!? やあっ、あああっ、や、こん、なの、あああああ! 感じたこと、な、いっ……!」
梓「私も同じでしたよ? 唯先輩にいじられて、とっても感じて……もうこの先、ずっとオナネタにするでしょうね」

 思い出すだけで股間が疼いてきちゃう。
 正確にはもっと奥、下腹部の内側が、きゅううううんって。

唯「お、おなねた……?」
梓「唯先輩、まさか『気持ちいいから』って理由で、ココを自分の指でクチュクチュしてたわけじゃありませんよね?」
唯「う、うん……あずにゃんのこと考えながら……さっきみたく、あずにゃんをイかせるの想像してたよぉ……」
梓「私も同じです。唯先輩をイかせて、私も一緒に気持ちよくなって……というのを妄想するのがオナネタなんです」

 ……あれ?
 想いが通じた今なら、独り寝が寂しくて、悶々と過ごす必要はどこに?
 唯先輩なら、よっぽどでない限り、私が寂しいって言ったら駆け付けてくれそう。

唯「……もぉ、そんなの必要ないでしょ?」
梓「うくっ……」

 まるで私の考えを見透かしているように、唯先輩が微笑む。
 腰を浮かせて、私の指がより奥まで入りやすい角度にしながら。

唯「んぅっ、ん……あ、あずにゃぁん。言ってくれたら、私、いつでもエッチしにくるよ?」
梓「……私は、そんなお猿さんみたいにはなりませんよ」
唯「ええー」
梓「というか……私はエッチだけが目的じゃないんです。唯先輩と、まぁ他の人もいていいですけど、ほんわかした毎日を送りたいなあって思うんです」
梓「で、エッチは、ええと、何ていうか……その過程で愛を確かめ合う、みたいな……」
梓「あ、あっ、今ものすごく変なこと言いましたね!? 忘れてくださいっ!」
唯「……あずにゃん」

 唯先輩の瞳が、表情が、嬉しそうにとろりと緩む。
 なのに、膣に挿入した指はキツく締め付けられて、もう痛いくらい。

唯「んっ、あ、あずにゃんっ、私、私ぃっ……泣いちゃいそうだよぉ……」
梓「なっ!? 何で、っていうか泣かないでくださいっ! 初めてエッチしてるのに、泣かれちゃったら……私……」
唯「うくっ……ううん、嬉しすぎて! あずにゃんが後々のことまで考えてくれてたから、私、ずぅっと一緒にいていいんだな、って!」

 ツンと、鼻の辺りに涙の感じがきた。
 そんな些細な……唯先輩にとっては重大だったかもしれないけど、私はそこまで覚悟を決めていたんですよ。
 まぁ、恩着せがましいことを言うつもりはないですが。

梓「私は、唯先輩とずっと一緒にいたいです。エッチなこともしたいです。すっごく欲張りなんです」

 指先に感じる唯先輩の体温が、少し高くなったような気がした。
 抽送を助ける愛液の分泌も増えて、ぎゅ、きゅっと熱いアソコのひだに指が締め付けられる。

梓「……というわけです。だから、唯先輩は、何も心配しないでください……むしろ、私が嫌われないかって不安ですけどね」

 指先を、細かなひだを優しく引っかきながら出し入れする。
 唯先輩は何度も小さな痙攣をしながら、私を強く抱き締めてくれる。

唯「ひゃぅぅんっ、んっ、んあんっ! あ、あっ、あず、にゃんっ! 私っ、嫌いになんか、ならないっ……あずにゃんが大好きだよぉ!」

 快感に流された、一時の気の迷いかもしれない。
 だけど、私はそれでもいい。今だけでも、一時でも。
 唯先輩に、この世で一番愛されている。それだけで、ぺったんこな胸が満たされていく。

梓「ゆ、唯先輩っ……私も、唯先輩が好きっ……大好きですっ!」
梓「唯先輩は、毎日私に抱き着いて我慢してたみたいですけど……わ、私は、本当は、こんな風にエッチなことして愛し合いたかったんですっ」

 歯止めが利かない。私の思いの丈。
 言葉で伝わらない分は指先に込めて、唯先輩を感じさせて、伝えたい。

唯「んふあああぁっ! あ、あっ、中っ、あ、クリも、やああぁんっ!? いっ、一緒にいじっちゃ、あっ、ああああああ!」
梓「私も、イきますっ……ん、んっ……こ、ここ、唯先輩、私と同じとこで感じてぇ……あっ、あああ、あふ……イく、イくぅぅっ!」
唯「あっ、あああ、あずにゃぁぁんっ! イくよっ、イく、あ、私もイくぅ、い、一緒に、あずにゃんと一緒にイく、イくイくっ……ふゃぁぁぁぁんっ!」

 私自身と、唯先輩の秘処に入れた指が、ほんの数秒差できゅうっと締め付けられる。
 女の子のイく時の反応が同じなら、多分、唯先輩もイった……と、思う。

唯「あっ、ふああ! んっ、あん、あ、んんっ! んぁぁ!」
梓「ゆ、い、せんぱ……あああああっ! あ、イくっ、イくぅぅぅぅんっ!」
唯「あ、駄目、やだ、あああっ、出ちゃう、駄目だめ、あっ、あ、何か出ちゃうの、や、やだあああぁ!」

 指はキツいままだったけど、掌に、ぷしゃっていうおしっこみたいな感触。
 びっくりしたけど、色はない。アンモニア臭もない。
 ……え?

唯「あふ……や、やだよ、あずにゃんの目の前で、お、お漏らし……しちゃったよぉ……」
梓「あの、唯先輩……?」

 私も、唯先輩も、ひくひくとイったばかりで膣の中……ううん、身体中が痙攣してる。
 それは間違ってない、と思う。こんな風に小刻みに、膣の内側と肌とを別々に震わせる演技が出来る人なんているハズがない。

唯「あぅ、ううっ……お漏らし……よりによって、あずにゃんに見られちゃうなんて……」
梓「……お漏らしじゃありませんよ?」
唯「ふぇ……?」

 あったかい、けれど愛液でもおしっこでもない、そういう分泌液。
 私はそれに心当たりがあった。

梓「し、潮吹き、っていうんです。おしっこじゃないです、すっごく気持ちよくなった証拠なんです。だから私は嬉しいです」
唯「しおふき?」
梓「は、はい。その、別におしっこでもよかった……いえ、ベッドの上だと少し困りましたけど……潮吹きは、おしっことは違うんです」

 私は唯先輩じゃない。だから、どんな風にイったかはわからない。
 でも、潮吹きするくらいに思いっきりイってくれたなんて、もう嬉しくて堪らないです。

唯「お、おしっこじゃないの? あずにゃん、怒らないの……?」
梓「潮吹きって、体質にもよるらしいですけど……大抵はイった時に、今の唯先輩みたいに、漏らしちゃうそうです」
梓「だから、その、私と一緒にイって、それがすっごく気持ちよかったって……そういう証拠なんですよ」
唯「え? えっ? じゃ、じゃあ……ああっ!?」

 唯先輩は、ようやく事態を把握したように、シーツを強く掴んでいた手を離して顔を覆う。
 こんな仕草も、やっぱり、可愛い。

梓「今まで自分でしてて、お漏らしの経験はありますか?」
唯「うっ、ううん、ない、よ……」

 『お漏らし』じゃない。
 そう言っておきながら、唯先輩を辱めるように、わざと『お漏らし』って言ってみる。

梓「そ、それじゃ、私の指っ……お漏らしするくらい、今までにないくらい、気持ちよかったんですか?」
唯「うっ……」
梓「ちなみに私はお漏らししたことはありません」
唯「……初めてだよ。あずにゃんにされてると思うと、興奮して、どきどきして、自分が自分じゃないみたいで……」
唯「気持ちよすぎて……お、お漏らし、しちゃった……よ」

 どうしよう……すっごく嬉しい。
 唯先輩の初の潮吹かせが私? お世辞にも上手とは言えない愛撫だったのに?

唯「う、うくっ、ぐす……お漏らししちゃう子なんて……あずにゃんは嫌だよね……ふぅ、ふく、ううっ」
梓「お漏らし、いいじゃないですか」
唯「……ふぇ?」
梓「ほんとに唯先輩がおしっこを漏らしてても、私は嫌いになりませんよ?」
唯「……ほ……ほんとぉ?」

 不思議と、唯先輩がお漏らしをしても汚いとかいう感覚はない。
 ……飲むとか食べるとか、そういうのはさすがに引くけど。

梓「今のはおしっこじゃないんですよ。私が唯先輩を気持ちよすぎにしちゃったから、唯先輩の身体がびっくりしちゃっただけなんです」
唯「びっくり……?」
梓「唯先輩は……その、私にされて、きっと、ものすごく感じてくれたんですよね?」
唯「うっ、うん、すごく……よかったよ」

 なら、私の思い込みや勘違いじゃない。
 やっぱり、唯先輩が潮を吹いたんだ。

梓「ちゅ、ぴちゅ……れるっ、んくっ」
唯「あずにゃん!? きっ、汚いよっ!?」

 じっとり濡れた掌を舐め上げると、唯先輩がイったばかりの顔を更に赤くしながらすがりついてくる。
 でも。違う。おしっこじゃない。

梓「汚くなんかないです。おしっこだって、出したばかりは綺麗……じゃなくて」
梓「唯先輩が漏らしちゃったのは、『潮』っていって、おしっことは全然違うモノなんですから」

 おしっこでも、先輩を慰める為に舐めてたかもしれない、私。
 興奮が過ぎて、かなり危なくなってるのかも。

唯「でも、でもぉ……アソコから出ちゃったんだよ? っていうことは、おしっこだよ?」
梓「違います。潮は潮です。ソルトでなくて、海の満ち引きの潮です。だからアソコから出ても汚くないんです」
唯「うぅ……でも……」

 唯先輩は、まだ納得してくれないみたい。
 それもそうか。私も知識しかなかったわけだし、初めてなら……おしっこと勘違いしても仕方ない量だったし。

 ……え?
 ……あれ?

唯「ごめんね、あずにゃん。汚くなくても、ベッドがじっとり濡れちゃったよ」
梓「そんなのは適当に除湿器でもかけておけばいいです。それより」
唯「うん?」
梓「そっ、その……寝る前に、お風呂に入りませんか? 汗を流してさっぱりしましょう」
唯「お漏らしっ子の私にそんな資格はないよ……」
梓「だから、お漏らしじゃないんですってば」

 唯先輩をいじめたい。性的な意味で。
 逆にいじめられるかもしれないけど、それはそれでアリ。
 お風呂はこんなこともあろうかと温度維持にしておいたし、髪の毛なんかのゴミは上がる前にささっとすくっておいたから大丈夫。

唯「私、シャワーでいいよ……あずにゃんのおうちのお風呂を、私のおしっこで汚したら悪いし……」
梓「いえ、その勘違いを正す為にも一緒に入ってもらいます……そうだ! 洗いっこしましょう!」
唯「あ……洗いっこ?」

 あ、反応した。
 もうひと押し、かな。

梓「ちなみにそのままエッチな流れに持ち込む気ですよ、私。だから、お断りされたらきっと泣いちゃいます」
梓「どうしても汚いと思うなら、私が綺麗に洗ってあげますよ。洗った後だったら、一緒に湯船に浸かっても大丈夫ですよね?」
唯「あ、洗いっこ……一緒にお風呂……んくっ」

 私の足の先から顔まで、舐めるように見つめて喉を鳴らす唯先輩。
 やだ……何で身の危険を感じて喜んでるんだろ、私。

唯「うんっ! 一緒にお風呂入ろ、あずにゃーん!」
梓「望むところです」

 抱き締められて、汗ばんだ肌同士がぴとっと触れ合う。
 ……もっとぬるぬるしてるか、さらさらしてる時の方がエッチぃ気分になっちゃう。
 そう、お風呂で……ボディソープなんか塗って触れ合ったら、きっと……。

唯「んじゃ行こっ、あずにゃんっ!」
梓「はいですっ」

~梓ターンエンド~



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